2020年12月31日木曜日

PICのADC2格闘 その1

 PICマイコンにも当然の如くA/Dコンバーターが内蔵されております。
それが最近、「ADC2」という名称の新型が登場。
わざわざ名称を変えるくらいですから、単なるバージョンアップ以上の、
何か凄いものを感じまして、登場後まもなくして手を出しておりました。

はたして、期待を超える中身の難解さに頭を抱えつつも、
なんとかデーターを取得できるようになり、現在に至っておりました。
しかしあるキッカケでデーター取得ルーチンを改良を開始したところ、
急に雲行きが怪しくなってきまして、結構なボリュームの話になってしまいました。
その顛末を複数回に分割して記載します。

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前述のADC2ですが、まだ割りと新しい部類に入るため、
積んでるPICマイコンは そんなに多くありません。
その中で私が使っている石はPIC18F47K40とPIC16F18456。
それぞれ、「かんたんスマートモニター」と「V/Aプローブ」に載っています。

先に使い出したのはPIC18F47K40の方ですが、
私がADC2に求めたのは平均化処理の簡便化。
センサーのアナログ値を取得する際にノイズの影響を軽減する為、
連続で複数個のデーターをサンプリングし、平均化して使用してます。
もちろんソフト上で処理することも可能なわけですが、
ADC2ならハードウェアで処理できると聞くと手を出したくなるわけです。

初見のADC2は非常にインテリジェントなデバイスに見えました。
マニュアルのボリュームが凄くて、非常な多機能さを感じたのです。
感覚としては従来のADCの5倍以上というところでしょうか。
しかしこの初見は、今回の騒動で的外れだったことに気付きました。

確かにADC2はADCに比べて多機能なのですが、
インテリジェンスさが不足している為、ユーザーへの負担が大きく、
その為にマニュアルのボリュームが増えてしまっていたのでした。
逆に言えば、機能の量に比べてマニュアルが難解すぎる感じ。
現時点の感想を言えば、無理して手を出すほどの代物ではなかったかも。



そんな私感はさておき、本題を進めます。

一応、「かんたんスマートモニター」にてADC2を動かしていた(つもり)わけですが、
「V/Aプローブ」用のファームを作るにあたり、再度ADC2を見直してみることに。

ならば、「かんたんスマートモニター」のハムノイズ対策を行ってみようと思いました。
通称ハムノイズというのはAC電源ラインからの誘導ノイズのこと。
つまり50Hzもしくは60Hzのノイズがアナログ信号に載ってくる現象です。
周波数が低いので、LPFで除去しずらいんですね。

ではどうするかといいますと、1波長分の時間に渡ってデーターサンプリングを行い、
それを平均化すれば除去できてしまいます。
当然のことながら この間に元の測定信号に変動が有っても
全て平均化されてしまいますので、急激に変化するアナログ信号に対しては使えません。

50Hzの場合、1波長の時間(=周期)は20msですので、
20ms使って1回のデーター取得するようしてみます。
ポイントは2点。
サンプリング回数は多い方が好ましいとい点と、
サンプリング間隔は極力揃っていることという点。
特に後者は大事ですね。

PICマイコン内蔵のA/Dコンバーターのデーターサンプリング時間は、
12μs~100μsというところ。
動作クロックと設定で変わってくるわけですが、最長でも 0.1msとなると、
20msもサンプリングを続けたらデーター数が200個以上に!!

しかしそんな時の為のADC2と思いきや、ADC2はそこまで高機能ではありませんでした。
平均化用のサンプル数を設定することは可能ですが、全体の時間というのは設定不可。

 

ここでADC2が持ってる機能について、さらっと説明。

まず、通常のADCと同様の動作をするレガシーモード。
レジスター構成は異なりますが、デバイスの動きはADCと同じです。

次に積算モード。
サンプリングしたデーターを単純に合算していきます。

次は平均化モード。
サンプリングしたデーターを合算し、サンプリング数で割ることで平均値を出力できます。

最後にバースト平均化モード。
先に書いた平均化モードと何が違うの?という疑問が出ますね。
一言で言うと、サンプリングのトリガーが1回だけなんです。
バースト平均化モードではサンプリングをスタートさせると、
設定回数のサンプリングを行った後に平均値の出力までを一気に実行します。
なので当然ながら動作終了まで そこそこ時間を要します。

ちなみに平均化モードの場合、トリガーを掛けるとサンプリングは1回のみ。
なので例えば16回サンプリングして平均を採りたい場合は、
16回トリガー掛けてやる必要があるわけですね。

ちなみに上記の他にローパスフィルターモードというのが有りますが、
私自身使ったことが無い為、詳しく調べていないので割愛させて頂きます。


さて、上記のように単純にサンプリングしたデーターを平均化したいだけならば、
バースト平均化モードがピッタリですね。
トリガー1回で平均値が出てくるわけですから。

しかし今回は20msに渡ってサンプリングを行うという主旨です。
バースト平均化モードには 時間幅を設定する機能はありません。

ならばプリチャージ時間とアクィジョンタイムを延ばしてみたらどうか、試してみました。
もし各サンプリング動作の前のプリチャージ時間とアクィジョンタイムが延びるなら、
全体のデーター収集時間を20ms近くに出来るかもしれません。

試してみると確かにデーター収集時間は延びるものの、
期待した程は延びてくれません。
どうやらプリチャージ時間とアクィジョンタイムの挿入は、
データー収集全体の前に1回だけっぽいです。
これだと、今回の目的に対して全く意味がありません。

ですのでまた別な手段が必要になりました。
(続く)

2020年12月9日水曜日

ハンディオシロ購入

 ちょこっと波形を見たい時や、現場へ気軽に持って行きたい時の為に、
ハンディタイプのオシロが欲しいと前々から思ってました。
先日、パルス出力の周波数をちょっと確認したいと思った時に、
DER EE製デジタルテスターの周波数測定部が死んでる事に目眩して、
この際、買ってしまうことにした次第。

7万円も出せば、METEX製のちゃんとした奴も手に入りますが、
まともに測定したい時は据え置きタイプを使えば良いので、
性能よりも値段で選ぶことに。

すると、SeeedのDSO Nanoか、JYEのDSO112A、WittigのMultiScope 22-321/22-320
辺りが候補に挙がってきます。
それぞれ一長一短があるわけですが、
今回はその中からWittigのMultiScope 22-321/22-320を選んでみました。 

この製品、既にディスコンになっているのみならず、メーカー自体が存在しないっぽい。
なので売り切れたらもう入手できないという代物。
壊れたら修理不可ですが、まぁその分 安いわけですし・・・・・

この製品の長所は2ch有る入力端子が絶縁されてる点と、
RS-232CによるPCとのインターフェース機能。
入力絶縁って、据え置き型オシロでも それなりの金額になってしまうので、
こんなハンディオシロで搭載しているのは ちょっと驚きです。
もっとも、私としては1ch入力での使い方しか想定していないので、
もったいない使い方になっちゃうのですが・・・・・・

PCとの接続についても、事実上使えません。
なにせ、対応OSがWindows95とWindows98!!
しかも、Windows用のアプリの動作安定性がイマイチという評判。
シリアルポートを用意することはできるものの、
わざわざ試すだけの価値は無さそうです。

実はもう1点、私が気に入ってることがありまして、
それは単3電池で動作可能というところ。

他の2機種はバッテリー内蔵の充電式なんですね。
頻繁に使用するならば それでも構わないと思いますが、
私のように稀にしか使用しないと思われる場合、
日頃の充電管理は ちょっとやっかいな問題になってしまいます。
急に現場で使いたくなったが、充電が切れてる!!
なんてトラブルは非常に困惑しちゃいます。
そういう点で、乾電池で使えるというのはとてもメリットがあるんですね。
ちなみに私のデジカメも似たような理由で乾電池式。

さて、秋月電子に注文かけまして、翌々日に到着。
何やらデカイ箱が届きました。
開封してみると・・・・・・・・












 

中からこんなパッケージが!!
イスの上に載せて撮った写真なのですが、サイズ感がわかるでしょうか?

なんじゃこのデカイ箱は・・・と思ったら、キャリングケースに入ってるんですね。










中を開けてみると、













なかなか立派なセットになっております。
見た目真っ当なプローブが2本付いてますし、PC接続用のシリアルケーブルも入ってます。
スイッチングタイプのACアダプターも入っておりますが、
秋月ブランド品なので、秋月にてACアダプターを差し替えてるかと思われます。
ちなみにDC12V 0.5A出力の物です。

マニュアルとPC用ソフトのCDも入ってますが、
マニュアルは30ページに満たない英語版のものだけ。

まぁともあれ、早速起動してみることに。

ACアダプターを繋ぎ、側面のスライドスイッチで電源ON。
このスライドスイッチ、本体のラバープロテクトのおかげで奥まってしまってる為、
指が太い人は操作しずらいかもしれません。
その場合は、ラバープロテクトを外して使うのも有りかも。

起動画面にはファームのバージョンが表示されます。
この製品にはVer2.1が入っていました。
たぶん最終バージョンと思われます。
おかげでマニュアルと画面表記に違いが有り、ちょっと難儀しました。
マニュアルの表記自体、量も少ない上に説明がわかりづらく、
この点は ちと閉口してしまいました。

直感的に操作できるようなUI体系になってるならともかく、
本体の操作も非常に解りづらく、これは人にはお勧めしづらい感じ。
頻繁に使用してれば まだマシかもしれませんが、
たまにしか使用しないような人は、使い方を忘れてワタワタしそうな雰囲気。

あと、罠なのが「STD BY」ボタン。
マニュアルによるとスタンバイモードに入るボタンだそうで、
確かに押すと動作が停止します。
と・こ・ろが、復帰できません!!
電源スイッチのON/OFFでも復帰できず、
結局ACアダプターを抜き刺しして、電源リセットにて復帰できました。
このボタンは絶対に押してはいけません。

そんなこんなで色々と格闘し、なんとか普通に波形を表示できるようになりました。
いやぁ、長かった・・・・・・
液晶の解像度が128×64なので、画面はお世辞にも綺麗とは言えないです。
当初から予想してたので、文句は言いませんが。

しかし波形の細かいところは潰れてしまうので、
そこが気になる方は、他の機種をお勧めします。

あと気になった点として、方形波のエッジ部。
入力のアナログ回路の問題なのでしょうか?
角が丸くなってしまいます。
1KHzの方形波を表示させたところ。










エッジに丸みが出ていますね。
プローブの位相調整のせいかと思いましたが、結果は変らず。
というか、付属プローブの位相調整、ほとんど効いてない雰囲気(笑)

ちなみに比較として、同時に別なオシロで表示した波形がこれ。










このハンディオシロ、一応そこそこの周波数まで対応してるものの、
1KHzの波形で これとは、ちょっと残念な感じですね。


最後にも1点、電源ジャックの接触がイマイチ甘いっぽいです。
稀に電源が落ちます(笑)
もしかしたら、付属してる秋月のACアダプターのDCプラグ、長さが短いのかも。
まぁとりあえず使用は可能なので、後日考えることにしましょう。

あと、測定に関する諸設定は保持されないため、
必要ならセーブ機能を利用する必要があるのかな?

MPASMが無くなった問題

 以前書いたかもしれませんが、Ver5.4以降のMPLAB Xには、MPASMが含まれなくなりました。
その為、私のようなガチアセンブラ勢は非常に困惑しております。

ただ幸いなことにMPASMは単独のフォルダーにインストールされる為、
Ver5.35のMPLAB XからフォルダーごとMPASMを取り出しておけば、
最新版のMPLAB Xと共存させることができます。
おかげで新しいMPLAB XをインストールしてもMPASMを使い続けてます。

しかしそもそもなぜ、MPASMが省かれることになったのか疑問でしたが、
今朝、その答えが見つかりました。

MPLAB XのVer5.4以降は、64bit版 OS専用になったんですね。
ところがMPASMは32bit版の為、共存不可!!
それでMPLAB XからMPASMが省かれるという流れになったんだそうです。

しかし単に無くしただけじゃまずいということにマイクロチップも気付いているようで、
MPASMが必要な場合はXC8に含まれているよ、とアナウンスしてました。
XC8に含まれているMPASMは64bit版だそうです。

とは言えアセンブラの為だけに、使いもしないCコンパイラーをインストールするというのは
ちょっと気が引ける感じなので、いよいよ64bit版MPASMが必要になってから、
XC8のインストールを検討することにしようかと。

2020年11月18日水曜日

彩香の湯へ行ってきました

 昨晩は車を用意したついでにスーパー銭湯へ行く事に。
お手軽に「スパロイヤル川口」へ行こうかと近くまで行ったものの、
急に「彩香の湯」を偵察に行くのもいいなと思い立ち、急遽行き先を変更。

初めて行くので、カーナビ頼りで移動します。
駅からは ちょっと離れているので、公共交通機関で行くならバスになるのかな。
一応、無料送迎バスも動いてますが、運行時間が ちょっと不便かも?

