2021年12月25日土曜日

電圧モニター

 某お客さんの案件で、モニター装置の具合が良くないという話がありまして、
サクっと様子を見に行ってきました。

結果としては、当方の装置はほぼシロだったわけですが、
今回の話のネタは、その際に使用した装置。

問題の装置というは4-20mA出力のセンサーを電圧信号に変えてから、
複数の装置を経由してます。
なので、途中経路の電圧値を見てやれば、どこがおかしいかを特定可能。

ということで今回、仮設で電圧をモニターできるユニットをこしらえたわけです。

電圧をモニターするユニットというと、簡単に頭に浮かぶのは電圧ロガー。
電圧を採取しメモリーに溜め込み、あとでPC等で解析するという代物。

もちろん電圧ロガーでも同様のことは可能ですが、
PCでデーター解析なんて二度手間ですし、
PC不要のモニター画面付きタイプは大きくて高価。
そもそも私は電圧ロガーを所持してません。

てなわけで、「かんたんスマートモニター」を電圧をクラウドに飛ばすようにしたのが、
今回の仮設モニターユニットです。

「かんたんスマートモニター」には電圧入力端子が有りますから、
ここに採取電圧を入れるだけでも良さそうですが、
今回は念のため、バッファーアンプを入れてやりました。

「かんたんスマートモニター」の電圧入力端子は
標準だと入力インピーダンスが47KΩくらいです。
オペアンプ入力なので、カスタムすれば もっと入力インピータンスを高くできますが、
ノイズ耐性を考えると入力の信号線を長くできないので、使い勝手が悪くなります。

なので「かんたんスマートモニター」本体の入力インピーダンスはそのままで、
入力インピーダンスが高いバッファーアンプを信号を拾い、
「かんたんスマートモニター」に送るという構成にしました。

クラウドに上げたデーターは、何らかの方法で見る手段が必要となりますが、
毎度おなじみのNode-Redの出番でございます。
CSVファイルに吐き出すなんてことは出来ませんが、
電圧値と変化グラフを表示するくらいなら これで十分。
グラフはスクリーンショットで記録に残しました。
宿に戻ってからヌクヌクしながらPCで採取電圧をモニターしてました。
もちろんスマホやタブレットで見ることも可能。

とまぁ、こんな構成で十分役に立ったのでした。

今回はACアダプターで電源を取ったのですが、乾電池で動かすことも可能なので、
予想以上に便利かもしれないなぁと感じてるところ。

改めて商品化うんぬんというほど、おおげさな代物でもないのですが、
興味ある方いらっしゃいましたら お声がけください。

2021年12月22日水曜日

外気温センサーの不具合

 うちでは、「かんたんスマートモニター」の動作試験も兼ねて、
外気温を測ってクラウドに飛ばすということをやってます。

気象業界で定められた測定方法の則っているわけではないので、
ここ周辺の気温として公表できるような代物ではありません。
あくまでも「かんたんスマートモニター」の試験が主目的です。
とはいえ、結構興味深い値が取れてるので、
個人的には使い物になってるという感じ。

もう2年以上稼動させているのですが、
先月頃、変な値が出るケースに遭遇しました。
誤差というレベルではなく、センサーからの出力が「かんたんスマートモニター」に
届いてないという感じです。

部品の故障?とも思いましたが、調子おかしくなるのは夜遅くからで、
日が昇って暫くすると回復するんです。
その後もそのまま様子を見ているのですが、最近は問題ありません。

ということは部品は問題無さそう・・・・・・・・
なので考えられるとすれば、結露でしょうか。

外に置いてあるセンサー基板は、当然の如くコーティングかけております。
そうしなければ、結露のみならず、色んな要素で あっという間におかしくなってしまいます。

しかしここにきて こんな不具合が起きたということは、
コーティングに剥がれが起きているということなのかな??
もしかしたらセンサー自体の可能性も考えられるのかな?

何にしても、ちょっと興味深い結果です。

ぼちぼち設計進めてます

 先日の展示会で好評頂きました「仮設水位発信機」、
次の段階のテストへ向けて作業中です。

センサーユニットが防水構造では無い為、
センサーを収める箱から用意しなければならない点が面倒なところ。
試作だけなら3Dプリンターで出力することで、どんな形状でも行けますが、
量産を考慮するとなると話が変わってくるわけです。

そんなわけで、設計に ちと苦慮しておりました。



2021年12月18日土曜日

ソフト屋さんが作るハード

 巷には沢山の電子機器が存在するわけですが、
その中にはソフト屋さんが作った装置というのも存在します。

ソフト屋さんが製造??というと意味不明ですが、そういう意味ではなく、
ソフト屋さんが大元となり、開発・製造業者に作らせた装置、という意味です。

そう書くと、別に普通の話で、特に何か起きるわけではないんじゃない?
とも思うわけですが、実は結構トラブルケースを見かけるんです。

なんでだろうと疑問に思ってましたが、先日ふと、その疑問が解けました。

ソフト屋さんは理想装置で話をするからなんですね。

「理想装置」ってなんぞや?ですね。
「理想ダイオード」はご存じでしょうか?
それはダイオードの基本的な特性通りに動く、実在しないダイオードです。
具体的にはアノードからカソードへの電流が流れ、
逆方向には全く電流が流れない。(=漏れ電流ゼロ)
アノードからカソードに流れる際も、電圧降下はゼロ。
電圧がどんなに微小でも順方向に電流が流れる。
電流や電圧の制限は存在しない。

等々、実際にはそんなダイオードは存在しないわけですが、
整流ダイオードの動作を単純に理解するだけなら、
この理想ダイオードの動きが説明しやすいわけです。

理想ダイオードの様に、基本的な仕様だけを抽出し、
完璧な状態として表しているものが「理想装置」というわけです。

話を戻しますと、ソフト屋さんは往々にして、
出来上がる製品が理想装置とイコールだと勘違いして、
開発・製造会社に発注している事例を まま見かけるんですね。

受注側がそれに気づけば、すぐに仕様不足を指摘して、
その問題が回避できる可能性が高いわけですが、
気づかないケースもあるわけでして・・・・・

例えば、何らかの治具を製作する際、
実は結構寸法精度が必要な代物だったとします。
ソフト屋さんに精度の概念が無いと、図面寸法と寸分の狂いも無い製品(=理想製品)が
出来上がってくるもんだと思ったまま、発注を進めます。
受注側は慣例として、図面に寸法精度の記載が無ければ、
一般公差を適用して製造することが多いんですね。
すると、納品された製品は精度が足りなくて実用に耐えられないというオチ。

