2019年12月29日日曜日

基板CADの部品ライブラリー

:現在稼動中のP-CADに代わる基板CADを模索しているところ。
もちろんお金を出せば高性能なCADはゴロゴロしているわけですが、
昨今の状況では基板設計でメシ食えないので、基板CADにガッツリ投資するのは無理。

というわけでフリーもしくは安価な基板CADを試しているところ。

手をつけた基板CADの詳細比較は、余裕が出来たらその内書くかもしれません。
今回書きたかったのは、ライブラリーについて。

各基板CADとも、フリーであるにも関わらず豊富な部品ライブラリーが存在します。
その為、ビギナーさんでも割りとお手軽に基板設計を始められるのは賞賛できるところ。

しかしその部品ライブラリーの中身について、ちと疑問が!!

基板屋の限界に挑戦してるんだろうか?と思うような部品パターンの作り方なんですね。

回路図内で使うシンボルライブラリーについては、画面表示で使う代物なので、
特に問題になることはありません。

しかし、基板のパターン設計で使用するパターンライブラリーについては、
基板の製造加工に直結する代物であり、
このライブラリーの作り方が悪いと、基板屋さんの方で問題になるわけです。

ところが、上記の基板CADに付属してる部品ライブラリーを見てみると、
高額基板製法じゃないと無理やん、というようなパターンライブラリーがゴロゴロ。
アマチュアの方のみならず、私のような一般的な電子機器屋ですら、
そんな高額基板は普段使いません。

いったいどんなユーザーをターゲットにしてデザインしたんでしょうかね???

更にやっかいなのは、アマチュアさんが あの部品ライブラリーを使用した際、
問題点に気付かないだろうと思われることです。
私のように仕事で基板設計やってる身なら、修正を加えつつ使用することもできるでしょうが、
問題点に気付かなければ 当然そんなことも無理なわけです。

かくして基板の不良率が上がり、アマチュアさんは苦労することになるかと・・・・・・
困ってもんですね。

2019年12月21日土曜日

麺場 田所商店

北海道人ですから、ラーメンは好きな料理の上位。
しかし東京ではハズレのラーメン屋が多くて、あまり食べ歩きはしてません。

そんな中、田所商店のラーメンは旨いという情報を耳にしました。

実はこの店、川口でちょくちょく見かけていたんですが、一度も入った事が無い。
というのも、私が見かける時はぼぼ営業終了後だったからなんです。
改めて調べてみると閉店は22時。
まぁラーメン屋としては やや早い気もしますが、仕方無いところですね。

その内、食ってみるかと思っていたわけですが、
なんと高島平にもお店が有ることに気付きました。
ここならば、取引先へ行った帰りに立ち寄ることが出来ます。
というわけで、初 田所商店と相成りました。

田所商店は味噌ラーメン専門と聞いてましたが、
いざ入店してみると味噌の種類が3つもあります。
なんとこれは凄い。

しかし他の地域の味噌ラーメンは馴染みが無いので、
無難に北海道味噌ラーメンを注文。

さてお味は・・・・・・・・・塩っぱい!!
いやぁこれはビックリ。
味噌の風味は あまり感じず、塩気だけを強く感じます。
味噌ラーメン風しょうゆラーメンか?
うーーん、なんかイマイチ腑に落ちないまま、とりあえず完食。
さすがにこの味なら、2度と来ないなぁと思いつつ帰宅。

しかし後から考えると、あんな味で友人がお勧めするとも思えず、
疑問が ふつふつと湧いてきました。

そこで改めて、別な店で仕切りなおししてみることに。
選んだお店は川口店。

田所商店って全国にそれなりの店舗数がありますが、
フランチャイズと直営店が有るんですね。
高島平のお店はフランチャイズで、川口店は直営店なのです。

というわけで、日を改め川口店を訪れました。
第1印象は「この店混んでる!」。
メニューを見てみると、高島平店とは味噌の種類が一部異なってる。
こういう趣向は ちと面白いですね。

今回は北海道味噌ではなく、九州味噌を選んでみました。
はたして・・・・・・・・・

結果から申し上げると、絶品でした。
まろやかな味噌の味がスープを引き立ててます。
久しぶりに絶賛したくなるレベルの味噌ラーメン。
ちなみに今回はチャーシュー麺にしたのですが、ここのチャーシューが また素晴らしいです。

そんな感じで大満足して帰宅したわけですが、
そうなると高島平で食べたのは 何だったの??という疑問が。
こうなると、改めて川口店でも北海道味噌を食べて検証する必要がありそう。

そんなわけで本日川口店へ行って参りました。
ノーマルに北海道味噌ラーメンにチャーシュー1枚乗せ。
いざ食べてみると・・・・・・・・・
塩っぱ・・・・いやまぁこんなもんか?

味の傾向は高島平と似たような感じ。
しかし、塩気が若干薄くて、味噌の風味が顔を出してます。
まぁこれなら及第点かな。

北海道の味噌ラーメンとしては平凡なレベルだと思いますけど、
少なくとも 不味いというレベルではありません。
そう考えると、高島平店は いったい???????
店舗毎に味の差が出る事自体は悪いとは言いませんが、
不味くなる方向にぶれるのはアカンのじゃないかなぁ。
というわけで、高島平店はハズレというわけなのでした。


2019年12月17日火曜日

Iotデバイスの話

前開の記事から2週間ほど開いてしまいました。
ちょっとしたネタはツイッターの方に書いているので、
よろしければ ぜひそちらもご覧ください。

11月末頃に展示会へ出展したわけですが、その後、その反響でウハウハ!!
なんて世の中甘くはありませぬ(笑)
と言っても何も変わらないわけでもなく、少しずつですが営業の輪は広がってます。
やはり地道な活動が基本というところなのでしょうか。

先々週、ある会社へ訪問いたしまして、うちの「かんたんスマートモニター」を紹介。
そしたらなんと、こちらがビックリするほどの高評価を頂きました。
社長は技術畑の方で、技術面からも製品をじっくり検討されております。

世にIot用発信機というのは沢山存在しているわけですが、
一長一短で これは!!という製品はなかなかお目にかかれないそうな。

そんな中でうちの「かんたんスマートモニター」が評価頂けるとは光栄の至り。
技術屋として非常に嬉しいです。


Iot用デバイス繋がりで、また別な話を。
仕事繋がりで他社さんのIot発信機に触れる機会も そこそこ有りますが、
そこで最近気づいた話。

うちの「かんたんスマートモニター」はクラウド側ソフトはお客さん任せで、
クラウドへの発信までを範疇とする切り分け方をしています。

しかし世の中のIot発信機の多くは、クラウド側のソフトもセットにしております。
これはある意味当然でして、sakura.IOを使用していないシステムでは、
クラウド側との接続部も含んで開発する必要があるからです。

これについての良し悪しは 今回の要点では無いので割愛しますが、
うちのようにハード屋がIot発信機を開発/リリースしている場合と、
ソフト屋がIot発信機を開発/リリースしている場合とに分けられるのです。

前者の場合はクラウド側ソフトを自力開発できないので、
他のソフト屋に手伝って頂く必要が生じますが、
ハードの仕様としては問題無いレベルとなります。

後者の場合だと、クラウド側のソフトは当然の事ながら非常に良いものを作れます。
しかし発信機のハードについては自力開発できないので、
社外のハード屋に協力して頂いてハードを作ることになります。
その際、作成するハードの仕様をソフト屋が決定するのです。

もちろんハードの仕様として明らかな間違いや問題点が有れば、
そのハード屋から指摘が入りますから問題になることは少ないかと。
では製品コンセプトに絡むような仕様の場合はどうでしょう?
開発を依頼されるハード屋側では、そこに問題点が有っても気付けません。
結果、ハードは技術的には全く問題無いものの、
ハード+ソフトの全体としては非常に使いづらいシステムの出来上がり。

ソフトの場合であれば、ちょっとした仕様変更はソースを書き換えれば済みますが、
ハードの場合は そう簡単にはいかないわけです。

とまぁ、最近そんな事に状況に気付いた私でした。

2019年12月1日日曜日

展示会に出展ました。

11/27~29、東京ビッグサイトにて「新価値創造展」が開催されました。
私はブース番号G-023「(有)デザインオフィス・シィ」に間借り出展。

















一番奥の角部が私のスペース。
うちは「かんたんスマートモニター」がメイン商品なわけですが、
Iot用の無線発信器という点で、周りの製品とダダ被りなので、
今回は大人しく参考展示という形で並べてました。

その代わり今回は「SakuraIOレベルチェッカー」を推してました。
「さるぼぼアラーム」も通信ユニットはSakura.IOですので、
うちのレベルチェッカーを活用できるわけです。

今回初めて展示会に出て、お客さんの声に触れることができましたが、
Iot用の電波強度計について気にされた方は皆無。
しかし皆さん「言われてみればこれ必要だよね」という反応。
製品コンセプトに少し自信を持てました。

ちなみにこのブースの場所では、Sakura.IOの電波が1本しか立たない惨状。
さすがに私もビックリ。

ちなみに携帯電話の方は普通にバリバリ電波入っておりました。
こういう現状が有るので、電波チェッカーは必要ですよね。

2019年11月10日日曜日

FA設備技術勉強会に参加してきました。

「かんたんスマートモニター」は工場に設置されることもある為、
FA設備に掠ることもあるわけでございます。

そんなこともありまして、普段あまり触れることが少ないであろう内容について、
勉強してきました。
こういう内容の勉強会って東京でも聞いたことが無いんですよね。
なのでとても貴重な機会だったわけです。

実際、他では聞けないようなお話を聞くことができましたので満足でした。

ところで、以前にちょこっとお伝えいたしました、展示会出展ですが、
少しずつ準備を進めております。
ブースはG-023 (有)デザインオフィス・シィ様の一角をお借りします。

展示物は「かんたんスマートモニター」関連の予定です。
皆様よろしくお願いいたします。

2019年10月29日火曜日

展示会に出展できそうです

11月の最終週に「新価値創造展」という展示会がビックサイトが開催されるのですが、
それに知り合いの会社が出展予定。
なんとそれだけではなく、私にも出ないかと打診頂きまして、
大変ありがたいお話であることから、ぜひにとお願いしました。

というわけで、テックフロンティアも上記の展示会に出ます。
おまけ参加なので、スペースは非常に狭いです。(笑)

とは言え、初めての展示会参加なので、ちょっとワクワク。

現在、準備を進めているところ。
もし少し準備が整いましたら、ホームページにも記載いたします。

2019年10月26日土曜日

同人ハードウェアmeetup盛り上がりました

昨夜は都内で「同人ハードウェアmeetup」というイベントが開催されました。
同人ハードを作ってる、もしくは作りたい人が集まるイベント。
同心ハードウェアmeetup

主催のイチロヲさんが多忙な為、頻繁には開催されていないので、
今回でやっと3回目というところ。
しかし実は結構な人気イベントでして、参加者募集開始から数日で湧くが埋まってしまうという、
なかなか熱いイベントなのでした。

今回私はミスミのmeviyの紹介をLTにて行いました。
最近、meviyはかなり話題沸騰してて、耳にする機会も多いと思いますが、
やはり直に詳しい話を聞けるのは大きい模様。
LT後の懇親会の最中、LTでは話せなかった細かい内容をお伝えしていると、
皆さん結構meviyに興味持たれた模様。

meviyでの発注には3D-CADが必須なわけですが、
FUSION360が板金部品の作成機能を持っている点が非常に大きい!!