さて、施設に到着し入館料金を見てみると、大人が1100円!!
なんと強気の料金設定でしょう。
しかも曜日や時間帯に関わらず、常にこの価格です。

他店だと土日は高めだけど平日は安く設定したり、
夜遅い時間は安く設定してたりと、一工夫されています。
この近辺で1100円という値段は一番高いだけに、
この値段で常時固定というのは ちょっと驚きです。
一応、有料会員になると少し安くなるんですが、それでもどうかなぁという感じ。

ともあれ、値段と中身が釣り合っていれば問題無いとも言えるので、
ともかくも入館してみます。
受付カウンターで最初に「12時までですが よろしいですか?」と。
え、ここ12時までの営業なのん?
周辺の他店より閉まるのが早いです。
ちょっとだけ不便な感じ。

時間が押してるので、館内を隅々まで偵察できないので、一番重要なお風呂を。
脱衣所は広くも狭くもない感じ。
脱衣所のロッカーは、受付カウンターで指定されるので、
自分のキー番号からロッカーを探して使用します。

いよいよ浴室へ。
第一印象は、水風呂がキレイだなぁと。
サウナを利用しない私には関係無いんですけどね。(笑)

屋内の浴槽は2つ。
ジャクジー系と檜風呂があります。
ジャクジー系は40℃くらいでしょうか。
檜風呂は炭酸泉になってて、38~39℃くらい。
檜の炭酸泉は いい雰囲気ですね。
ただ、そんなに人数は入れない感じなので、混雑時は利用しづらいかと。

露天の方も覗いてみると、浴場スペースとしては露天の方が広いかも。
露天には壺湯や寝湯もあります。
もちろん普通の浴槽も2つ。
1つは天然温泉の源泉のままらしいです。
源泉と書いてる方は39℃くらいなので、私には丁度いい感じですが、
もう1つの浴槽は40℃以上ある模様。
私には熱くて入りませんでした。

壺湯は よく見かけるサイズのものが4個くらい。
みんな先客が居たので、私は入りませんでした。

さて、ここからが問題です。
ここの最大の問題点は洗い場が寒い!!

もうね、露天じゃないかと思うくらい寒いです。
お湯で温めた体が、みるみる冷えていきます。
ここは夏場しか利用できませんね。
後で気が付くと、露天エリアとのドアをきちんと閉めない人の多いこと!
ただてさえ洗い場が寒いのに、そのせいで屋内浴室の室温がダダ下がり。

そんなわけで、30分ほどの入浴で退去。
リラックスできる雰囲気ではありませんでした。

お風呂から上がり、脱衣所へ行った際にまたもや困惑することが。
私の左右のロッカーも ほぼ同時に利用中なのです。
おかげで見知らぬ野郎3人が1ヵ所に密集して着替えするハメに。
(ちなみに脱衣場は全く混んでいません、スカスカです)

先にも書きましたが、ロッカーは受付で指定されるわけですから、
普通ならお客が密集しないよう、適度にバラして指定するはずです。
超激混みの時間帯ならいざ知らず、さほど混んでいない状況で このありさまとは、
受付従業員の対応に大いに疑問を感じます。

そんなこんなで早々に退館してきました。

1100円の入館料に見合うだけのポイントは 全く見つかりませんでした。
むしろ、マイナスポイントが多々みつかるというオチ。

最終結論として、もうここを利用することはないですね。

2020年10月24日土曜日

冶具製作

 某量産品の組立のため、冶具を作成することに。
具体的にはパネルに六角スペーサーを立てる際の位置合わせ用です。

で、その六角スペーサーというのは以下のような感じの配置。


 







見易いように色づけしておきました。
青いボードに、2種類の長さの六角スペーサーをビス留めします。
赤色の物は4mm長、黄色の物は18mm長です。
今回は、これらのスペーサーの取り付け位置に精度が必要。
通常であれば青色のボードの開口穴を皿もみにして皿ビスを使用したり、
穴サイズを小さくすることで六角スペーサーの位置精度を上げることができます。
M3のビスで留めるのであれば、開口穴をφ3.0まで小さくできます。

ところが今回の案件、この取付ボードが先方からの支給品で、
開口穴がφ4.0近い為、上記の方法で対応できません。
なので、冶具を用意するという流れになりました。

更にもう1点やっかいな事がありまして、
4mm長のスペーサーは短すぎて、両端から対向でビスを打つことが出来ません。
その為、長いビスを貫通させるという取付方になります。
具体的には以下の様な形が完成形。









黄色のスペーサーは冶具側から皿ビスで仮留めすればいいだけですが、
赤色のスペーサーは冶具側にビスが飛び出てくる為、
冶具側からスペーサーをビスで仮留めすることが出来ません。

それらを踏まえて検討すると、最初に以下のようなスタイルの冶具が頭に浮かびます。










平板から角柱が4本延びているという形状。
この冶具に取り付ける六角スペーサーをセットしてみたのが以下の図。


 







黄色のスペーサーは裏側から皿ビスで冶具に仮留めしてます。
赤色のスペーサーは穴に差し込んでいるだけで留まっておりません。
この状態で上から対象のボードを載せ、ビスを打っていけば取付完了のはず。

ところがこの形状の冶具には2つの問題点があります。
1つ目として、この冶具は切削加工で作成する必要があります。
削り取る量が多いことから、歪みの心配も出てくるのですが、何より単価が問題に!!
具体的には2万円近くなるんですね。
内容からすると妥当な金額だと思われますが、
この冶具の用途と必要性から考えると、もっと単価を抑えたいところ。

2つ目の問題点として、赤色のスペーサーを差し込む穴形状の加工の問題。
ここは六角スペーサーの位置精度を上げるため、遊びが多いとNG。
ビス留めの際、六角スペーサーの回り止めの役割から、
単純な丸穴というわけにもいきません。
上記の図では、完全な六角形状の掘り込みになっていますが、
現実的には この形状どおりに作成するのは超大変。
特殊加工になる為、加工費も問題になるわけですが、
そもそもmeviyで対応できません。

単純に掘り込みを作るとしたら、普通はNCフライス加工になりますが、
するとエンドミルの直径分、角にRが付いてしまうわけです。









 

 

具体的には こんな形状に。
ちなみに真ん中の丸いのはビス避けの貫通穴です。
この図の角部のRは1.25。
meviyの切削加工での、最小R値です。
当然のことながら、この形状では六角スペーサーが入りません。

そこで六角形状を諦め、四角形状で対応することにしてみました。











この形状の角のRは1.5。
これに六角スペーサーを嵌めてみると・・・・・・・・











こんな感じになります。
短辺側で六角スペーサーの回り止め、長辺側で横位置合わせ。
見ての通り、角のR部も問題になりません。

ということで、とりあえず加工製作可能な形はメド付きました。
あとは単価の問題。
そもそも切削加工で作るので単価が上がってしまうわけです。
ならば板金加工で製作できれば、単価は抑えられるはず。
4本立ってる四角柱の役割を板金で再現できればいいわけですね。
その四角柱の断面を寸法入りで表すと・・・・・・










 

真ん中を通ってる貫通穴に沿って、3mmの掘り込みが有ります。
参考までに、これに4mmの六角スペーサーを差し込んだ状態の以下の図。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この通り、1mmだけ六角スペーサーが飛び出る感じになります。
この断面形状の再現ですが、今回は掘り込み部が3mmという薄すさ。
この厚みだと板金にて製作することが可能なんですね。
掘り込みの下には、別な板金を重ねればいいわけです。
そしてこれらを一番下の板からスペーサーで浮かせれば、必要形状は完成。








具体的には このような形状です。
重ね合わせの固定は皿ビスを使用し、位置精度を上げてます。

ということで、最終的な出来上がり形状がこちら。










 

でかい貫通穴が有りますが、これは冶具の軽量化と、
指をかけて持ちやすくするためのもの。

板金は全部で3種類となるわけですが、これで総額が2/3になりました。
ここまで落ちれば いいところかと。

ネックは4mm長の六角スペーサーを差し込む四角穴の寸法精度。
一般的に、板金加工は切削加工よりも精度が劣ります。
それがどのくらい影響するか、現物を見てのお楽しみというところ。
万が一 加工寸法を修正する必要が出た場合、
四角穴が開いてる板金4枚を交換するだけで済むのが、このタイプのメリットですね。

2020年10月20日火曜日

新兵器導入

 うちに新しい工具がやって来ました。
PROXXONの卓上丸鋸盤です。










これで木材が切り放題!!
と言うわけではなく、主にプラスチック製品の切断用に使用します。
歯の種類が豊富なので、木材のみならず、樹脂やアルミ板まで切断可能。
プリント基板だってOKです。

ちなみに私の場合、既にプリント基板切断用の製品を所持しているので、
今回買った丸鋸盤では基板カットは行いません。
その基板カット用の製品というのはこちら
なんとなく全体の雰囲気は似てる感じですが、サイズが違います。
2つ並べるとこんな感じ。








かなり差がありますよね。
小さい方でも、木材や樹脂、アルミ板のカットは可能です。
しかし大きな差は歯のサイズ。

本体が小さい分、当然も歯も小さいわけですので、
カット可能な厚みに大きな違いが有ります。
小さいほうだと約10mm厚くらいまでしかカットできません。
プリント基板のカットならば これで十分なわけですが・・・・・

それに対し今回購入した製品だと約25mm厚くらいまでカットできます。
この差が けっこう効くんですね。


さて、本体を詳しく眺めてみます。
本体の裏側には電源コードを収納できるスペースがありますね。








 

 

これは小さいタイプには無かったのですが、便利そう。

本体背面には掃除機を繋いで集塵する口が付いてます。










これは小さいタイプにも存在してまして、結構便利。
ただ、今回買った製品の口コミを見る限り、
この集塵用の口、あまり評判よろしくないようで・・・・・
エアーフローの問題で、チリを十分に吸えないという話が出ています。
まぁこれは実際に使ってみれば判る話ですね。

あと、小さいタイプには無い機能として、回転速度調整というのがあります。
モーターの回転数を無段階に変えられるという代物。
ですが当然のことながらモーターのトルクも落ちてしまうわけですから、
私が使う機会はほぼ無いかな?

次に付属品。













これらもほぼ、小さいタイプと同等。
小さいタイプだと歯のガードが本体に固定されているという違いは有りますが。

回転している歯は大変に危険なので、ガードは必須!!
と言いたいところですが、切断加工品と干渉してしまっては意味ありません。
なのでガードの可動範囲というのが非常に重要になってくるわけです。

ということで、まずはガードを装着してみました。









 

もちろんこの状態で歯を収納することも可能です。
で肝心の可動域はと・・・・・・・・










うーーーん、こういう感じですか。
これだと物によってはガードに当たってしまう物が出てきちゃいます。
ちなみにガード装着状態では、だいたい30mmくらいしか高さ方向の余裕が無いですね。


 







 

 

残念ながら、うちではガードを外した状態で使用することになりそうです。
ちなみに問題になる代物としてはケーブルダクトとかですね。
切断するのは下部2cmくらいなのですが、ダクト自体の高さは5cmとかあるので、
ガードに当たってしまうわけです。

さて、これが届いたところで、ロータリーSWの軸切断用冶具を設計しますかねぇ。

2020年10月18日日曜日

被覆付き圧着端子

 配線作業ではお馴染みの圧着端子。
お手軽に高信頼の電線接続が出来るので、大変便利な代物ですね。

その圧着端子にも色々種類があるわけですが、
端子台等の接続に使う、丸端子やY端子などと呼ばれる端子の話。

基本となる圧着端子は裸端子と呼ばれる銅合金だけ代物。
これは圧着信頼性が非常に高く、安心して使えます。
しかしこれ、その名の通り金属部のみなので、露出部に触れれば感電するし、
電線自体が固定されない為、圧着部の根元から断線しやすいことになります。
その為 裸圧着端子には樹脂製の絶縁カバーを付けるわけです。
絶縁キャップやマークチューブと言った代物。

この絶縁キャップの機能を圧着端子と合体させてしまったのが、
被覆付き圧着端子というものです。

この被覆付き圧着端子、非常に便利な反面、
圧着作業はとてもクリティカルだということを理解していない人が多い!!