上記はあくまで、わかりやすい例えなのですが、
実際には もっと複雑なレベルの話で、こういうことが起きてるんです。

やっかいですね。

2021年12月14日火曜日

展示会に出展

テックフロンティアの公式サイトをご覧の方はご存じかと思いますが、
新価値創造展2021に出展していました。
と言っても、デザインオフィス・シィ様のブースの一部をお借りする間借り出展です。
うち単独での出展は、まだまだ先ですねぇ・・・・・(遠い目

新製品である「V/Aプローブ」を展示した他、
現在開発中である「仮設水位発信機」も情報公開しました。

展示エリアのジャンルが防災・減災だったこともあり、
「仮設水位発信機」は予想外に注目頂きました。
こういうのは開発の励みになりますねぇ。

しかし、「仮設水位発信機」は水位の測定に手こずっている状況。
昨日、新しいセンサーのテストを行ったところ、良さそうな雰囲気。
とりあえず、第1段階の評価テストはクリアーです。

次は諸々準備して、第2段階のテストです。
今月中に行いたいところですが、予定が詰まりつつあるので、
来月になっちゃうかなぁ・・・・・

2021年11月14日日曜日

スタンプラリーで感じた疑問

 今月の12日より、ゆるキャンのスタンプラリーがスタートしました。

せっかくの機会なので、早速参加してみたわけですが・・・・・・・
ちょっと違和感を感じたので、ここに書いてみることに。

このスタンプラリーですが、たぶん各地を巡ってもらうことによる
経済効果を狙ったというのが趣旨だと思うんですね。
一部を除き、民間企業さんが いっぱい参加してる点を見ても。

で、実際の参加者の様子はどうだったかというと、
タイムアタック状態でポイントを周っていたわけですよ。
無言でQRコードを撮影して すぐ次のポイントへ飛んでいくという感じ。
当然ながら、そこにお金を落としていくなんてことはないわけです。
そんなことしてたらラリー競争に負けてしまうから。

先着100名限定だったモバイルバッテリーやトートバッグは、
そういう連中の手に渡っているわけです。

私も含め、道中でお金を落としていた連中は限定グッズが手に入らず、
お金も使わず、失礼な態度で周っていた連中が限定グッズを入手。
参加者が呆れてしまう、困った企画だと思った次第。

もしまた開催される機会があれば、何かしら改善を期待したいところ。
もっともこのザマだと、2回目は開催されないかもしれませんね。
今回で企画立案者の面子が丸潰れのような気がするので。

2021年11月9日火曜日

困ったツイート

 ツイッター上での話し。
あるツイートに対し、私がリプライしました。
それが以下の内容。












 

私のリプの意図というのは、現状を維持するだけでも環境に負担になっている点に対し、
もし勘違いしているようならば 改めてよく考えて欲しいというもの。
特にデモ参加者に対してです。

それに対し、いいね等を沢山頂きまして、皆さんの関心の高さを実感したわけですが、
それと同時に私の意図と違う方向のリプライも頂き、ちょっと困惑しているところ。

まず1つ目がこれ。





内容に間違いがあるわけではないのですが、
私の意図は各自で考えて欲しいというもの。
それに対し上記のリプは具体的な答えの例を提示しています。
これは思考の誘導に繋がる行為なので、私の意図とは合致しないのです。

更に問題なのは以下。
上記のリプに対してリプライされたもの。






このように中傷が含まれてしまってます。
これは私の意図に、完全に反してしまってます。
正直、ちょっと腹立たしいくらい。

 

それとは別に、私のリプに対し付けられた別にリプライがこちら。


 


これは原発推進派の意見です。
私自身は原発に反対するつもりは無いのですが、
私のリプには原子力政策に触れるつもりは さらさらありません。
それはまた別な議論だからです。
なのに勝手にそれを絡めてくるなんて 非常に困惑ですし、
絶対に止めていただきたい。


というわけで、皆さんの関心が高いのに恐縮ですが、
私のリプライは消去させて頂くことにします。

2021年11月6日土曜日

ちょっち失敗

先月、V/Aプローブの写真をホームページで公開したわけですが、
先日来訪されたお客さんにV/Aプローブの現物を見せてる最中に、
ラバープロテクターを装着せずに写真撮っていたことに気付いたのでした。

また撮り直ししないとアカンですね。

2021年11月5日金曜日

川越湯遊ランドへ行ってきました。

 ここ「川越湯遊ランド」は、つい最近発見した健康ランドです。
川越なので若干距離があることから検索から漏れてた模様。
しかしホームページを見る限りは そんなに悪くなさそうなので、偵察に行く事に。

ここはホテルと健康ランドが合体した施設になっています。
しかしさすがにホテルを利用するほど遠くはないもので、
あくまで健康ランドとしての利用/評価。

今回は往復とも車での移動。
もちろん電車でも来れます。
本川越駅からならば徒歩圏内ですね。
川越駅や川越市駅からだと、歩けないこともないですが、
無料送迎バスを使った方が楽かもです。
ただ、本数が多くない点が 難点かと。

ホームページによると無料駐車場が有るそうなので、
安心してくるまで向かったわけですが、早速問題発生!!
この無料駐車場、22時から7時の間は閉鎖されるとのこと。
車は停められるんですが、出し入れができなくなるんです。
朝にチェックアウトする宿泊客ならば問題無いところですが、
私のような日帰り客の場合は要注意です。
ちなみにホームページには立体駐車場の他に平置き駐車場も有ることになってますが、
現在そちらは無くなっています。

駐車場のおじさんと相談し、近所の有料駐車場に停めることにしました。
提携駐車場は無いので、どこでも好きなところを選べばOKです。
駐車場のおじさん曰く、上限800円~1000円くらいとのことでしたが、
これ、昼夜通して丸一日停めた場合の話でした。
実際には夜間帯の上限金額というのが有りまして、
私が停めた駐車場だと400円で済みました。
このくらいの金額ならば、さほど気にしなくてもいいかなという感じ。

いよいよ入館です。
玄関から入り、2Fのフロントで入館受付。
ホームページに載ってる「割引券付きチラシ」を持っていったので、
定価1880円のところ、1490円で入館できました。

ちなみに単に入浴だけならば3時間コースというのも有りまして、
こちらは780円と かなりリーズナブル。
ただしフェイスタオルのみしか付いてこないので、
館内着とバスタオルが要注意ですぞ。

館内は一般的な健康ランドの構成になってます。
食事できるところは2箇所あるのですが、1ヵ所は夕方早々に閉まってしまうので、
晩御飯が食えるところは1ヵ所のみというところ。
それも20時半ラストオーダーとのことなので、まっすぐ晩飯を食いに行きました。
メニューの量は可もなく不可もなくというところでしょうか?
和食系と中華系がメインという雰囲気でした。
値段もだいたい健康ランドの相場くらいかな?
味と量も普通という感じ。
一つ難を挙げますと、ここの健康ランドは大衆演劇をやっているんですね。
そのステージがこの食事処の すぐ近くでして、音がバンバン聞こえてきます。
正直ちとうるさい感じ。
静かに食事できるスペースも用意して欲しいところですね。

