2022年3月30日水曜日

Sermoon D1の不具合

 先に書いた不具合について、サンステラ様へ問い合わせていたのですが、
早速回答を頂きました。

出力品のサイズ問題について

これについては当方から検証用データーを送付し、
それをサンステラ様にて出力して頂いた上で寸法を測る、
という作業を行って頂いたのですが、結論としてはメーカー許容誤差内とのこと。

許容誤差の値は明記されていないわけですけれど、
そう判断されてしまった場合は、もうお手上げですね。(笑)
そもそもサンステラ様が作っているわけではないですし。

この辺にこだわるのであれば、一流メーカー品を購入するのが筋だと思うわけです。
動かないわけではないのですから、状況に応じて対処するのが、
メイカーの3Dプリンター道だと思う次第。


ガラステーブルの平坦性について

これを工業的に測りたければ、専用の測定器が必要なわけでして、
もちろんサンステラ様がお持ちのわけはなく・・・・・・・

ということで金尺を使って平らかどうかを調べて頂きましたが、
やはり凹凸が存在するとのこと。
しかしこれもメーカー規定が無いそうで、対応不能とのこと。
つまり、そもそもメーカーが平坦性を担保して作っていない可能性が強いという話。

私の手持ちプレートが たまたま歪んでいるだけという話ならば、
新たにプレートを購入すれば解決するかなと考えていたわけですが、
こうなると新たに買ったプレートも歪んでいる公算が大です。

これはちょっと やっかいですね。
対処方法が すぐに思い浮かびません。

2022年3月29日火曜日

Sermoon D1の出力補正

 先の記事で、Sermoon D1の出力物が若干小さくなると書きました。
実際にサイズ測定用のパーツを出力できたので改めて測定。











カメラがノギス正面に居ないため、目盛が読みづらいのですが、
99.4mmという値になっています。

このパーツは縦横それぞれ100mmというサイズ。
なので約0.6%小さくなってしまうのが確認できました。

1%以内ならば実用上支障無しと仰る方も居りますが、
実際これだけサイズが変わるとビス穴の位置が変わってしまい、
組み付けが出来ません。
もちろん、樹脂の伸縮が有りますからゼロというのは無理ですが、
0.1%くらいには収まって欲しいところ。

 

この修正ですが、現状ではスライサー出力時のスケール変更して手が有りません。
ということで、早速試してみました。











これが同データーを100.6%で出力したものです。
だいたい100mmくらいになっている感じです。

メーカーが修正対応してくれるまでは、
この倍率で出力することにいたします。

Sermoon D1の状況

 以前の記事以降、ほぼずっとSermoon D1に かかりきりなわけですが、
そろそろ問題点の炙り出しが終わりそうな感じ。

①筺体内が暗く、出力中の状況が見づらい

②サンステラオリジナルの上部カバーが落下する。

③純正ガラステーブルの定着性が非常に悪く、更に歪んでいる。

④前面扉の立付けが悪く、フレームに干渉する。

⑤出力品が若干小さく出力される。

と、今のところこんな感じ。

Sermoon D1購入時に、オリジナルの上面カバーも購入しました。
せっかく四方が閉じている形状なのに、
上が開いていたら保温性ガタ落ちなわけです。
自分で作ることも出来ますが、せっかく完成品が有るならば
買ってしまった方が早いべと思った次第ですが・・・・・・

で、①の問題点に繋がりまして、
このオリジナルカバー、半透明の白色プラ材で出来ていますが、
お世辞にも透過性が良いとは言えない代物。
なのでカバーを被せると中がガッツリ暗くなってしまうんですね。
カバーの直上に強めの照明でも置けばマシにはなると思いますが、
そんなことするなら機内にLED照明を付けた方がベターですわな。

更に②の問題点として、このオリジナルカバー、
単に本体の上に置くだけという代物。
荷重かかるわけではないので、これで別に構わないよなと私も思っていたのですが、
いざプリンターを動かし始めて すぐに問題に気付きました。
カバーの高さが低くて、プリンターのヘッドに繋がってるケーブルチューブに
ガッツリ接触しているのです。
その結果、ヘッドが動作する際にカバーも振られることになりまして、
場合によってはカバーがプリンターから落下してきます。
プリンターの上で横にズレる分には構わないわけなので、
ストッパーのようなものを何かしら考える必要がありそうです。