ぜひFUSION360+meviyの組み合わせで、
お手軽に板金部品を作成できることを実感して頂きたいところです。

2019年10月13日日曜日

今回の風速モニターシステムのまとめ③

朝になったので設置開始です。

まず全体の概要はこんな感じ。











風速計と「かんたんスマートモニター」と電源という構成。
「かんたんスマートモニター」はsakura.IO経由でクラウドに接続するので、
このシステムでは電源だけ有ればOK。

風速計からはケーブル1本で電源線と通信線が出ています。
短距離ならともかく、今回はちょっと距離があるので、電源線と通信線を分けて、
別々のケーブルで引っ張ってきます。

風速計と「かんたんスマートモニター」の双方に電源を供給する必要があるので、
端子台が付いているユニット型のスイッチング電源を使用しました。
(実はACアダプターでも良かったというオチは後程書きます)

まず、風速計のコネクター部に手を加えました。
















上側が元々付いていたケーブル。
細くて心もとないので、0.5スケアの4芯VCTFに交換。

このメタルコネクターは防水タイプではないので、自己融着テープを巻いて防水してやる必要があります。
ところが、コネクター後部のケーブルクランプのビスがムダに長い!!
このままじゃ確実に融着テープを突き破ってしまう。(;;
というわけで、ビスを5mmほどカットしました。
















5mmカットしてもこの状態ですから、どんだけ長かったのやら・・・・・(笑)

そして風速計本体にコネクターを接続し、防水処理。
















本体の根元部分も防水になっていない雰囲気だったので、
とりあえずコーキング材を塗ってみました。
あとはコネクター全体を自己融着テープでカバー。
この部分についての防水性は まぁ大丈夫だと思いますが、
あとは本体の他の部分が どうなのやら・・・・・・・(笑)

次は風速計の設置。
実は今回の作業で一番悩んだのがこれ。
なにせ暴風の中で使う前提ですから、風で壊れて飛んでしまうとまずいわけです。

設置できる場所で一番頑丈だと思われるのは通路の手すり。
鉄製で十字に組んであるので、これが壊れるとしたら建物が崩壊するレベル。
手すりに固定する方法を検討しましたが、これが結構大掛かりになってしまう。
手すりにベースを固定し、横に突き出してから、風速計を数m立ち上げる形状。
これだと、全体が結構な大きさと重さになってしまう。

悩んだ末、結局屋根のフチに付けることにしました。
ここは約20mmの板1枚。
実際、強風でどれくらい力がかかると解ればいいのですが、
この風速計、受風面積が仕様に書いてません。
なので上記の応力が計算できないんですね。

受風面積のことを考えると、取り付け用の金具もなるべく小型にまとめたいところ。
という感じで、ホームセンターであちこち見て回りながら唸ってると、この金具を発見。
















写真にサイズが解るようなものが入っておらず、申し訳ないところ。
これ、1辺10cmのL型金具なのです。
これならコンパクトに纏まるし、鉄製だからそこそこ強度も有るはず。
穴が一杯開いているものの、さすがに風速計の穴とは合致しないので、
風速計の固定穴は追加加工を。

そんな感じで設置したのがこれ。
















これだけビス打てば、金具が取れることは無いはず。
ネックは20mmの板がもってくれるかどうか・・・・・・

あとは電源の線と、信号用のツイストペアケーブルを延ばしていきます。
今回の場合、ケーブルの総長は約20m。
AC電源を取れるところが離れているんですね。

そこに「かんたんスマートモニター」と電源部を置いて接続。
早速運用開始。
















その後、雨も降り出してきた頃に ふと頭をよぎりまして、
暴風雨になったら基板に雨がかからないかな??と。

ちと不安になったので、ケース入りのものに交換することに。
















その際、風速計の電源線の引き回しをちと変更。
「かんたんスマートモニター」はジャンパー設計次第で電源出力も可能なんですね。
なので、風速計の電源も「かんたんスマートモニター」から出すようにしました。
すると、こういうシステム図に。










これだと、電源の分岐が必要ないので、ユニット型のスイッチング電源が不要だったのでした。
ACアダプターで十分というオチ。

ちなみに「かんたんスマートモニター」本体を風速計の近くに置けるならば、
電源線を延ばすだけで済んだんですけれど、今回は残念ながら無理でした。

ともあれ、これで台風19号の最中を無事乗り切れまして、
そこそこ風も収まったことから13日の朝には撤収しました。

今回の風速モニターシステムのまとめ②

いよいよ「かんたんスマートモニター」に風速計を接続させます。
が、なんということでしょう、RS-485のオプションモジュールが出来上がってない!!

「かんたんスマートモニター」は標準でRS-485のポートを持っていません。
なのでRS-485を使用する際はオプションモジュールを増設する必要があります。

そのオプションモジュール、生基板までは手元に有ったものの、
需要が無かったことから試作も行ってませんでした。
慌てて不足部品を手配し、モジュールの試作からスタート。
不足部品をRSコンポーネンツに発注したのが9日。
翌日到着予定だったので10日は朝から部品到着待ち。
しかしなかなか届かない。(;;
18時までに行ってこなきゃならない用事があったので、17時頃に一旦お出かけ。
18時頃には戻ってきたのですが、はい、お約束ですね、佐川さんの不在票が入ってました。(笑)
すぐに電話したら再配達に来てくれるとのこと。
19時くらいには荷物が届きまして、部品が揃いました。

RS-485モジュールの試作を開始し、問題無く完成。
このモジュールは485ポートが絶縁タイプなもので、部品数が若干多い。
なので設計ミスも懸念されたわけですが、問題無くて良かったです。

早速風速計を繋いでソフト作成を開始。
アルゴリズム的には超単純。
1分間隔で風速計から風速値を読み込み、それをsakura.IOモジュールで送信。
風速計から風速値がそのまま出力されてくるので、
「かんたんスマートモニター」内で演算等の処理は全く不要。
この点は、この風速計の楽チンなところですね。

とりあえずソフトが出来たっぽいので、試してみると・・・・・・
風速値が読めない。orz
シリアル通信って、こうなるとデバッグが大変なんですよね。

悩んだものの解決作は見つからず。
とりあえずオシロで通信線の状態を見てみることに。


















こんな感じで、風速計からのアンサーが来ていない。
一応動きを説明しておきますと、RS-485ですから通信線は半2重。
デフォルトではトランシーバーICは受信状態です。

①トランシーバーの送信機をイネーブルし、送信状態へ。
②1ms後にシリアルデーターを送出開始。
③シリアルデーター送出完了後、2ms待ってから送信機をディセーブル。

という流れになっています。
シリアルデーター送出前後の1msや2msという遅延時間は、
規定値というのを見たことが無いので感覚で決めてます。

これを見る限り、ちゃんと風速計にはコマンドが送られてる模様。
ここで壁にぶち当たったので、クールダウンの為に一旦作業休止。
こういう時は根詰めると良くないんですよね。

ひと休みしてると、データー送出前の時間を延ばしてみたら?と頭に浮んだ。
そこで1msから5msに延ばしてみると・・・・・・


















データー来た!!
なんとまぁ、単純なオチでした。
ちなみに上のオシロの波形、データー送出後に送信機をディセーブルするまでの時間を1msに削っています。
2msだと風速計からのアンサーバックに近づいてしまうもんで。
この辺は波形を見ながら調整するしかない模様。

風速計からデーターを読めれば、あとは問題無し。
sakura.IOからのデーター送出はいつも通りの処理なのです。
というわけで、NODE-REDに無事にデーターが届くようになりました。

ちなみに、想定どおりのデーターがsakura.IOから送信されているかは、
sakura.IOのコントロールバネル内でモニターすればOK。

あとはNODE-REDの方を ちょちょいといじればシステムは完成。
・・・・・のはずでしたが、実はNODE-REDでも若干時間かかってしまいました。
NODE-REDの設定にはJavaScriptの知識があるといいんですが、
私はそっち方面はダメダメなもんで、半分手探り状態。
結局なんとかなりましたけれど、きちんと勉強しないとアカンかなぁと思ったりも・・・・・

ともあれ、これでシステムは完成しました。
すぐに設置に取り掛かりたいところですが、現在時刻は午前2時。
さすがに近所迷惑なので、夜明けとともに設置開始しましょう。

今回の風速モニターシステムのまとめ①

先に記載した内容も含め、改めて全体を記載してみます。

台風19号のことを耳に挟んだのは週の始め。
さすがに防災対策しないとアカンなぁと思ってた矢先、
自宅周辺の風速が見れるといいなぁと頭をよぎりました。
って、うちはIot屋じゃないですか!!
そんなの簡単に実現できなくてどうすんねん。

そんな発端で、急遽風速モニターシステムを構築することに。
Iotシステムにする以上、私だけでモニターするのではなく、一般にも公開しようと。

データーの発信部は「かんたんスマートモニター」が既に有りますから、
これでsakura.IO経由でNODE-REDにデーターを送り、
NODE-REDのモニター画面を公開すればOKかと。

問題は風速の測定部。
用途が特殊なだけに、その辺にゴロゴロしている機材ではありません。
真っ当な製品は それなりの値段がするわけで、
今回のような思いつきで購入するのは ちとためらってしまいます。

以前、ある展示会で名刺交換した「フィールドプロ」さんという会社のことを思い出し、
コンタクトを試みたものの、先方が多忙すぎてなかなか連絡取れず。
やむをえず、アマゾンで見つけた安い風速計を使用することにしました。
それがこれ。
https://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E9%A2%A8%E9%80%9F%E8%A8%88-360%E5%BA%A6%E3%81%AE%E9%A2%A8%E9%80%9F%E6%B8%AC%E5%AE%9A-%E9%A2%A8%E9%80%9F%E9%A2%A8%E9%80%9F%E8%A8%88%E3%83%91%E3%83%AB%E3%82%B9-%E4%BF%A1%E5%8F%B7%E9%A2%A8%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC-%E9%A2%A8%E5%8A%9B%E4%BA%8B%E6%A5%AD%E3%81%AA%E3%81%A9%E3%81%AB/dp/B07QX81FM6/ref=sr_1_31?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%A2%A8%E9%80%9F%E8%A8%88&qid=1570941941&sr=8-31

見ての通り、星1個という低評価。
もう、不安しかないという製品(笑)
しかし今回は これしか入手できなかったのでダメ元で賭けてみることに。

注文した翌日、風速計は無事到着。
開封してみると、評判どおり変形しております。(笑)
















まぁ受風カップは無事のようなので、アームを手で修正し、なんとか使えそうな状態へ。
そしてもう1つの懸念点である、動作の可否。
先のアマゾンの評価では そもそも通信が出来なかったと有ります。
受風部が回っても、通信ができないのであれば全く使い物になりません。

やっかいなことにこの風速計、RS-485のModbusで通信する仕様。
マイコンシステムでこれを簡単に検証するのは容易ではありません。
しかし、PLCなら簡単に検証できるはず!