裸圧着端子の場合と異なり、樹脂という柔らかい物体を挟んで潰すわけですから、
圧着状態のコントロールが難しいというのが容易に想像できるかと。
にも関わらず、裸圧着端子のように安易に適当な圧着をする人が多いんですね。

大まかなポイントは以下の2つ。
1) 必ず被覆付き圧着端子用の圧着ペンチを使用する。
2) 圧着端子と電線サイズに注意する。

1)については ある意味当たり前の話なのですが、
適当に裸圧着端子の工具で圧着作業する人が多いんです。
以前購入した製品の中もこんな圧着されていて絶句したことが有りました。
当然のことながら、きちんと圧着されておりません。
具体的には圧着不足か、過圧着にて断線が発生します。
もちろんJIS規格を逸脱している状態ですから、不良品扱いとなるでしょう。
うちの元請けさんがこの素人配線をやらかして、
お客さんが線を引っ張ったらスッポ抜けてしまい、
赤っ恥をかいてしまったことが・・・・・ orz

2)については案外理解されてる方が少ないので、ちと要注意です。
皆さん、電線サイズに合わせて圧着端子を選定されるわけですが、
その際にメーカーの資料を参考にしているかと。
しかし被覆付き圧着端子については、メーカーの資料を表面だけ読むと失敗します。
例えば、1.25スケア用の被覆付き圧着端子は、
対応電線サイズが0.3スケア~1.6スケアという感じの表記になっているかと。
これをそのまま鵜呑みにしてはイカンと言う話です。
メーカーが提供している技術資料を読むと、この意味が理解できるのですが、
そこまできちんと目を通している方は少ない模様。
なので1.25スケア用の被覆付き圧着端子に0.3スケアの電線を指定してくる、
なんて事案が出てくるんですね。
ちなみに上記の組み合わせ、圧着端子メーカーとしては保証外なんです。
1.25スケア用の被覆付き圧着端子だと、最低0.75スケア位の太さが必要かな。

あと、余談ですが、圧着ペンチでも差異が発生します。
裸端子の場合はJIS規格で統一されているので、
圧着ペンチによる差というのは発生しないのですが、
被覆付き圧着端子の場合は純正ペンチで圧着するのが基本。
しかし純正ペンチは高価ですから、私も工具メーカー製のペンチを愛用してます。
すると、圧着端子との相性が出てくるわけですね。
この点も留意しておかないと、圧着不良を起こしてしまうことに・・・・・

2020年9月13日日曜日

MPLABXでトラブル

 新PCにMPLABXをインストール。
OSがWindows10になった点以外は、既に使い慣れた環境なので心配せず。
とは言え、一度くらい試運転しておきたいので、
先日実装した基板のテストの為のファーム書き換えで使ってみることに。

いつものようにICD3をターゲット基板とノートPCに接続し、
ターゲット基板へ電源供給開始し、MPLABX IPEを起動。

ん?MPLAB IPE自体は起動しているものの、画面表示が出ない。
バグってるのかと思いきや、下側のメッセージ窓に何やら表示が。
曰く「SERIALEEが入ってないから入れろ」とのこと。

なんじゃそりゃ?という印象ですが、
どうやらこれ、ICD3との通信に必要なソフトの1つらしい。
こんな話、今まで無かったので、どっかのバージョンから出てきた模様。
たぶん、MPLABXの古いバージョンを使っていたことが有ったなら、
既にPCにインストールされているということみたい。

ともあれ、このSERIALEEというのをインストールせねばならないわけですが、
この作業、MPLABX IPEからは行えなくて、
MPLABX IDE上から行う必要がある模様。
なんとも不親切ですねぇ。(;;

ということで、MPLABX IDEを起動。
しかし、どこからインストールを行うのかが わからん。
相変わらずMPLABX IDEのUIは不親切です。

試しに新規プロジェクトを作成してみると、
ICD3接続の為にSERIALEEのインストールが必要という英語メッセージが出て、
ジャンプするリンクボタンが出てる。
・・・・・そこは自動的にインストールするのが筋なんじゃないのか??

不親切だなぁと思いつつ、ボタンを押すと、ソフトのインストール窓が開いた。
しかしこれ、SERIALEEを含む、ソフト類のインストール画面であって、
この中から自分でSERIALEEを探し出し、選択してインストールしなければならない。
なんと不便な代物。
リストアップされてるソフトの量は かなり多くて、この中から探し出すのは骨が折れる。
どうしたもんかと考えていたら、右上に検索窓を発見。
そこにSERIALEEと入力してみると、5つに絞られた。
パッと見では気付かなかったのだが、全バージョンが表示されてるので、
5つも出てきたようです。
もちろん最新バージョンを選択すればいいわけなので、この点も不親切。

ともあれ、最新版を選んでインストール実行。
MPLABX IDEの役目は これで終了なので、ツールを終了し、
改めてMPLABX IPEを起動。
すると、今度はちゃんといつも通り画面が出てきた!!
きちんとICD3と通信できてる模様です。
早速ターゲットチップ(PIC18LF47K40)へ接続。
ICD3のファーム書き換えがスタート。
以前使ったチップがPIC12F635だったので、これは当然の流れ。
しばらく待っていると、なぜかエラー終了。
え??と思いつつ、再度挑戦してみると、今度は問題無く完了。
たまたま運悪くエラーが出たみたいですね。

そんなわけで無事ターゲットチップにファームを書き込めました。
これで現場に持って行っても大丈夫。  のはず。


2020年9月12日土曜日

IMAPで一騒動

 新しいノートPCが到着しまして、鋭意環境構築中でございます。
ちなみに旧ノートPCの修理見積も出まして、約13万円!!
新しいノートPCの購入額より高いというオチ。
もっと安ければ予備機として修理しておこうかと考えていたのですが、断念です。

さて、環境構築作業の中で、重要な作業の1つがメーラーの用意。
私はThunderbirdを愛用しております。

メーラー上で使用しているメアドは複数ありまして、
アクセスできる端末も複数存在しております。
そんなことから、メールサーバーへのアクセスは一般的なPOPではなく、
IMAPを使用しております。

POPでも複数端末からのアクセスは可能なのですが、
不要になったメールの消去管理が複雑になってしまうんですね。
当初は それで頑張ってたものの、結局ギブアップいたしまして、
IMAPに移行することにしたという経緯。

で、ここからが本題。

新しいノートPCにThunderbirdをインストールし、メアドの設定を開始。
作業は順調に進んで・・・・・・・いたはずなのですが、
作業中にメールサーバーへのアクセスエラーが発生した模様。
一時的に無線LANが不安定になった為かな?

無線LANの不安定は一時的なものなので、時機に復旧。
ところが、その際に発生したメールサーバーとの同期エラーが大問題の引き金でした。

この先は私の憶測が含まれております。
同期エラーが発生した結果、新ノートPCのメーラーでは、
メールサーバー内のメール状況を完全に把握できていない状態になっちゃいました。
具体的には、本来存在しているフォルダーとその中に入っているメール類を
存在していないものと誤認してしまったわけです、メーラーが。

そんな状態下、Windowsアップデート等で、ノートPCの再起動が発生。
当然メーラーもシャットダウンするわけですが、
その際にメーラーの方からメールサーバーに同期をかけるようなのですね。
一部のフォルダーしか認識していない状態なのに、
その状態にメールサーバー内を合わせようと動作したようでして、
認識されていないフォルダーをざっくり削除してしまった、というのが今回の経緯と予想してます。

さてこうなると、ゴミ箱からの復帰のように、簡単に元に戻すことが出来ません。
結局、レンタルサーバー屋へバックアップデーターの手配を依頼しました。
サーバー屋さんでは、毎日自動バックアップを取っているんですね。
ただ、バックアップデーターをこちらに頂く際に手数料が発生しまして、税込み5500円。(;;
サーバー代は1000円くらいですから、なかなか痛い金額です。

このデーターは単なるサーバーのバックアップデーターですから、
この中からメールサーバーの部分を取り出し、
サーバー上のメールサーバーへデーター復元という作業が必要になります。
これはユーザー側で行う必要があるのですが、
UNIX系のOSでサーバー構築の経験有る方ならば、
それほど敷居は高くないのかもしれませんが、私は そっち方面については素人。
さすがに自分で行うのはリスク高いので、知人にヘルプお願いしました。

なんとか無事に復旧してくれるといいなぁ。

2020年9月6日日曜日

V/Aプローブのその後

 開発中のV/Aプローブですが、ここ数ヶ月ほど超忙しくて、すっかり停滞してました。
しかし、すでに結構な費用をつき込んでいるので、
いつまでも このままというわけにはいきませぬ。

とりあえず基板用部品の最後の発注を行いました。
これで基板の実装が進められることに。

実装基板が出来たら、次はファームウェアの作成。

それが完成したら、次は筺体部で完成と。

なんとか今年中には完成させたいところ。

2020年9月5日土曜日

インバーターノイズとバトル

 先日、Iotユニットを設置した現場、ポンプにインバーターが入っておりました。
これが ものすごくノイズを撒き散らす代物で・・・・・・・

Iotとしては温度やら流量やらの測定値を飛ばすという内容なのですが、
センサー類は全てアナログ信号のインターフェース。
これらに壮絶にノイズが載ってくるんですね。

ディファレンシャルノイズであればノイズフィルター噛ますだけで、
割と簡単に対処も可能なんでしょうが、
どうやら敵はコモンモードノイズの模様。
現地で小手先の対処の無理無理無理無理ぃぃぃぃぃぃぃ

そんなわけで、今月中に再度行かなきゃならなくなってしまったわけですが、
ここのノイズが酷いのは今に始まった話ではなく、設備設置当初からだそうな。
そういう大事な話は ちゃんと こっちに伝えてくださいよー (;;

ノイズ対策の基本を ざっと羅列すると

①適切なアース処理

②金属電線管によるシールド

③電源線と信号線の分離

④ツイストペア線の使用

てな感じでしょうか。

で、上記を踏まえて先程の現場を見てみると・・・・・・・

・インバーターが納まってる動力盤にアースが取られてない。
・電線管は全て樹脂製。
・流量計は電源と出力信号が1本のキャプタイヤケーブルに纏められてる。
・ツイストペア線が使われてる箇所が無い。

ってな感じで、ダメ出しのオンパレード。
しかしここはお客さん側のテリトリーなので、こちらで手直しすることもできず。(;;

もし私の方に手直しを依頼されたなら、こんな感じにするかな。

まず流量計の配線に対しては、流量計のすぐ傍にプールボックスを設置し、
その中で電源線と信号線を分ける様にします。
電源線にはノイズフィルターを挿入し、流量計へのノイズ流入をブロック。
信号線にもコモンモードノイズフィルターかフェライトクランプを挿入し、
ツイストペア線でIot機器まで引っ張るという感じ。
この際、電源線と信号線は別々の電線管で走らせます。

ポンプの動力線についても金属管に収めなおし。
そしてポンプの近くにプールボックスを設置し、動力線を置き換えます。
実はこのポンプって水中ポンプなのですが、
設置型の水中ポンプの動力線って平型のキャプタイヤケーブルが使われてるんですね。
これをプールボックス内で、一般的な丸型のキャプタイヤケーブルに繋ぎなおして、
動力盤まで持っていきます。
丸型のキャブタイヤって、中の線は捩れながら納まっているんです。
つまり、ちょっとしたツイスト線構造なんですね。
それに対し平型のキャプタイヤケーブルは中の線が全て平行状態で納まってる。
この違いにより、若干ですけれど平型キャプタイヤケーブルの方が、
ノイズを放射しやすいというわけなのです。

とまぁ、ざっくりと書きましたけれど、実際これらの施工にはそれなりの工事費用が必要。
とても気軽にお客さんにお勧めできる代物ではないんですね。
はぅぅ、困ったもんです。

2020年8月26日水曜日

絢ほのかで一泊

 昨日はさっぽろへ出張。
午後イチからの会議だったので、午前中に札幌入りすれば間に合うものの、
昨今の減便の影響か、午前中移動だと飛行機代が高くつく!!