③については以前の記事に書いた通り、
購入したままの状態ですと、PLAですら定着に失敗します。
ところがこれ、どうやら歪んでいる為というのが大きい模様。
テーブル中心部のみを使うサンプルデーターならば問題無く出力できたので、
本来ならばPLAは このテーブルそのままで定着できるっぽいのです。
ところが、テーブルの中央部がコンマ数mmというレベルで盛り上がっている為、
周辺部はクリアランスが開きすぎて定着不良を起こす、という事みたい。
このテーブルの盛り上がりですが、サンステラ曰く、不良品の疑い有りだそうな。
なので、何らかの形でメーカー対応の話しを進めてみるつもりです。
平らなテーブルが手に入ったら、また改めて評価してみます。

④については以前の記事に書いた通り。
平ワッシャーを噛ませてクリアランス調整を行いました。
3Dプリンター使いならば、この程度の調整は出来ないとね。

⑤が一番やっかいな話。
idboxの出力品と合わせてみた際、サイズが合わないことが発覚。
そこで改めてidboxの出力サイズを調べてみました。
実はうちのidbox、中野島ロボット様のサイトを参考に、
出力サイズの調整を行っていたのでした。
でも実際の出力サイズの測定は行っていなかったので、今回改めて行ってみた次第。

キューブ形状を出力してサイズを確認するというのは よく見かけるますが、
数cm程度のキューブを作ったところで誤差を細かく測ることはできません。
なのでX方向10cm×Y方向10cmのL字形状の板を出力してみました。
その結果、約0.5%ほど大きく出力されていることが判明。
逆算すると、中野島ロボットさん推奨値の分、大きくなってしまってました。
結局、idboxのメーカーオリジナル値に戻したところ、だいたいいい感じに。
これでidboxとSermoon D1が合うかなと思いきや、まだ合いません。
先に書いたL字形状をSermoon D1で出したいところですが、ABSパーツの出力中。
そういえば、PLAのテストで出力したパーツのことを思い出し、測ってみると・・・











実測値約69.4mmという値。
これ、設計値は70mmなのです。
なんと約0.8%も小さいではないですか。
こりゃidbox出力品と合わないわけだ・・・・・ orz

これについても後日、サンステラさんに資料を渡し、調べて頂く予定。
idboxならばファームウェアを書き換えて修正しちゃうところですが、
Sermoon D1はファームウェアのソースを公開していない為、
ユーザーが自分で修正することが不可能なのです。

すると現状ではスライサーソフトの段階でサイズ調整するしかないわけですが、
Prusa Slicerでは寸法値入力によるサイズ調整は設定値保存できるものの、
倍率によるサイズ調整は都度入力が必要な模様。
サイズ調整できないわけじゃないとは言え、毎回入力が必要というのは困惑。
さてさて・・・・・・・・

2022年3月27日日曜日

Prusa Slicerは超お勧め

 私がPrusa Slicerを使い出してから1ヵ月ちょっと経ちました。
たかが1ヵ月ですから、評価期間としては短いと私も思うものの、
こんな短期間でも結論を出せるほどに差が有ったという話。

Prusa Slicerは いい!!

もう、この一言に尽きます。

idboxを使用してて、スライサーソフトによる差は常々に耳にしてました。
お勧めのスライサーソフトというのも もちろん聞いてましたが、
それは有料ソフトばかり。
idbox付属のソフトに問題有るならともかく、
購入して置きかえるほど、スライサーソフトに困っていたわけでは無かったのです。

そして最近耳にしたのがPrusa Slicer。
Prusaという3Dプリンターが評判良いのは聞いておりました。
Prusa Slicerは Prusaの為にリリースされたスライサーソフト。
Prusaの高評価はプリンター本体の出来が良いのだろうなと思っていたら、
Prusa Slicerの性能も非常に良いという話を耳にしたのでした。
つまり、ハードもソフトも良いという話。

でもまぁ、普通ならばPrusa凄いですねぇと、ここで話が終わるわけですが、
なんとPrusa Slicerはソフト単体で入手可能!!
もちろん無料。

これはちょっと興味がそそられます。
しかし、Prusa用に作られたソフトですから、
idbox用に使う際は機種依存の部分を自分でガリガリしなきゃならんのは、
ちと面倒だなぁと思っていた次第。

でも実際にダウンロードしてインストールしてみると、
機種依存の箇所はそんなに多くありません。
idboxの場合だと、造形エリアサイズと、プリンターのファームウェアの種類を
設定する程度で だいたい動いてしまいます。

それで驚く無かれ、主要メーカーの機種であれば、
Prusa Slicerが設定データーを用意しているんですね。
つまり、Prusa専用のソフトでは無かったんです。

プリンター本体のみならず、フィラメントについても結構な種類のデーターを
最初から用意しているので、とても簡単に使い始められます。

こんなに至れり尽くせりなのに無料!!
肝心の造形品質も最高レベルなんです。
こんな凄いソフト、使わない手はありませんよね。

あ、ちなみに言語選択に日本語が有るので、表示も全て日本語になります。
これで無料なんですから、ただただ驚くばかり。

ぜひ皆さんにも使ってみていただきたいです。

下記のサイトからダウンロード可能です。

https://www.prusa3d.com/page/prusaslicer_424/

2022年3月26日土曜日

これはケープが必須か?