そこで、ナガノ機械さんに依頼して通信可否の検証だけお願いしてみました。
いかにPLCと言えどもラダー無しで通信するのは無理なわけですが、
なんと、つい最近この検証に使用できるようなラダーを組んだばかりとのこと。
気味が悪いほどの幸運。(笑)

早速風速計を繋いで検証開始するも、データーが返ってこない。
試しに風速計から出てる通信線AとBを逆に繋いでみたら あっさり動作。
さすがは中華製ですねぇ(笑)

ともあれ、これで一応動作することが確認できました。
あとは「かんたんスマートモニター」との接続です。

2019年10月11日金曜日

かんたんスマートモニターを交換

風速モニターで使用してた「かんたんスマートモニター」を交換。
















やはり基板剥き出しだと、嵐で雨が吹き込んできたりすると不安。
なのでケース付きのものに換えました。

これは元々、外気温モニターに使用していた本体。
これな置き換えと合わせ、風速計の電源も「かんたんスマートモニター」本体から供給する形に。
「かんたんスマートモニター」はFA用のセンサーを直結できるようになってるので、
そのコネクターから電源だけを取り出せば済む話。

これで配線がちょこっとだけスッキリしました。

かんたんスマートモニターで風速のモニター中です

台風19号、かなりやばいですねぇ。
うちも洒落にならない感じなので、外の風速をモニターしてみようと画策。
とはいえ、真っ当な風速計はお値段も それなりにしますし、設置方法も ちと面倒。
なので、すぐに手に入る安価な風速計で、参考程度のモニターをしてみることに。

まずは秋月電子を検索してみたが、風速計の項目は有るものの商品が入ってない。
昔は扱ってた物が有ったんでしょうか??

他にも秋葉原界隈を探してみたものの見つからず。
スイッチサイエンスも検索してみたけど、やはり見つからず。

そこでやむをえずアマゾンで探してみたところ、6~7千円ほどの製品を発見。
しかしこの製品、購入者の評価が星1個。
変形してた上に通信もできなかったとな。

まぁ、もし運よく使えたらラッキーという感じで、とりあえずポチっておく。

それと並行して、他の製品も検索継続。
しかし結局、他の製品は見つからなかったんですね。

知人のツテで、フィールドプロ様というメーカーとコンタクト取れたものの、
デモ機の空きが無かったというオチ。
ここの製品が借りられたならベターだったんですけどねぇ・・・・・

てなわけでアマゾンで購入した風速計一択になってしまいました。

ポチった翌日、荷物は無事到着。
早速開封してみると・・・・・・・・・・

















いやもう、評判どおりすぎて、笑いしか出てきません。
幸い、受風カップは変形していなかったので、曲がってるアームを手修正し、
なんとか使えそうな形に戻りました。

しかしもう1つの懸念点は通信動作の可否。
なんとこの風速計、RS-485上のModBusプロトコルで通信するんです。
単にパルス出力してくれれば簡単な話だったのに・・・・・(;;

そんなわけでRS-485の通信が 正常に動くかを確認する必要があります。
そこで、ナガノ機械の友人に依頼して通信できるか確認してもらいました。
結果はバッチリOK。
予想外(?)にちゃんと通信できました。(笑)

ただ、マニュアルに表記されてる信号線のAとBが逆っぽいんですね。
それが解っただけでも大収穫。

改めて「かんたんスマートモニター」へ接続開始。
実はRS-485ポートを増設するオプションモジュールを試作していなかった為、
部品を揃えて試作品を作るところから始めるオチに。
幸いRSコンポーネンツさんが在庫持ってて、翌日届いたのでギリギリ間に合った。

ハードが出来たところで次はソフト。
実はちょっと難儀しまして、頭抱えてた時期も。
こっちからコマンド送信しても、風速計がレスポンスを返してくれないという状況。
何が悪いのか全くわからないというのは非常困惑しちゃいます。

結局、ドライバーの送信をイネーブルにしてから、
データーを送出するまでの時間が短かったというのが原因でした。
ちゃんとデーターは送出できてたんですが、風速計側が受信できなかった模様。
この辺のタイミングについて、マニュアルにはもちろん載ってません。orz

ともあれ、通信できるようになっちゃえば後はこっちのもの。
とんとん拍子でソフトは完成。

WEB上のモニター画面はNODE-REDを使用。
こういう場合には、非常に助かります。

時は既に11日の未明。
なんとかギリギリ間に合いそう。

軽く仮眠してから風速計の設置作業を開始。

屋上なんて丁度良い代物が無い為、屋根の縁に固定。
















そこからケーブルを20mほど引いて、外で電源がある場所まで。


















写真の「かんたんスマートモニター」はソフトの開発に使用している物なので、ケースに入っていません。
今回は緊急なので、そのまま使用することに。
1、2日くらいですから、まぁ大丈夫でしょう。
本来の製品は ちゃんとケースに入っておりますよ。(笑)
厳密にはこの他にスイッチング電源も有るのですが、まぁ写真いらないよね?(笑)

突貫で作ったもんで、眠いです。(;;

あ、ちなみにこのモニター、一般公開しております。
あくまで参考用という扱いなのですが、興味あれば下記をどうぞ。
風速モニター

2019年10月3日木曜日

かんたんスマートモニターを付けてきました。

昨日は「かんたんスマートモニター」の作業で客先へお出かけ。

お呼びとあらばどこまでも・・・・・・・とは言いませんが、
リクエストが有れば客先対応も行っているのです。

というわけで元請さんの車に同乗し、新規の客先へ行ってきました。
ユニットの取り付けと配線は、お客さんサイドの電気屋さんが施工済み。
なので私はセンサー類の結線と、最終の動作確認。

















「かんたんスマートモニター」はケースに入った基板製品なのですが、
このようにボックスに収めたユニットとして納品することも可能。

今回のユニットは、AC200V信号の入出力機能がある為、リレーが載っています。
さすがにAC200Vの信号は「かんたんスマートモニター」内に入れられないので、
一旦リレーで受けて、低電圧信号に変換。
ちなみにこの入出力機能を何に使っているかと言いますと、リモートコントロール。
別に珍しい機能ではないのですが、クラウド経由で端末から、
ポンプのリモコンを行っているのでした。
双方向通信の強みですd

2019年9月29日日曜日

sakura.IOについて

現在、sakura.IOの通信モジュールが販売停止中のため、
入手が困難な状況となっておりますが、
当方では若干数を保有しているため、
「かんたんスマートモニター」の出荷は可能です。

とは言え、そんなに大量に保有しているわけでは無い為、
大量発注には応じられません。
試用目的として1、2台ほどを目安として頂ける幸いです。

ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

2019年9月25日水曜日

Key island3関連が慌しく

先週末の21日、Key island2(通称 鍵島2)が無事終了。
planetarian繋がりが増えたこともあり、私も顔出してきました。

とは言っても、挨拶が主目的なので午後2時近くにのんびり入場。

今回の会場はpioの小ホールということで、箱がやや狭い。
でもKeyファンの熱気は 相変わらずさすがですね。

さて、次回のKey island3は、いよいよ浜松開催。
planetarianの聖地でございます。

というわけで、私としても力が入らずにはいられません。
次回はサークル参加しようと目論んでおります。
サークル数多すぎて抽選で落ちるとゲンナリですが(笑)

それだけでなく、前日には前夜祭も企画中。
次回のKey island3は、日曜なんですよね。
なので、翌日は仕事という方が多数でしょうから、
イベント後に何かするだけの時間的余裕は無し。(;;

なので、前日に何かしらのイベントをやろうという魂胆。

とりあえず、ドリパスさんによるplanetarian上映が実現するかどうか、
そこが最大のキーなわけですが、もしダメだったとしてもカラオケ会くらいは出来るかなと。

2019年9月14日土曜日

LTすることになりました

10/25の晩、ウイングアーク1stにて開催される同人ハードウェアmeetup#3にて、
LTをやることになっちゃいました。

今のところ、meviyを使った話を披露する予定。
たった5分しかないので、込み入った内容までは話せませんが、
meviyに興味感じてもらえれば十分かなと。

ちなみにミスミさんからは一銭も頂いておりません。(笑)

2019年9月12日木曜日

呼び鈴が鳴らなくなっちゃった

以前、ワイヤレスタイプの呼び鈴を設置したところ、
鳴ったり鳴らなかったりするトラブルが有ったので、
有線タイプに取り替えたわけですが、それでもトラブル起きちゃいました。

配達業者さんが来てもベルを鳴らしてくれない時が有り、
何か変だなぁと思ってたら、配達の方は ちゃんとベルのボタンを押してました。
ところが、鳴るときと鳴らないときが有るというオチだったんです。

電池かなぁと思って単3アルカリ乾電池を3本とも新品に交換。
で、しばらく様子を見ていましたが、やはり不具合が発生。

こらアカンということで、器具の交換を検討することに。

まずは押しボタン部をバラしてみました。
カバーを外すと・・・・・・・・

















中は単なるタクトスイッチ。
ここで端子間をショートしてみると、軽快にベルが鳴る!!