メシを食ってから風呂へ。
ここの浴場は露天風呂も無いし、サウナも1種類しかないのですが、
私としては割りと気に入った雰囲気。
複数ある浴槽は湯温が異なっていて、
私のように ぬるめの湯にのんびり浸かりたい派にも選択肢が有ります。
お客が多くないせいか、騒がしくも無く、落ち着いて入れました。
あかすりが常備されてる点も高評価かな。
あ、そうそう、お風呂は深夜でも入れます。
深夜に清掃を行う施設が多いのですが、ここは8時~10時が清掃時間。
なので深夜に入館してもお風呂に入れるのは とても良いですね。

風呂から上がり、ボディケアも試してみることに。
ここは1Fに「ほぐしやさん」というリラクゼーション店が入ってます。
この店、金額が安いのにビックリ!!
私が施術してもらったのは22時過ぎだったので夜間帯料金だったものの、
それでも60分で約4千円って、安いと思います。
技術的にも そんなに悪くはなかった感じですね。

その後、地下1階も覗きに行ってみました。
ここのゲームコーナーはパチスロばっかりで、私が興味出そうなものは無し。
ホームページだと売店もこのフロアーとなってますが、
現在売店はフロントの横にあります。
このフロアーにはコミックコーナーとリクライニングシートの休憩所がありまして、
これがなかなかに良さげ。
割と時間潰しできそうです。
私が行ったときは 結構冷房が効いてたので、館内着のままだと寒いかも。
何か更に着て行った方が良いかもです。
あともう1つ、このフロアーは午前1時閉鎖されるので、
朝までここに滞在することが出来ません。
1時以降は4Fの有料休憩所を利用する必要があるとのこと。
でもコミックが読めないとなると寝るしかないですわな。

そんな感じで、だいたい堪能できたので、0時くらいに退館してきました。
ちなみに、深夜加算は2時からです。

飲食店が やや弱い感じを受けますが、
トータルで見ると、そんなに悪くないかも、というのが私の評価でした。

2021年11月3日水曜日

かじまちの湯 SPA SOLANI へ行ってきました

 用事で浜松へ行った際、宿泊はいつも使ってるホテルへ。
しかしここは普通のビジネスホテルクラスなので大浴場は無し。 

ということで、「かじまちの湯 SPA SOLANI」へ行ってみることにした次第。
泊まってるホテルからも近いので、利用しやすいのです。

ここは以前、カプセルホテルが有った場所。
そのカプセルホテルは1年も保たずに潰れてしまったそうな。

そこに新装開店した「かじまちの湯 SPA SOLANI」ですが、
運営はネカフェで有名な「自由空間」の模様。

24時間営業なので朝まで滞在可能ですし、
別料金で宿泊施設も存在する模様。(現時点で稼動しているかは不明)


最初に書いたように、私は今回入浴目的で入館しました。
日帰り入浴は24時までの利用なので、スーパー銭湯相当というところでしょうか。

ショート利用がロング利用かで料金が2段階に分かれてます。
金額的には妥当なところ。

さっそく入浴ということで、浴場へ。
うーーーん・・・・・・・
正直、ここの浴場はイマイチです。

ここのお風呂は、一般的な大浴場の他に、シャワーブースが存在します。
なんでこんな構造?と思うところですが、たぶんカプセルホテルだったなごりでしょうね。

ということで、シャワーブースが存在する分、
大浴場の利用者は少ないだろうと踏んでいたのか、
ここの大浴場は ちと貧素なのです。

ホームページを見る限り、そんな雰囲気は感じ取れないのですが、
ちと色々問題ある感じ。

大浴場の浴槽は、一人用の檜風呂、一人用の壺風呂と大浴槽という構成。
檜風呂はビジネスホテルのユニットバスのようなサイズで、
足を伸ばして ゆったり浸かれるようなサイズではありません。
パッと見、子供用の風呂?と思うくらい。

壺風呂もサイズは あまり大きくなく、やはり狭苦しい雰囲気。

大浴槽は足を伸ばせるものの、いいとこ2人用という感じでしょうか。
3人入ると ちょっと窮屈さを感じるかも。

更に気になったのが湯温の管理。
各浴槽の表示を見ると、檜風呂と大浴槽は温度高めで、
壺風呂は やや低目とということになっています。
が、実際は檜風呂と壺風呂は熱くて、大浴槽はそれより若干低い感じ。
設備管理が きちんと行われてるのか疑問を感じるところです。

ロウリュウや岩盤浴も有りますが、これらは別料金。
なのでスルーしてきました。

リラクゼーションとしてボディケアの存在が謳われてますが、
現時点では有りません。(昔は有ったそうな)
女性向けがメインと思われるアロマメニュー等だけは存在しますが、
男性には ほぼ無縁かと。

こんな感じで、スーパー銭湯して見た場合には、かなりお粗末な評価です。
ちょっと汗を流して、ネカフェ代わりに朝まで滞在するのなら、利用価値あるのかな?
でも置いてあるコミックの量が多いとも思えなかったので、
何かと中途半端な感じしました。

さぼりすぎですね

 気が付いたら10月は何も書いてない!!

ネタが無かったわけではないのだが、
まとめる時間が無くて後回しになってたのでした。
イカンですねぇ。

精進せねば・・・・・・   

2021年9月20日月曜日

たんもしの感想(ネタバレ有り)

 ついに最終話が放映された「たんもし」、
11話の時点での懸念がどうなったか気になり、
急いで12話を視聴いたしました。
以下は その感想です。
前回の記事同様、ネタバレを含む為、白文字で記載しますので、
読む際は反転してください。

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11話で死んだはずシエスタが登場しバトルに参戦しましたが、
12話はそのバトルの続きです。

バトルの最中、なぜ今までシエスタが現れなかったかを君塚に説明してますが、
要約すると、その方がいいとシエスタが思ったから

はい、たったそれだけ。
何か制約が有って出て来れなかったとか、奇跡が必要だったからとか、
そういう複雑な理由ではありません。

この条件はこれ以降変わるかというと、全く同じ。
つまり今後もシエスタが現れないのは、それがシエスタの考えというだけ。
ということはですね、
今後シエスタの考えが変われば復活できちゃう
ということじゃないですか。

これでは「探偵はもう死んでいる」ではなく、
「探偵はまだ死んでいない」ですよ。

以前、私の知り合いが、「シエスタはそのうち復活しそうだな」
なんて呟いていたのですが、私は普通に笑い流していました。
だってそんなことすれば作品が台無しですからねぇ。
しかしまさか、ほんとにそうなるなんて・・・・・・

