2017年2月25日土曜日

冶具を作成

仕事で使う為の冶具を作ってみました。

電線をハンダ付け加工する際、電線をホールド出来れば作業が楽になるので、
そんな冶具を作ってみたわけです。

idBOXで作ったパーツは2個。

これが上側のパーツ。
















こっちが下側のパーツ。















ちなみにSTLデーターは、前回同様、データー置き場に上げてあります。

電線を挟む箇所にはゴム板を貼ります。
近所のホームセンターを物色した結果、今回購入したのはこれ。


















これを2cm×4cmにカット。
粘着テープ付ゴムシートが手に入らなかったので、今回は両面テープを使って、
作成したパーツの凹んでいる箇所に貼り付けます。

















パーツの連結兼可動軸としてM4のビスを使用します。
製品レベルで考えるなら、きちんとしたシャフト等を使うべきなんでしょうが、
自分用なので この程度で十分でしょう。
M4×30mmのビスがジャストフィットなのですが、手持ちの関係で40mmで代用。

まず、そのビスに平ワッシャーを入れます。
















それを上側のパーツに通します。
















そして反対側に平ワッシャーを1枚入れます。
















そして下側のパーツを差し込みます。
















次に平ワッシャーを1枚入れてから、ナットを軽く締めます。
締めすぎるとパーツの可動が硬くなってしまうので、ガタが出ない程度に加減を。
















そしてもう1つナットを入れWナットにしてナットが緩まないよう留めます。
















実は もうこれで完成。

作業の際は、下側のパーツから出てる突起部をバイスに挟んで固定します。





















電線をゴムの部分に挟んでから、目玉クリップでパーツ間を留めます。
















今回用意した目玉クリップは「大」サイズですが、1つ下のサイズでも足りるかも?

今回作成した冶具は直径1.5mm位の細い電線用ですが、
溝の深さとゴム厚を変えることで、もっと太い電線用にも出来ますね。

2017年2月24日金曜日

テプラのテープの色で悩みました。

あるカスタム製品にて、文字は全てテプラで対応することになったわけですが、
筺体はダークグレー色のプラスチックケース。

これに使うテープ色で ちょっと悩んじゃいました。

白地に黒文字だと、コントラストの点で読みやすいものの、
ケースの外観からは ちょっと浮いてる感じが・・・・・・・

黒地に白文字を使ってみると、黒テープが変に目立つ感じ。

ケースのベース色を生かしてみようと、透明地をチョイスしてみることに。
白文字から・・・・・・と思いきや、透明地/白文字って、12mm幅と18mm幅しかないんですね。
ちなみに今回の案件、基本は6mm幅で、ちょっと妥協して9mm幅というところ。

仕方なく、透明地/赤文字と透明地/青文字を試してみると、
文字が沈んでしまって、非常に読みづらい。(;;

テプラのテープって、色々とカラーバリエーションが有るような気がしたものの、
テープ幅も含めて絞込むと、案外少ない感じなんですね。

さてさて・・・・・・

という記事を投稿してから気づいたのですが、
マットタイプだと、透明地/白文字で9mm幅のテープが存在してますね。
早速ポチって試してみることに。d

2017年2月22日水曜日

idboxの造形テーブル固定

idboxの造形テーブルは、本体から簡単に外せるにクリップで固定されているわけですが、
ちょっとだけ問題があります。

クリップの掛け方によっては、造形範囲にクリップの先が入ってしまうのです。
造形サイズぎりぎりの物を作ろうとすると、クリップとヘッド部が接触するトラブルが
起きるわけですね。

テーブル右側のクリップは ぎりぎり留まるくらい浅くすれば まぁなんとかなるものの、
左側のクリップが問題。
浅く留めると、パワーアップ編88号で取り付けられるシールド板と干渉するんですね。

















これは88号の説明の中にもHINTとして書かれているので、
デアゴスティーニさんも把握している事象。

HINTの中では、テーブルの左手前部分で留めれば・・・・・・・
と書かれているものの、ここはヘッドの待機場所ですので、
ここにクリップなんか留めたら、壮絶にヘッドとぶつかることになります。

というわけで、やはりテーブルの左側面を留めるしかないわけですが、
シールド板との干渉問題をどうするか、検討していたのです。

たまたま昨日 目にしたのですが、クリップの取って部分を横に倒せるタイプが有る。!!
値段も大してことはないので、早速ポチってみた次第。
で、届いたのがこれです。




















メーカーも複数有ったのですが、今回はベロスというメーカーのものを選択。
1パック4個入りなのですが、他のメーカーだと10個だったりするのでね。
現在idBOXで使用している「中」サイズの他に、一回り大きな「大」サイズも買ってみました。

クリップの外観は こんな感じ。















で、とって部分をパタンと倒すと・・・・・・
















こんな風になるわけです。(上の取っ手だけを倒してます)
おお、これはいい感じかも?
ただ、クリップが硬いです。
本体のパネ材が厚いのでしょうか?
まぁ、そこについては妥協するしかないかな。

ともあれ、早速取り付けてみることにしましょう。
まずは問題の左側から。
















あれ??
下の取っ手が、筺体と干渉して横に倒せません。(;;
ガッツリ深く留めれば倒せるようになるものの、それでは本末転倒です。
なんということでしょう、完全に作戦失敗です。

では次に右側を試してみることに。
まずは大クリップから。
















あふん。
下の取っ手が筺体に干渉しちゃいます。
大クリップはNGでした。

次に中クリップを・・・・・・・
















おお、これは行けました。
ん?
取っ手の先が ちょっと気になります。
















上から見てみると、取っ手がクリップ本体よりも わずかに前に出てます。
ちょっと、これはこれでNGですね。

そもそも右側はシールドと干渉しないので、従来のクリップでも構わないわけです。
取っ手を倒すと飛び出すは、クリップ自体も硬いはと、特にメリットが無い時点で、
新しいクリップに換える必要性がありませぬ。

そんなわけで、右側も従来のクリップに戻すことになりまして、
今回買ったクリップは 完全にデッドストックになってしまいました。(;;

また新しい手を考えなければなりませんね。

2017年2月20日月曜日

自然環境は それほど苦にはならないんだけどなぁ

こんな記事を見つけました。

住むのが大変そうだな~と思う都道府県ランキング

で、結果は北海道が1位とな。
まぁ北海道と言っても広いので、一概には言えないわけですが、
雪や寒さだけを取り上げるならば、たぶん皆が想像してるほど酷くはないかと。