なんと、タクトスイッチの不良というオチ。

ならばタクトスイッチを交換すれば終わりじゃんと、
部品庫を漁ってみたものの、同じ高さのタクトスイッチがありません。(;;

交通費かけてタクトスイッチ1個買いに行くのはバカらしいので、
押しボタンを丸ごと交換することに。
近所のホームセンターへ行くと、パナソニック製の呼び鈴ボタンが売ってました。
約300円。

早速交換してみると快調に動作。
このパナソニック製のボタン、バネ材でスイッチ部を構成しているので、
微小電流回路だと接触不良起こさないのかなぁ?

まぁもしまたトラブるようなら、以前のボタンのタクトスイッチを交換して、
また取り替えることにしましょう。

2019年9月1日日曜日

meviyから試作版金が到着

ミスミのmeviyに板金部品の試作品を発注していたのですが、本日到着。

表側

















裏側

















単なる平板の加工品なので、特に難しい話はありません。

今回試作したのは鉄板の塗装品。
材質はSPCC材。
表面処理が複数選択できるわけですが、
その中からマンセルN1近似色の塗装を選択。
マンセルN1は黒色です。

金額的には妥当な価格ですね。
送料込みということを考えたら、むしろ安いかも。

仕上がり具合ですが、傷や塗装ムラは特に見当たらず。
つや消しについての指定項目が無いので、ツヤが出てしまっていますが、
これは発注時に予想していたことなので、仕方ないところ。

ただ、これと組み合わせる板金が半ツヤ仕上げの為、
組み上げると違いがハッキリと分かってしまいます。
今回はあくまで試作ですが、お客さんへの納品は無理かなぁ・・・・・・

あと、体裁面の扱いが ちょっと残念なところ。
meviyの見積画面にて体裁面の指定があります。
体裁面というのは、キレイに仕上げて欲しい面のことで、
「表面」と呼ばれたりもします。

今回もちろん、体裁面を指定して発注いたしました。
で、試作品を見てみたところ、体裁面の反対側から抜き加工を行ってるんですね。

一応、補足説明しておきますと、板金に穴を開ける際は大雑把に、
①プレス加工
②ドリル加工
③フライス盤加工
④レーザー加工
てな感じの種類があります。

丸穴や角穴の加工でよく使われるのは①のプレスなんですね。
プレスの刃を押し付ける側は、断面が丸くなるのです。
なので体裁面側からプレスするのが一般的なはずなのですが、
今回試作した板金では、逆だったというお話。

両面を比較して見ないと、違いはわかりづらいと思いますが、
プレスの裏面は断面にエッジが立ってしまうので、
塗装が禿げやすいという注意点が出てきます。

うーーーん・・・・・・・・

かんたんスマートモニターの実機をサンプルで見せたら大ウケ

先週はSakura.IOのハンズオンが有りましたが、
そのついでに、某社へ挨拶で顔出しすることに。
近所ではないので、機会が無いと訪問できないのです。
とはいえ、進行中の案件が有るわけでも無し、
そんな長時間ご対応いただくのは気が引けるので、
当日の朝に連絡し、もし都合がよろしければ ちょっとだけご挨拶を・・・・・
と考えておりました。

で、その当日。
会社近くまで移動し、始業時間ピッタリに電話。
ありがたいことに、ちょっとならお時間頂けるとのことなので、早速ご挨拶で訪問へ。

近況やら何やらと、差障りの無い内容の会話。
ふと、「かんたんスマートモニター」の実機を持ってきてることを思い出しました。
Sakura.IOのハンズオンで、他の参加者へお披露目する為に用意してきたもの。
こちらの会社さんにはお見せしていないので、せっかくの機会だからと・・・・
そしたら、すっかり興味を持っていただきまして、そこから話が盛り上がりまくり。

ホームページや ここのブログでも、プラスチックケース版の写真は載せてるんですが、
産業向けの金属ケース版の写真って載せていなかったのでした。
こんな感じです。
















機能的にはプラスチックケース版となんら差が無いのですが、
組込みの為の固定穴が有るというところでしょうか。

しかし、実物を前にすると話が弾むもんなんですね。
営業職の方からすれば、何を今更・・・・と言われそうですが、
私のような一介の技術屋からすると、貴重な経験。
いい勉強になりました。

2019年8月26日月曜日

GPSのデーターフォーマットを誤解してたっぽい

以前の記事で、座標データーの処理に浮動小数点演算が必要っぽい旨を書きましたが、
どうも完全に勘違いしてた模様。

GPS受信器の出力データー内の座標は、xx度xx分というフォーマットなんですね。
分の部分には小数点以下の値が並びます。

ローカルで座標を表示しようと思ったら、xx度xx分という表示形式になるわけですから、
GPS受信器からのデーターをほぼそのまま使えばOKだったんですね。

ところがグーグルマップに現在地を表示させようしたら話は変わってきます。
グーグルマップへ入力する座標値は「分」を使用せず、「度」だけで入力します。
もちろん小数点以下が ずらっと並ぶ値となるわけですが、
1度=60分であることから、分の値を換算する処理が必要となります。

私が気にしてた浮動小数点演算とは、まさにこの話だったんです。

し・か・し、上記のように この演算が必要となるのはグーグルマップを使用する際。
つまりローカルでは関係無い話だったんですね。
どこかで逆に解釈するという勘違いしてて、座標表示に演算が必要と考えてたのでした。
ドジっ子や・・・・・・・・ orz

2019年8月23日金曜日

ドイツから買えると言っても・・・・・・・

昨日見かけた記事。
韓経:「日本が輸出規制した半導体素材、ドイツ企業が代替供給可能」

確かにドイツ企業から購入することは可能ですわな。
その点において、この記事は全く間違っておりません。

しかし問題は、そこにどういう意味があるかという点。

ドイツも現在の日本と同様、韓国をホワイト国扱いしておりませぬ。
なので、ドイツでの輸出許可手続きに、日本と同様の時間がかかるわけです。
ならば、どちらから購入しても時間的には一緒。

とまぁ、それだけの話でした。

今月分の「かんたんスマートモニター」を出荷

Sakura.IOのトラブルが継続中なわけですが、
うちとしては、既に受注いただいてる「かんたんスマートモニター」については、
出荷を停止するわけにはいきませんので、作業継続。

今月納品分については、無事出荷いたしました。

しかし問題なのは来月以降。
かろうじて若干数の通信モジュールは持っているものの、
大手を振って売り込み出来る状態ではありませぬ。

それなりに引き合い来てた状況なだけに、さすがに痛いです。

お客さんの状況を見て、どうしても受注しなきゃならないような場合だけ、
出荷するような感じでしょうか・・・・・・・・

2019年8月18日日曜日

野生の鹿のトラブル

16日の晩の話。
国道20号線を東京から山梨へ向かって走行していました。

都内ならば道幅も広く、ガッツリ整備された道路なわけですが、
高尾辺りからは双方1車線の細い道路となります。
それでいて、けっこうクネクネと曲がっているので、個人的には走りづらいと思う道路。

それはさておき、上野原駅近辺を過ぎ、順調に走行していたところ、
大月駅の10キロくらい手前の地点で、カーブの出口に何かか有る!!
急ブレーキで停車し、よく見ると鹿が車線の真ん中に座ってる。

しかし野生の鹿がこんなところで くつろぐはずは無いので、
よーく見ると右後ろ足が折れてるっぽい。
それで身動きできず、道路に座ってたんですな。
たぶん、誰かが轢いて、そのまま放置した模様。

問題は下り車線を塞ぐように座っている点。

対向車線を通り、鹿の横をすりぬけたものの、これはまずいんじゃないか??
車を端に止め、ハザードを点けてから、警察に110番通報。
すると、鹿の件は既に何本が通報が入ってるそうなのだが、
みんな走行中の車から電話していたようで、場所が特定できない!!
それで警察も動けずに困っていた模様。

私は止まって電話しているので、まずは携帯のGPSから場所を特定。
・・・・・・・・どうやら失敗した模様。
私も忘れていたんですが、携帯の位置情報機能をOFFにしていたのでした。
きちんと覚えてて、必要な際にはONにできる自信が有るならともかく、
非常時を考慮し、常にONにしておくべきと痛感した次第。

他に何か見えるか?と聞かれても、辺りは真っ暗で何も見当たらず。
国道ならばガードレールに距離表示が有るはずと思ったが見当たらず。
(丁度距離表示の中間辺りだった模様。)

電柱の表示でも場所特定が出来ると聞いてことが有ったので、
電柱の表示を伝えてみることに。
しかし、東京電力が付けてると思われる表示板は薄くなってて読み取れず。
NTTが付けた表示板の情報を伝えたが、警察の方が場所特定できず。

困惑してたところ、背後で鈍い音が!!
はい、鹿が轢かれてしまいました。

幸い、運転されてた方には怪我は無く、車も特に破損は無い模様。
その方、この地域の方でしたので場所を説明できた為、やっと警察が動けました。

私は警察の方に任せて現場を後にしましたが、
鹿を轢いてしまった人は物損事故になってしまったわけでして、
もっとうまく対処(特に場所の通報)できていれば防げたかもしれないなぁと、
ちょっと残念に感じたのでした。

2019年8月16日金曜日

AE-GYSFDMAXBと格闘?

今週は時間の余裕が取れそうなので、
作業を保留してたGPSユニットに手をつけることにしました。

これは「かんたんスマートモニター」にGPSを載せるためのユニット。
GPSのモジュールは秋月のAE-GYSFDMAXBを使用しています。
このAE-GYSFDMAXB、心臓部には太陽誘電のGYSFDMAXBを使用していますが、
このモジュールが どうやら製造中止方向っぽいんですね。
太陽誘電のサイトを見ても、普通には表示されません。
(グーグル等にて製品型番で検索すると見つかりますが)

なので、ちと先行きが不安ではありますが、
試作品を作ってしまってる以上、このまま廃棄するのは精神衛生上よろしくない(笑)

さておき、ソフトウェア上のアクセス方法について調査開始。
AE-GYSFDMAXBには諸々の電子部品も載っておりますが、
大雑記に言うと電源のレギュレーターと、通信線のバッファです。
なので、AE-GYSFDMAXBとのシリアル通信は、まんまGYSFDMAXBとの通信そのもの。

GYSFDMAXBとの通信は非同期シリアルです。
非同期シリアルというとRS-232Cが有名ですね。
ただ、AE-GYSFDMAXBの信号ピンは3.3VのC-MOSレベルですので、
RS-232C規格ではありません。

「かんたんスマートモニター」搭載のPICは3.3V動作なので、
AE-GYSFDMAXBのシリアル信号線を直結OK。
もしPICが5V動作だったなら、レベルコンバーターが必要になるところでした。

ハード面は問題無いとして、次はソフト面。
あくまでシリアル通信線だけで制御ということですから、
ソフト的にハンドシェイクを行うのでしょう。
ということで、GYSFDMAXBの資料を眺めてみたものの・・・・・・・
ハンドシェイクについての記述が有りません。
?????