というわけで、前日の夜に札幌入りすることにしました。
しかしここで高い宿泊費が加算されると前日移動の意味が無くなるので、
リーズナブルな一泊の手段として、健康ランドに泊まることに。

この際、私のイチオシなのが、札幌の清田にある「絢ほのか」。


 

 

他の選択肢としては千歳空港内にある「新千歳空港温泉」で一泊し、
翌日の朝に札幌移動するとても有りますが、
「新千歳空港温泉」は自粛の影響で色々とサービスが休止中。
一晩過ごすということを考慮すると、現状ではお勧めしかねる感じ。

それに対し「絢ほのか」は、ほのかグループ各店の中でも最高と
私が思っているお気に入り店。

もちろん自粛の影響は受けているので、完全な通常営業とはいかないものの、
「新千歳空港温泉」に比べると格段に快適かと。

交通手段も超ラクチン。
新千歳空港発の高速バスで、「札幌都心(福住駅経由)」という系統の便は、
全て「絢ほのか」の前を通るのです。
千歳空港でバスに乗り、「清田団地入口」というバス停で降りれば、
もう「絢ほのか」の看板が見えます。
ちなみに私、下調べが悪くて「清田真栄」で降りてしまった為、
一区間歩くことになっちゃいました。(笑)
それでもたかだか5~10分程度の話ですが。

入館手続きし、入浴・マッサージ・晩飯の3連コンボ。
健康ランドなので、リクライニングチェアで休むことになるわけですが、
もう少しガッツリ休みたいという場合には、マット敷きで横になれる仮眠室も有ります。
私は某コミックに嵌ってしまった為、リクライニングシートで読書してましたが・・・・(笑)

朝、6時前に目が覚めてしまった為、6時を待って朝風呂へ。
3時~6時の間は清掃の為、入浴出来ないのです。
その後、7時過ぎてから朝食を。
いつもなら朝食は食わない派なのですが、
前夜読んでたコミックがメシテロ漫画だったもんで・・・・・・・(笑)
特別サービス中で、お泊り客は300円引きでモーニングセットが食える!!
450円のモーニングセットは非常にリーズナブルでした。

退館後は送迎バスで地下鉄駅まで無料で移動。
南郷18丁目行きと南平岸駅行きの2系統が有ります。
なお南平岸駅行きは福住駅も通るので、3系統の地下鉄全てに行ってるわけです。
今回は南平岸系統を選択しましたが、地下鉄駅まで20分ほどでした。

ヘタなビジネスホテル泊まるよりは、ずっとコストパフォーマンス良い気がするので、
また機会があれば使いたいですね。

ちなみにチェックアウトは9時なのですが、
今はサービス期間中で13時まで滞在可能ですよ。

2020年8月23日日曜日

PIC12F635

 某案件にて使用しようと、初めて触れてみた次第。
もちろん以前から存在は知っていましたが、今まで使う機会が無かったのでした。

今となっては2世代くらい前の石になるので、今更感が漂うところ。
しかし今回の案件は安全装置のような代物なので、
枯れたテクノロジーの方が向いてるのです。

当初はPIC12F1822を使う予定だったのですが、
基板変更無く12F635へ載せ換え可能と判明した為、急遽変更することに。

ということで、その案件用のソースを書く前に、叩き台に使うファイルを作ってました。
これの有無は、ソースの書きやすさに かなり影響します。
ちなみにマイクロチップ社からも叩き台は配布されているのですが、
自作品では がっつりコメントを増やしております。

というわけで本題。

12F635はA/Dコンバーターを搭載していないので、
12F1822の用にアナログ入力ピンの設定レジスタというのが存在しません。

では全てのピンがデジタルI/Oなのかと言うと そんなことも無くて、
コンパレーターの入力はアナログ動作なのですね。

この為、アナログ入力ピンの設定というのが、
コンパレーターの設定レジスタに含まれております。

従って、単純なデジタルI/Oピンしか使用しない場合でも、
コンパレーターのレジスタ設定をきちんと行わないと、
I/Oが 想定どおりに動いてくれないという事態に!

これは ちょっと気付きにくい内容と感じたので、あえて記載しておくことにしました。

余談ですが、PIC12F635にも弱プルアップ機能が載ってるわけですが、
なんとこれ、プルアップだけでなくプルダウンも選択可能なんですね、しかもピン毎に。

12F1822等では無くなってる機能なので、
この機能を持ってる石はほとんど無いのかもしれません。
TTL世代ならともかく、C-MOS世代だとプルダウンは結構有用なので、
この機能が無くなってしまったのは 非常にもったいないところ。

2020年8月21日金曜日

キンコーズにて製本してもらった話

 近日中にPIC12F635のソフトを書きことになるので、データーシートを用意することに。
開発作業中は いちいちPDFを見るよりも本を見る方が ずっと効率良いので、
PDFファイルを製本して使っております。

PIC12F635は そこそこ古い石なので、既に製本してあるかと思いきや、
いままで一度も使った事が無かったので製本もしていませんでした。

ということで、自宅のプリンターで ぶりぶりと印刷し、
いつものようにキンコーズで製本してもらう段取りに。
ところが自粛営業の絡みでキンコーズの営業時間も短縮中。
本来ならば24時間営業の店が22時で閉まってしまう。(;;
その為、なかなかお店に行く機会を作れなかったのですが、
昨晩ついに行く事が出来ました。

キンコーズでの製本加工には複数の種類がありまして、
マニュアルのような、やや厚めの本は もっばら「くるみ製本」を選んでます。

私の場合は交通費を節約する為、すぐに製本作業を行っていただき、
出来上がり次第持ち帰るという感じにしております。
店内が混んでいた場合は受付順の処理ですから、店内が空いてる前提。
更に製本機にはウォーミングアップが必要というわけで、
予め電話して混雑状況を確認し、問題無いようならば店舗訪問予定時間を
伝えておくとお店もウォーミングアップして待っててくれます。

てなわけで、1時間前にお電話して某店へ行きました。
すると・・・・・・・・
最近、料金体系が変更になりましたと、店員さんのお話し。
持ち込み手数料という項目が新たに追加されたのでした。
これは製本する中身をお客が店舗に持ち込んだ場合に発生する費用。
私のように自宅のプリンターが印刷した物をお店に持っていくと発生します。

ちょっとくらいの金額ならば 仕方ないと思うところですが、
その額なんと税抜き2千円!!
製本加工代金は350円くらいですから、とてもバカに出来ない金額。
さすがに店員さん申し訳ないのか、かなり恐縮した感じでお話しされます。
会社の方針ですから、店員さんのせいではないのにね。

ともあれ、このデーターシートが確実に必要なので、痛いなぁと思いつつ製本を依頼。
その後、店員さんが色々とアドバイスをしてくれまして、
店内でコピーやプリンター出力したものに対しては、
上記の持ち込み手数料が発生しないとのこと。
その場合はもちろん、コピー代やプリンター代が発生することになるわけですが、
2千円より安く収まるようであれば、それも要検討かな。
自宅でプリントしたってタダというわけではなく、消耗品代は必要なわけですから。
この辺は、次回改めて検討して見たいと思います。
併せて製本機の購入も検討した方がいいのかなぁ・・・・・


さてここから下はキンコーズさんにとっては ちと耳が痛い話。

金額を了承して製本を依頼したところ、
製本機のウォーミングアップを行っていないことが発覚!
そもそも私が訪問することすら、ちゃんと話が周っていない。

電話した際のニュアンスだと、店内が混んでるような感じを受けたんですね。
すぐに製本作業できるかどうかわからないような雰囲気の話だった。

で、実際に行ってみると店内はガラガラ。(というか私しか客いなかった)
そしてウォーミングアップもしてないとなると、
迅速にお客さんにサービスしようという意思が 微塵も無かったという話ですよね。

従来の金額だったなら、私もリーズナブルにお世話になってるという感覚が有ったので、
特に気を悪くすることもなかったところですが、
ガッツリ高額になった新料金体系で この対応って、
お客さん商売として 非常に疑問を感じるところ。

上の方で製本機購入も検討と書いたのは、店舗対応に不安を感じるからなのでした。

2020年8月13日木曜日

謎現象

 今年の初夏に設置した「かんたんスマートモニター」ベースのIotシステム、
設置前にランニングテストも行い、万全の状態で現場へ。

設置後は問題鳴く動いていたものの、7月に激しい雷に遭った為、4台の内2台がダウン。

1台はスイッチング電源が逝ってたので交換復旧。
もう1台はハードウェアにダメージは見受けられず、電源リセットだけで復旧。

しかしその後、不調がぼちぼちと連発。

ダウンした2台はランダムなタイミングで無線モジュールが規定外動作。
更に別な1台にも同様なトラブル発生。

で結局、無線モジュールは4台とも交換。
合わせて、特に不調頻度が高かった「かんたんスマートモニター」もユニットごと交換。

そしたらその後、トラブルが無くなったんですよね。
交換回収した「かんたんスマートモニター」も動作チェック中なのですが、
こちらも全く問題無く動いてる。

これは一体、どう解釈すれば良いのやら・・・・・・・・(;;

PICマイコンの選定

 PICマイコンは ものすごく種類があるので、選定はちと悩むところ。

単純に考えれば機能の少ないものは安価で、多機能な大規模チップは高価かと思いきや、
実はそんなに単純ではないのが実情。

新しい石はダイのシュリンクが進んでいるので単価が下がるんですね。
あともちろん、流通量が多い石も単価が下がる傾向あります。

んじゃー、適当に安い石を選ぶだけでいいんじゃないの?というのも妥当な話。
大抵はそれで問題無いわけですが・・・・・・

今回の某案件のように、安全回路的な動作する場合だと、
動作安定度を優先して選びたいところ。

すると、ダイの設計ルールもなるべく大きくて、石の動作電圧も5Vにしたいところ。
そして極力、不要な周辺機能は無い方がベター。
あと、動作クロックも可能な限り低速にしたい。

今回の某案件というのはI/Oを2本しか使わないんですね。
ということは8ピンパッケージで十分なわけです。
そうすると候補が結構絞られてくるのですが・・・・・・・・・・

極端な話、いにしえのPIC12C508でも足りてしまうんじゃないか?と思っちゃうところ。
ところが、古い世代の石には大きなネックが有るんです。

内蔵クロック源が4MHzしかない!!

大抵の用途ではこれで十分なのですが、分単位の時間を扱うようなシステムだと、
このクロックは高速すぎるんですね。
しかも古い石はタイマーも充実していないので、高速クロックしかないと ちと面倒。

最近のPICだと、内蔵クロックがバリエーションに富んでて、
31KHzの発振器が 今回のような案件では重宝するんですね。

しかしこの31KHzの発信器が載ってるPICは割りと新しい石なので、
ダイの設計ルールが細かいという難点が。

古い石に32.768KHzのクリスタルを外付けする手もありますが、
ピンを2本取られちゃうことになるので、インサーキットプログラマーが使用不可に(;;

さてさて、どうしたものやら・・・・・・

おや?このブログの仕様が変わってる!!

 先月書き込んだ時には変わりなかったので、今月に入ってから変わったようですね。

UIも変更になってるのはさておき、ラベルが付けられるようになってるじゃありませんか!!

このブログ、私事の日常ネタから、仕事絡みのガチネタまで、
色々ごちゃまぜになっているわけですが、分類手段が無かったので見づらいと感じてました。

実際、以前使ってたニフティのブログでは、その辺の機能が重宝してたんですね。
別な問題で こっちに移行することになったわけですが・・・・・

ともあれ、これで このブログも気軽に書きやすくなるかもなぁ。

ミスミさんの対応、なかなかいいです

 最近結構話題になりつつあるmeviy。
私も それなりに重宝しております。

ところが先月辺りから、うちの環境でログインできないというトラブルが発生。
Windows7というのがネックになっていたようなのですが、
meviyの推奨環境はWindows10なので、ログインできないのも やむなしかと思ってました。

ところが、結論から申すとWindows10は推奨環境であって、必須環境ではなかったんですね。
meviyのシステム更新で、何かしらの不具合が出てしまった模様。
通常であればWindows7が原因で発生したトラブルは放置されても不思議じゃないのですが、
ミスミさんは対応してくれたんですね。

おかげて現在では、私の環境下でも正常にログインできるようになりました。
実はそれだけではなく、システム拡張のおかげで、対応ファイルが増えました。
私が使ってるインベンター、以前だとネイティブファイルが読めませんでした。
もっと古いインベンターのデーターなら対応していたのですが・・・・・・
しかし現在は読めるようになったんですね。
おかげでいちいちSTEPファイルに変換する手間が省けるようになりました。

2020年7月25日土曜日

sakura.IOモジュールのファームウェア

今日気が付いたのだが、sakura.IOモジュールの初回起動時に、
ファームウェアのアップデートを自動で行っている模様。

先日初起動させたモジュールのファームウェアバージョンを見ると、
Ver1.5.3になっていたのでした。
このバージョン、今年の6月にリリースされたことになっているのに対し、
モジュール自体は4月くらいに購入した代物。

私の方でバージョンアップ作業を行ったことは無いので、
このモジュールに最新バージョンが入ってることは ありえないわけです。

思い起こすと、sakura.IOの初回起動って、回線接続までに えらく時間がかかる。
この最中にバージョンアップ作業をおこなっていたのだとしたら、合点いくわけです。

更に裏付けを取るため、5月頃に初起動させたモジュールを見てみると、
ファームウェアのバージョンは1.5.2でした。
この時点での最新バージョンは1.5.2だったことから、
私の推測はほぼ間違いないと思われます。

2020年7月6日月曜日

携帯用ヒートガン

フィールドワークで熱収縮チューブを加熱する為に、
ガスはんだごて兼用のヒートガンを使っておりました。

ところがこれ、値段の割りに耐久性とか動作安定性の面で難が有り、
そんなに使用頻度が高いわけじゃないにもかかわらず、既に2本潰してました。

フィールドワークでの熱収縮チューブ加工なんて珍しい話じゃないはずなのに、
丁度良いツールが出てこないのを不思議に思ってたところ、
なんとユーボンさんが まさにピッタリの製品を売ってるじゃないですか!!





