この記事の筆者も申してるように、東北地方の雪の方が やっかいだと思います。

東京の雪は傘が必要という点で 私は嫌ですねぇ。
寒さの点でも、東京は札幌より暖かいとは そんなに思いません。
特に室内ね。

それでいて冬場の東京は乾燥がひどくて風邪ひきやすし、
梅雨時期は とても鬱陶しいし・・・・・・・・・

私が思う、北海道暮らしの難点は、仕事(=収入)でしょうか。
東京のように安定して稼ぐのは なかなか大変なのです。
リストラや会社倒産の確率も高めだし、求人も少ないから再就職も大変。

収入面がクリアーできるならば、札幌暮らしは いいと思うんですけどね。

あら、基板早い

6日にスイッチサイエンスに発注かけた基板が、発送された模様。
まだ2週間ですぜ、スイッチサイエンスさん。(笑)

さすがにこの早さはビックリ。
たぶん月を跨ぐだろうと思っていたので、他の部品は3月に入ってから発注するつもりでした。
しかし、これらも慌てて発注。
このペースならば今月中に納品できそうなのでね。

Inventor2017

今更ながらという感じですが、うちに有るInventorが2016から2017へ上がりました。
2017は昨年リリースされたアプリですので、1年近く遅れた感じかな?

ライセンス上は2017が使える状態だったわけですが、
インストールで足踏み状態だったのです。

2016まではアプリがUSBメモリーの形で提供されておりました。
インストールに必要な情報も それらに添付されていたので、
事実上、AUTODESKアカウントが必要無かったんですね。

ところが2017からは話が変わりまして、AUTODESKアカウントでログインした上で、
WEBページからアプリをダウンロードする必要があるのでした。
インストールに必要に情報も、同様にWEB上から入手。

そんなわけで、AUTODESKアカウントが無ければ何も出来ないわけですが、
実はそのAUTODESKアカウントがわからないという、トホホな状態のまま放置してたんです。

しかしさすがにそろそろ2017に上げた方がいいかなと思い立ちまして、
AUTODESKアカウントの確認に成功。
晴れてログインできたもので、2017のインストールが出来たという話。

ちなみに「インストール」であって、「アップデート」ではありません。

2016と2017は別なアプリ扱いでインストールされるもんで、
2017を入れても2016が削除されることはなく、普通に2016も起動可能なのです。
互換性トラブル対策なのでしょうかね??

とは言え、私はディスク容量が惜しいので、2017のインストールが成功後、
2016は削除してしまいました。
どうしても必要になった際は、2016を再度インストールすればいいだけですので。

そんなわけで、今日からは2017に慣れる様、勉強でございます。
(ほとんど2016と一緒ですけどね)

バネ屋さん発見

idBOXのパワーアップ編を完了させたことで、念願のヒートベッドが装着されたわけですが、
ノズルのクリアランス調整部に問題が有る旨、以前の記事に書きました。

そこの改良案を ずっと練っていたわけですが、思っていたより費用が掛かる為、
なんとか安価に出来ないかと思案しているところです。

その中で、今回はスプリングについての話。

現状では、idBOXの基本モデルから使われている圧縮バネが使われております。
改良案では もっとバネを強くしたいと思っているので、置き換える予定。

その調達方法なのですが、モノタロウでもバネは扱っておりますし、
検索すればバネの通販は そこそこ見つかります。

しかしこれらの店って、10個もしくは20個単位での販売なんですね。
idBOXの改良で使用するのは4個。
その為、結果的にバネが高くついてしまうので困惑していました。

でもでも、いいところを発見しました。
ソテック株式会社

ここ、購入数量が自由に選べるんですね。
もちろん購入数で単価が変わりますけれど、それでも20個も買うよりは安く済みます。
それだけでなく、配達方法として郵送も選択できるのです。
宅配便より かなり安く済みます。
更に支払い方法として、ゆうちょ銀行の口座振替も使えます。
これらを合わせると、少数の注文時には結構な金額差がつきます。

いあほんと、いいところ見つかりました。

2017年2月19日日曜日

EZ6225用のビット

私が昔から愛用している充電式ドライバーが、パナソニックのEZ6225。
トルク設定式のオートストップ機能を搭載した、非常に画期的な製品でした。
オートストップ機構のトルク検知が そこそこ精度良かった為、
簡易的なトルクレンチ代わりにも使えたりしまして、
一般的な装置組立には非常に有用な工具でした。
その為、私がこれを紹介した会社さんには 続々導入されていきました。

現在は後継のEZ7410が発売されている為、EZ6225自体は製造終了。
しかし本体が壊れなければ、まだまだ現役で使えるわけでして、
うちでも まだ使い続けております。

そんなEZ6225ですが、1つだけ泣き所がありました。
それは、ビットのサイズ。

ビットが抜けて来ないよう、本体側にロック機構が付いているわけですが、
ビット側にも、それに対応する凹みが付いております。
具体的には以下の様に。













軸自体は六角形で、後ろから11mm位のところに凹みが付いてるわけです。
で、この寸法が上の図のように11.5mm未満でなきゃならないのです。

実はこの寸法、パナソニックのオリジナル!!
おかげでビットの選択肢が非常に限られてしまったのでした。

ちなみに現行機種のEZ7410だと、以下の様になっております。







Aの寸法が短い分にはセット可能なので、寸法値が2種類載ってますが、
要するに13mm以下なら使用できますよー、という事。

これですと、A寸法が12.7mmというビットが使用可能になります。
この寸法は事実上の業界標準で、ビットの選択肢がものすごく広がります。

そんなわけで、EZ6225の不憫さを感じつつ愛用してきたわけですが、
なんと実は使用可能なビットが色々あることに気づきました。

A寸法が9.5mmというラインナップの存在を最近知ったのです。
工具メーカーのベッセルさんの場合だと、産業用ビットのBタイプというシリーズが それです。
なんでも、エアーツールメーカーさんが使ってる寸法らしいのですが、
ともかく、この寸法ならばEZ6225でもセット可能なわけです。
これでビットの選択肢が一気に広がりましたので、バッテリーが死ぬまではバッチリ現役です。

ネタが・・・・・・・

寿司の話ではございませぬ。
3D-CADでのデザイン。

最近、公私共に電子関係ばかりで、3D-CADの出番が ほとんど無し。
3Dのデザインは空間認識のセンスが重要なもんで、
常に何かしらデザインやっていたいとこなんだけど、ネタが思いつかないなぁ。
むぅぅぅぅ