ここでかなり紆余曲折してしまいました。
実は、ハンドシェイクはしていないというのが正解だったんです。
これ、どうやらGYSFDMAXBに限らず、他のGPSモジュールでも そうみたい。

ハンドシェイク無しとはどういう意味かと言いますと、
基本的にはGPSモジュールが一方的にデーターを送出してくるんです。

例外としてGPSモジュールへコマンドを送った際には、
直後にその返答が返ってくるようになっています。

なので、予めGPSモジュールに必要な設定を行っておけば、
電源投入後からデーターが出力されてくることになり、
マイコン側から何も送信する必要がありません。

間欠的に作業してたとはいえ、ここまで来るのに数日かかってしまいました。(;;

GYSFDMAXBからの出力データーはNMEA0183という仕様に基づいてます。
NMEA0183についてはWEB上に情報が溢れてるようですので、
そちらを参照してください。

GYSFDMAXBからの出力データーですが、複数の形式で流れてきます。
全てNMEA0183に基づいているのですが、
GPGGAやGPGLL等、中身のデーターは一部重複しているものの、
同時にこれらが出力されてきます。
要は使用者が好みで使い分ければいいだけの模様。
GYSFDMAXBへコマンドを送って設定変更すれば、
不要な形式のデータ-出力は止められます。

ちなみに私の場合はGPRMC形式を使用する予定。
これ、緯度・経度の座標データーのみならず、日時データーも含まれております。
もちろん座標データーが有効な物か無効な物かを見分ける為のデーターも含まれてる。

各衛星の詳細を把握したい場合には これだけでは情報不足ですが、
単に座標と日時を知りたいだけならば、GPRMCだけで足りてしまうのでした。

とまぁ、ここまで解ってしまえば後は簡単・・・・・・・・
かと思いきや、もう1つ難問が待ち構えてました。
座標データ-です。
緯度、経度とも、小数点以下6桁くらいの値になるんですね。
すると、経度の方は全体で9桁の値になっちゃいます。(日本の場合)

9桁の値って、Sakura.IOで送出するには一捻り必要なんですね。
そもそも小数点があるということは、そのままだと浮動小数点形式。
PICのアセンブラで扱うには かなり難が有ります。

PICの負担を減らしつつ、Sakura.IOのデーター送信量を抑えるにはどうしたらいいもんか、
今は そんなところで思案中でございます。
さすがにもう時間切れなので、また時間取れるときに先延ばしですかねぇ。

ちなみに日時データーについては全く問題がないので、
GPSから日時情報を取り出すだけなら 今すぐでも可能でございます。

2019年8月11日日曜日

家の外気温を測定

最近、非常に暖かいですねぇ。
こんなに暖かいと、あんま外出したくないですね。

実際、どれくらい暖かいかを測ってみたいという衝動が出ちゃいました。
おかげさまでうちはIOT屋ですから、それくらい朝飯前(のはず)。

てなわけで、早速手をつけてみた次第。

まず、一番の問題は外気温を測るセンサー。
気象データ-収集ではないので、費用かけて高精度センサーを買うわけにもいかず。
かと言って、あまりに誤差が有りすぎると、残念なデーターになってしまいます。

値段との兼ね合いが見繕ってみると、
秋月電子で売ってるS-8120Cが 良さげな感じ。
このセンサー、温度精度の値だけを見ると±2.5℃と、
ちょっとズレが大きいように見えます。

でもこの位の値は温度センサーICでは割と普通の値なので、
S-8120Cが特に悪いというわけではありません。

何よりS-8120Cの良いところは、直線性が優れている点。
±0.5%という値は、かなり素晴らしいです。
直線性が良ければ、どこかの温度でズレを補正してやることで、
測定域全域で それなりの精度で測温できるということなのです。

ということで、S-8120Cモジュールを秋月から購入。
これを載せる測定部の基板を作成します。
回路は以下のような感じ。














測定部は屋外に設置し、屋内までケーブルで引っ張ってきます。
ですので、測定部に3端子レギュレーターを置いて、ここで5Vを生成します。
S-8120CはCMOSタイプの省電力仕様であるせいか、
出力ピンに対する制限が ちとやっかい。
負荷容量が大きくてもダメだし、負荷抵抗が小さくてもダメ。
なので、測定部内で一旦バッファ受けさせます。
今回は手持ちの関係でOPA241を使用しました。
ある程度の精度があれば、大抵のオペアンプは使えると思いますが、
GBWの高い石は避けた方がいいかと思います。

これをユニバーサル基板に実装。
こんな感じでしょうか。
















ちなみに裏面はこんな感じ。
















S-8120Cのモジュール部のアップ。
















自宅の室内で試運転し、室温で大雑把に誤差を修正しました。
本格的に校正するのであれば、氷水を使う0℃校正が割りと簡単なのですが、
防水手間とかを考えたら今回はパスすることに。

うちのアパートは各種ケーブルの引き込みの為、既に壁に穴が開いてるので、
そこに今回のケーブルを通すことにしました。
AWG24番の電線を2本ずつツイストし、計4本の電線を通線。
コネクターを圧着し、測定部へ接続。

測定部には引っ掛け固定が可能なように、φ3.5の穴を1つ開けておきましたが、
丁度、電話線の保安器が いい感じでホールドしてくれました。
















保安器の間からセンサー部が ちらっと見えてます。

















ここだと雨も当たらないし、直射日光もほぼ当たりません。
強風が吹いたら基板が動く可能性ありますが、それはまた改めて検討ということに。

屋内に引っ張ってきたケーブルを、自社製IOT機器である、
「かんたんスマートモニター」に接続。



















この写真は民生向けのプラスチック筺体版です。
(工業用途向けは板金ケースなのです。)

試作品が余っていたので、16bitA/Dコンバーターモジュールを付けちゃいました。
温度くらいならば10bitのA/Dコンバーターでも足りるとこなのですが。


測定データーをLTE回線でクラウドに発信。
NODE-REDでモニター中でございます。
モニター表示は こんな感じ。




















お客さん向けではないので、これで十分なのです。

2019年8月10日土曜日

LP-168Sと格闘

PCのオーディオに使用していたアンプが故障。
2.1chアンプなので置き換えできる代物は かなり限られてしまうわけですが、
ヨドバシでLP-168Sというアンプを発見。
値段も手頃だったので、専用ACアダプターと共に早速購入。

ヨドバシのサイト上では共立電子がメーカーとなっていますが、
実際はLEPYという中国メーカー製なんですね。
それを共立が仕入れて、取説を差し替えて出荷している模様。

まぁ、ちゃんと動いてくれるなら、別に中国製でも構わないわけでして・・・・

壊れたアンプと置き換え、早速試聴。
音質調整が非常にむずい!!

このLP-168Sって、メインの音量調整ツマミと、
スーパーウーハーの音量調整ツマミが独立しているという変態仕様。
うちはアンプの前段にミキサーが噛んでて、
そこで音量調整してるので特に支障は出ないものの、
普通の人は困惑するだろうなぁ。

スーパーウーハー系統には音量調整ツマミの他に、
クロスオーバー周波数の調整ツマミというのが有ります。
が、これってスーパーウーハー出力の周波数特性を変えるだけで、
メインスピーカー系統の低域周波数特性には一切関知せず。
しかも、設計に問題あるっぽくて、期待するような働きをしてくれません。
ほぼ、音量調整ツマミと同様の感覚。
トホホ感が漂ってきますなぁ。

総合的な音質としては、メイン系統は可もなく不可もなくという感じ。
問題はスーパーウーハー系統。
十分な低音が出てる感じしないんですね。
音量の問題というより、周波数特性に問題ある感じ。

スーパーウーハー系統はボリュームの調整具合によっては、
発振してしまう場合がある模様。
色々気になったので、買ったばかりですが中を開封してみました。

ちなみに開封する為にはトルクスドライバーが必要。
中国で販売されている製品にはトルクスドライバーが添付されてるそうな。
中を開けていじる前提なのでしょうか?(笑)

しかし共立電子扱いのこの製品には、トルクスドライバーは添付されてません。

背面のコネクター類を留めてるビス3本と底面のビス2本を外してから、
前面のトルクスビス4本を外すと、中身が前に引き出せます。
パワーアンプが底面に放熱するような設計の為、
底面との間に放熱シリコンが塗ってありますが、
組立のとき、どうやって塗ったのか、ちょっと不思議な構造。(笑)

基板は片面のベーク基板。
手を加えるならば片面の方が楽ですわな。
ただ、基板裏面とケース間の隙間が狭いので、
大き目の部品を裏面付けするのは無理ですね。

基板を眺めてて、まず気が付いたのは、パスコンが一切無い!!

さすが中国製というところでしょうか。
パターンすら用意されていないので、設計段階でパスコンが入ってないわけです。
これを設計したのは素人さんなのかな?