ノズル先が約1.5cmくらいなので、全体の高さは10cmくらいでしょうか。
小さすぎず大きすぎずと、ちょうどいい感じ。

燃料はガスライター用のブタンガスなので、調達も楽です。

取扱いも簡単で、ノズルの反対面に有る赤いレバーを下げるだけで、
ガスが出るとともに自動着火します。
100円ライターみたいな感じかな?

赤いレバーの誤操作防止の為のロック機構有り、安全対策もバッチリ。

赤いレバーは押してる間だけ着火するようになっているのですが、
連続作業に便利なように、着火状態でレバーをロックする機能もあります。

もちろん火力調整機能も付いております。
MAXにすると触媒の処理が追いつかなくなるようで、
ノズルの先から炎が漏れ出してきちゃいます(笑)

使用後にすぐ片付けられるような、ノズルカバーが有るとベターだったのですが、
もうこれだけの内容だけで十分満足です。

あと気になるのは耐久性ですかねぇ。
こればっかりは数年経たないとわかりませんね。

2020年6月30日火曜日

今日のビックリ

壮瞥町に在る「木と森の里センター」、そらメソの聖地の1つである為、
そこそこ訪れておりました。
しかし私が訪問するのは遅い時間ぱかりだった為、
管理人さんが いらっしゃる時間帯に訪問できたことが無かったんですね。

その為、管理人さんにお会いすることも、天文台に入室することも無かったのでした。

ところが今回、某氏の計らいで日中に訪問することに。
もちろん管理人さんもいらっしゃるので天文台にも入れる!!

わくわくしながら「木と森の里センター」へ向かうと、
やっと管理人さんにお会いすることができました。

しかしここで大失態。
なんと、そらメソ名刺を自宅に置いてきてしまったのでした。
仕方なく、planetarian名刺を渡したのでした・・・・・(;;

その後、管理人さんと世間話を開始。
私も昔は星をやってまして、札幌の某店の常連だったんですよと話すと、
え?○○さんを知ってるの?と!!

なんと、ここに望遠鏡設備を納品したのは、そのお店だったというオチ。
すんごいビックリしました。

その後、天文台内部を見学させていただくことになり、
上に登っていくと、途中のフロアーにTS-680が!!

え?なんでアマチュア無線機が??と叫んだら、
「私、無線をやってたんですよ」と管理人さんが!!

私も北海道を離れるまではコールサイン持ってんですよと、
またここでも話が大盛り上がり。

天文台内部の設備の話も含め、ディープなネタで盛り上がってしまったもんで、
ここに連れて来てくれた某氏が一人取り残されて感じに。
誠に申し訳ない。

また改めてお会いしたいと強く思いつつ、天文台を後にしたのでした。
ちなみに帰る前にカードを頂いたのですが、そこには「CU AGN」と書かれておりました。

2020年6月15日月曜日

RS422用のトランシーバー

RS422やRS485はレガシーインタフェースの部類になってしまいましたが、
工業製品分野では まだまだ現役で使われております。

これらをマイコンのI/Oポートに繋ぐ際は差動信号へと変換する
トランシーバーICが必要となるわけです。

今回、新製品開発に絡み、このICを調べてみたわけですが・・・・・・

複数チャンネルを搭載し、3~5Vのワイド電源で動作する石が無いんですね。
これはさすがにビックリ。

複数チャンネル搭載の石は5V電源版ばかりなのです。

片や3Vでも動作可能な石となると、トランスミッターとレシーバーが1個ずつしか入っていない!!

なんでこんなラインナップになっちゃったんでしょうかねぇ。 (;;

そんな状況下、面白い石を発見しました。
MAXLINEARという初耳の会社が出している石なのですが
RS232とRS422(RS485)を設定で切換え可能で、複数チャンネル装備。
そして3Vから動作可能という、てんこ盛り状態の石なのです。

メーカーからは結構な種類の石がリリースされてるようですが、
さすがに全てが市場流通しているわけでない模様。
しかしSP336eとかはDigi-keyで購入可能なので、入手性は悪くないです。

さすがに値段はちょっと高めのようですが、注目に値するかも。

2020年6月14日日曜日

V/Aプローブの設計

現在開発中のV/Aプローブ、設計は最終段階という感じ?
先週末でほぼ設計は完了するかと思われたのですが、
タカチのカスタムケースで問題が出た模様。
まだその詳細の連絡が来ていない為、足踏み状態になってしまいしました。

そんなこともありまして、ちまちまと基板の改良を加えてます。

一番大きいのはマイコンの変更。
20ピンのPICを載せていたのですが、同シリーズの28ピンに代えました。

実は20ピンの時でもピンが不足していたわけではないので、
普通に考えると28ピンに代える必要は無いわけです。

では何がネックだったかと言うと、20ピンタイプのピン振りが問題でした。
デジタルのI/Oやアナログ入力のみならず、
リファレンス電圧入力やセラミック発振子の接続も考慮した場合、
20ピンタイプは変なところにピン割り当てされている為に、
回路設計上ちょっと問題が出てくるのでした。

例えばリファレンス電圧入力端子はICSPDAT端子と共通。
すると、PICへの書き込み時にはリファレンス電圧入力を切り離す必要が出てきます。
DIP-SWでも噛ませばいいだけなのですが、
微々たるとは言え余計な部品代は発生するし 、
書き込み作業時に忘れずにDIP-SWを操作するという煩わしい手順が発生します。

ピンが不足している時ならば、機能重複は助かりますけれど、
ピンが余っている状況ではデメリットにしかなりません。

そんなわけで、思い切って28ピンに代えたのですが、おかげさまでスッキリしました。
PICの単価は若干上がったものの、元々の単価が非常に安いので、
気になるほどの差額にはなっておりません。
むしろDIP-SW等を削除できたおかけで、全体コストは逆に下がってます。

こんなことなら、最初から28ピンで設計すれば良かったですね。
うーーーん、まだまだ甘いですね、私。

2020年6月8日月曜日

面付けと基板価格

開発中の製品の基板試作をSeeedへ頼もうかと、ガーバーデーターを用意し、
いざ値段を見てみると、10枚で100ドルをオーバーしている!!

この製品は3種類の基板で構成されているのですが、
3種を1枚に面付けし、自動実装で処理できるようにしたわけですが、
結局のところ、それがネックになってる模様。

面付けされる基板の種類が増えると料金が加算される仕組みになっているので、
どうしても基板3種類を1枚に面付けする必要があるならばこの金額は仕方無いところ。

しかし3種類の内の1種類は小さめの基板で面実装部品は無し。
鉛フリーにする必要すら無い基板なので、これ単独にした方が 遥かに安く済む。

他の2種類の基板は表面実装部品が一杯なので、
量産するならば自動実装は必須な感じ。

しかし今回は試作なので、自動実装は考慮しなくても構わないかも。

そう考えると残りの2種類もそれぞれ単独に分けてしまってもいい感じ。
するとそれぞれの基板サイズが100mm×100mm以内に収まるので、
一番安いサイズ帯に収まってしまうんですね。

上記に基づいて再度ガーバーデータ―を用意して値段見てみると・・・・・
3種類合計で約65ドル!!
なんと2/3になりました。

ちなみに小さめの基板以外は金フラッシュ処理の為、単価が上がってるので、
この値段になってます。
もし鉛ハンダレベラー処理ならば15ドルくらいになっちゃうかと。

実際の発注時には更に送料も発生するので、上に書いた金額で納まりません。
送料に関して、念のために記載しておくと、
送料は基板1種類毎に発生するのではなく、1回の発注毎に発生します。

つまり、上に書いた基板3種類を3回に分けて発注すると、
それぞれに送料が発生します。

ところが、基板3種類をカートに溜めて一度に発注かけると、
発生する送料は1回分になるわけです。

なので、安い基板を発注する際は、なるべくまとめて発注した方が、
送料の点から非常に大きな差が出る、というお話でした。

2020年5月9日土曜日

かんたんスマートモニター、メイン基板の新版リリース

先日、新モジュールを追加したばかりですが、
今度はメイン基板を更新いたしました。

先日の基準電圧源供給機能をメイン基板に合体させちゃいました。
回路的には全く同等となりますので、メイン基板上に実装しても、
先日書いたモジュールをスロットに搭載しても、全く同じです。

ですので、アナログ入力チャンネルが1つ潰れてしまう難点も同様。
なので、新しいメイン基板でも電圧リファレンス搭載はオプション扱いです。

じゃー、特に利点は無いんじゃないの?という疑問が湧きますが、
新版基板のメリットは以下の2つかな?
①メイン基板側に電圧リファレンスを実装することで、スロット1を他で使える。
②電圧リファレンス搭載のメイン基板をロット注文頂いた際、 コストメリットが出る。

②は何の話?と言われてしまいそうですが、
かんたんスマートモニターのメイン基板だけを大量注文いただくことがあるのです。
(大量と言っても数十枚のレベルですが)
別モジュールで電圧リファレンスを納品すると、やはりコストアップしてしまうわけでして・・・・・


あともう1つ、新版のメイン基板に付加した機能というのが、TG5021モジュール対応。
TG5021モジュールというのは私が同人ハードとしてリリースしている、
高精度クロック出力モジュール。

今までの基板でもジャンパー線接続により搭載することは可能でしたが、
さながら改造基板ぽいので見た目がよろしくない!!
ということで、今回改めて実装するためのパターンを用意した次第。
その代わり、セラロックの実装用パターンを削除してしまいました。

クリスタルほどの精度は要らないんだけど、
マイコン内蔵のCR発信器よりも精度が良くて安上がりなものを、
というニーズの為にセラロックも搭載できるようにしてあったのですが、
今まで一度も使用実績が無いので、この際廃止しても構わないかと。


セラロックも使わなかったくらいなのに、高精度クロックモジュールなんて必要なの?
という疑問がありますが、クリスタル位の高精度になると時間の管理が可能になるんですね。

Sakura.IOには時刻提供の機能があるので、
それを使えば全て解決するはず・・・・・・・・だったら良いのですが、
Sakura.IOの仕様上、常に正確な時刻が使用できるわけでないんです。
(詳細は ここでは割愛します)

そのような状況下でも、ある程度正確な時間間隔が欲しい際に、
高精度クロックモジュールの出番というわけです。

似たようなことは高精度RTCでも可能かもしれませんが、差異は2点ほど。
1つ目はTG5021モジュールほどの精度を出してくれるRTCが無い為、
精度が若干劣ってしまう点。
2つ目として、RTCはタイミングは出力してくれますが、
マイコンのメインクロックに使用できるようなクロックは出力してくれない為、
マイコン自体のクロックは内蔵発信器を使う必要があるところ。

ちなみにこのモジュールを使用した場合の欠点としては、
モジュール自体を休止させることが出来ない為、常に数mAほど電源を消費してしまう点。
大概の用途では問題にならないはずですが、
マイコンを休止させまくる様な電池駆動の低電力案件等だと、
問題になってくるでしょう。


また1つ、かんたんスマートモニター向け追加ユニットを。

かんたんスマートモニターの基本仕様では、アナログ電圧測定用入力は
10bitのA/Dコンバーターを使用しております。
これはマイコンに内蔵されているものなので、
アナログのフロントエンド回路を付加するだけで済むため、
コストダウンに一役買っております。

しかしこのA/Dコンバーターでは電圧リファレンスもマイコン内蔵のものを使用。
コストパフォーマンスとしては申し分ないのですが、電圧誤差が数%ほど存在します。

この誤差が問題になるケースというのは、一般的に高精度計測なので、
16bitのA/Dコンバーターモジュールを使用してもらうというコンセプトでしたが、
諸事情によりマイコン内蔵の10bit A/Dコンバーターにて、
誤差の少ない測定が必要となるケースが稀に出てそうな雰囲気。

そこで一考したところ、電圧リファレンスを高精度化するのがベターという結論に。

具体的には、マイコン内蔵の電圧リファレンスを使用せずに、
外部に用意した電圧リファレンスからマイコンに基準電圧を供給してやるというもの。

弊害としましては、アナログ入力4系統が基準電圧入力端子として使われてしまう為、
かんたんスマートモニターのアナログ電圧入力機能が1点減ってしまうことですが、
今までの事例から考えると問題になることは少ないかと。

そんなわけで、V-Refモジュールを新規で開発いたしました。
これにより基準電圧の誤差が0.1%位に減ります。
10bitのA/Dコンバーター用としては、十分な精度ではないでしょうか。

2020年4月18日土曜日

MAX31865の謎症状判明

うちの「かんたんスマートモニター」のオプションモジュールに、
Pt100センサー入力モジュールが追加されました。

Pt100のセンサーを繋いで温度を測るだけの代物ですから、
特に目新しいような代物ではございませぬ。

Pt100の特性上、通常の16bitA/Dコンバーターモジュールを流用しても、
そこそこの精度で測定は可能と思いますが、
MAXIMからMAX31865という専用ICが出ているので、
これはぜひとも使わなければ もったいない!!