2017年2月18日土曜日

フロントガラスの曇り

さっき、こんな記事を見かけました。

曇る車ガラス、事故相次ぐ 車内外の気温差要注意

自動車のフロントガラスが曇った為に前がよく見えなくて事故を起こすという内容。
寒冷地に住んでいる方なら曇り除去は日常的に使用されてると思うので、
意外な話に感じるかもしれませんが、温暖な地域に住んでる方々だと、
ちょっと事情が違うようでして・・・・・。

曇り除去のポイントは以下の2つです。
①吸気選択は外気
②エアコン使用

①については特に注意したいところ。
夏場暑い地域の方に多い傾向のようなのですが、
自動車の空調を室内吸気にしたままという方が多い模様。
しかし、基本は外気吸気なのですよ。
室内吸気は何らかの事情がある際、一時的に使う為の機能。
長時間使うものではありません。
室内吸気にしていると湿度がぐんぐん上昇しますから、窓は曇りやすくなりますし、
曇り除去を使用しても なかなか曇りが取れません。
曇りを取る時は必ず外気吸気で。
それ以外の時も、基本的には外気吸気にしておきましょう。

②エアコンは車内の温度を下げてしまうので、冬場に使うのは気が引けますが、
除湿の効果があるのでウィンドゥの曇りを取ってくれます。
温風による曇り除去はエンジンが暖まらないと効きませんが、
エアコンによる曇り除去は効きますので、急ぎの時は便利かと。



planetarianの新グッズ

あと1週間ほどで、planetarianのブルーレイディスクが発売ですが、
それに合わせ、ソフマップでオリジナルグッズを発売するそうな。
興味ある方は、planetarianの公式ページから目を離さないようにしましょう。d

2017年2月16日木曜日

フィラメントリール台のジョイント部について、うんちくを少々

それほど高度な内容ではないので、初心者向きの説明です。

今回のリール台の台部ですが、垂直に立つサイドプレートと底面のベースプレートを、
ジョイントという部品で繋ぐ構造になっております。

idBOXの造形可能範囲内サイズを収めれば、これらを一体で造形することも可能ですが、
造形時間が ものすごく掛かるのがネック。
部品毎にバラしたらトータルの造形時間が減るというわけではないのですが、
もし造形中に不良が発生すると、それまでの時間がパーになってしまうわけで、
バーベイタムのフィラメントを使う場合は、かなり不安があります。

今回のジョイント部の断面は以下のような構造です。



















この中で、特に気をつけなければならないのがジョイント。
これはビスが喰い込む事による力を受けます。

ジョイント部とビスの関係だけを示したのが以下の図。




















ここで、皆さんはジョイント部を3Dプリンターで造形する際、どのように作られますか?














こんな風に設計して造形すると、サイドプレートやベースプレートとの合わせが
設計しやすくて楽だと思われるかもしれません。


すると、以下のようになってしまうのです。




















破線は積層痕を表しています。
下から打つビスは問題ありませんが、横から打つビスが問題。
積層痕から割れてしまう可能性があるんですね。
割れないまでも、変形してしまう可能性も考えられます。

そこで今回どうしているかといいますと、












この向きで造形しております。
すると、積層痕が破線の様に入ることになりまして、
どちらの方向のビスに対しても強度が確保できるようになります。

2017年2月15日水曜日

フィラメントリール台 完成

おかげさまで、無事リール台が完成しました。

まず、モノタロウから購入した部品がこれ。
















一番上は極一般的なシャフトです。
直径φ8.0、長さ150mmです。

右下がベアリング。
フランジ付きでして、F688AZZ1という型式。

左下がセットカラー。
ベアリング固定用という代物で、型式はSC0809CB3。

ベアリングとセットカラーは2個使います。


ベアリングのアップがこれ。
















フランジ付ベアリングはidBOXでも使用されてるので、特に珍しくはないですね。


次は今回使うセットカラー。
















この通り、軸に沿って1段突起が出ています。
これがベアリングと接するというわけですね。

で、ベアリングと このカラーを組み合わせると こうなります。
















ベアリングの外側部分の回転が、カラーによって邪魔されないようになります。
すばらしいd



リールの穴を通す軸の部分はidBOXで作成します。
STLデーターへのリンクは一番最後に載せてます。

出来た軸部の両端にベアリングをハメます。
















特に精度は要求されません。
ベアリングが入れば、穴がカバガバでも問題ありません。
ただ、あまり穴が大きすぎると、フランジで止まらないという事態が起きますが・・・・(笑)


次にシャフトを通してから、両端にセットカラーを装着します。
































写真の白い物がidBOXで作成したリール受けの軸部。
これがシャフトのセンターに来るよう位置を調整して、セットカラーのネジを締めます。
このセットカラーで、ベアリングが抜け出てこないように押さえるわけです。
ですのでこの辺りも、特に精度は要求されません。
センター位置もアバウトで構いません。

これで軸部が完成です。

















では続けて3種類ほど、idBOXで作成します。

まずはサイドプレート。
これは2枚作成します。

















次にベースプレート。
これは1枚です。

















最後に、サイドプレートとベースプレートを繋ぐジョイントです。
これは2個作成します。
















まず、サイドプレートにジョイントをビス留めします。
使うビスはφ3×16mmの皿タッピングビスです。
欲を言えばPタイトビスを使いたいところですが、そこらのホームセンターには置いていないので、
今回は普通のタッピングビスで我慢。
これを2セット組みます。








































上の組んだセットをベースプレートにビス留めします。
使うビスはφ3×12mmの皿タッピングビスです。



















ベースプレート側にはビス穴が6つ在るのに対し、ジョイント側は4つしかありませんが、
ベースプレート側の両端の穴は予備に開けてあるだけですので、使いません。


はいこれで組立は完了。
ベースプレートを底にして置き、軸部を載せます。




















非常に単純な構造でございます。
お好みで、底面にゴム足を貼り付けるのも有りかと。

実際の使用時は、フィラメントリールに軸部を通して台に置くだけです。




















エクストルーダーの近くに置いて、フィラメントを供給です。d

今回、この製作品、全てバーベイタムのフィラメントを使っております。

軸部の白いのも、台部の緑のも、バーベイタム。
正直、ゴミにしようかと思ってたほどなので、ここまで実用できるようになるとは、
ちょっと感動ものです。

仕上がり具合はユニチカとかと比べて汚いので、売り物に使うのは気が引けますが、
個人使用物ならば、実用レベルかなと。

最初のうちは、ほんと使い物にならなくて困惑していましたが、
今回のテストで、色々勉強になりました。(笑)