サービスのつもりなのでしょうが、背面にUSBコネクターが付いてて、
そこから5Vを外部供給できるようになっています。
しかしこれも基板を見て気付いたのですが、使われているレギュレーターが78L05。
つまり0.1Aしか容量がありません。
パネルの印刷にも電流容量の記載が無いので、使い方によっては困惑する結果に。
そして当然のごとく、78L05にはパスコンが付いてません。


とりあえず1μFの積セラを裏面付けして、オペアンプにパスコン挿入。
パワーアンプも ちょっと気になったものの、
サブ基板に実装されてて回路おっかけるのが面倒なのでスルーすることに。

78L05は撤去してしまいました。
背面のUSB端子から電源取る予定は無いし、
何より78L05が発振しちゃうと、肝心のオーディオ出力に影響が出ちゃいます。
なので、取り去るのがベターかと。

次に肝心のスーパーウーハー系統の回路を解析。
まぁ片面基板だし、そもそも部品数も少ないので、
解析というほど仰々しい内容ではないのですが・・・・・・(笑)

メインのボリューム出力から、抵抗で両Chのミックス出力を
いきなりオペアンプで増幅している回路構成。
そこに2.2μFの電解コンが噛んでるんですが、まずこれがネックかも。
前後の抵抗とともにHPFを構成するはずなんですが、
カットオフ周波数が100Hz近い感じ。
ボリュームの値で変わるはずなので、大雑把な表現してます。

オーディオアンプでは超低域をカットするHPFは必須なのですが、
スーパーウーハー系統で この定数はアカンかと。
ほんとなら、オペアンプによるバッファを1段噛ませるべきなんですが、
端折ってしまうところが中国クオリティというところでしょうか。

他にも謎な設計してる箇所は有ったものの、
スルーしても良さそうだったので見なかったことに(笑)

さて、問題の2.2μFの電解コン、もっと大きいのに換えたいわけですが、
容量を大きくしすぎると発振しちゃうという困ったことに。
オペアンプでありがちな高域での発振ではなく、低域での発振なので、
これの対策は結構大掛かりに手を加える必要が有りそう。
なのでさすがにそこまでやるのなら、素直に別なアンプにしようと思うので、
気持ち大きくすることで今回は済ませることに。
ミューズESの3.3μFが手持ちに有ったので、これに置き換えました。

ミューズESは無極性タイプ。
置き換える電解コンは約6Vくらい電圧が架かっているので有極性で構わないのですが、
オーディオ用の丁度いいのが無かったもんで、ミューズESで妥協。

結果、ボリューム位置で発振起こす領域が増えたものの、
調整で逃げるという使い方しております。

若干ですが低域のバランスが良くなった気がするので、
しばらくは これで様子を見てみようかと。

このLP-168Sは完全にアナログアンプ構成なのですが、
純正のACアダプターはスイッチングタイプっぽいので、
今後も使用し続けるならば電源も置き換えした方が良さそうですね。

Sakura.IOがトラブってますね。

昨日告知されたのですが、通信モジュールに不具合が見つかった為、
製品出荷が全面停止されているそうな。

中に使用しているユニットの不具合らしいので、
さくらインターネット側の落ち度ではない模様。

その不具合も、長期使用しいた場合に発生する可能性が有る、
という程度の代物で、必ず発生するというわけではないそうな。

中華系の製品だったなら ちょっと不良率が高いだけの話、
てな感じで、仕様の中に含められちゃいそうな内容ですが、
きちんと対応している辺り、さくらさんはさすがだなぁと感心しております。

とは言え、改善された製品の出荷開始は来年らしいので、
それまでは新規案件が受注できません。(;;
参りましたのぉ。

2019年8月3日土曜日

今日は朝からバタバタ

今月納品予定の、「かんたんスマートモニター」システム、
元請さんのところでテスト動作中でして、一昨日・昨日と2日続けて通ってきました。

今日の段階で、SSR出力動作が不安定という問題が出まして、
朝からずっとデバッグしていた次第。

明日からは別な用事の為、なんとか今日中に片付けたいところ。
必死こいて格闘していたら、なんとか今日中にメドがつきました。

と言っても、終わった時間が夜遅かったので、
先方を訪問してファーム書き換えというわけにも行かず。
別なユニットに新しいファームを書き込んで発送した次第。
うちから車で行ける範囲内に、24時間受付しているヤマトの営業所が有るのです。
そこに持ち込み、発送完了。

それにしても、「かんたんスマートモニター」に搭載している某ユニット、
動作が状態に不安定さが見られて、ちょっと難儀してしまいました。
今後、改善してくれるといいのですが・・・・・・


さて、そんな最中、meviyに注文していた板金部品が到着。































表と裏の写真です。
材質はSUS304(2B)なので、表面処理は指定無し。
ちょっと手の跡が付いてしまいましたが、十分キレイな仕上がりですね。
寸法も問題ありませんでした。

これが短納期で出来るんですから、meviyは検討価値有りそうですね。

2019年7月29日月曜日

ミスミのmeviyを試用してみた

ミスミは部品や電線の調達先として重宝いたしますが、
実は加工の受託も行っております。
それがmeviyというサービス。

8月末まで2割引のサービスを行っているそうなので、
様子見がてら試用してみました。

大雑把に説明すると、meviyはミスミの通販システムの一部。
なので、発注/精算処理は、通常のミスミの画面と一緒です。
見積を作成するまでが、meviyのオリジナルシステムという感じ。

meviyでは、ユーザーが提出するデーターは3D-CADのデーターです。
それも、STEP形式等の汎用タイプのみならず、
主だったCADのネイディブ形式に対応しているのが凄いところ。

ただ残念なことに、最新バージョンのCADだと、
読み込みに失敗する場合が有る模様です。
(Inventor2019のデーターは読めませんでした)

3Dデーターから見積を計算するので、WEB上ですぐに見積が算出されます。
人の手が介在しないので、24時間いつでも大丈夫。
この辺は非常に便利ですね。

実際にWEBサイトを動かしてみると、こんな感じです。
まず、ミスミのサイトからmeviyのページに飛びます。
これがトップページ。
一番上のタブで作成したいものの種類を選択するのですが、
今回は板金加工品なので、「FA用メカニカル部品」のままでOK。















ここの画面で、3D-CADデーターをアップロードすると、
データーロードの後、こうなります。
















ここでは切削加工品か板金加工品かを選択します。
今回は板金加工品なので、「板金部品」を選択。
すると、こういう画面になります。
















おや?何か警告が出てますね。
赤丸の箇所です。
















これはデーターに不具合が有るため、見積が出せなかったという意味です。
しかしここで慌てずに、「見積り条件指定を続ける」をクリックしてみましょう。















アップロードしたデータ-の解析結果が表示されています。
 「板厚が規格外です」と赤字で表示されていますね。
今回のデーターは これが問題点だったわけです。
左側の画面を見ると、板厚が1.4mmになっています。

meviyで選択できる板の材質と板厚は決まっております。
詳しくはmeviyの利用ガイドを参照してください。
1.4mmという板厚の材料は無いので、
3D-CAD上で設計を修正し、板厚を1.2mmに変更します。

meviyのトップページに戻ると、先程アップしたプロジェクトが残っているので削除します。
そして改めて、修正した3Dデーターをアップロードすると、
今度はきちんと見積が計算されたようです。















「見積り条件指定を続ける」をクリックして、先に進みます。
SUS304(2B)という素材で見積が出てきました。
たぶんこれ、見積額が一番安い材質が表示されるんじゃないかと予想。















この部品の場合、どんな材質が選べるのか、材質のところを開いてみると、
主だった素材は選べるようですね。


試しにアルミを選んでみましょう。
すると、表面処理もこんな感じで選択できます。















同様に、鉄板だとこんな感じ。
メッキだけでなく塗装も選択できるんですね。















試しに、鉄板の三価クロメートメッキの値段を見てみましょう。
材質の表面処理を選択し、「見積をする」をクリックします。















SUS304(2B)よりも値段高いんですねぇ。
今回はSUS304(2B)に決めましょう。
材質をSUS304(2B)に戻し、見積金額を出します。
そして「見積を確定する」をクリックしてつきに進むと・・・・・・・
このプロジェクトに対する見積が確定となります。















あとは「注文へ進む」をクリックすると、いつものミスミのカート画面になり、
発注/支払処理をすれば、全て完了です。

上記の部品だと実働3日で作ってくれるのは、なかなか助かるんじゃないかなぁ。
普通の加工屋さんだと、急ぎ対応で料金割り増しされる可能性ありますのでね。

最後に、meviyのページはFirefox非対応なのでご注意を。
(私はChromeで開きました。)

Sakura.IOの通信モジュールが欠品中

Sakura.IOの通信モジュールは 秋月電子を始め、
複数の販売ルートで市場に出ているわけですが、現在全ての販売窓口で欠品中。
どこからも手に入らない状態というわけ。

しかしすぐに解消される様子なら、特に騒ぎ立てるような話でもないわけですが、
長期化しそうな雰囲気なのです。

うちの「かんたんスマートモニター」も、これが無くては販売できません。(;;
せっかく軌道に乗りそうな雰囲気だったのに、これで躓くとは・・・・・・・
参りました。 トホホ

2019年7月23日火曜日

Sakura.IOモジュールの個体差

先週末からソフト屋にクラスチェンジしております。

「かんたんスマートモニター」のカスタムソフトを書いてたわけですが、
Sakura.IOから時刻取得して動作するという代物。

ところが、この動作がイマイチ安定しません。
動作タイミングが少しずつズレていき、数十秒というレベルまでズレます。
更に監視を続けていると、不特定のタイミングでズレが直る。
こんな繰り返し。

Sakura.IOモジュールからの取得時刻を直接モニター出来ないこともあり、
私のソフト側の不具合を疑って、色々調べてみたものの、
特に問題になりそうな箇所は発見できず。

まさかと思って、別な通信モジュールで試してみたら問題無し!!
なんと、Sakura.IOモジュールの個体差というオチでした。

取得時刻のズレは、仕様書には記載されていない項目とは言え、
ちょっとやっかいですね、これは。

2019年7月20日土曜日

ハネウェル3310Gのセット

部品管理の為、QRコードを読み込む必要が有り、
手頃なQRコードリーダーを探していたところ、ハネウェルの3310Gを発見。
中古品なので\5000という格安でしたが、動作には問題無し。

この3310Gという製品は小型で読み取り性能も良好。
なので私の用途としてはピッタリの代物。

しかしこれ、組込み用途向けの製品で、
メーカーから少数購入できるような代物ではありません。
なので縁が無いよなぁと思っていたわけですが、
まさか中古品が見つかるとは、超ラッキーでした。

今回入手した製品はUSB接続のタイプ。
ちなみに3310Gは接続ケーブルを変更することで、
RS-232C接続や、キーボードとして接続することも出来ます。
しかしUSB接続でも、エミュレート機能がのおかげで特に問題はありません。

早速試してみると、キーボードエミュレートモードで動作しています。
しかしよく見ると、IMEが噛んで動作しています。
アルファベットでも数字でも、全角文字で出力されてしまうのです。
IMEを切っても、3310GでQRコードを読み取った時点で、IMEがONに。orz

いちいち半角に変換するのは実用性の面で問題あるので、
設定でなんとかならないかと格闘してみたものの、埒が明かず。

結局、RS-232Cエミュレートを使い、読み取ったQRコードをTeraTermに送り
ログから取り出す方法で妥協。
この場合、3310G本体は設定用バーコードを読み取るだけなのですが、
パソコン側にUSBシリアルのドライバーをインストールする必要があります。
このドライバーの入手が ちょっとだけ手間。

ハネウェルの本社サイトへ行き、そこからダウンロードする必要がありますが、
ダウンロードの為にはID登録が必要なんですね。

もう今後はログインすること無いんだろうなぁと思いつつ、IDを作成。
そしてやっと、お目当てのドライバーダウンロードにたどり着きましたが、
ダウンロードボタンを押しても、ブラウザーが対応できないと言ってきました。