 Sermoon D1ですが、やはりプラットホームへの定着が最大の問題。
この カーボランダムガラスプラットホームは、冷えると容易に印刷物が剥がせる、
というのが売り文句になっているものの、実際は定着性が悪すぎて、モジャラー量産機に。 orz 

Sermoon D1では、ノズル部にゴム製の保護カバーが被っています。
パッと見は 気が利いてて良さげだなぁと思うところですが、
実はこれ、モジャった際に 非常にやっかいな代物。
ノズルと保護カバーの間に、溶けたフィラメントが入っていってしまうのです。

結局、保護カバーは外してしまいました。
ノズル部の清掃が面倒でしかないからです。
今のところ、3Dプリント出力には 特に影響が無い模様です。


そんなこんなで、どうしようかと考えたあげく、
最終手段兵器「ケープ」にご登場いただくことにしました。
このケープ、idbox用に ずっと昔に購入していたもの。
idboxだと定着性が問題にならなかったので、ケープの出番もありませんでした。
一時は捨ててしまおうかとも思ってたのですが、そのまま持ってて良かった。(;;

ケープをたっぷり塗って、いざ出力開始。


 










反りも無く、無事に完走しました。
上のデーターはPrusa Slicerで出力したもの。
ケープ無しの時は もじゃらー化して途中で強制終了かけた始末。
プリンター付属のスライサーだと一応完走はしたものの、
あちこちが反りまくってて、とても実用できるレベルではありませんでした。
しかも表面が汚いというオチ付き。

改めてケープSUGEEEEEEEEと思ったわけですが、
その後のオチとして、剥がせないという事態が(笑)

いやほんと、ケープの接着力は凄いです。
ケープはアルコールで清掃できたのですが、その点も使いやすいかな。
今後はケープの塗布量の加減がネックになりそうです。

懐に余裕できたら、ビルドタック買った方がいいかも?

Sermoon D1 その後

 昨日から格闘継続中。
目下の問題点はプラットフォームへの定着不良。
非常にありがちな問題ですね。

一般論としては、温度管理とノズルクリアランスの調整で、
だいたい片付けられる問題なのですが、
うちのマシンの場合、プラットフォームの中央部が盛り上がってしまってることから、
全面均一なクリアランスにすることは不可能。
その為、外周部は正常なクリアランスな調整し、
中央部はノズルが接触してしまうことを許容することに。

その結果ですが、サンプルデーターの出力は全く問題無く成功。
しかしこのサンプルデーター、プラットフォームに接しているのは中央部のみで、
上に延びるに従って周りに広がるような形状になっています。
つまり、外周部のプラットフォームは使用していないんですね。

私が出力したい物は板状に近いものなので、
1層目からプラットフォームの広範囲を使用します。
こういう形状だと、外周に近くなる箇所で定着不良が発生するわけです。

調整で対処できなかった場合は、ビルドタックの購入を検討するべきかなぁ・・・・・・


ところで、このSermoon D1ですが、
モータードライバーは静音タイプを使用しているようですね。
idboxと比較すると、めちゃくちゃ静か。
夜中に動かしても まったく気になりません。

ちと不便している点としては、出力中に中の状態が暗くて見づらいこと。
オプションの上部カバーも同時購入したのですが、
これを被せると更に暗くなってしまう為、現状は被せずに動かしています。
なんらかの形で内部照明を付けるのが急務の感じです。

2022年3月25日金曜日

3Dプリンターが到着

 注文していた3Dプリンターが ついに到着しました。
CrealityのSermoon D1です。

こいつは組立済みなので、組立不良に伴うリスクが少ない!!
上面以外が囲われているので、保温性の点でも有利です。

しかし、組立済みで輸送されてくるわけですから、
予想はしておりましたが、箱がデカイ!!
玄関の扉をギリ通るくらいのサイズでございます。

玄関で開封し、中身だけを部屋に運ぶことに。
・・・・・・・こんなサイズなのに、普通の構造の箱だ!
開封すると、緩衝用のスポンジ材が沢山入っておりました。
それらを全て抜き取り、次は本体の番ですが、
普通の構造の箱ですから、上から引っ張り出すしかありません。
20キロもあるんですけど、このプリンター・・・・・  orz

