先の記事の中でNSP2340Aを搭載した秋月電子の基板キットを紹介しましたが、
現物が着弾しましたので、実際に触ってみた話です。
以下が実際に着弾したブツ。
右がNSP2340A搭載のキット「AE-NSP2340A-BO」で、
左はUSBシリアル変換キット「AE-FT234X」です。
AE-NSP2340A-BOはパソコンに直結できる能力を持っていない為、
シリアルポートに接続する為の変換器が必要です。
秋月電子さん側は「AE-CH9102F-TYPEC-BO」を推奨していますが、
今回は個人的趣向で「AE-FT234X」を選択しました。
両者の違いは使用している変換ICとUSBコネクターです。
AE-NSP2340A-BOで最初に行わなければならないのが動作テストです。
どうやら秋月さんでは通電・動作試験までは行っていない模様。
USBシリアル変換器との結線、その後の動作確認方法は添付のマニュアルに載っています。
しかし実はこの内容には不備があるということで、補足マニュアルが配布されています。
これは秋月のサイトからダウンロードする必要有ります。
補足マニュアルが無くても勘の良い方なら作業を進められるかもしれませんが、
可能ならば目を通しておいた方が良いと思います。
ということで、実際に動作確認を行い、問題はありませんでした。
ちなみに、動作確認用に提供されている音声データーは約768KB。
その転送時間は約380秒でしたので、転送速度は2KByte/s位です。
USB接続のシリアルポートとしては遅めですね。
では次に、当方で用意した音声ファイルを再生させてみることにします。
作業の流れとしては、NSPPlayListEditorというアプリにて書込データーを作成。
その書込データーをNuISP UARTというアプリにてAE-NSP2340A-BOに書込み、
という感じで良いのかな。
NSPPlayListEditorから出力するファイルは2つになりまして、
1つは再生用の音声データー、もう1つはNSP2340Aの設定データーです。
どちらも専用データーファイルなので、1つに纏めて出力して欲しいところですね。
NSPPlayListEditorを起動し、新規プロジェクトを作成します。
すると、以下の様なNSP2340Aの動作設定画面が出ます。
設定画面
NSP2340Aはソフト設定で諸々の機能を切り替える様になっています。
一件便利な様に感じますが、要注意点も存在します。
なんと外部との通信ポートの設定も含まれておりました。
AE-NSP2340A-BOはUSBシリアル変換器経由でパソコンと通信するので、
NSP2340AはUART通信の設定にする必要がありますが、
デフォルト設定はI2C等になっているので、設定変更する必要があります。
このデフォルト設定はセーブできない様なので、
新しいプロジェクトを作成する度、毎回この設定を行う必要あるのは、
少々不親切な気がしますね。
その他にも諸々の設定が存在するのですが、マニュアルを参照しないと理解が大変です。
しかしマニュアルは中文か英文のみなので、結構辛い感じです。
更に言うと、NSPPlayListEditorはNSP2340A用アプリというわけではなく、
Nuvoton社製音声再生チップ全般向けのアプリになっています。
ですのでNSP2340Aにて不要な機能というのも含まれている模様。
場合によっては その辺りも把握する必要がありそうです。
まぁなんとか設定を終わらせ、次は音声データーです。
ADSU01の時と異なり、NSPPlayListEditorはWAVデーターのみだそうです。
もし用意してるデーターがMP3だった場合、WAVに変換する手間が必要です。
そのWAVファイルを読込、そこから再生用データーを作成・・・・・・
するのですが、流れが良く分かりません(;;
小一時間格闘してみたのですが、結局出力することが出来ませんでした。
ADSU01の場合も専用アプリを使うわけですが、書き込みデーターの生成から転送まで、
1つのアプリで完結している上、UIも非常に解り易くなってました。
再生データーの編集まで行うならば、マニュアルの参照が必要になるでしょうけれど、
単に書込転送だけで構わないのであれば、マニュアル不要なレベル。
それに対してNSP2340Aは機能が豊富な点は否定しませんが、
NSPPlayListEditorのUIが難解で、マニュアルの理解が必須です。
案件で必要という場合には更に手間をかけるのは構わないのですが、
単なる評価実験という立場では、ここで一旦保留かなと。
後日、時間的な余裕があるとき、再チャレンジしてみるつもりです。
ただ今回いろいろ調べて気づいたのですが、
複数の音声データー再生に対応している模様です。
ADSU01では上限4つでしたが、NSP2340Aでは上限数は遥かに多い模様。
(もちろんメモリー容量による制限は存在するわけですが)
とは言え、複数の音声データー再生を行うにはシリアル通信制御が必須です。
制御で使うシリアル通信線は再生データーの書き込みにも使わなきゃならないので、
回路構成も含め、お手軽さには欠ける印象が強いですね。
更に後になって気付いたのですが、もしかしたら私の解釈が間違っているかも??
NSPPlayListEditorで2種類のファイルを生成しNuISP UARTにて書込むのではなく、
NSPPlayListEditor上からNSP-1-WTR経由で書き込む仕様かも??
NSP-1-WTRというのはNSPシリーズIC用の純正プログラマーです。
USBでパソコンと接続し、NSPシリーズの各種チップへ書き込みする為のアダプター。
もしこれが必須だとすると、ちょっとお試ししてみたいと思っただけでも、
6800円もの出費が必要となってしまうので、一気にハードルが上昇します。
NuISP UART様の書込みファイル作成方法を見つけたいところです。