ざっとまとめて書いてみますと こんな感じ。

①デアゴスティーニ配布の設定ファイルを使ってはダメ。

デアゴスティーニからバーベイタム用の設定が配布されていますが、
あれを使うと みごとに失敗します。(笑)
(いったいどういうチューンをしたのでしょうね?)
私の場合、PLA一般を少しだけアレンジしたものを使っております。
要は、あまり薄い壁は作らないにする感じでしょうか。
外周壁も最低3層にして厚みを確保。
ソリッド内部の充填も30%にしています。
(5%や10%だと、ほぼ造形に失敗すると思います)
充填パターンはhoneycombがベターです。

②ノズルとテーブルのクリアランスは狭めで。
ノズル詰まりを恐れてクリアランスを0.2mmくらい取っていたら逆効果でした。
バーベイタムを使うときは0.05~0.1mm位に調整し、ノズルから出たフィラメントが張り付きやすいようにします。

③ノズルの温度は高めに。
私の場合、225℃に設定しています。
フィラメントの融着性を上げるとともに、粘度を下げるためです。

④造形開始時は、ノズルの先のフィラメント垂れを取り除く。
造形スタートすると、ノズル部の温度が設定値に達するまでの間、ノズルから若干垂れてきちゃいますが、
いざ造形開始というタイミングで、ピンセット等で垂れた物を除去します。

これは必須というわけではないのですが、運が悪いと垂れて出来たゴミが、
外周壁の造形中に悪さをして、外周の形をぐちゃぐちゃにする場合があるのです。
最下層の外周壁が崩れると、フィラメントの融着に失敗してノズル詰まりを起こす可能性があります。
これはバーベイタムのみ懸念される不都合です。

そんな感じで、なんとか使えるかな?というところまで来ました。
道のり、長かったなぁ・・・・・・・
はふぅ

今回のフィラメントリール台のSTLデーターは下記で公開しています。
このブログにはデーターの公開機能が無いので、別にWEBページを立ち上げました。
コナンの独り言 データー置き場

2017年2月14日火曜日

このすば2の第5話

最新話である第5話、傑作かも。
今までの このすば2の中で最高だと思います。d

フィラメント送りについて、1つ気が付いたこと。

バーベイタムのフィラメントと格闘してて気づいた話。

フィラメントはエクストルーダーが押し出すことでノズルから出てくる物、
という認識でおりました。
一般的には そう理解されてる方が多いのでは?

でもどうやらそれだけだと不正解の模様。

実情は、ノズルが移動することにより、
ノズルの先から溶けたフィラメントを引っ張っているようなのです。
なので、溶けたフィラメントが造形物なりテーブルなりに くっついてる必要があるわけです。

そこで造形時の挙動を考えてみますと、ヘッドがジャンプ移動する際は、
エクストルーダーが逆回転してフィラメントをバックさせ、
ヘッド移動後にバックさせた分のフィラメントを押し出す、という動きをしています。

この際、溶けたフィラメントの先が造形物から離れるわけですね。
ここが問題のようです。
ヘッド移動後に ちゃんとフィラメントが造形物に くっついてくれれば問題無いわけですが、
万が一くっつきそびれると 造形がスカスカになるのみならず、
ヘッド内にフィラメントが溜まっていき、ノズル詰まりの現象が起きると、
そういうことの様です。

バーベイタムのフィラメントは最初のくっつきが悪いので、
特に上記の影響を受けやすい模様。


対策としては、一筆書きで積層して行き、ヘッドのジャンプ移動が起きない様に
すればいいわけですが、私が使っているslic3rには そういう機能は無いようですね。

うーーーん、どうしたもんかなぁ。

2017年2月13日月曜日

もしかしたら、もったいないことしたかな?

バーベイタムのフィラメントと格闘しておりますが、
ついに500グラムリール1巻使い切ってしまいました。
もう、どんだけテストしてるのやら・・・・・・・・

で、この使い切った色というのが、うすだいだい色。
なんとなく この色が一番使わなさそうだなと思ったからなのですが、
今日になって気づいたら、この色ってデアゴスティーニ特製色だったのですね。
肌色に近い色ということで、フィギュアとかに便利らしい。

特製色ということで、一般には売られていないのはもちろんのこと、
デアゴスティーニさんのショップでも単品売りされていないのでした。
つまり、手に入れる為には5色セットで購入する必要があるという話。

それを考えたら、うすだいだい色だけは 手付かずで残しておいた方が良かったかなぁ。
まぁ、バーベイタムのフィラメントの実用性を考えると、
出番は限りなくゼロに近いような気がするものの、
もう手に入れる機会は無いだろうと思うと、ちょっと失敗したかも・・・・・・

DMMから届きました

以前の記事に書いた話ですが、
DMMさんに発注していた3Dプリンター出力サービスの製品が到着しました。

7日の夕方に発注したのが11日に発送されたわけでして、予想外の早さでした。
エクスプレスサービスのオプションを使っていたとは言え、
届くのは今週末近くかなぁと思っておりました。
(DMMさんの公式納期告知では その位の日数になっています。)

肝心の仕上がり具合は どうかなぁと、ワクワクしながら開梱。
こんな感じでございます。
















いつもなら白い紙か布をバックに撮影するのですが、
今回は被写体が真っ白の為、なにも敷かずに撮影してます。
諸事情の為、部分拡大写真でご勘弁を。

ナチュラル色のナイロンという指定素材なのですが、色は純白という感じ。

使用機材はFDM方式だと思っていたのですが、積層痕が見当たりません。
表面がザラついていることからも、粉体素材なのでしょうかね?

表面のザラつきも、うちのidBOXの造形物よりは、かなり見た目が良いです。
光沢感を求められるような案件でなければ、このまま使えそうです。

外形もキレイに出来上がっているので、バリ取りや ヤスリがけも不要ですね。

上記の写真の外形部、ちょっと段が付いてるように見えるところがありますが、
これは設計データーで3度の勾配が付いてる影響でしょう。

ともかく、開口部の仕上がりがキレイなのは ちょっと感動しました。
これで この値段は 非常にリーズナブルな気がします。

今回は一番安価な素材を選んだわけですが、もっと上位のポリカーボネイト等も、
仕上がりの質は期待して間違い無さそうです。
単価との兼ね合いだけがネックですが・・・・・・・・

ともあれ、ナチュラル色のナイロンで構わないような案件なら、
自分で造形するよりも、DMMさんに発注した方が 割りいいかも。

2017年2月12日日曜日

バーベイタムのフィラメントは要調整でした

とりあえず形になったぽいので、使えるかなと思ったら、とてもスカスカな造形でした。
これはフィラメント送り量を84%まで減らした結果なのですが、
確かにヘッド部でのフィラメント詰まりは全く起きませんでした。
ですので、フィラメント詰まりに送り量が関与しているのは ほぼ間違いない感じ。

