唐突に思いついて作製した「PMLCAP変換基板」が出来上がりました。
念のために説明しておくと、PMLCAPはルビコン社が販売している、
チップ型のフィルムコンデンサーです。
近年、電子部品の表面実装化が顕著になってきてますので、
当然ながらチップコンデンサーの需要も非常に高いです。
しかしチップコンデンサーとは一般的には積層セラミックコンデンサーを意味します。
なぜなら それ以外の種類のチップコンデンサーが非常に少ないからです。
しかし所詮はセラミックコンデンサーですから、
全ての用途に万能というわけにはいきません。
一部の用途にはフィルムコンデンサーが欲しくなるわけですが、
選択肢が非常に少なくなってしまうのが現状です。
そんな現状の中、燦然と光っているのがルビコン社のPMLCAPというわけです。
前置きが長くなりましたが、そのPMLCAPをリード部品の様に扱う為の変換基板が、
今回作成した「PMLCAP変換基板」なのです。
要はリード型のフィルムコンデンサーが有ればいいんじゃね?
という話なのですが、先に書いた通り 昨今は電子部品のチップ化が進んでる為、
リード部品がどんどん製造終了していってるのです。
昔なら難なく入手出来たフィルムコンデンサーも、
全世界レベルで品種が限られてきてて、当然ながらも入手性も悪く高価です。
そんな背景から作製した「PMLCAP変換基板」ですが、構造は至ってシンプル。
PMLCAPを実装する両面基板からリードが2本生えるだけです。
基板から生えるリードはマックエイトのハイブリッドIC用端子を使用。
2.54mmピッチになっていますので、ブレッドボードにも利用可能です。
以下の写真は実際に実装してみたもの。
下に伸びてるリードは未カット状態ですが、使用時は任意の長さでカットします。
写真のPMLCAPは3225サイズ品。
PMLCAPには3216・3225・4532・5750の4サイズが存在します。
当方が作製した変換基板は3225用・4532用・5750用の3種類。
3216サイズは3225用基板に実装できるので、全サイズに対応可能です。
7/20に開催される「つくまた2」にて頒布いたしますので、
ご興味持たれた方、ぜひお待ちしております。