改めてよくよく見てみると、ダウンロードには専用のダウンローダーを使用するそうな。
ダウンローダーを落としてきてインストール。

そして先程のダウンロードボタンを押してみると・・・・・・
ダウンローダーが起動して、ダウンロードを行っています。
うーーん、なんでわざわざこんな面倒なことさせるんでしょうかねぇ・・・・・

ともあれ無事にダウンロードは完了。
早速ドライバーをインストールし、3310Gを接続。
ドライバーの設定は問題無く終わった模様。
コントロールパネルを見てみると、COM10に割り当てられた3310Gが居ました。
シリアルポートの設定はボーレート9600、8bit、ノンパリティ、ストップビット1、フロー制御無。
マニュアルの感じだとフロー制御有にも出来るっぽかったので試してみましたがダメでした。

ともあれTeraTerm経由にはなりますが、当初の目的は達成できたので良しということに。

2019年7月15日月曜日

ありゃ、6月は何も書いてませんでした。

自分でもビックリ。
多忙だった為、ブログの更新が遅くなっちゃってるなぁと思っていたものの、
まさか ここまでだったとは・・・・・・・

最近入ってきてる仕事というのが、1~2日くらいで終わるような簡単な代物ではない為、
半年スパンでスケジューリングしております。
そんな中、突然納期を変更してくるお客さんがいらっしゃいまして、その度に大慌て。
他の要因も加わり、慌しい状況が続いてました。

そんな最中でも、6月後半の洞爺湖マンガアニメフェスタには ちゃんと参加してきました。
ただ、6月初旬に行われるミーティングは さすがに断念。
ギリギリまで悩んでましたが、やはり時間を捻出できませんでした。(;;

で、いざ本番。
前日の設営から合流しましたが、今年は右足の不調も出ず、一安心。
イベント初日の土曜日は あいにくの雨でしたが、
さすがレイヤーさんたちの気合は違いますねぇ。
雨の中、濡れながらも撮影を敢行しておりました。
いやほんと、おせじ抜きに凄いと思いますよ。

2日目の日曜日は天気も回復し、むしろ暑いくらいの陽気に。
あんまり天気がいいと、熱中症が心配になっちゃいますが、
屋外イベントが盛り上がるので、好天は大事ですね。

今年から撮影ポイントとして追加された「亀岩」。
温泉街からは離れている為、私も行ったことがないのですが、
結構人気だったらしいです。

イベントが終わり、月曜日。
後片付けの作業が残っているものの、私は離脱。
札幌へ向かいました。
実家の用事やら、梅沢無線に挨拶周りやら・・・・・・・

ところがどうも、洞爺湖で風邪を貰っちゃったようで、札幌滞在中に症状が悪化。
帰りの便もLCCだった為、変更が出来ず。
気力を振り絞って東京に帰ってきました。

翌日、半日だけ頼まれ仕事で作業。
頭を使わなくて良い作業だったので助かりました。

その翌日は浜松へ。
なるべく体に負担かけないように留意しつつ、ホテルレオン浜松さんにチェックイン。
快適なベッドで一晩休養させて頂きました。
で、翌日の朝。
当初の予定ならば7時くらいに出発して大阪入りする予定だったものの、
この体調じゃアカン!!
泣く泣く大阪行きは断念し、チェックアウト時間ギリギリまでホテルで休んでました。
その後は高速バスで東京へ戻り、帰宅。
浜松から大阪までの移動費と、大阪から東京への移動費がムダに消えちゃいました。
まぁ仕方無いですね。

その後も1週間くらい風邪と格闘してまして、結局2週間くらい唸っておりました。
実は今も完治はしていないのですが、活動には支障無いレベルです。
でも体力が まだ完全に復調していないようで、そこが若干辛いところ。

皆さんも夏風邪にはご用心を。

2019年5月29日水曜日

ユニチカのフィラメント

うちの3DプリンターではPolymaker社のフィラメントが具合良い旨は以前書きました。

冶具作成用に特売で購入したフィラメントが切れたので、
デッドストック状態だった三菱バーベイタムのフィラメントを出してみたものの、
やはり使い物になりませんでした。(;;

Polymakerのフィラメントを冶具作成用に追加購入を考えてた最中、
三菱バーベイタムと同時に購入したユニチカのフィラメントも残ってることに気付きました。

このユニチカのフィラメントは半透明タイプで、見た目が綺麗。
Polymakerのフィラメントに比べると、出来上がり具合は やや落ちるものの、
バーベイタムのフィラメントと比べたら 完全に実用域に達する代物。

ただ、グラム単価が高いので 今までずっと温存してきたわけです。

とは言え、このままいつまでも温存してて品質的に大丈夫なのか?という疑問が湧きまして、
この際、少しずつ消費していくのも有りかなぁと思い出した次第。

半透明で綺麗と書きましたが、良くも悪くもPLAなので硬いんですね。
なのでPolymakerと比べると脆さが出てくるんです。
バーベイタムより遥かにマシと言っても、Polymakerよりは積層面の状態が落ちるので、
積層面に沿って割れる可能性が出てしまいます。
使いどころを選ぶフィラメントという感じですね。

なんてことも含めたら、やはり冶具用フィラメントをPolymakerから買っておくべきなのだろうか・・・

2019年5月25日土曜日

また基板を発注しました

「かんたんスマートモニター」のデジタル出力基板の新型を発注しました。
デジタル出力基板というのは、単にON/OFF信号を出力する為のオプション基板です。

プロトタイプは ずっと前に出来ていたのですが、無電圧接点を出力するという代物、
今回、ジャンパー設定により有電圧出力も可能にしました。

「かんたんスマートモニター」の大口のお客様は、
AC220Vの動力盤に使用するケースが多いんですね。
大規模な盤だと、制御用に24Vくらいの低電圧を用意し、
それでシーケンス回路を動かすことが多いんですが、
先のお客様の盤はそこまで大規模ではない為、AC220Vで制御してます。

なのでAC220Vを操作する必要があるわけですが、
まさか「かんたんスマートモニター」内に直接AC220Vを入れるわけにはいきません。
なので、オムロン等のSSRを噛ませているわけでして、
そうすると、「かんたんスマートモニター」から有電圧で信号が出ると、
配線が減るのでございます。

配線量ダウンというのは、納期・コストはもちろんのこと、
配線間違えの減少にも繋がるので、いいことづくめ。

他にもコストダウンできることはないか、常に模索しておりまする。

2019年5月23日木曜日

ついにEXT-LEDボックスをリリース


















やっと公開することが出来ました。

既にリリース済みの「Sakura.IOレベルチェッカー」用のオプションユニットです。
レベルチェッカー本体に付いてる表示LEDを外に引き出すことができる代物。

なので、これ単体では何もできません。(笑)

使用時はこのように、 「Sakura.IOレベルチェッカー」に繋ぎます。
















ぱっと見、何の意味があるんだか解らないかもしれませんが、
密閉されたボックス内の電波状況を見たい場合に、絶大な威力を発揮するんですね。

プロトタイプを試用されたお客さんが絶賛頂きまして、製品化が決定したという流れ。
実は設計までは完了してたものの、製品化は見送り予定だったんです、これ。

「Sakura.IOレベルチェッカー」本体は防水ではありませんが、
この「EXT-LEDボックス」は防水仕様になっているので、雨中でも使用可能。
その為、機能に比べてお値段が張ってしまっているのが難点。(;;

余談ですがこのプラスチックケース、発注してから納品まで5ヶ月くらいかかっちゃいました。
なので本来ならばもっと早く発表できた代物なんですけどねぇ・・・・・・・・
表面シートの発注でも一悶着有ったし、このメーカーさんは要注意です。

2019年5月18日土曜日

抵抗値の選定

前回は抵抗を合成する話を書きましたが、
その際に結構参考にさせて頂いてるサイトがここ

欲しい抵抗値を入力すると、それを合成するのに必要な抵抗を計算してくれます。
これは便利!!

E24系列くらいならば使用頻度も高いので値を覚えているものの、
E48系列やE96系列となると、値を覚えていらません。(;;
なので、その中から選定して組み合わせてくれる上記サイトが助かるんです。

ただ、注意点もございまして、E48やE96系列を選択した場合、
E24系列の抵抗を使ってくれないんですね。

E24系列からE96系列に向かって、抵抗値は細かくなっていくわけですが、
E96系列の中にE24系列の値が全て含まれているわけではないのです。

なので、E24とE96の抵抗を組み合わせれば目的値がピッタリ作れるところ、
E96系列を選択するとE96だけで計算しちゃうので、近似値になったりします。

あと、選択する抵抗値がなるへく近い値になるよう、選別するようでして、
これもまた一長一短。

たとえば、10.24KΩという抵抗値が欲しい場合、
E24系列を指定すると5.1KΩの2本直列という結果を提示してきます。
これだと10.2KΩですので、微妙にズレてる値ですね。

ところが10KΩと240Ωを使用すれば10.24KΩが正確に作れるわけです。
2本の抵抗値が離れている為、選択から外されてしまう仕様のようです。

確かに2本の抵抗値が近い方がいいか、離れてる方がいいかは、ケースバイケース。
温度による抵抗値変化を気にする場合は近い方が良いのですが、
高価な超高精度抵抗を使用する場合は、離れている方がコスト的に有利。
なぜならば、合成抵抗値の精度は2本の抵抗のうち、高抵抗の方が支配するからです。
10KΩと240Ωの組み合わせの例ですと、 10KΩに0.01%品を使った場合、
240Ωの方は0.25%品で足りちゃうんです。
このコストの差は非常に大きい!!