「探偵の遺産」についても、まさか残されたメンバーの事、
なんてベタなオチが一瞬頭をよぎったものの、まさかと思って視聴していたら、
そのベタなオチでガッカリ。

スペースもまだ健在ですから、完全な「俺たたエンド」です。
しかしそもそも、シエスタの特殊能力に基づく卓越した戦闘能力のおかけで、
今までスペースと戦えてきたのに、シエスタ抜きでどう戦えと??
どう考えても4人が窮地に陥り、シエスタ復活という流れしか思い浮かびません。

12話で、シエスタが君塚に想いを寄せてたことを口にしますが、
今後2度と現れないつもりの人が、そんなこと口にしますかね?
後先考えず、感情だけで行動するような人ならともかく、
シエスタは思慮深い人という印象なので、
そんな人が あんな場面で自分の想いを口にするとは思えません。

こんなに浅いストーリーだったなんて・・・・・・
もう色々と残念でなりません。
こんなんじゃ2期は作られないと思いますが、
仮に作られたとしても観る気は起きないわなぁ。

2021年9月16日木曜日

「たんもし」に付いて思うところ(ネタバレ有り要注意)

 ついに次回で最終回となる「たんもし」ですが、
11話の段階で非常に気になる展開となった為、思ったことを書いてみることにしました。
一部ネタバレが含まれるので、未視聴の方は読まない方がよろしいかも。

 白文字で記載するので、読みたい方は反転して読んでください。

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作品のタイトル通り、ヒロインであるシエスタは途中で亡くなってしまいます。
まぁこれは有る意味順当な展開。
特におかしいところはありません。
エンディング曲である「鼓動」ともマッチして、とてもいい雰囲気で話が進んでいきます。
第10話まではね。
 
ここまでで感じる作品の基本コンセプトは
「生に未練を残しつつも責任感にて命を差し出したヒロインと、
彼女の思いを継ぐべく各々頑張っていく者たちのお話」と受け取ってました。
「鼓動」の歌詞も そんな感じだと思うんですけどね。
 
と・こ・ろが、第11話でシエスタが事実上復活してしまったわけですよ。
「奇跡が起きた」とかって話ならば、まだ納得の余地も残されているものの、
シエスタ本人が持っていた特殊能力のおかげだったわけですよ。
つまり、復活するべくして復活したという話。
こうなると、作品の捉え方が根底から変わってしまうんです。
 
つまり、「悲しいのヒロインから紡がれるお話」から、
「不死のヒロインが無双する話」に変わってしまうんです。 
こんなん、ありがちなヒーローものじゃないですか。

「たんもし」が最初からヒーロー物としてリリースされていたならば、
こんな不満は出なかったかもしれませんが、
そうすると「鼓動」が全くマッチしない曲になってしまいますね。
 
私もシエスタが嫌いではないし、むしろ好きなキャラではあります。
なので、シエスタが生き返るという展開は嬉しくもあります。
ですがそれは、「たんもし」という物語の一番最後で良いのです。
逆に言えば、シエスタが生き返った時点でこの物語は完結とも言えるかと。
 
第11話の時点では、敵さんの組織も壊滅できていないわけで、
まだまだ先があるはずなのに、製作委員会さんは「たんもし」を
1クールで完全に終わらせたいのでしょうか??
最終話で超ミラクルな展開でも起きないかぎり、
2期が作成されても凡庸なヒーロー作品としか見れないので、
ほとんど期待できないのですが・・・・・

2021年9月5日日曜日

東芝のアルカリ1をテスト

 これが、ここ最近続けていた乾電池の評価テストのラストになります。
最後にテストするのは、東芝の「アルカリ1」。











東芝のアルカリ電池には、更に上位の「IMPULSE」も存在します。
流通量の関係なのか、「アルカリ1」より「IMPULSE」の方が安い場合もある模様。
しかしメーカーの仕様としては「アルカリ1」より「IMPULSE」の方が上位製品です。

品質保証期間はどちらも10年。
なので、アルカリ1の方でテストしておけば十分という判断で、
今回はアルカリ1の方を選択した次第です。

今回購入した電池の使用期限は2031年7月だったので、
今年の7月に製造されたものでしょうか。
今までテストした電池の中では、もっとも使用期限が先ですね。
長期保存するならばベターというのが、この電池をテストする意義。

全部で10本必要なので、今回は4本パック2つと2本パック1つを購入。
総額1452円でしたので、1本あたり約145円。

いざテスト開始。
スタート時の電圧は1.6Vをわずかに切ってる感じでしたが、
実用上は特に問題無し。

稼働時間は約110時間という結果。
ニトリのPBアルカリ電池が約111時間でしたので、ほぼ同等ですね。
(1時間くらいの差は誤差範囲です)
放電終止電圧は約0.8Vでした。 

1円あたりの稼動時間は約 0.76という値。
単価の問題で、ニトリのPBアルカリ電池には負けてしまいますね。
しかし普通のマンガン電池より良い値です。
例外はキャンドウで購入した三菱のマンガン電池ですが。

とにかくこの電池のメリットは10年という品質保証期間です。
これはアルカリ1のみが長いというわけではなく、
昨今のアルカリ電池は ほぼ10年という値になってきてます。

今回アルカリ1を選んだのは、品質保証10年の電池の中で、もっとも安かったから。
ニトリのPBアルカリ電池もコストパフォーマンスは悪くありませんでしたが、
品質保証期間が5年という点だけ、要注意かと。

非常時に備えての保管目的ならば、こちらの方がベターかと思います。

2021年8月26日木曜日

キャンドゥの電池をテスト

 前の記事にも書きましたが、ニトリの電池をテスト後、
今度はキャンドゥで購入した電池をテストしておりました。
キャンドウで購入した電池は2種類。
キャンドゥのPB品と、三菱製です。











左側がキャンドゥPB品で、右側が三菱製。
どちらもマンガン電池です。
キャンドゥにて売ってるので、もちろん値段は同じ、2本で110円。

ということで、まずキャンドゥPB品からテストしました。
結果は稼働時間が約34時間で、終止電圧が約0.77V。
まぁ予想はしてましたが、やはり性能的にはイマイチ。
キングパワーCREEKの2/3しか もちません。
と・こ・ろが、キングパワーCREEKと比べると、それ以上に値段差がある為、
コストパフォーマンスの点から見ると、キャンドゥPB品が僅かに上に!!
とは言え、誤差レベルの違いなのですが・・・・・・
あと1つ明記しておくと、起電圧が若干低い模様。
テスト開始時から、電圧が微妙に低い気はしていたのですが、
テスト終了時の終止電圧でも、明らかに他の電池より低いという結果に。
まぁ実用上問題になるレベルではないと思いますが、
この電池の特徴というところでしょうか。

続けて三菱製をテスト開始。
こちらは稼働時間が約50時間、終止電圧が0.84Vという結果でした。
これは非常に素晴らしいところ。
キングパワーCREEKと遜色有りません。
それでいて100均で購入できるのですから、コストパフォーマンスは圧倒的な差です。
実際、コストパフォーマンスで言うなら、ニトリPBのアルカリ電池を僅かに上回ります。
私がテストした電池の中で最高ですね。

ここまでの結果を見ると、三菱のマンガン電池を推したい気分ではありますが、
なにぶんマンガン電池の為、品質保証期間が3年しかありません。
長期保管されたい場合は、要注意なわけです。

テストが終わって片付けの最中、電池ケースが濡れてるのを発見!!
雨が入るような環境ではなかった為、間違いなく液漏れ

三菱のマンガン電池かぁぁぁと思い、電池を確認すると確かに濡れてる。
一応他の電池も見てみると、キャンドゥPB品だけが濡れてる。
それも結構壮大に!!