しかし、送り量を減らすと、やはり造形物に問題出てしまいますねぇ。
スカスカの影響で表面が凸凹するだけならまだしも、
積層面がきちんと癒着せず、割れてきちゃう始末、
これはさすがに使い物になりません。 (;;

送り量を増やして、詰まりが起きる限界点を見極める必要があるようです。

うーーーん、先は長そう。

そんなわけで、フィラメントリール台のパーツは全て作り直しという羽目に。

モノタロウから部品到着

先の記事で ちょろっと書いていました、自作フィラメントリール台、
その部品がモノタロウから届きました。

他の通販たど発送時点でメールが来るところがほとんどなのですが、
モノタロウは発送されたかどうかを自分でサイトにアクセスして確認する必要がありました。
その為、発送されたのに気づいてませんでした。 テヘ

しかし発注かけたのが10日の未明ですから、11日に届いたことを考えると、
10日中に発送されていたことになります。
なかなか素早い対応で助かりますね、モノタロウさん。

ところが、発送されたことに気づいてなかったわけですから、
部品到着時の為の準備を何をしていませんでした。

リール軸棒とスタンド部を準備しておかなければならなかったわけですが、全く手付かず。
リール軸棒はidBOXで作成する代物ですし、
スタンド部はidBOXで作成するか、市販のアクリル板等を加工して作成するか、
まだ決定していなかったという状態。

とりあえず、リール軸棒から作成開始することにしました。

折しも前の記事で書いたバーベイタムのフィラメントのテスト中。
リール台でバーベイタムのフィラメントが消費できる好都合なので、
そのままセットされてるフィラメントを使うことにしました。
そのせいで、リール台の色がクリーム色になってしまいましたが・・・・・・(笑)

リール軸棒の出力中に、スタンド部をどうするか検討してみました。
コスト面から考えれば、市販の板とidBOXで出力した部品を組み合わせるのがベストかな?
しかし時間的に板材を準備が間に合いません。

Polyplusやユニチカのフィラメントを使うのなら、ちょっともったいないと感じるのですが、
バーベイタムのフィラメントならムダになってもいいという感覚なので、
この際、idBOXでスタンド部も一体で出力してみることにしました。

現在出力中でございますが、なにせ6時間以上かかるという代物。
まだ先は長いです。

それはさておき、idBOXのテーブル面には、着脱式のガラス板が載っております。
最初はアクリル板だったのですが、パワーアップ編でヒートベッドが付いた際に、
アクリル板からガラス板へ変更になったという代物。

このガラス板上に造形し、ガラス板ごとidBOXから取り出して、造形物を剥がすという流れ。
そのガラス板の固定方法が問題でございまして、
デアゴスティーニ式では、事務用のペーパークリップでテーブルとガラス板を挟んで固定します。
なんかしょぼいように聞こえますが、実はこの方法、なかなか便利なんですよね。

ガラス板の表面には何かしら手を加えている方がほとんどだと思います。
造形物の定着性アップのためにね。
私の場合、デアゴスティーニ支給の定着シートを張っております。
すると、微妙にガラス板の厚みが増すわけですが、
ペーパークリップ方式だと、厚みの変化は全く影響無いんですね。
更に定着シートがガラス板からはみ出していても問題無し。
定着シート張るたびに、ガラス板の外形に合わせてカットするのは面倒なのです。

しかしここにきて問題点が浮上。

ペーパークリップの先が、ヘッドに干渉する場合があるんです。

idBOXでは横幅150mm、奥行130mmまでの造形が可能となっています。
横幅150mmの物を造形しようとすると、ヘッドがペーパークリップに接触してしまうんです。

横幅を140mmに制限してしまえば、暫定的には解消できるものの、
10mm縮めるのは 結構きついんですよね。
うーーん、何かいい方法が無いものかなぁ・・・・・・・

2017年2月11日土曜日

ありゃ、バーベイタムのフィラメント、使えてる?

idBOXの動作テストが一段落しました。
PLAでの造形ならば、ほぼ問題無く使えそうな感じです。
次はABSかな?

ABSだと、表面加工が やりやすいので、実用性が一気に高まります。
強度等においても、一般的にPLAよりABSの方が良好なので、
製品に使うならABSの方が好ましいわけです。

ABSのフィラメントは まだ購入していないので、
時間とお金の余裕が有る時にテストしてみるつもりです。

それはさておき、デッドストックになろうとしていたバーベイタムのフィラメント、
また改めて手を出してみることにしました。

基本はPolyplusの設定ですが、更にフィラメントの送り量を減らしてみました。
すると・・・・・・ なんか行けてるっぽい?

造形終了後にわずかにヒゲが出るので、まだ送り量を減らしてもいいのかもしれませんが、
この辺の判断は難しいところですね。

それよりも、造形開始時の方が問題だったりします。

ノズル加熱を開始後の昇温中に、ノズルの先からフィラメントが少々垂れてくる模様。
これが変な形でテーブルに固着するんです。
その部分は造形終了後にゴミになる部分なので、特に問題無いかと思いきや、
形状によってはヘッド部に引っかかって造形中のものに絡んで、
おかしなことになっちゃったりするんですね。

なので、造形開始時はこの異物を手で排除する必要があります。
これはバーベイタムのフィラメントの時だけ発生する不都合。
なんとも手間掛かる代物ですね。(;;

とは言え、今のところ造形自体は そこそこうまく行ってるので、
フィラメントが無駄にはならなくて済みそうな予感。

2017年2月10日金曜日

暇つぶしに設計

前の記事に書いたように、idBOXの出力テスト中でございまして、
あと数時間は終わらないという状態。

このまま寝てしまいたい気もしますが、造形が終わったら、
さっさとフィラメントを密封袋に戻したいので我慢しております。

そんな状況下、暇つぶしにフィラメントのリール受けを設計しておりました。

フィラメントのリールの動きが悪ければ、フィラメント送りに負担が掛かって、
問題になるというのは、先の記事に書いた通り。

ベアリングを使ったリール受けを作った先人は いらっしゃるようで、
BS01のwikiでも拝見しておりました。

しかしそのリール受け、片側支持の構造で、
ベアリングに対して斜めの負荷が かなり掛かってる代物。
テーパーローラーベアリング等、そういう負荷に対して設計されてるベアリングを
使用するならともかく、安価なボールベアリングを使用するとなると、
とても不安な代物となってしまいます。