スポンジ材を抜き取ったことで、かろうじて手が入る隙間は出来たものの、
箱の底までは手が届きませぬ。
非常にホールドが悪い状態でプリンターを上に引っ張り出します。
注意しないと ぎっくり腰になりかねない体勢。
とりあえず無事に箱から取り出せたところで、そのまま予定していた位置に置きました。










改めて、デカイなぁと実感。
ちなみに隣に見えているのはエプソンのPX-K150というA4プリンターです。

玄関のゴミを片付けて、一息ついてから改めてプリンター本体に着手。

組立済みの製品では有りますが、唯一ユーザー側で取付を行うのがフィラメントガイド。
では早速取付を・・・・・・・・・
あれ?パーツが無いぞ??

なんと、仕様が変わってフィラメントガイドは使用せず、
一般的なPTFEチューブを使うことになったんだそうな。
マニュアルが更新されていないもんで、メーカーに問い合わせて判明した事実。
せめてホームページには書いておいてくださいよぉ。(;;

というわけで、付属していたPTFEチューブを結束バンドで適当に固定し、
フィラメントの通り道を作りました。
この機種のエクストルーダーはダイレクト式なので、
ボーデン式のようにチューブの固定がシビアではないのです。

次は・・・・あれ?
前面の扉の開閉具合がよろしくない。
ヒンジ金具がフレームと干渉してます。












 

赤丸部のクリアランスが不足していました。
上の写真は左扉のものですが、右扉は特に狭い!!
その為、開閉時に金具の角が横のフレームに擦れてしまいます。

要するにクリアランスが もっと開けばいいわけですから、
適当にワッシャーでも噛ませて拡げてやることに。

ヒンジ金具はビス4本でフレームに留まっていますので、
このビスを外せば簡単に取り外せます。










上が取り外した直後の状態。
ビスがM4サイズだったので、M4の平ワッシャーを入れます。

単に平ワッシャーを間に入れるという作業的に難しいので、
ネジロック材で平ワッシャーを貼り付けてしまいます。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

という感じで、出来上がったのが上の写真。

あとはこれを元通り組み付けるだけ。

M4の平ワッシャーなので、t0.8分だけクリアランスが増えたはず。
はたして、無事に扉の開閉は調子よくなりました。

左右両方ともワッシャーを噛ますと、扉同士が干渉するかもしれませんが、
幸いなことに左扉については実用上問題無いレベルだったので、
右扉だけワッシャーを噛ませたので、扉同士の干渉は起きませんでした。

 

次に稼動準備として大事なのは、ノズルのクリアランス調整。
最近の3Dプリンターだと、自動調整機構を持っているものが増えてきてますが、
この機種は搭載しておりませんし、オプション追加の不可。
なので手動で調整する必要があります。
しかしそこはidboxで慣れてますから、そんなに苦にならないはず。

いざクリアランス調整を開始。
調整ポイント5箇所はワンタッチで移動可能なようになっています。
この点はidboxよりも楽ちん。
しかしここで、大問題発生!!
プラットホームが反ってる模様。

4角のクリアランスを調整し、最後にプラットホーム中央を見ると、
ここだけノズルにガチ接触しちゃう!!
プラットホームの中央が盛り上がってるようなんですね。
これは調整のしようがない(;;

どうするか悩みましたが、中央はノズルが接触する仕様で使うことにします。
中央に合わせて、周辺部のクリアランスを拡げるわけにはいきませんからねぇ。

んーーーー、参ったですね。

2022年3月23日水曜日

idboxを改修

 現役稼動中のidboxですが、以前から1点気になっていることがありました。
それはY軸の駆動ベルトが 僅かに干渉していること。

まぁ実際にプリント出力が不可能というわけではないものの、
接触すれば異音出るわけですし、Y軸の動作にも若干影響出てる可能性も。

ということで、接触部にクリアランスを設けるように、
プーリーを追加してみた次第。












 

これがY軸を駆動しているベルト部分。
一番下がステッピングモーターです。
真ん中に有るプーリーが今回追加した代物。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリジナルのままだと、赤丸の箇所が接触してしまうんですね。
わずか1mmくらいの話なのですが、設計不良と言ってもいいかも?