ここで疑念が湧き、改めて三菱の電池を確認してみると、
三菱の電池から液漏れしてる形跡は確認できませんでした。
と、いうことは・・・・・・・
キャンドゥPB電池が犯人ということに。
液漏れに気付かず、そのまま三菱の電池を入れてテスト始めちゃったんですね。
2日程度だったからまだしも、もっと長期間だったらヤバかった。

電池ケースはIPAで洗浄しましたが、ちょっと様子見というところ。

で、最後に一言。
キャンドウPBのマンガン電池は使っちゃダメ

特筆するほどコストパフォーマンスが良いわけでもないのに、
液漏れによるダメージのリスクが高すぎです。

もしどうしてもキャンドウでマンガン電池を買う必要が出たら、
三菱製の方を買いましょう。

2021年8月24日火曜日

X68Kの電源ユニット用の電解コンデンサーを注文

 X68Kの電源ユニットのオーバーホールに使用できる電解コンデンサーを発注しました。
もっとも、X68Kの電源オーバーホールは本業多忙の為、受付中断中。
なので、すぐに使う予定があるわけではないのですが、
念のために若干用意しておこうと思った次第。

以前からオーバーホール向けの電解コンデンサーは持っていたのですが、
肝になる電解コンデンサーがネックになっていました。
購入当時、一番ESRが高い代物を選んだのですが、それでも稀に発振してしまう感じ。

発振対策改造もイマイチ安定感が出ないので、
違う電解コンデンサーを探していたのですが、やっと見つけたというところ。

普通の電子工作ならば、ここで詳細を記載するところなんですが、
これに関しては あえて詳細を伏せさせて頂きます。
というのは、電源ユニットの中に手を加えるわけなので、
素人が手を出すべきではないからです。

実際、肝になる電解コンデンサーに日ケミのKMGシリーズを推奨してる書き込みを
見かけたこともありますが、これは論外です。

そういうわけで、情報を出し惜しみしているように受け取られると心外なのですが、
詳細を書かないようにしております。
一応ヒントだけ書きますと、購入先はDigi-Keyです。 
電源に詳しい方ならば、これで探し出すことが可能かと思います。

懸念点としては、この電解コンデンサーは仕様的にレアで、
現状はほとんどニーズが無いんじゃないかと思われるところ。
なのでますます入手性が悪くなるか、最悪入手不可になる可能性も。

今後もX68K電源のオーバーホール需要が続くようならば、
この電解コンデンサーもある程度抱えておいた方が良いかもと思ったり。

ニトリPB電池の結果

 前の記事に書いた、ニトリのPBアルカリ電池のテストが終了しました。

結果は予想以上の好印象。 

放電終止電圧は約0.81Vで、稼働時間は約110時間でした。
4日半以上もったわけなので、大健闘というところ。

前に書いた東芝のマンガン電池、キングパワーCREEKだと、
86円で稼動50時間ですから、1円あたりの稼動時間は50÷86=約0.58

今回のニトリPBアルカリ電池は125円で110時間ですから、110÷125=約0.89

コストパフォーマンスで1.5倍の差があります。
大したもんですね。

懸念点としては、メーカー不明のプライベートブランドなので、
今後も中身が同一とは限らない点が1つ。
いつのまにか性能が落とされてる可能性はゼロではないわけです。

メーカー不明ということで、品質の点でも懸念はあります。
国産品だと品質管理が良好なので、個体差は そんなに大きくないはずですが、
海外メーカー品だった場合、当たり外れが大きい場合があるんですね。
10~20個くらい試験してみればバラつき具合が分かるものの、
今回の試験はそれが目的ではないし、なにより懐へのダメージがデカいのでやりません。(笑)

ニトリPBアルカリ電池の評価は良好とは言え、単価自体はマンガン電池より高いので、
そんなに大して使わないよという用途ではマンガン電池を選ぶのも有りですね。
ただ、マンガン電池は品質保証期間が3年と短いので、
長期保管する場合には要注意かと。

ちなみに現在、別な電池をテスト中です。
キャンドゥのPBマンガン電池です。

たまたま見かけたので買ってしまった次第。
1本55円と、キングパワーCREEKの2/3程度の価格。
ここまで安いと どんなもんなんだろ?という好奇心で買ったので、
さほど期待しているわけではないのですが、お遊びということで・・・・・(笑)

2021年8月19日木曜日

電池の比較テスト

現在開発中の製品は乾電池動作なのですが、
費用等もろもろを考慮し、標準推奨はマンガン電池にしてます。
(もちろんアルカリ電池も使用可能)

ということで、マンガン電池を使って動作テストを行っていたのですが、
近所のホームセンターへ行った際、安いアルカリ電池が目に留まりました。
そこで湧いた疑問が、「このアルカリ電池だと どのくらいの差が出るのかな??」

国産メーカー品の電池ならば品質も安定しているので、
マンガン電池とアルカリ電池の差は おおよそ予測が可能。
しかし安物の電池の場合、品質が不明なので、実測してみるしかないわけです。

というわけで、早速購入してきました。











写真上側が今回購入したアルカリ電池です。
ニトリのプライベートブランド品です。
使用期限は2026年5月となっていました。
メーカー想定の品質保証期間は5年と推定されるので、今年製造された電池の模様。
ちなみにこの品質保証期間はJISに規定がありますが、
メーカーがより長く規定する分には問題無いので、メーカーによって差が有ります。
例えば、マクセルの単一アルカリ電池は10年間とのことなので、
今年製造された電池は2031年の使用期限という話になります。

写真の下側は、今までテストに使用していた電池です。
東芝のキングパワーCREEKという製品。
東芝のマンガン電池はこのタイプ1つに統合された模様です。

価格で比較すると、ニトリPBのアルカリ電池は2本で約250円に対し、
キングパワーCREEKは4本で約306円。(ヨドバシ購入)
単価だと、ニトリPBは約125円でキングパワーCREEKは76.5円。
約1.5倍の差がありますね。

