結束バンドは電線類を纏めるのに必需品でございますが、
安価で使い捨て感覚で利用できるので、何かと便利な代物。
そんな結束バンド、ポリ袋に梱包し販売されております。
その梱包袋の開封方法が、一部で便利ネタとして拡散されております。
普通は袋の端を切って使われる方が多いかと。
先に書いた便利ネタというのは、「袋の中央部に横方向に切れ目を入れる」というもの。
こうすると、結束バンドが勝手に袋から こぼれてしまうことが無いんですね。
普通に袋の端を切った場合、袋を傾けた際に中身がパラパラと出てきてしまいますが、
これを防げるというもの。
中央部に横の切れ目を入れる方法だと、
結束バンドを折り曲げながら袋から取り出す形になるので、
複数本を一気に取り出すのは面倒なのですが、
普通は1本ずつ取り出して使うでしょうから、さほど問題にはならないでしょう。
さて、ここからが今回の本題。
結束バンドについて知っておいて欲しいことがあります。
結束バンドはナイロン製なので、保湿管理が必要ということです。
樹脂の保湿??と首をかしげる方もいらっしゃるかもしれませんが、
樹脂も物によっては水分の吸湿があります。(専門用語では親水性といいます)
ナイロンは親水性が高い材料なので、保湿管理の話が出てくるのです。
結束バンドを乾燥させると、硬くなって作業性が悪くなります。
場合によっては作業中に切れてしまう事も起こり得ます。
なのでメーカーで結束バンドにある程度の水分を持たせた状態で袋詰めしてます。
でも開封後は水分抜けていくので、結束バンドが乾燥していっちゃうわけですね。
開封後、すぐに全て使い切ってしまうなら特に気にする必要ありませんが、
開封した物を長期に渡って使うような場合、
結束バンドが乾燥してしまわないように留意する必要があるということです。
コンベックス等、一部のメーカー品では袋にチャックが付いております。
これは開封後に中身がこぼれるのを防ぐのみならず、
乾燥を防ぐという意味もあるというわけ。
最初に書いた、横に切れ目を入れる開封方法の場合、
密封が困難になってしまうので保湿管理ができません。
密封できる袋を別途用意し、使用後は梱包袋ごと密封して保管する、
という手が必要になるでしょう。
ちなみに当方では開封後にチャック付き袋に移し替えているので、
横切れ目方法は利用していないのでした。