 

この追加プーリーユニットですが、筺体に元々開いてた穴を流用して固定してます。


 








 

こんな感じで、ビス2本だけで留めてました。
力の掛かり具合を考えると、ビス2本だけというのは心もとない感じですが、
そんなにテンションかけてるわけではないので、とりあえず行けてる感じ。

 

部材はミスミとモノタロウで調達しました。
プーリーとシャフトは切り出し品なので、ミスミ一択です。
シャフトの受けにはボールベアリングを奮発。
サイズが小さいので、大した金額ではありません。
その他の部分は3Dプリンターで出力したパーツを使ってます。

総額は2700円くらいですが、その大半はプーリーの値段(笑)

2022年3月3日木曜日

新3Dプリンターを発注

 idboxが現役で活躍中ではありますが、新しい3Dプリンターを発注いたしました。
詳細は後日改めて書きますが、今度のプリンターは30cm四方近くまでいけます。

このプリントエリアのおかけで、idboxでは出力できなかったものが
今度のプリンターでは出力できるようになります。

実は年が明けてから ある新製品の設計を進めてました。

本来ならば既に開発中の製品を進めるべきですが、
昨今の部材調達難の影響で、組立配線に必要な部材に支障が出てまして、
これを解決するために急遽この新製品が必要になったという次第。

構想自体は昔から有ったのですが、
そんなに必要性が高まると思ってなかったので、
優先度を低く設定していたのでしたが、
まさかここにきて こんなに必要性が高くなるとは予想外。

で、この新製品、諸々考慮すると主要パーツは3Dプリンターで
製作するのがベターと思われるものの、
サイズ的にidboxでは出力できなかったんですね。

しかし今度の新しいプリンターでは出力可能になるので、
いよいよこの新製品の試作ができます。

この新製品については試作が完了してから改めて発表いたします。
ちなみにジャンルは工具になるかと。

2022年3月1日火曜日

idboxの冷却ファンの再交換を検討中

 先日、冷却ファンを2個とも交換した うちのidbox、
先に書いた様に めちゃくちゃ静かになってビックリした次第。

ところが、どうも冷却不足を感じる雰囲気になっておりました。

具体的にホットエンドの温度上昇が早くなった感じがします。
以前のファンの時と、定量的に比較した値が無いので、
あくまで感覚的な話でしかないのですが・・・・・・

WEB上で調べた話によると、
オリジナルのファン(XYJ12S410M)の定格風量は4.82CFMに対し、
今回取り付けたファン(CFZ-4010SA)の定格風量は4.81CFM。
これだけ見るとほぼ同じと言えるところ。

でもちょっと不思議なのは、回転数が全然違う点。
オリジナルのファンは5500rpmに対し、交換したファンは4000rpmなんですね。
3割近く異なるのに同じ風量??

ファンの設計が優秀な為、低い回転数で高風量を出します、
と言う話が有ってもおかしくはないわけですが、
交換したファンは そんなプレミアクラスの高級品ではないですから、
ちと違和感があるところ。

となると、定格風量の差は風圧条件の違いかも?という疑問が出ます。
風圧条件で風量が変わるのは どんなファンでも有る話。
で、風圧条件を同一にしたら、交換したファンは風量が少なくなるのでは?
という気がしています。

もしこの予想が合っているとしたら、
本体側・ホットエンド側のどちらのファンも冷却能力が低下してるわけでして、
ちとまずい感じ。

本体ファンの風量低下はモータードライバー基板のオーバーヒートに繋がるし、
ホットエンドのファンの風量低下はPLAの造形品質低下に繋がります。
(ABSだとむしろ条件が良くなりそうですが)

そんなわけで、再交換を検討し出したところなのですが、
丁度いいファンの入手がムズい!!

具体的には電源電圧がDC12Vで、サイズが4cm角で厚みが10mm、
回転数が5000rpm以上で、PWM制御機能の無い物、
という条件になるわけですが、該当品は案外市場在庫が少ないんですね。 

さてさてどうしたもんか・・・・・・・


※追記

Digi-Keyには丁度良さげなファンが有るのを確認していたのだが、
送料の高さがネックになっていた。
他を色々探してみたものの、やはりDigi-Keyの在庫品を買うしかないという結論になり、
マルツから発注かけることにしました。

マルツ経由だと単価が数割アップするものの、3千円以上なら送料が無料。
今回、予備も含めてファンを3台購入したので、約3千円になりました。

これをDigi-Keyから直接買った場合、送料込みで4千円オーバーになるので、
お安くなりましたなり。