キングパワーCREEKの際は、約2日間動作できたのですが、
ニトリPBではどうでしょうね。
金額差を考えると3日間は動いて欲しいところですが・・・・・

テストの結果は次回記載いたします。

2021年8月12日木曜日

PICでのシリアル受信に一苦労

 現在開発中の案件で、センサーからのデーターをPICで受信するという回路がありまして、
センサーが出す信号は、中身はRS-232C仕様なのだがTTLレベルのシリアル信号。
PICのUSARTに繋ぐだけで、難無く受信できるはずの代物だったのですが・・・・・・

いざ動かしてみると、最初は問題無くデーターを受信できてるものの、
しばらくすると まともにデーターを受信できなくなってしまう。

センサーの出力を見ると、きちんとデーターが出力され続けているので、
PICのUSART側に問題有る模様。

パリティは使われていないのですが、チェックサムは添付されているので、
チェックサム比較を行うコードになっていたので、
試しにチェックサム比較を停止しても状況変らず。
なので、USART自体がデーター読み取りに失敗してる模様。

ところが、何度ソースを見直しても、USARTの設定に問題が見当たらない。
念のためにERRATAを確認しても該当箇所は無し。

途方に暮れつつも、試行錯誤を開始。

結論から書くと、USARTモジュールイネーブルとUSART受信イネーブルを
同時に行うようにすることで、なんとか読めるようになりました。
(たまに読み込みに失敗するので、完全に解決とは言えないのですが)

USARTのモジュールをイネーブルにしたままでも通常は問題無いはず。
最近のPICはUSARTのモジュールをイネーブルにすることで、
TXとRXに使うピンの設定が行われるので、
それを考えるとイネーブルにしたままというのが正解なはず。

データーの送信・受信は、各々イネーブルにする設定ビットが存在しますから、
そちらを操作すれば十分なわけです。

ということで、元々のソースでは、USARTモジュールをイネーブルにした後、
受信イネーブルのビットを操作する、というアルゴリズムになっていました。

ところが これだけ最初に書いたような状況に陥ってしまいました。

USARTモジュールのイネーブルビットと、受信イネーブルビットは、
同じレジスター上に存在します。
そこで、上記2つのビットを同時にイネーブルにするようにしてみたところ、
割りと安定してデーターを受信できるようになりました。

もちろんデーターを1個受信したら、USARTモジュールと受信イネーブルのフラグを
同時書き込みでディセーブルにしてしまいます。

今まで遭遇したことが無い現象なので、困惑しているところ。
シリアルのボーレートが115.2Kと速いのが一因かもしれません。
この案件だとそんな高速通信は必要無いので9600辺りまで落とせればいいのですが、
センサーの設定変更は別なリスクが伴うので、出来れば手を加えたくないところ。

とりあえず、実用可能範囲レベルには読み込みできるようになったので、
これで様子を見てみようかと。

2021年7月30日金曜日

LTC2862とLTC2863が到着

 注文していたICが入荷しました。
これで差動トランシーバー3種が揃いました。
丁度良い機会なので、差動トランシーバーについて、ちょっこっと書こうかと。

差動トランシーバーICは、通常のTTLやCMOS信号を差動信号に変換するもの。
通常の信号線はGNDに対する電圧レベルで信号をやりとりするので信号線は1本ですが、
差動信号は2本の信号線を使って信号をやりとりします。
GNDに対してではなく、2本の信号線間の電圧変化で信号をやりとりするんですね。
その為、電線の数は増えてしまいますが、信号伝達は安定度は抜群。
昔からRS-422やRS-485などで使われてきました。
もっと新しいものだと、USBも差動信号ですね。

さて、今回私が購入したLTC2862とLTC2863はRS-422やRS-485向けの石です。
実はこの他にLTC2864という石も持っていまして、これで3種揃ったと書いた次第。
この3種の違いについて、さらっと書いてみます。

まずこの3種共通としてもトランシーバーICですから、
送信器と受信器が各々1個ずつ入っています。
それを踏まえた上で、個々の話へ。

①ハーフデュプレックス・イネーブル端子有り
   
ハーフデュプレックスということは、送信器と受信器の差動信号線が、
    ICの内部で接続されているという代物。
    なのでICから出ている差動信号線は2本だけです。
    送信器と受信器の差動信号線が繋がっていますから、
    各々同時に動かして通信することは不可能ですね。
    その為、送信器と受信器にそれぞれイネーブルピンが有るので、
    送信の際には送信器をイネーブルに、受信の際は受信器をイネーブルにして、
    送受信を行うことになります。

    このタイプは かなりオーソドックスな代物でして、メジャーな石ですとSN75176が有ります。
    8ピンタイプのICは、ほぼSN75176互換になってます。

    MAX485なんていう石もSN75176互換なわけですが、
    SN75176もMAX485も5V動作のIC。
    電源電圧だけ注意しましょう。
    ちなみにMAX3485は3.3V動作のICですね。
    今回私が買ったLTC2862もSN75176とピン互換なのですが、電源電圧は3~5.5V。
    つまり3.3Vでも5Vでも、どちらでも使用可能。
    汎用性を考慮してストックするには好都合なのです。

②フルデュプレックス・イネーブル端子無し
    フルデュプレックスタイプは送信器と受信器それぞれの差動信号線が、
    独立してICから出てきてます。
    そのまま信号線を独立させたまま相手側まで持っていけば、
    送信と受信を完全同時に行うことができるわけですね。

    イネーブル端子無しと書いたとおり、①のタイプと異なり、
    送信器と受信器は常にイネーブルのままで、個々に停止させることは出来ません。
    なのでこのタイプのICはRS-485向けには使えないことになります。

    今回購入したLTC2863がこのタイプのICです。
    イネーブル端子が無いおかげで8ピンのパッケージに収まっているので、
    基板をコンパクトにまとめることが出来るというわけです。 

    メジャー品は耳にしたことがないので、このタイプはレアなのかもしれません。

    なお、LTC2863も3~5.5V動作です。 

③フルデュプレックス・イネーブル端子有り
    ②のようにフルデュプレックス構成でありながら、
    ①のように送信器と受信器にイネーブルピンが存在するというタイプです。
    当然ながら8ピンでは収まらないので、14ピンのパッケージになっております。

    送信器と受信器を常にイネーブルにすれば②のタイプと同様に使えますし、
    差動信号線をICの外側で繋げれば①のタイプと同様に使うことが出来ます。
    そういう意味では3種の中では一番汎用性が高いと言えますが、
    パッケージサイズが倍近くなってしまうのが難点ですね。