そこで、1から設計してみることにしました。

idBOX本体のリール受け取付部を利用するとなると、どうしても片側支持構造になってしまいます。
ですので、idBOX本体から分離し、リール台を単独で置く構造にしました。

購入部品はシャフトとフランジ付きベアリング、シャフトカラーです。
シャフトカラーはベアリング押さえ用と言うタイプで、ベアリングに触れる部分が突き出しています。
最初はこの部分に平ワッシャーかスリーブを入れようと思っていたので、
その分、部品点数が減りました。
このシャフトカラーは なかなか便利ですね。

調達は全てモノタロウです。
BS01のwikiでも すっかり有名になってるようですが、
ラインナップも揃っているし、モノタロウオリジナル製品なんてのも有りまして、
これが安くて なかなか重宝します。

今回購入した部品は送料込みで2500円いきませんでした。
単価で一番高価だったのはシャフト。
550円くらいしてます。
そんなに精度は必要無いので、もっと安いもんないかなぁと探しましたが、みつからず。
シャフトもモノタロウオリジナル製品が有りまして、これらはとても安いのですが、
今回欲しい150mm長のシャフトがラインナップにありませんでした。(;;

次に単価の高いのはシャフトカラーで、ベアリングが一番安いという。
なんか腑に落ちない感じですよね。(笑)

リールの軸になる部分と、全体の土台はidBOXで出力して作ります。
土台は結構な体積になりそうなので、出力に時間かかりそうだなぁ・・・・・
アクリル板等を加工して作った方が、割りいいかもしれませんね。

ともあれ、そんな感じで、完成したら改めて書く予定です。

糸口が掴めてきたかも・・・・

相変わらず、idBOXと絶賛格闘中でございます。

idBOXの公式掲示板をダラダラと眺めていたら、
くだんのフィラメント詰まりについて、皆さんお悩みの模様。
その中でいくつか非常に有益な情報がございました。

どうやらこの問題、以下の2点がネックみたいです。
①ヘッド部の部分冷却不良
②フィーダーユニットのフィラメント送り量の不一致。

①はイマイチ判りづらい話なのですが、
ヘッドでは しっかり温まらなければならない箇所と、
温まっては まずい場所というのが存在していまして、
温める方はヒーターとサーミスタによる電子制御でバッチリ管理されております。
しかし温まっては まずい箇所の方は、小型の電動ファンとヒートシンク、
それとヒートシンクに開けた穴を使ってコントロール?しています。

コントロールと言っても、電子制御も何も無く、あとは成り行き任せという状態。
どうやらここで十分冷えていないと症状が起きているらしいのです。
すると、本来溶けちゃまずい場所でフィラメントが溶け出すという現象が起きるのです。

②は薄々疑問には感じていた点なのですが、ボンサイラボさんの設計を信じていました。
造形時にテーブル上で消費するフィラメントの量と、
フィーダーユニットがヘッドへ送るフィラメントの量は合致していなければなりません。
送るフィラメント量が足りない場合は、造形物がスカスカした感じになってしまうわけですが、
逆にフィラメント量が多かった場合はどうなるか・・・・・・

どうやら今回の不具合症状は、まさにこれが原因っぽいのです。

送るフィラメントが多かった場合、idBOXの構造上、余分量が逃げる場所はありません。
すると、フィーダーユニット内で送るローラーとフィラメントが滑ることになる、
はずなのですが、事態はそう簡単ではありませんでした。

上記の①の症状が併発していると、余分量のフィラメントがヘッド内で溶けて、
だんだん溜まっていく感じになります。
溜まっていくと言っても、液体状で溜まるのではなく、
軟化したフィラメントが太く変形していくというもの。

すると、太くなったフィラメントがヘッド内の穴を通れなくなり、
フィラメント詰まりの現象が発生するという仕組みです。

この推論は、色んな点で現象と合致するので、かなり確率の高い推測です。

これへの対応策はただ1つ、フィラメントの送り量を減らせばOK。

ということで、設定ファイルをいじって送り量を減らしてみたわけですが、
そもそも どこまで減らすのがいいのかが不明。
掲示板では84%まで減らすと具合良くなったという話もあるようですので、
100%~84%の間に正解値があると思うのですが・・・・・・
なお100%というのはidboxのデフォルト値です。
本来ならこの値でフィラメント送り量が合ってなきゃならないはずですが・・・・

とりあえず、85%にセットしてみて大物をテスト造形してみましたが、詰まり起きず。

ちなみになぜ大物なのかといいますと、
上記の推論では、長時間の連続造形の際に詰まりが起きるからです。
時間が経つことで、だんだんとヘッド内の状況が悪化していくわけですので。

で今度は88%で造形してみましたが、特に問題無いみたい。

今度は90%にして造形テスト中。
現在、この状態です。

それにしても、今日届いたPolyplus、目に見えて減っていってます。(笑)
時間と材料費だけで考えたら、ちょっとした部品の造形はDMMさん等に外注したほうが
安上がりかもしれませんねぇ。

2017年2月9日木曜日

Polymakerのフィラメントが到着

ボンサイラボさんの対応は迅速ですね。
本日、注文していたフィラメントが届きました。

以前の記事でPolymaxと書いてましたが、私が注文したのはPolyplusの方でした。
PolymaxはPolypulsの上位製品で、お値段の若干上がります。
強度が素晴らしいので、お値段分の価値はあると思います。

さて、届いたPolyplusを早速テストしてみました。
結果としては、大変満足しております。
ユニチカのフィラメント並みに、安定してる感じ。
バーベイタムの あの不安定さは なんだったのやらって感じ。

ユニチカ製と比べて、Polyplusはなんとなく柔らかいような気がします。
ほんとに若干なんですけどね。
私としては この方が好み。
ただ、テーブルへの張り付きが弱いような気がするので、
ヒートベッドは使った方が良さそうです。

うーん、こんなに具合がいいと、Polymaxに興味が湧いてきますねぇ。
しかしさすがにPolyplusが無くなるまで我慢ですかね。

そんな感じで、いくつかPolyplusで部品を試作していたら、
バーベイタムの時のようなノズル部の詰まりが発生。
さすがにこうなると、フィラメントを疑うのは筋違い。

無い頭を絞って考えてみました。
うーーん、もしかしてノズルの温度が低いのか??
ノズル部で焦げカスが発生するなんて話も耳にしていまして、
PLAで230℃なんて狂気の沙汰だ、なんて話も耳にしていたもんで、
今までずっと210℃で造形しておりました。

しかし、温度が下がればフィラメントの粘度も上がるわけで、
ノズル部で詰まりやすくなるのでは???