なおその場合、10KΩ側の電力負担が大きいので、
流れる電流が多いと発熱が多くなっちゃう為、その点はご注意を。

2019年5月16日木曜日

高精度のチップ抵抗

アナログ回路をいじってると、高精度な抵抗が必要になる時があります。

ディスクリート部品全盛の頃だと、5%精度のカーボン抵抗がノーマルで、
1%品が高精度、それ以上が超精度って感じでしたが、
チップ抵抗が主流になった現状だと、1%精度が普通になっちゃいました。

すると、0.1%品が高精度で、それ以上が超高精度って感覚ですね。

0.1%の精度が有れば、普通は十分じゃないかと思いきや、
実際に計算してみると そんなに甘くないんですよね(;;

半固定抵抗を付けて調整可能にすれば ある程度は解決できるわけですが、
量産品は なるべく無調整化したいのが私の方針。

そこで高精度抵抗の出番となるわけですが、
Digi-key等の通販業者の登場で、ニッチな部品の入手性もかなり改善されました。

しかし、全てが揃うかと言うと、まだちょっと難が有るようでして・・・・・・

抵抗値等の系列でE24とかE96とかっていうのはご存知と思います。
Digi-key等で探すと、E48までは難無く揃っているのですが、それ以上となると・・・・・・・
E96は稀に有りますが、E192は皆無という感じ。

なので、E96やE192系列の抵抗値が欲しい場合は、抵抗を2つ以上合成して設計。
実装コストが上がるというデメリットが有るものの、
組み合わせる抵抗の値をなるべく離すことで、全部に超高精度品を投入せずに済む
というメリットも出てきます。

そんな感じで抵抗値の選択を開始すると、今度は別な問題に直面。
超高精度品としては0.05%くらいを使いたいと思っても、
E24系列じゃないと入手性が悪いというオチに。

E48系列以上だと、0.1%品が限界という感じ。

E48とE96の組み合わせだと、結構細かく合成値を作れるんですが、
E24をベースにするとなると、ちと面倒でございまする。

2019年5月12日日曜日

基板発注

既に1週間も経ってしまっているわけですが、今年のゴールデンウィークは長かったですね。
おかげさまで私も、溜まってた作業が捗りました。

ゴールデンウィーク開始早々に届いた試作基板の動作も無事確認完了。
これで本作基板に手を付けられるわけです。

その他に「かんたんスマートモニター」の関連基板を複数種類設計しておりました。
その中で、センサー用のサージ保護基板を昨日発注かけた次第。

「かんたんスマートモニター」の大口のお客さんは、
4―20mA出力のセンサーを使われることが多いので、
それを「かんたんスマートモニター」のアナログ入力に繋ぐことになります。

このセンサーのケーブルというのが、結構長くなるケースが多い上に、
郊外に設置されることが多いんですね。
そんなわけで誘導雷の影響を受ける可能性が少なくない!!

「かんたんスマートモニター」は民生用ですので、誘導雷対策なんて標準装備しておりません。
そこで、誘導雷対策のサージ保護基板を噛ますことにしました。

アナログ出力のセンサーは、4―20mA出力型の他、
単なる電圧出力型というのも存在しますので、
それぞれサージ保護基板の設計が異なります。
ですので、今回はその2種類を発注。

他にもゴールデンウィーク中に設計した基板は残っているので、
それらも順次発注を進めていきますよー。

2019年5月2日木曜日

計装アンプが いい感じ

以前から計装アンプという物が気になっていたものの、
オペアンプ回路で なんかなっていたので、手を出さずにおりました。

計装アンプについての解説は、アナログデバイセズのサイトを参照して頂くとして、
パッと見は、オペアンプと大差無い感じを受けたもんでした。

今回、「かんたんスマートモニター」用の試作基板を設計してて、
計装アンプを使用したタイプというのも作ってみたんです。

最初は まぁこんなもんかな?って感じで、
やはりオペアンプとの差別化が出来なかった次第。
なので、お蔵入りしそうな流れの回路でした。

と・こ・ろが、試作回路を色々カスタマイズしていくと、
計装アンプを使った方が回路がスマートになるという事に気付きました。

今回の事例ですと、引き算回路+増幅回路というケースなのですが、
オペアンプで組んだ場合、オペアンプが2~3個位必要になるわけですが、
計装アンプだと1個で済んじゃうんですね。

コスト面でも有利ですが、基板面積を抑えられるのが助かりました。

今回使用している計装アンプはAD8237という製品。
使いやすい製品だと思っておりますが、難点は入力インピーダンスかな?
私が通常使っている高精度オペアンプと比べて、入力インピータンスが2桁以上低い模様。
とは言え、100MΩくらいは有りそうですので、気をつけて設計すればいいだけとも。

あと、出力ドライブ能力も 小さめな印象。
これも設計時には要注意かと。

ともあれ、計装アンプは気に入ったので、今後は更に応用拡大したいところです。

2019年5月1日水曜日

アナログ回路の抵抗定数

試作基板のテストを行っている話を前回書きましたが、
定数の変更が必要になったというところで話が終わってました。

その後、定数の検討を始めたわけですが、これがなかなか難儀な代物。

抵抗分圧で電圧を落とす際に、
その先のオペアンプの入力インピーダンスが無視できないんですね。











上記の図だと、10KΩの抵抗で分圧してからオペアンプに入力。
オペアンプの入力インピーダンスが100MΩだと仮定すると、
計算上0.0025%のズレが出ちゃうんですね。

え?その程度?と思われるかもしれませんが、
16bitのA/Dコンバーターなんか使うと、この値は決して大きくないんです。

16bitのA/Dコンバーターの分解能は65535ですから、1LSBは1/65535。
これを%に変換したら、1LSB= 約0.0015%なんです。
0.0025%って、1LSB以上のズレになっちゃうわけ。

ちなみに10bitのA/Dコンバーターだと分解能は1024なので、1LSB=約 0.1%。
16bitに比べたら全然楽ちんですね。

というわけで、オペアンプの入力インピーダンスを考えたら、
分圧抵抗を更に低抵抗可したいところですが、そうすると また別な問題が。
前段のオペアンプの出力能力がネックになっちゃうんです。

実は10KΩの抵抗ですら、ちょっと負担が大きい感じで、
できれば100KΩくらいに上げたいところ。










ところがこの状態だとズレが0.025%にもなっちゃうんです。
10bitのA/Dコンバーターだと問題にならない値ですが、
16bitのA/Dコンバーターだと、まずいレベルですね。

ただ、オペアンプの出力能力の点は、レールtoレールの振幅をどこまで使うか次第。
電源電圧5Vで、5V近くまでの出力振幅が必要な場合には、
負荷抵抗をできるだけ上げる必要があるわけですが、
出力振幅が4V程度で足りるのならば、10KΩくらいの負荷でも余裕。
この辺は、回路全体のレベルバランスの設定になりますね。

とまぁ。そんな感じで色々唸っている状況です。

2019年4月28日日曜日

試作基板のテストをやってました

ゴールデンウィーク中に試作を行おうと準備を進めてたのですが、
なかなか基板が発送されず、やきもきしておりましたら、
なんとか先週末に発送が掛かりまして、昨日基板が到着。
早速、作業に取り掛かりました。

今回の試作基板というのは これ。
















かんたんスマートモニター用のオプション基板の1つで、
なんちゃって16bitA/Dコンバーターユニットです。
どれが実物なのか解りづらいので、赤枠で囲っておきました。

なぜ、「なんちゃって」 なのかと言いますと、
16bitのA/Dコンバーターの性能をフルに引き出せるような設計になっていないからです。
16bitのA/Dコンバーターって、非常にシビアな石なので、
きちんと性能を引き出そうと思ったら、とてもコストと手間がかかるんです。

しかし、用途によっては こんなラフな代物でも需要が有るんですね。

実はこのユニットは2代目でして、先代は既に出荷されております。
今回、A/Dコンバーターを変更してみました。

先代ではアナデバのAD7171を使用していましたが、
今回はリニアテクノロジーのLTC2460です。

AD7171もソフト面での使い勝手は悪くなかったのですが、
放熱パッド付のQFNパッケージしか無いのが一番の難点。
手ハンダでの実装が出来ないので、試作や少量生産に難が有りました。
その点LTC2460はSSOPパッケージなので手ハンダも問題無し。
更に全体の部品数も減らすことが出来るので、コストダウンもd

ソフト面では割と簡単に変更できるかなぁと思ってたら、
LTC2460はAD7171に比べちょっとだけ高機能な石なので意外に時間かかっちゃいました。

CPUからLTC2460に対し、制御コマンドを送ることが出来るので、
そのような回路で設計していたものの、いざ動作させてみたら無用でした。
ハードウェア設定で十分使えるんですね、この石。
そんなわけで、SDIピンを電源に繋ぐという改造が発生しちゃいまして、
早速ジャンパー線が飛んでおります。 orz

A/Dコンバーターが快調に動作するようになったので、
次は入力信号を加えた上での動作テスト。

これも問題無いかなぁ・・・・・・と思いきや、このユニットの入力上限値である5Vを入れても、
フルスケールの65535が出てこない!!
あっれーー??と思いつつ、調べてみると、
A/Dコンバーターの前段に入ってるオペアンプの出力能力の問題でした。

レールtoレール出力を謳っているオペアンプなのですが、
出力電流容量が さほど大きくありませんでした。

A/Dコンバーターの入力部のインピーダンスを下げすぎていた為、
5V出力時に電圧低下が起きていたんですね。

そんなわけで抵抗の定数変更の必要が発生。
新たな定数を決定しまして、部品を発注・・・・・・・・・
ゴールデンウィーク 真っ只中でした。 orz

とりあえず今回はDigi-keyに発注してみたのですが、はたして今週中に発送してくれるのかなぁ。

2019年4月17日水曜日

DCコンバーターLTC3402の新版

LTC3402を使った昇圧コンバーター基板は、既にリリースしていますが、
若干変更を加えた新型を作成いたしました。

















一応、サイズを明記しますと、31×26mmで厚みは約7mmというところ。

旧型との違いはインダクターのサイズ

この手の昇圧コンバーター基板は選択肢が少なくて、
いざ購入しようと思うと ちょっと困惑しちゃうところ。

以前のイベントにて基板を領布した際、昇圧コンバーターの発熱で困惑していると、
購入された方より話を伺うことができました。

イベント後に、私も自分の昇圧コンバーター基板に重負荷を掛けてみたら、
確かにインダクターが すごく発熱するんですね。
なので、インダクターを大型化した基板を新たに企画していたのですが、
今になって、やっと製作したという次第。

使用しているLTC3402は2Aの出力容量が有るのですが、
旧型はインダクターが小型なので1A位が実用上の上限。
しかし新型ではインダクターが大きいので2Aでも余裕のはず。

実際の試運転では出力を5Vに設定し、出力電流を1Aにしてみました。
この負荷だと、入力が3.5Vを下回ると出力電圧が低下しちゃいます。
LTC3402の限界なんでしょうか・・・・・・

とりあえず、入力3.5Vにて連続運転。
ちなみに入力電流は約2Aなので、効率は約70% というところでしょうか。
インダクターが発熱するのは当然なのですが、
容積が大きいこともあり、そんなに大騒ぎするほどの過熱具合ではありません。
それよりもLTC3402自体の発熱が非常に気になります。
この負荷状態だと、何かしらの放熱対策が必要な感じ。
インダクターよりもICの方がネックになるとは、予想外の展開。
そもそも、LTC3402で5V出力させるのが厳しいのかも??