    このシリーズのメジャー品はSN75180らしいのですが、
    私はSN75180を使ったことがないので、らしいという表現に。

    私がストックしているLTC2864はSN75180とピン互換なのですが、
    実は③のタイプのICを選ぶ際は、互換性に要注意。

    勘の良い方なら既にお解かりかと思いますが、
    このタイプのICは10ピン有れば足りるはずなのに、パッケージは14ピン。
    つまり4ピン分がNCやGND等に割り当てられてるのです。
    で、この4ピンの割り当てが、一部のICで異なっているんですね。
    完全に専用設計するならば気遣い無用ですが、
    互換品を考慮して基板設計する場合は、SN75180との比較が重要です。

    なお、SN75180は5V動作ですが、LTC2864は3~5.5V動作です。

以上のような感じで3種のトランシーバーICをストックすることにしたわけですが、
最後にもう1つ、全タイプ共通の話を書いておきます。
それは通信データーレート。

差動信号線は基本的にシリアルデーター通信に使われるので、
テーターレートという概念が発生します。
トランシーバーICの定格値以上の速度で通信することは出来ないという話です。
ではなるべく速いICを選んでおけば良いかという、そう単純な話ではありません。

どのタイプのICも、ラインナップを見るとデーターレートの速い物と遅い物が存在します。
これは、遅いものは低級品というわけではなく、フィルターで速度制限をかけているだけ。
逆に言えば、高速品はフィルターがかかっていません。

なんでわざわざそんなことするかと言うと、EMI対策です。

通信速度を上げると、それだけ信号ケーブルからのノイズ輻射が激しくなる上、
ケーブル長も あんまり長くできないという状態になります。
USBとかならともかく、RS-422やRS-485では安定して通信できることが重要なので、
限界ギリギリまで通信速度を上げるような使い方は少ないわけです。

すると、フィルター無しの高速タイプは必要無く、低速タイプで十分という話に。
同じ速度で通信した場合、高速タイプのICよりも低速タイプの方がノイズ輻射少なくなります。

以上を踏まえると、基本的には低速タイプのIC使用が前提で、
必要な場合のみ高速タイプのICを投入する、という選択がよろしいかと。

2021年7月28日水曜日

餅は餅屋

 V/Aプロープのフェイスシートのデザインを友人のクリエイターにお願いしてました。
工業デザイナーというわけではなく、デザイン方面を幅広く手がける方。

昨日、ついにデザイン案を頂いたわけですが、
もう、私がどうこう言えるようなレベルではない、素晴らしいデザイン。
もちろん一発OKでございます。

次の問題として、加工に関する指示が有りました。
V/Aプローブのフェイスに貼り付ける為には、
外形を合わせるのみならず、コネクターが通る穴加工も必要になります。

これらの指示は、業界統一の指示方法があるわけてはないので、
シートの作成業者の指示に従って用意する必要があります。
なので、どこでシートを作成するかを決めなければ、
最終的なデーターが出力できないという話に。

プラスチックケースの表面装飾に使うシートは複数の種類がありますが、
工業用途で使われるのは一般的に塩ビシートです。

塩ビシートの印刷/作成を行ってくれる業者は結構多いのですが、
シート内の穴あけ加工も請けてくれるところは そう簡単に見つかりません。

ということで、取引先の会社さん経由で、発注しようかと考えていたのですが、
間に会社が噛むと、結構トラブるんですね、実は。
間に噛む会社がシート作成のプロならば、問題が起きることは少ないのですが・・・・

ということで、出来れば直で取引できる会社を探していたものの、
見つからないまま現在に至ってました。

余談ですが、このようなシート作成はタカチでも請けております。
物自体は悪くないのですが、問題は直で 取引が出来ない点。
必ず商社が噛む必要があるんです。
各種連絡も全て商社経由になるわけでして、ここで話がおかしくなることがあるんですね。 

実際、某製品の加工済みケースを依頼した際、
妥協品が納品されてという事例がありました。
もちろん妥協する件は こちらも了承済みだったのですが、
なぜ妥協することになったかというと、加工限界の為という風に聞いてました。
しかしこれがどうやら勘違いっぽいことに後から気付いたんですね。
間に噛んでる方の理解力が追いつかなかった為、
私とタカチの双方に誤解を与えてしまった模様。
その結果、本来なら不要な妥協をすることになったというオチです。

そんなことが有りまして、直接取引先を探していたわけですが、
ふと、グラフィックのホームページが目に止まりました。
グラフィックさんは以前からお世話になっている会社。
塩ビシート作成も行っているものの、残念ながら穴あけ加工は行ってないんですね。
なのでスルーしていたのですが、サイトを眺めてて行ける事に気付いたんです!!

確かに穴あけ加工は行っていないんですが、
ハーフカットの切り込みをデザイン内部に入れることは可能。
すると、裏紙を剥がすと中に穴が開いた状態が作れるじゃないですか!!

穴あけ加工を行っていれば、裏紙にも穴が開いてる状態になるので
位置合わせが非常に楽になるのですが、
グラフィックさんで作成してもらった場合と、かなり金額の差が出ます。
それも加味すると、グラフィックさんに依頼するのがベターと判断。

早速、友人にグラフィックで作成すると連絡。
友人はグラフィックのサイトからテンプレをダウンロード。
発注用のデザインデーターを仕上げてくれました。

そのデーターを頂き、こちらからグラフィックに発注。
特に問題無く発注処理も完了です。
グラフィックさんのように、データー作成の際の注意事項がサイトで確認できると、
デザインする人も助かるんですね。
余計なピンポンが減るわけですので。

来月上旬には出来上がってくるので、楽しみです。


2021年7月13日火曜日

超音波センサーでの水面検出

 先月からぼちぼちと、センサーのテストを行っておりました。
タイトルにも書きましたが、超音波センサーでの水面検知です。

単に水面の有無を見るのではなく、水面までの距離を測るというもの。
短距離ならば そんなに大変でもない様ですが、今回はMAX10mというスケール。
これだけの長さとなると、そもそもセンサーが限られてしまいます。

金に糸目を付けなければ、高価で強力なセンサーを使用することで、
そんなに面倒無く測れるのかと思いますが、
計画しているアプリケーションは なるべく安価に抑えたい代物。
なのでセンサーに掛けられる費用も限りあるところ。

手頃な価格で10mまで検知できるセンサーを物色していたところ、
中国メーカー製で なんとか見つかりました。
いざ実際にテストしてみると・・・・・・・・・

う~~ん、10mは無理っぽい。
だいたい6mくらいの距離から測定してみたのですが、
反射波を捉えられない模様。

完全に静止した水面ならば測れるのかもしれませんが、対象は動いている水面。
もっとセンサーを近づけてみて、どれくらいなら測定できるかも知りたがったとこですが、
残念ながら用意したセンサーケーブルの長さが足りず、
これ以上近づけることができませんでした。

とは言え、動態の水面を超音波センサーで測るのは難しいんでしょうね。

ということでセンサーの選定から やり直し。

2021年6月17日木曜日

TLP7920

 秋月電子が最近置き始めた製品の1つに、東芝のTLP7920があります。
アイソレーションアンプという代物で、入出力がアナログ電圧なのですが、
入出力間が絶縁されているという代物。

私もアイソレーションアンプは使用しておりまして、
国産品好きとして東芝製を採用したかったところでしたが、
結局採用したのはテキサス製の石。
というのも、東芝のアイソレーションアンプは、入出力特性にちと難が有るんです。

以下の図を見てください。


 











これはTLP7920のデーターシートから抜粋したものです。
この石は入出力とも差動電圧信号なので、見慣れないグラフになっていますが、
入力が0Vにて、出力が0Vになっていないのが お解かり頂けますか?