というわけで、MAX31865を積んだモジュールを新規追加してわけでした。

ちなみにこのMAX31865という石、なかなか良く出来ています。
通常のA/Dコンバーターを使用する場合より、かなり部品数を減らすことが出来るかと。
かと言ってMAX31865自体の単価が高いわけではないので、
トータルコストは こっちの方が有利なはず。
そして何より、インターフェースがSPIという点が大助かり。
I2Cオンリーだったならば、かんたんスマートモニターへの使用は断念してました。

唯一の難点を挙げるなら、他に類似の石が無い点でしょうか。
Pt100用のICを探すと、必ずこの石にたどり着くことを意味するわけでして、
どこかで大口需要が発生しちゃうと、入手性が悪化する可能性が有るんですね。


そんな話はさておき、さくさくと基板を作りまして、いざ試運転。
ん~~~、なぜか半分くらいの測定値が出力されてくる???

私の解釈が間違っているのか?と、データーシートを何度も読み返す。
あ、ちなみにMAX31865は日本語データーシートが有るので助かります。
しかし、やっぱり解釈に間違いは無い模様。

半分にはなっているものの、一応それなりに測定できている様なので、
これはこれで良しとするべきか? とか考えてましたが・・・・・・・

ふと、SPIモードが気になりました。
PICマイコンのSPIトランシーバーにはモード設定が存在するわけですが、
他のモジュールのデバイスに合わせ、ほぼ設定は固定しております。
で、今回もその設定のままMAX31865を繋いでおりました。

そこで、設定レジスタの内のCKEを1から0に変えてみたら・・・・・・・
MAX31865からの出力データーが予想通りの値に!!
つまり、MSB側の1ビットが欠けて読み取られてたんですね。
なので約半分の値になっていたというオチ。

普通ならば何らかの通信エラーで不具合が出てくるところなんでしょうけど、
そこにMAX31865ならではの話が絡んでくるのでした。

MAX31865って、SPIモードにちょっと汎用性を持たせているんですね。
波形の状態を見て、医師の方がモードを切り替えてくれちゃうんです。
なのでたぶん、見た目上は通信エラーが発生しなかったんでしょうね。
その代わり、LSB側1ビットが欠落したことにも気付かなかったわけですが・・・・
ロジアナで波形を直接見れば すぐに判ったのかもしれませんね。

ともあれ、PICにMAX31865を繋ぐ際は、CKE=0にしなきゃアカンよという話でした。

2020年4月12日日曜日

マスクを正しく扱ってますか??

マスクの供給が不足しており、需要に全く足りていない状況ですが、
そもそもマスクはコロナウイルスの予防には疑問符という話が有りました。
それはどういう意味なのか、改めて記したいと思います。

まず1つ目として、普通のマスクがコロナウイルスをシャットアウトしてくれるのか?という点。
コロナウイルスとマスクの目の細かさだけを比べるなら、間違いなく通過してしまいます。

しかしマスク防御の対象は咳やクシャミによる飛沫感染だと考えると、
コロナウイルスだけ裸で飛んでくることは ほぼ無いでしょう。
大抵は唾液等に含まれた状態で飛んで来るはず。
そうなるとコロナウイルスよりも かなり大きな塊となりますから、
通常のマスクでガードできる可能性は高くなるかと。


そして2つ目の観点として、マスクの取扱いです。
コロナに感染したくない方達がマスクを付けているのは、
コロナを含む飛沫を吸い込みたくないからなのは自明ですね。

では実際にマスクが功を奏してコロナ入りの飛沫をガードした場合を考えてください。
その場合、体に吸い込む代わりにマスクに付着させてガードしているわけです。
つまり、マスクが汚染物になっているということ。

医療機関では汚染物の取扱いというのはとても面倒です。
なぜならば取扱い方法を誤ると、自分に感染してしまうから。

上記のマスクも全く同じことが言えます。
マスクにコロナウイルスが付着しているかどうかなんて確認できません。
ならば、使用後のマスクは汚染されてる可能性が有るという観点で、
全て汚染物として処理する必要があります。

これをやらなければ、マスクから自分に感染してしまうわけですから、
マスクを付ける意味が全くありません。

マスクを付けるならば、汚染物処理もセットで必要になる点を忘れずに。

あと、自分が使用したマスクをどこかのお店に放置するなど厳禁だということも
肝に銘じてください。

2020年3月28日土曜日

かすかべ湯元温泉 再訪

先日行った「かすかべ湯元温泉」にまた行ってきました。
関東地方の外出自粛要請で一抹を不安を感じた為、
急遽予定を立ててみたのですが、実際に行ってみるとビンゴ。
明日からまた短縮営業に突入だそうな。

今回は前回よりも羽を伸ばしたいと思ったので、午後6時過ぎに出発。
国道122号の混雑は予想してたとは言え、 1時間半以上かかってしまいました。
















今回はデジカメで撮ったものの、やはり夜景扱いは厳しいですね。

フロントの奥にはこんなのも。















昭和63年ですか・・・・・・
30年くらい前、老舗とは言えないものの、そこそこ経っているんですね、ここ。

さて、入館したのは20時前。
お腹すいてたので、まっすぐ食事処へ。
今回は「遊膳」の方に入ってみました。

よくありがちな大広間スタイル。
座布団で床に座る席も有れば、テーブルとイスの席も有ります。
お客さんが居たので写真は自粛しました。
ステージも有りましたので、イベントを行うときがあるようですね。

早速メニューを拝見。
和食・洋食・中華というラインナップ。
偏りが無いのは評価できますが、メニュー数は ちょっと心もとないかなぁ?

今回はポークジンジャーと春きゃべつの塩ダレ、もつ焼きを注文。
味と量は可もなく不可もなくというところ。
もつ焼きは ちょっと調理が雑な感じしたかな?
次回は蕎麦を食べてみたいところです。

食事してる20時半になりまして、もうラストオーダーの時間。
ここ、21時で閉まってしまうんですよね。
追加オーダーは無かったものの、こんな時間にラストオーダーって、
なんか忙しない感じですね。

ちょっと一息ついてから入浴。

相変わらず湯加減が気持ちいい。
ほんと、ほとんどの浴槽が私に丁度いいって、他では見た事ありません。

22時前に一旦お風呂を出てマッサージへ。
今回初利用です。
全身のボディケアと肩甲骨ストレッチのセットをお願いしました。

内容は・・・・・・・・・若干ハズレぎみかな?

施術の技術も大事なポイントですけど、お客さんをリラックスさせるのも大事だと思うんです。
担当の方は接客が丁寧なのは悪くないんですが、
硬い感じの丁寧さなので、微妙にこちらも緊張しちゃいます。
施術についてもボディケアは普通くらいでしたが、
肩甲骨ストレッチは次回はもう依頼しないかな?という感じ。

そうこうしてると23時に。
この時間になると飲み食いできる場所は無いので、 ゴロゴロするくらい?
コミックコーナーも覗きました。
















これで半分くらいの量かな?
他のお客さんが写ってしまうので、あちこち撮るわけには・・・・・・

なんとなく読書の気分ではなかったので、またお風呂へ。
しばし暖まってから退館いたしました。
1時前には出たので深夜料金は発生しておりませぬ。

というわけで、また施設の選択肢が増えました。

コミケ中止の影響

5月に開催予定だったコミケが、コロナの影響で中止となりましたね。
運営に対し、良い判断だったとか、労う声とかを結構見かけます。

もちろんそういう声が出てくるのは、コミケの運営に対する高評価が元でしょうから、
それはそれで良い事だと感じてます。

その上で私が感じたことを ここに書いてみたいと思った次第。
あ、ハッキリ申し上げておきますと、私はコミケには全く関わっておりません。
あくまでも外野の一人です。
私が一番懸念しているのは、今後起こるであろう騒動です。
単刀直入に言ってしまうとお金の話。

我々が予定していた温泉旅行が、コロナのせいで中止になるのとはわけが違うわけです。
前回のコミケ開催時に中止決定だったならば、
今回のコミケについて さほどお金は動いていなかったでしょうから、
されほど問題にはならなかったと思います。
しかしこの時点まで来てしまうと、相当な額のお金が動いてしまってます。
それをどう収拾つけるか、が問題でしょう。

カタログは既に印刷入っているので、通常通り販売だけは行うので、
支援のための購入お願いが出ておりますね。
しかし、この売り上げだけで支出のカバーできるのかが不安なのです。

会場費もビックサイトから返金してもらえるのか不透明のようですし、
何より私が懸念しているのはサークル参加費。
もう既に徴収されているわけですが、これも返金と言う話になれば、
相当な額の出費になるのは間違いないところ。

まだこの部分についての公式発表は耳にしておりませんが、
運営側としてはできれば返金は避けたいところでしょう。
ツイッターでは、参加費の返金は無用ですよと表明してるサークルさんも
既にいらっしゃるようですけど、皆がそうおっしゃるとは限らない気がするんです。

サークルさんが自主的に参加を中止したのではなく、
コミケ運営が開催を中止したわけですから、
サークル側としては参加費の返金請求の権利が発生するはず。
普通に考えて、一部のサークルさんだけ返金しまーすというわけにはいかないでしょうから、
もし返金の請求が発生した場合には、全サークルに返金しなければならないかと。

同様に企業ブースについても言えるかと。
企業ブースは更にシビアだと思われます。
企業ブースの出展費 たぶん結構な額にのぼると思うのですが、
ほぼ間違いなく返金請求が発生すると思います。
じゃないと出展側の経理上、問題が出てくるでしょうから。

上記を総合し、今後多額の出費が発生することになった場合、
カタログの売り上げだけでまかなえるのか?という点で甚だ疑問を感じます。

結果としてまかなえなかった場合はどうなるの??
たぶんコミケの運営が潰れます。
一般会社であれば、銀行からの融資とかで乗り切ることも可能でしょう。

しかし、私の予想では金融機関は貸してくれません。
なぜならばコミケは同人文化という点が大きく絡んでます。

仮にお金を借りたとしたら、当然借金は返済しなければなりませんよね。
普通の会社は利益の中から返済していくわけで、
その為に金融機関は、その会社の財務状況を審査して融資するわけです。

しかし同人文化は儲けるための活動ではないわけです。
ならば普通に考えて、コミケ運営も普通の会社のように利益を上げてるとは思えません。
(もし利益を上げていたならば、そこが炎上の元になってしまうかと)

普通の会社並みに利益を出していない団体に対して、
金融機関が融資OKするとは思えないんですね。

国がこういう事案に対して補填するという話しも聞きませんし、
コミケ運営の内部留保金が どれだけ残ってたかがネックになるんじゃないかな。

このようなわけで、今後の動向が非常に気になるところです。

2020年3月26日木曜日

かすかべ湯元温泉

また新規開拓に行って参りました。
今回行ったのは「かすかべ湯元温泉」。

ちと距離あるかなぁと思ったら、野田方面と大差ありませんでした。
最近お気に入りの清河寺温泉とも変わらない距離かも。
なので、十分射程圏内というところ。

初めての訪問なので、ナビ頼りで移動。
近い街道は国道16号線ですが、結構離れた場所にあるのでナビ無しだと解りづらいかも。
ともあれ、無事に到着。

















タブレットで撮った写真なので、かなり甘い画像になってますね。

道路沿いに大きな電飾看板が立ってないので、この建物自体を探した方が早い感じ。

シューズロッカーに靴を入れ、フロントで受付。
シューズロッカーの鍵はフロントに預けます。
入館料は先払いシステム。
今日は「水の日」というサービスデーだそうで、税込み1100円。
2割くらい安くなりました。

タオルセットと館内着をフロントで受取。
必要であれば、歯ブラシや髭剃り用カミソリもフロントから持っていきます。

ロッカールームで着替え。
もちろんここからお風呂に繋がっているわけですが、
バーデゾーンも 地下通路でロッカールームと繋がっておりました。
バーデゾーンは浴場と反対方向にあるので、
別に着替える場所があるのかな?と思っていましたが、予想ハズレ。

なお今回はバーデゾーンは覗いてません。
要水着着用なのですが水着は持参する必要がある為です。
コロナ自粛の影響でバーデゾーンも部分開放という状態なので、
実際に利用されてる方は皆無でした。
まぁその内 機会が有れば利用してみようと思いますが、
屋外なのでもう少し暖かくなってからの方がいいかも?