実際、Polyplusの仕様では230℃での使用も範囲内です。
なのでこの際、設定温度を上げてみることにしました。

新たな設定温度は225℃。
なんでそんな値かと言いますと、最初の層の造形時はノズル温度を上げるんですね、
テーブルへの定着を良くするために。
その際10℃ほどアップさせるので、その分を見込んでるのです。

そんな感じで、ノズル温度を上げて部品を試作中。
今のところは問題無いみたいですが、さてさてどうですかねぇ・・・・・


今日もidBOXと格闘してました。

と言っても、ほぼ問題無く出力できるのを確認するだけって感じですが。

前の記事にちょろっと書いたフィーダーユニットの問題、
idBOXの兄貴分に当たるBS01では、ちゃっかり修正の告知が出ていました。
デアゴスティーニさんの対応は どうなんでしょうかねぇ・・・・・・

それはさておき、idBOXに関する情報収集の為、
BS01のwikiは大変参考にさせて頂いております。
BS01のwikiと言いつつも、idBOXについても少しカバーしてたりします。

このwikiの中で見つけたのが、「びーえすいち子たんの3Dデーター」。
これを見た途端、燃えました。!!
(萌えました ではないので お間違いなく)

見た感じで だいたいお解かりいただけるかと思いますが、
このデーター、3Dプリンターで出力するのは なかなか大変なのです。
首のところは すごく細いし、ツインテールは宙に浮いてるし・・・・・・

更に後から気づいたのですが、首の下の方に輪のようなものが見えますが、
服の一部だと思っていたら なんとアクセサリーでした。
これ、背中に背負ってる何か?と接触して繋がっているものの、内側は空洞なのです。

普通に3Dプリンターで量産することを前提にデザインするなら、まずこんな構造にはしないはず。
ということは、これをキレイに出力してみろ!という作者からの挑戦状に違いない!!

というメッセージが読み取れたので萌えた燃えたわけでございます。

最初はなるべくフィラメントの使用量を抑える方向でチャレンジしたものの、
テーブルとの接触面積が足りなくてアウト。
造形中にテーブルから剥がれてしまうのです。

で結局、サポート材も含め、かなりのフィラメントを投入する形で出力はできたものの・・・・・
サポート材の取り外しが難航。 orz

首周りとか、アクセサリーの内側にサポート材が入ってたりするわけです。
PLAはかなり堅い素材なので、除去には それなりに力も加えます。
その結果・・・・・・・・

①びーえすいち子たんは、ショートのツインテールになりました。
②もみあげは 今風のスーパーショートになりました。
③アラレちゃんに対抗して、首が分離式になりました。(ヲィ

サポート材の入れ方をもっとカスタマイズできればいいのですが、
現在使っているSlic3rというスライサーソフトでは、ちょっと難しい模様。
この辺は 今後の課題というところでしょうかねぇ。

余談ですが、業務用の3Dプリンターだと、この辺は解消できます。
サポート材を別材料にして、簡単に溶かして除去できるものや、
そもそもサポート材不要で造形できるプリンターもあるからです。

まぁそれなりのお値段するので、縁はございませんが・・・・・・(笑)

2017年2月8日水曜日

ギブアップ

バーベイタムのフィラメント、結局諦めました。(;;

2個ほど造形して、2個目は95%位の完成度まで行けたので、
時間の問題かなと思っていたわけですが、
むしろそれ以降は どんどん状態が悪くなっていきまして・・・・・ orz

idBOXのユーザーフォーラムとかで情報収集してみたところ、
バーベイタムのフィラメントのトラブルの多さにビックリ。
やはり皆さん、同様のトラブルに見舞われておりました。

それらの情報を元に下した結論は、やっぱバーベイタムのフィラメントは使用中止しよう。
もったいないのは山々なのですが、むしろ格闘する時間が もったいなさすぎ。

私は造形をする為に3Dプリンターを使ってるわけでして、
バーベイタムのフィラメントをまともに使う方法を研究する為ではありません。

とりあえず、ユニチカのフィラメントは快調に使えるわけですが、
このフィラメントは全て透明タイプ。
不透明タイプのフィラメントも欲しいところなので、
Polymaxのフィラメントを黒色だけ注文してみました。

Polymaxのフィラメントはデアゴスティーニでは扱っていませんが、
idBOXの開発元であるボンサイラボさんのサイトで扱っておりまして、
idBOXの元となっているBS01で評価を得ているフィラメントですので安心かなと。

他の色も一式揃えたいのは山々なんですが、それなりの金額になりますからねぇ。

余談ですが、idBOXのユーザーフォーラムで、フィーダーユニットの問題を耳にしました。
フィラメントを送るローラーの溝が、微妙にズレているという問題。
どうやらこの問題、設計不良っぽいですね。
ワッシャーの入れ方を変えれば直るという点から、ちょっとしたミスが有ったんだろうと思われます。
しかし、告知が出ていないということは、再版でも修正されていないんだろうなぁ・・・・・

バーベイタムのフィラメント、使えるかも?

idBOX購入者向けの特別販売で購入したバーベイタムのフィラメント、
結局使い物にならず、お蔵入りしていたわけですが、
今回のidBOX強化改良で、再度試してみることにしました。

以前の問題点は複数有ったわけですが、
まず造形物が 途中で剥がれてきちゃう問題については、
ヒートペッドが快調に効いてる模様。
全く症状が発生しません。

そしてもう1つの問題は、造形物の表面がガタガタのボソボソになってしまう点。
むしろこれが1番の問題だったわけですが・・・・・・・
やはり今回も再現してしまいました。
やっぱダメなのかなぁと思いつつ、よーく観察していると、
フィラメントの送り具合にムラが有る??


