2020年9月13日日曜日

MPLABXでトラブル

 新PCにMPLABXをインストール。
OSがWindows10になった点以外は、既に使い慣れた環境なので心配せず。
とは言え、一度くらい試運転しておきたいので、
先日実装した基板のテストの為のファーム書き換えで使ってみることに。

いつものようにICD3をターゲット基板とノートPCに接続し、
ターゲット基板へ電源供給開始し、MPLABX IPEを起動。

ん?MPLAB IPE自体は起動しているものの、画面表示が出ない。
バグってるのかと思いきや、下側のメッセージ窓に何やら表示が。
曰く「SERIALEEが入ってないから入れろ」とのこと。

なんじゃそりゃ?という印象ですが、
どうやらこれ、ICD3との通信に必要なソフトの1つらしい。
こんな話、今まで無かったので、どっかのバージョンから出てきた模様。
たぶん、MPLABXの古いバージョンを使っていたことが有ったなら、
既にPCにインストールされているということみたい。

ともあれ、このSERIALEEというのをインストールせねばならないわけですが、
この作業、MPLABX IPEからは行えなくて、
MPLABX IDE上から行う必要がある模様。
なんとも不親切ですねぇ。(;;

ということで、MPLABX IDEを起動。
しかし、どこからインストールを行うのかが わからん。
相変わらずMPLABX IDEのUIは不親切です。

試しに新規プロジェクトを作成してみると、
ICD3接続の為にSERIALEEのインストールが必要という英語メッセージが出て、
ジャンプするリンクボタンが出てる。
・・・・・そこは自動的にインストールするのが筋なんじゃないのか??

不親切だなぁと思いつつ、ボタンを押すと、ソフトのインストール窓が開いた。
しかしこれ、SERIALEEを含む、ソフト類のインストール画面であって、
この中から自分でSERIALEEを探し出し、選択してインストールしなければならない。
なんと不便な代物。
リストアップされてるソフトの量は かなり多くて、この中から探し出すのは骨が折れる。
どうしたもんかと考えていたら、右上に検索窓を発見。
そこにSERIALEEと入力してみると、5つに絞られた。
パッと見では気付かなかったのだが、全バージョンが表示されてるので、
5つも出てきたようです。
もちろん最新バージョンを選択すればいいわけなので、この点も不親切。

ともあれ、最新版を選んでインストール実行。
MPLABX IDEの役目は これで終了なので、ツールを終了し、
改めてMPLABX IPEを起動。
すると、今度はちゃんといつも通り画面が出てきた!!
きちんとICD3と通信できてる模様です。
早速ターゲットチップ(PIC18LF47K40)へ接続。
ICD3のファーム書き換えがスタート。
以前使ったチップがPIC12F635だったので、これは当然の流れ。
しばらく待っていると、なぜかエラー終了。
え??と思いつつ、再度挑戦してみると、今度は問題無く完了。
たまたま運悪くエラーが出たみたいですね。

そんなわけで無事ターゲットチップにファームを書き込めました。
これで現場に持って行っても大丈夫。  のはず。


2020年9月12日土曜日

IMAPで一騒動

 新しいノートPCが到着しまして、鋭意環境構築中でございます。
ちなみに旧ノートPCの修理見積も出まして、約13万円!!
新しいノートPCの購入額より高いというオチ。
もっと安ければ予備機として修理しておこうかと考えていたのですが、断念です。

さて、環境構築作業の中で、重要な作業の1つがメーラーの用意。
私はThunderbirdを愛用しております。

メーラー上で使用しているメアドは複数ありまして、
アクセスできる端末も複数存在しております。
そんなことから、メールサーバーへのアクセスは一般的なPOPではなく、
IMAPを使用しております。

POPでも複数端末からのアクセスは可能なのですが、
不要になったメールの消去管理が複雑になってしまうんですね。
当初は それで頑張ってたものの、結局ギブアップいたしまして、
IMAPに移行することにしたという経緯。

で、ここからが本題。

新しいノートPCにThunderbirdをインストールし、メアドの設定を開始。
作業は順調に進んで・・・・・・・いたはずなのですが、
作業中にメールサーバーへのアクセスエラーが発生した模様。
一時的に無線LANが不安定になった為かな?