さていよいよ浴場へ。
まず第一印象は広い!!
配置デザインの影響もあるかもしれませんが、広さを感じます。

浴槽も 特に種類が豊富というわけではありませんが、
それぞれ割りと大きめなので、ゆったり浸かれます。

もちろん露天風呂も有るわけですが、浴槽は1つだけ。
1つだけなんですが、やはり大きいんですね。
なので、ゆったりのんびりできます。

お湯ですが、基本的には温泉です。
大きめの浴槽は全て温泉なので、泉量は豊富なのかも。
そして特筆したいのは湯温。
一部の浴槽は42℃という高めの温度になっておりますが、
ほとんどの浴槽は38~40℃くらいの丁度いい湯加減。
これには私も超満足。
長時間ゆっくり浸かれるんですね。
先に書いた様に浴槽も大きいですから、とてもリラックスできます。
久しぶりに とても気に入る浴場に巡り合えました。

あと、浴場内にはボディタオルが用意されております。
私はボディスポンジを用意して行ったのですが、無用でした(笑)
この点も私的には高評価です。

館内着に着替え、館内を散策してみました。
コロナによる自粛の為、カラオケルーム等は休止中。
食事できるところも営業時間を短縮しております。
今回はそれを見越して、晩飯を食ってから入館したのですが、
次回はここで食事してみたいところです。

食事できるところは複数ありまして、1Fフロント前の「ロマーノ」は夕方までの営業。
基本的には喫茶店なので、食事メニューは多くありませんのでスルーでいいかも?
2Fに行くと「遊膳」と「オアシス」というお店があります。
「遊膳」の方は本格的な食事処。
しかし今は21時で閉まってしまう為、私が利用するのは時間的に厳しい(;;

「オアシス」の方は22時まで開いてたのでドリンクを利用しました。
「オアシス」の方はカレーや麺類と言ったメニューが並んでいます。
「遊膳」に比べると ややライトなメニューという感じ。

飲食の精算についてですが、「オアシス」と「遊膳」ではロッカー精算なのですが、
「ロマーノ」と館内各自販機は現金のみとなってます。
「ロマーノ」はともかく、自販機が現金のみというのは、ちょっと不便。
ちょっと飲み物を、と思ったらロッカールームに現金を取りに行く必要が。 (;;

2Fの一角にはコミックコーナーが有りました。
最近は珍しくなくなりましたが、公式サイトには載っていなかったので無いと思ってました。
コミックコーナーの傍に、ごろごろできるスペースが有ります。
ごろごろしながらコミックを読むだけじゃなく、
休憩することもできるわけですが、設置されてるTVが騒々しかったので退散。

今回は利用しませんでしたが、リラクゼーションも結構揃ってました。
鍼まで有ったのは ちとビックリ。

人生に疲れてきたので、レストルームで少し休憩することに。
このスペースはガチで休むことを目的にしてます。
なのでTVは設置されてません。
部屋の中も薄暗くなってて良い感じ。
リクライニングシートも有りますが、完全に横になって休めるマットの数が多いです。
私的にはシートはイマイチ窮屈感があるのでマットの方が好み。
そういう意味でここは評価良いですね。
もちろん毛布も用意されております。

少し休憩と思ってたのに、あまりに快適だったもんで、数時間休んでしまいました。
帰る前に一風呂浴びることに。
深夜帯はサウナが閉まっておりますが、他の浴槽は通常通り。
この点も なかなか嬉しいですね。

風呂から上がり、着替えてロッカールームを出ます。
使用済みのタオルセットと館内着はロッカールーム内に回収箱が有るので その中へ。

フロントで精算して退館です。
今回は予想外にのんびりしてしまった為、午前2時を過ぎてるので深夜料金が発生。
約1600円ほどですが金額的には妥当なところかな。
そもそも深夜料金発生が午前2時なので、割と余裕ある時間設定かも。
この点も高評価。


そんなわけで、今回は久々に高評価の施設でございました。
自販機がロッカーキー精算できたらベターだったんですが、
何より浴場のポイントが高いというのは大きいです。
メインは入浴ですからね。

ここは是非また行きたいです。


2020年3月21日土曜日

KiCADで3Dビュー

KiCADは無料で利用できる割には、なかなか使える基板CADです。
その機能の1つとして、3Dビューがあります。

3Dビュー自体は最近の基板CADなら 軒並み備えているようなので、
特筆すべき機能ではありませんが。

今回、その3Dビューの使用方法を理解できたので、
自分向けのメモも兼ねて記載してみます。

まず必要な物は、各部品毎の3Dイメージ。
従来のKiCADではWRL形式のファイルが必要でした。
しかし最新のKiCAD Ver5ではWRL形式のみならず、
汎用形式であるSTEPファイルでもOKとなりました。

大抵の3D-CADではSTEPファイルは出力できるものの、
WRLファイルを出力できるものは限られてしまいます。
なので、STEPファイルを直接扱えるようになったのは非常に便利。

そしてもう1つ押さえておかねばならない点は、3Dイメージファイルの設定。
実はこれについて、私が当初勘違いしていた為に 失敗を重ねておりました。

基本的な作業の流れは以下のようになります。

~誤り(私の勘違い)~
①基板のアートワークを普通に設計
②PCBレイアウトエディター上で、基板に3Dファイルを割付け、
 基板全体の3Dイメージを完成。

~正解~
①基板のアートワークを普通に設計
②PCBレイアウトエディター上で、個々の部品のフットプリントエディターを起動。
③フットプリントエディター内で、フットプリントのプロパティを開く。
④3D設定のタブ内にて、3Dモデルを割り当てる。
 必要に応じ、フットプリントと3Dモデルの向きや位置を調整。
⑤フットプリントエディター上で、基板に変更を保存。

上記の例は個々の部品について、個別に設定していく場合ですが、
勘の良い方なら既にお気づきだと思いますが、
ライブラリー内の部品自体に3Dイメージを設定してしまうという方法もあります。
今後も同じパーツを利用され続けるならば、この方がよろしいかと。

具体的にはフットプリントエディターにて3Dモデルの設定を完了後、
フットプリントライブリーに上書き保存すればOKです。
この場合に要注意なのは、STEPファイル(もしくはWRLファイル)の場所で、
ライブラリーから随時読み込める場所にファイルが居ないと、
基板のアートワーク完成後、3Dイメージが出てこないというオチになります。

KiCADのフットプリントデーターであるmodファイルと同じ場所に
STEPファイルを入れておくのが1つの手だと思いますが、
ライブラリーデーターも含め、プロジェクトを丸ごと他人に引き渡す場合、
問題が起きる可能性あるので要注意かと。



―― 部品の3Dモデル作成時の注意点 ――
フットプリントに3Dモデルを割り当てる際、
それぞれの原点が同一になるように初期配置されます。

フットプリントの原点はXとYがそれぞれ0の位置。
3Dモデルの原点はXとYとZが全て0の位置です。

座標系もフットプリントのX/Yが、3DモデルのX/Yに合致します。
なので3Dモデル作成時はZ軸を高さ方向に使用すると楽です。

―― 3Dモデルデーターの調達 ――
3Dモデルを自分で作成せずとも、外部から調達できる場合もあります。
フリーの基板CADを利用されてる方ですと、
LibraryLoaderを使用されてる方も多いと思われます。
このLibraryLoaderではフットプリントのみならず、
3Dイメージファイルも入手できる場合があります。
しかし以下の2つの難点があります。
①入手できる3Dイメージファイルが少ない。
②3Dイメージが簡素すぎる。

①はともかく、②はちょっと痛いです。
単なる3辺の寸法値のみで製作されてる3Dイメージが多いもので、
これだと部品形状のイメージが解りづらいからです。

一番お勧めなのはメーカーがリリースしている3Dイメージファイルです。
最近は対応しているメーカーが多くなってきました。
メーカーが出してる3DイメージファイルはLibraryLoaderで手に入るものより、
遥かに精巧に作られてますので、形状の把握も楽です。

2020年3月11日水曜日

成田空港温泉「空の湯」

昨年の12月にオープンしたものの、なかなか行けなかった「空の湯」さんへ、
やっと行く事が出来ました。

東京から そこそこ距離が有る為、気が向いた時にフラっと・・・・・・
というわけにはいかないのが難点で、なかなか機会に恵まれませんでした。
しかしやっと念願達成です。

18時半頃に自宅を車で出発。
ほぼ成田空港までですので、高速道路を使うのが常套なのでしょうけど、
片道で約3千円ほど かかりますので、今回は我慢。

今回乗った車のナビが頭悪くて、
湾岸道路ルートか、柏市を通る上回りのルートしか選択肢が出ない!!
困ったもんですね。

仕方なくナビをガン無視して国道464号を通るルートへ。
距離的には これが最短のはず。
何かトラブっても高速道路に迂回できないのが唯一の難点でしょうか?

しかし北総鉄道沿いの道路は すこぶる流れが良くて、全く憂い無し。
18時半に出発したのですが21時には到着しちゃいました。

靴箱の鍵がICチップ入りのリストバンドになってまして、
これで館内全ての精算が可能です。
この辺りは最新テクノロジーを使ってますね。
ちなみに最後の精算は カウンター以外に自動精算機でも可能になってます。

まず、WEB上で仮手続き済みの会員証をカウンターで発行してもらいました。
その後にチェックインをしまして、館内着とタオルセットを受け取り。

通常ならば、入浴 -> マッサージ -> 食事 という流れでいくとこですが、
マッサージも食事処も23時までの営業なので、今回は流れを変更。
食事 -> 入浴 -> マッサージ という感じに。

というわけで、まずは食事です。
1Fの食事処へ向かいます。
カウンターの並びなので、着替えもせずに そのまま入店。

窓際の席だけはカウンター形式になっていて、空港の方を向いています。
なのでここから飛行機の離発着が見えるという寸法。
今回は悪天候の為、あんまりよく見えませんでしたが・・・・・・(;;

メニューは和食中心です。
種類は多くもなく少なくもなく・・・・・という感じ?

「恋する豚」というブランド肉が有るんですね。
ここの食事処で推してました。
せっかくなので、「恋する豚」のしょうが焼き単品と、とろろそばを注文。

味はどちらも問題無し。
量は普通か、ちょっと少なめ?
コストパフォーマンス的には若干の疑問符が付く感じですが、
まぁご祝儀感覚ということで及第点といたしましょう。

ほんとは食事後は一服したいところですが、
時間がおしているので すぐに入浴へ。

脱衣所でロッカーへ荷物を入れ、脱衣してお風呂へ。
ちなみにロッカーはリストバンドの番号とは無関係のシステム。
どこでも好きなロッカーが使えます。

さて、一番重要なのは浴場なわけですが・・・・・・・
広さは あまり期待しない方がよろしいです。
天然温泉だし、サウナも有るし、露天風呂も有るし・・・・・・と、
設備面で見ると、一般的な温泉スーパー銭湯並みでございます。
露天風呂スペースに、飛行機の飛行モニターが設置されてるので、
風呂に浸かりながら飛んでる飛行機の状態を見れる点は、ここ唯一。

しかしながら、それを除くと ちょっと残念な感じでしょうかねぇ。
まず、露天風呂の主浴槽が狭すぎ。
しかも浴槽の真ん中に手すりが立ってるもんで、更に狭さが増長されます。
なんでこんな仕様にしたんだろう・・・・・・

そして、その主浴槽の脇に大画面のテレビが設置されております。
テレビ好きの人には うけがいいかもしれませんが、
私のように のんびり静かに浸かりたい派にとっては、
落ち着かないこと この上ない(;;
小さなテレビだったら、まだ無視もできるでしょうけど、
とにかくデカイもんで、無視できないレベル。

屋内の方には浴槽が2つありまして、こちらは露天と比べると やや広いです。
1つは最近流行の炭酸泉。
もう1つは人工温泉になってましたが、熱くて入りませんでした。

露天の浴槽も湯温が やや高めだったので、
私が好んで入れそうなのは炭酸泉だけですかねぇ・・・・・・

洗い場の数は、浴槽に比べると多い感じ。
ボディータオルは用意されておりません。

なお、浴場とは別なフロアーに岩盤浴が設けられております。
私は岩盤浴に興味無い為、チラっと見てきただけなのですが、
岩盤浴のスペースが広い気がします。

ここの岩盤浴、館内着のまま入るシステムなんですが、
そうすると館内着が汗だくになるんじゃないのか?という疑問が・・・・・
某チェーン店のように必要なだけ取り替えてくれるわけではないので、
不便じゃないのかなぁ????

入浴後にマッサージへ。
スタッフの人数が多くない模様なので、今回予約取れたのはラッキーなのかも?
施術の腕は普通、値段は若干高め?