フィラメント送りを担当するフィーダー部にもステッピングモーターが使用されていて、
フィラメントの送り量が精密にコントロールされているわけですが、
実際にフィラメントと接しているローラーが滑らない前提の話なのです。

しかしやっかいなことに、このローラーとフィラメントの間で滑りが発生しても、
パッと見ではわかりづらいんですね。
フィラメントが高速で送られているときはリールが動くので解り易いものの、
低速で送られているときはリールを見てもよくわかりません。

しかし唯一見て判る場所を発見しました。
ステッピングモーターが駆動しているローラーと対になってるローラーです。
このローラーはフィラメントが送られないと全く回転しないわけです。
小さい金属のローラーなので、表面の汚れを見る感じじゃないと、
回っているかどうか判別しずらいのですが、
ともかくも、ここでフィラメント送りが滑っているか ある程度判別できるようになりました。

すると、やはりたまに滑りが発生しているようです。
完全に滑っているのなら、フィラメントが全く出ないので すぐわかりますが、
滑り方にムラが有る場合というのは、なかなかやっかいでした。

とりあえず、フィーダー部のテンション調整をMAXにしてみたところ、
以前よりはマシになりました。
それでもまだ、たまに滑りが発生する模様。

更によーく観察すると、フィラメントを引っ張ってリールを回す際に滑りやすい模様。
idBOXのリール台は、回転しやすさは あまり考慮されておりません。
とは言え、とりあえず使い物になるように出来てるだろうと思っていたわけですが・・・・・
その期待は みごとに裏切られたようです。(;;

考えてみれば、バーベイタムのリールは1巻500グラムで、
私が持ってるフィラメントの中では一番重いわけです。
リールの回転が負荷になって、フィラメント送りに滑りが発生するならば合点がいきます。

しかし、このリール台の問題を簡単に解決する方法が無い為、
以前、デアゴスティーニから支給された小分けリールを使ってみることに。
元々は冊子付属の小分けフィラメントを巻いて使うためのリールなのですが、
今回はこれに、バーベイタムの500グラムリールから少量だけ巻いて使ってみます。
さてこれではどうかな?
はい、フィラメントの滑りがほぼ解消された模様です。
やはり、リール回転の負荷がネックだったようです。
今後の課題として、リール台の改良を考えましょう。

しかしここまで色々と試してて、この改良型idBOXの問題点が見つかっちゃいました。
ヒーターベッド化したおかげで、テーブルとノズル間のクリアランス調整機構も
そっくり新しくなったわけですが、ここの調子が悪い!!

スプリングでテンションをかけながら、ナットを回してクリアランスを変えるという機構は
以前と同様なのですが、構造上ネジと板が擦る部分が出てきます。
以前の機構だとネジと厚めのアクリル板が擦っていたので、あまり実害は無かった模様。
しかし今回の機構だと、ネジと薄めのアルミ板が擦っています。
これだと、擦る際にネジ山の影響を受けまくるんですね。
その為、クリアランス調整が滑らかに変化しません。
ネジ山の影響でガタガタと動くわけです。

シビアな調整が要求されないならともかく、
クリアランス調整はコンマ1mmレベルでの調整ですので、これはちと問題。
そのせいか、造形出力する度にクリアランスが変わってる感じ。
さてさて、どうしたもんでしょうねぇ・・・・・・・

2017年2月7日火曜日

DMMの3Dプリンター出力サービス

昨今、業務用3Dプリンターを用意し、出力サービスを請け負う業者が増えてきました。
その中でもDMMは 先行組だったと思います。

そのDMMの出力サービスですが、実はまだ一度も利用したことがありませんでした。
個人用の3Dプリンターを持っていると、やはりそちらを活用したくなるからです。

しかし今回、お試しで製作依頼してみることにしました。

このサービスを利用する為には、まず会員登録が必要になります。
と言っても、出力サービスの会員登録ではなく、DMMの会員登録です。
DMMと言えば、動画等のコンテンツ販売が有名なわけですが、
それらのサービスと共通の会員登録です。
この辺は便利という認識でいいのかなぁ?

DMMへログインし、データーをアップロードします。
データーは一般的なSTLデーターでOKです。

程なくしてデーターの確認結果がメールで届きます。
今回の場合、データーには何も問題ありませんでしたが、
問題が見つかった場合は、それについての記載が含まれるそうです。
ちなみに、自力修正が難しい場合、有料で修正も行うサービスも有るそうな。

データーに問題が無かった場合、見積額もメールに含まれてきます。

DMMで作成可能な素材は多岐にわたるのですが、
個々の素材ごとに単価が表示されています。
これはなかなか便利。

なお、素材によって製造可能な形状仕様が異なる為、
全ての素材が選択可能とは限りません。
今回の場合も、半数以上の素材が造形不可でした。
それもきちんとメールに記載されてきまして、
造形可能な物のみ、見積単価が表示されてきます。

お客さんへの納品を考えると、ポリカーボネート辺りで作ってみたいところですが、
単価が3千円くらいするので、お試しというのは ちょっと・・・・・・・

と思いつつ、他の素材を眺めていたら、ナチュラル色のナイロンはなんと約700円!!
この金額ならと思い、早速注文してみた次第。
せっかくなので、エクスプレスサービス(特急対応サービス)も併用してみました。
それでも総額で千円です。
ちなみにこの金額には送料も含まれております。
送料込みでこの金額は、非常に利用しやすいですね。

さて、今週中に届くかな?
ちょっと楽しみです。




idBOX完成?

デアゴスティーニの3Dプリンター、「idBOX」でございますが、
昨年末頃の95号をもって完結いたしました。

ので御座いますが・・・・・・・・・・・
実は ずーーっと ほったらかしておりました。 テヘ

ずっとと言っても、再延長のパワーアップ編の途中からだったので、
PLAの印刷は出来る状態だったわけです。
バーベイタムのフィラメントの印刷は うまくいきませんでしたが、
ユニチカのフィラメントは快調に印刷できていたので、そのまま使っていた次第。

しかしながら、さすがに放置は どうかと思い、ここにきて重い腰を上げたというところ。

パワーアップ編の大きな目玉はABS適性の向上。
今まででも一応、ABSは使えることになっていたものの、
安定造形には疑問を感じるレベル。
なにせ、PLAでさえ、たまに失敗する位なのですから。

パワーアップ編ではidBOXへヒーターベッドとケース内の温度を安定させるシールド。
この2つが追加されるのです。
ABSの造形を行うなら、たぶん必須機能と思われます。

まぁ、それだけだろうなぁと思っていたら、
最終号近くで改良型ヒートシンクが登場!!
ヘッド部分に付いているヒートシンクの改良型なのです。
これは地味に嬉しい。

風ストップも改良型になりました。
風ストップというのはidBOX専用のパーツだと思われますが、
ヘッド部のヒートシンクに抜き差しすることで、ヘッドの加熱具合を調整するアイテム。
ABSで造形する際に使用するパーツなのですが、
従来の風ストップは紛失しやすい上に、使用中に抜け落ちやすい。

しかし改良型風ストップは常にヒートシンク部に挿しておけるので
紛失する心配は無いし、パネ機構のおかげで使用中に抜け落ちる心配も無し。
ビックリするくらい完成度が上がりました。

そんなわけで、パワーアップ編による改良が全て完了いたしました。
ヒマを見て、ABSの出力に挑戦してみようと思っている今日この頃です。