無線LANの不安定は一時的なものなので、時機に復旧。
ところが、その際に発生したメールサーバーとの同期エラーが大問題の引き金でした。

この先は私の憶測が含まれております。
同期エラーが発生した結果、新ノートPCのメーラーでは、
メールサーバー内のメール状況を完全に把握できていない状態になっちゃいました。
具体的には、本来存在しているフォルダーとその中に入っているメール類を
存在していないものと誤認してしまったわけです、メーラーが。

そんな状態下、Windowsアップデート等で、ノートPCの再起動が発生。
当然メーラーもシャットダウンするわけですが、
その際にメーラーの方からメールサーバーに同期をかけるようなのですね。
一部のフォルダーしか認識していない状態なのに、
その状態にメールサーバー内を合わせようと動作したようでして、
認識されていないフォルダーをざっくり削除してしまった、というのが今回の経緯と予想してます。

さてこうなると、ゴミ箱からの復帰のように、簡単に元に戻すことが出来ません。
結局、レンタルサーバー屋へバックアップデーターの手配を依頼しました。
サーバー屋さんでは、毎日自動バックアップを取っているんですね。
ただ、バックアップデーターをこちらに頂く際に手数料が発生しまして、税込み5500円。(;;
サーバー代は1000円くらいですから、なかなか痛い金額です。

このデーターは単なるサーバーのバックアップデーターですから、
この中からメールサーバーの部分を取り出し、
サーバー上のメールサーバーへデーター復元という作業が必要になります。
これはユーザー側で行う必要があるのですが、
UNIX系のOSでサーバー構築の経験有る方ならば、
それほど敷居は高くないのかもしれませんが、私は そっち方面については素人。
さすがに自分で行うのはリスク高いので、知人にヘルプお願いしました。

なんとか無事に復旧してくれるといいなぁ。

2020年9月6日日曜日

V/Aプローブのその後

 開発中のV/Aプローブですが、ここ数ヶ月ほど超忙しくて、すっかり停滞してました。
しかし、すでに結構な費用をつき込んでいるので、
いつまでも このままというわけにはいきませぬ。

とりあえず基板用部品の最後の発注を行いました。
これで基板の実装が進められることに。

実装基板が出来たら、次はファームウェアの作成。

それが完成したら、次は筺体部で完成と。

なんとか今年中には完成させたいところ。

2020年9月5日土曜日

インバーターノイズとバトル

 先日、Iotユニットを設置した現場、ポンプにインバーターが入っておりました。
これが ものすごくノイズを撒き散らす代物で・・・・・・・

Iotとしては温度やら流量やらの測定値を飛ばすという内容なのですが、
センサー類は全てアナログ信号のインターフェース。
これらに壮絶にノイズが載ってくるんですね。

ディファレンシャルノイズであればノイズフィルター噛ますだけで、
割と簡単に対処も可能なんでしょうが、
どうやら敵はコモンモードノイズの模様。
現地で小手先の対処の無理無理無理無理ぃぃぃぃぃぃぃ

そんなわけで、今月中に再度行かなきゃならなくなってしまったわけですが、
ここのノイズが酷いのは今に始まった話ではなく、設備設置当初からだそうな。
そういう大事な話は ちゃんと こっちに伝えてくださいよー (;;

ノイズ対策の基本を ざっと羅列すると

①適切なアース処理

②金属電線管によるシールド

③電源線と信号線の分離

④ツイストペア線の使用

てな感じでしょうか。

で、上記を踏まえて先程の現場を見てみると・・・・・・・

・インバーターが納まってる動力盤にアースが取られてない。
・電線管は全て樹脂製。
・流量計は電源と出力信号が1本のキャプタイヤケーブルに纏められてる。
・ツイストペア線が使われてる箇所が無い。

ってな感じで、ダメ出しのオンパレード。
しかしここはお客さん側のテリトリーなので、こちらで手直しすることもできず。(;;

もし私の方に手直しを依頼されたなら、こんな感じにするかな。

まず流量計の配線に対しては、流量計のすぐ傍にプールボックスを設置し、
その中で電源線と信号線を分ける様にします。
電源線にはノイズフィルターを挿入し、流量計へのノイズ流入をブロック。
信号線にもコモンモードノイズフィルターかフェライトクランプを挿入し、
ツイストペア線でIot機器まで引っ張るという感じ。
この際、電源線と信号線は別々の電線管で走らせます。

ポンプの動力線についても金属管に収めなおし。
そしてポンプの近くにプールボックスを設置し、動力線を置き換えます。
実はこのポンプって水中ポンプなのですが、
設置型の水中ポンプの動力線って平型のキャプタイヤケーブルが使われてるんですね。
これをプールボックス内で、一般的な丸型のキャプタイヤケーブルに繋ぎなおして、
動力盤まで持っていきます。
丸型のキャブタイヤって、中の線は捩れながら納まっているんです。
つまり、ちょっとしたツイスト線構造なんですね。
それに対し平型のキャプタイヤケーブルは中の線が全て平行状態で納まってる。
この違いにより、若干ですけれど平型キャプタイヤケーブルの方が、
ノイズを放射しやすいというわけなのです。

とまぁ、ざっくりと書きましたけれど、実際これらの施工にはそれなりの工事費用が必要。
とても気軽にお客さんにお勧めできる代物ではないんですね。
はぅぅ、困ったもんです。