それ以外に設備ですが、1Fに会議実とカラオケルームが有ります。
会議室は通常は無料卓球スペースとして開放されてる模様。
カラオケルームは・・・・・・・ちょっとヲタク心をくすぐる感じ?(笑)
機会あればぜひご自身の目で確認をd

2Fの一角にはお休み処がありまして、蒔ストーブが設置されてます。
某入浴施設とは異なり、本物の蒔ストーブでした。
ただ、深夜0時近くなると火を消してしまう模様。
夜こそ焚いてて欲しい雰囲気なので、ちょっと残念な感じ。

そのスペースの横にカフェバーがあります。
食事処が23時閉店に対し、このカフェバーは2時まで営業なので、
食事処閉店後はここで食事を提供する方針かな?と思いきや、
カフェバーでは おつまみ類しか扱っていない(;;
うどんやカレー等の簡単な食事さえ、1Fの食事処が閉まると食えなくなります。
うーーーん、せっかくの24時間営業なのに これはちと痛い?

バーと名がついてますが、アルコールメニューも豊富というわけではありません。

2Fの一角はカプセルルームのエリアになっていて、
有料でカプセルホテルとして利用される方のためのスペース。
このスペースには、カプセル利用者じゃないと入室できないようになってるので、
私も中は見れておりません。

カプセル以外にも、リクライニングシートの仮眠室が存在しているので、
費用を抑えたければ そちらで寝るのがよろしいかと。
ただ席数は多くない感じなので、混雑時は厳しいかも?

そんな感じで、チェックイン時は深夜割増料金追加されても構わないので、
ゆっくり堪能したいと思っていたものの、ちょっと肩透かし感が強かった為、
0時直前でチェックアウトしてしまいました。
ちなみにここは、0時から深夜割増なのです。
せめて1時くらいだったらなぁ・・・・・・

総じて、成田空港を深夜/早朝に利用したいという目的が無い限り、
敢えて高く評価できる内容ではないかもなぁ。
営業システムと施設を見る限り、温泉健康ランドを想定しているようだけど、
スーパー銭湯と健康ランドの中間っぽい感じ。
何よりお風呂のマイナスポイントが大きいですね。
むぅぅぅぅぅ

2020年3月7日土曜日

CADのデーター

今、お仕事で3次元CADのデーター起しをやってます。

既に試作品が完成したものを量産準備として3Dデーター化。
こうすることで後々の変更も楽になるというわけです。

既に試作品が完成しているので、ある程度は図面も揃っていると踏んで、
この案件を受注したわけですが、いざ手をつけてみると困ったことに・・・・・・・

デザイナーさんにデザインしてもらった部分については、
フォトショップやイラストレイター等で描いてるでしょうから予想通りですが、
CADで設計しているはずの図面まで、CAD離れした図になってしまってます。

これはどうやら、お客さんがCADで出したDXFデーターを
CADソフト以外で処理したことが原因の模様。

その結果、位置ズレは発生しているは、円は円じゃなくなってるは・・・・・・と、
とてもそのまま3Dデーターの基として使える代物じゃなくなってました。

一応補足しておきますと、真っ当なDXFデーターであれば、
それをスケッチ上に展開することで、そのまま3D化することが可能です。
これならば そんなに大きな手間にはなりません。

しかし今回のようなデーターですと、非常に手間のかかる作業となってしまいます。
ちなみに私が今行っている作業は、貰ったデーターに見た目が近くなる様、
スケッチを新規で書き直してます。
たださえ時間の猶予が無い案件なのに、これは非常に痛い。(;;

皆さんもCADデーターの取扱いには、十分ご注意お願いしますね。

2020年2月26日水曜日

G2Eアダプターキットの実装台を公開

同人ハードとして頒布しております「G2Eアダプターキット」ですが、
基板へピンをハンダ付けする際、なんらかの冶具を用意しないと、
結構骨が折れる作業となります。

私自身は、基板を載せてピンを刺してハンダ付けするための台を使ってます。
数cm角くらいの小さな代物で、3Dプリンターで製作しました。

これのSTLデーターをデーター置き場に上げましたので、どうぞご自由にお使いください。

2020年2月22日土曜日

Pt100対応

某お客様から、「かんたんスマートモニター」にPt100のセンサーを繋いで、
温度を測りたいという打診がありまして、急遽Pt100用のモジュールを設計。

16bit A/Dコンバーターモジュールを流用するという手もありますが、
前段の部分を基板化する必要がある事を考慮すると、
Pt100用の専用モジュールを作ってしまった方がベター。

MAXIMからMAX31865という専用ICが出ているので、
これを使用することで回路も簡素化できます。

Pt100のセンサーの接続方法は、2線式・3線式・4線式の3種類があります。
このうち2線式は誤差が問題になるので、実用システムではほぼ使われず。
残る3線式と4線式の両方に対応できる様、基板上にジャンパーを設置しました。

ただ、MAX31865の内部レジスターの設定も併せて変更する必要が有る為、
ジャンパー切換だけで済まない所が、ちょっと煩わしいところ。

ともあれMAX31865は便利なので、MAXIMさんありがとうという感じです。

2020年2月11日火曜日

ジョイントパーツを作成

ダイソーなどの100円ショップでは、こんなパネルを販売してます。


















これは金属の棒で枠を作り、中に塩ビのシートが貼ってあるという代物。
塩ビのシート部分には重量物を載せることはできないものの、
かと言ってそれほど強度が弱いわけではないので、
使い方によっては重宝いたします。

かく言う私も、イベントでのスペース設営時に、これで箱や棚を作ってます。
元が板状なので、バラすとコンパクトに纏められるからです。

しかし1点だけ難点がありまして、これ用のジョイントパーツがデカイ!!
ご使用中の方ならお解かり頂けるかと思いますが、
パネル4枚を1点でジョイントできるパーツなんですね。

しかし私の使い方だと、パネル2枚を繋げるだけなので、
専用ジョイントパーツだと具合悪いんです。

そこで純正ジョイントパーツの代わりになるものを作成しました。
それがこれ。
















3Dプリンターで出力したものです。

これをパネルの角部に嵌めて、パネル2枚を繋ぐと、こんな形になります。




















枠の金属棒に嵌めこんでるだけなので、引っ張れば外れます。

せっかくなので、このパーツのSTLデーターを公開いたしますね。

いつものように、データー置き場に揚げておきますので、
興味ある方、どうぞご自由に利用してください。
お約束の話ですが、このデーターを基に作成したものの販売は禁止ですよ。

2020年1月22日水曜日

X68K同人開発支援プロジェクト

X68Kのユニバーサル基板はサンハヤトから販売してされていましたが、
もうすでに製造中止で入手不可。

ならばユニバーサル基板をリリースしたら喜ぶ方が居るかも?
という会話の中から生まれたのが今回のプロジェクトです。

ユニバーサル基板を作ればいいだけかな?と思ってたましたが、
よくよく考えると、皆さんその上に回路を組むわけです。
ならばいっそ、基板CAD用のデーターとしてリリースした方が、
昨今の環境だと喜ばれるかも?という流れで、
ユニバーサル基板というハードではなく、
CAD用のデーターとして領布する形にいたしました。

なお、このプロジェクトにて頒布する基板データーは自由に改変可能です。
商用基板開発に使用頂いても構いませんが、
元データーの不具合による責は負いかねる点のみ、ご了解ください。

最初にリリースするのは名称「UNIV1」というタイプ。
X68Kの拡張スロット用基板に、プルアップ抵抗まで載せたタイプです。
フリースペースにはスルーホールを並べてあります。

最初にリリースするのはKiCAD Ver5用データーです。
以下からダウンロードしてください。
https://drive.google.com/file/d/1QXh01BbsrLNZAzXhm7OsFxQLmN8AI60V/view?usp=sharing

KiCADのVer4以前では正常に扱えませんので、
必ずVer5以上で開くようにしてください。


その他のCADとしてはDesignSparkPCBとEagleも検討中です。
また、今回リリースしたUNIV1の他に、更にデーターバスバッファを追加した
「UNIV2」も計画中です。
他にも何か要望がございましたらメール・ツイッター等で連絡ください。

2020年1月8日水曜日

Fusion360とEagleのタッグが更に進化。

新年明けて早々、Autodeskから発表がありまして、
Fusion360のサブスクリプション契約の中に、Eagleも含めるとのこと。

つまりFusion360の使用権が有れば、Eagleも使用できるということです。

この際に使用可能なEagleはPremium版、つまり無制限版です。
これは凄い!!

Fusion360とEagleの抱き合わせ販売?と勘違いしないで欲しいのは、
Fusion360のサブスクリプション契約には、無償利用が可能なものも存在する点。

実は今回のEagleの件と併せて、Fusion360のサブスクリプションも変更が入りました。
従来のサブスクリプションは
  ①有償ライセンス
  ②スタートアップ向け無償ライセンス
  ③学生向け無償ライセンス

の3種類だったのですが、②の部分が2種類に分かれまして、
  ①有償ライセンス
  ②スタートアップ向け無償ライセンス(商用利用可能)
  ③個人使用無償ライセンス(商用利用不可)
  ④学生向け無償ライセンス
という4週類の構成になりました。

②の無償ライセンスはAutodeskに申請/承認のプロセスが必要なものの、
申請資格は旧サブスクリプションの②と、ほぼ同じ内容。

上記のように相変わらずFusion360は無料で使用することができるのです。
それと同時にEagleのPremium版も無料で使用できるようになるのですから、
ビックリするような内容ではありませんか?


今回のサブスクリプション変更で1つ要注意なのは、
Fusion360とEagleのサブスクリプションが完全に合体したというわけではない点。
あくまでFusion360のライセンスでEagleも使えるという話で、
その逆は無いということです。

:現在のAutodeskのホームページに行くと、Eagleのサブスクリプション契約は
Fusion360のページに飛ばされるようになっているので、
Eagle単体でサブスクリプション契約を行うのは不可能になっているのですが、
従来からの契約を継続してる方は、その契約が生きてるんですね。
なので、EagleのPremium版を契約している方は、
この機会にFusion360のサブスクリプション契約に切換えることをお勧めします。
金額も安くなる上に、Fusion360も無制限利用できるようになります。


さて、話を戻しましてFusion360とEagle Premiumのタッグ。
基板CADと3D-CADの連携というのは、特に珍しくなくなりました。
KiCADはFreeCADと、DesignSparkPCBはDesignSparkMechanicalと、
SolidWorksはSolidWorksPCBと、という感じです。

KiCADやDesignSparkPCBは無償利用できますが、機能はぼちぼち。
SolidWorksPCBは機能は凄いものの、料金も凄い。(笑)
その間にFusion360とEagle Premiumが入り込んでくるんです。
費用を抑えつつ、そこそこの能力のCADを使いたいという方には、
なかなか魅力的な選択肢じゃないかな。

2020年1月2日木曜日

あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願いいたします。

と、新年っぽい挨拶を書いてみたものの、私自身は至って通常営業。
元旦の朝からお仕事のハンダ付けを行ってました。

さて、今後のハード屋業界はどうなるんだろうなぁ・・・てな事を考えてたら、
気になることが頭に浮かんだので、ちと書いてみることに。

ハード屋の定義って何なんでしょう?
たぶん、明確な定義は無いというのが正解じゃないかな。
それはそれで別に構わないと思います。

現在の電子工作(プロも含めて)の世界って、
以下の2種類に分けられると認識されてるんじゃないかな?
①ソフト屋
②ハード屋

しかし私の実感だと、実際には以下の分類じゃないかと思うんです。
①ソフト屋
②ハード工作もそこそこ出来るソフト屋
③ハード屋

で、自分がどの位置になるかというのは、各自の判断で全く構わない話。
他人がどうこう言う内容ではないわけですから。

ではなぜこんな話を持ち出したかと言いますと、
その逆に周りがその人を見たときの認識に、ちと問題が有りそうな気がするのです。

③のハード屋さんは、①と②の違いをちゃんと区別できると思うんです。
ところが①のソフト屋さんは、②と③の違いをちゃんと区別できない場合が
そこそこ有るっぽいように感じます。

すると、①のソフト屋さんが統括してる新規開発案件にて、
本来であれば③のハード屋に依頼しなければならないハード開発を、
②の人に依頼してしまうケースが出てきちゃうんです。

すると当然の事ながら、出来上がったハードには諸々の問題を抱えてしまいます。
その結果、①の責任者の方はハード開発した人を叱責するわけです。
しかし、そもそも③の人に依頼しなければならないところを
②の人に依頼したのが問題なわけですから、
①の責任者が判断に問題有るのが正しい解釈なのですが、
たぶんそれすら気付かずに、ハート開発者は責任を感じて終了。
というプロジェクトが まま有るんじゃないかと。

これじゃハード屋として伸びてくれる人が増えないんじゃないのかなぁ・・・・・・
日本のハード屋業界の先が心配です。