つまり、このオフセット電圧を取り除く回路が必要になるんですね。
ちなみにテキサスの石だと、このオフセットが有りません。

この点さえ無ければ、東芝製を採用したかったのになぁ・・・・・・・
非常に残念だったというお話。

2021年5月18日火曜日

V/AプローブにSPIインターフェースが実装できた

 鋭意開発中の「V/Aプローブアダプター」、
RS-422タイプの差動非同期シリアルインターフェースは実装できたのですが、
もう1種類のインターフェースであるSPIインターフェースの実装に難儀してました。

もうかなりの手探り状態になってしまった為、
一時はSPIインターフェースの実装は棚上げしようかと考えたほど。
実際、RS-422インターフェースだけで十分仕様できるので、
SPIインターフェース無しでも実害は少ない感じかと。

とはいえ基板上の実装部品がムダになってしまうので、
可能ならば実装したいと格闘を続けておりまして、結果なんとかなった模様。

結論から言えば、SPIスレーブモードでの動作時は、
1byte単位でデーター転送する必要があるようです。

私が通常、SPIバスを使う際はマスターモードで動かします。
チップセレクトはイネーブルのまま、クロックを連続送出することで、
何byteでも送受信することが可能だったんですね。

ところが今回、V/Aプローブではスレープモードでの動作。
端末側からクロックを送ってやっても、なぜか1byteしかデーターを送れない!!
SPIバスのSS信号は今回不使用。
ならばクロックを送った分だけデーターが送れるはずなのだが・・・・・・

試行錯誤の結果、端末側からV/Aプローブに対するチップセレクト信号を使い、
1byte転送毎にSPIモジュールをリセットするようにしてみたらバッチリ。

結果として端末側ユニットの制御プログラムが複雑になってしまいますが、
やむをえないところですね。
いよいよ面倒な内容になりそうならばRS-422インターフェースを使ってもらえばいいわけですし。

そんなわけで、当面の最大の山は乗り越えました。

2021年4月25日日曜日

Arduino UNO 用ホルダーセット

 Arduino UNOには取付固定用の穴が4ヶ所開いておりますが、
設計ミスで1ヵ所は ほぼ使い物になりません。
残りの3ヶ所で固定しようにも、ちょっと不安定。

ということで、取付固定用のパーツをオリジナルで設計しました。

元々、某案件で必要になった為に急遽製作した代物。
その為、汎用性を犠牲にしたデザインでした。

そこで今回改めて、汎用性を加味した物を再デザインしたので、
公開してみようと思ったものの、ちょっと悩み中。

実際のパーツは2個で構成されています。

1つ目はベースパーツで、Arduino UNOの下に付くパーツ。
これには固定穴が3つ開いてるので、この穴を使ってケース等に固定します。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

2つ目はシールドスペーサーと呼んでるパーツで、
Arduino UNOとシールド基板の間に入ります。
このパーツとベースパーツとでArduino UNOを挟んで固定します。











実際に組んだ状態では このようになります。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

シールドスペーサーにはシールド基板を留める為のネジ穴も開いてるのですが、
そもそも留め穴が開いてるシールド基板って あんま見かけませんね。
シールド基板の部品配置によっては、留めネジ用のボスが邪魔になるケースも有るかと。
その場合はボスを切ってしまえばよろしいかと思います。

さて、話を本題に戻しますと、このシールドスペーサー、かなり設計が細かいんですね。
かなり狭いスペースを走らせる必要があるもので・・・・・・
その為、一般的なFDM方式の3Dプリンターだと出力が難しいかもしれません。
ちなみに私が某案件用に製作した際はDMMさんで出力してもらってます。

そんな代物なので、データーを公開するよりも、
出力品を頒布する方が親切なのか?という疑問が出てきてる次第でして。
データーを公開すること事態は全く問題無いので、
人柱に立候補される方、いらっしゃるかな??

2021年4月19日月曜日

濃飛バス

 高山から新宿まで濃飛バスを利用しました。
名古屋経由で新幹線を使ったならば15000円くらいかかるところを、
約半額で済むのはリーズナブル。
高山-松本間は安房峠を越えるので、景観も楽しめます。

今回、ちょっとしたトラブルが有ったので、一応記載しておきます。

この路線は要予約となっておりまして、予約は複数の方法で可能です。
私はパソコンからWEB予約を使いました。
と言っても、濃飛バスのサイトで予約処理を行っているのではなく、
「ハイウェイバス ドットコム」というサイトにて予約処理を行っています。

私もこのサイトにて、15時の便を予約しておりましたが、
用事が早く片付いたので、余裕で1便前に乗ることが可能に。
ということで、空席も有るようなので、予約変更することにしました。

既に高山のバスターミナルに居たのですが、
WEB予約した乗車券の予約変更はWEBからしか出来ないと言われ、
駅前のおしゃれなラーメン屋さんで、昼飯を食いつつ、予約変更の手続きを。

ここまではまぁ、特に問題無かったのですが、
その後、バスターミナルに戻ると、乗車券の印刷が必要との話に。
どこかで印刷する必要があるものの、そんな場所がありません。

バスターミナルのスタッフさんが、ここにメールで送ってくれれば印刷しますよと、
メールアドレスを渡してくれたものの、
今度はバスターミナル内のフリーwi-fiの接続が うまくいかない!!

なんだかんだで20分近く格闘。
最終手段として、ハイウェイバスドットコムのIDとパスワードを
スタッフの方に渡し、ログイン後に印刷してもらうことに。
バスの発車時間を過ぎていたものの、なんとか乗車することが出来ました。
バスターミナルのスタッフの方には 感謝しかないです。

とまぁ、ここまでなら いい話で終わるのでしょうけど、
そもそもシステムが おかしくね? というツッコミ。

ここまで大騒ぎして印刷した乗車券、
乗車する際に運転手に渡して終わりという代物。
意味ありげにQRコードなんかも印刷されていますが全く使用しません。

運転手が回収した乗車券を後で事務処理するのか?と言うと、
それも絶対に有り得ないんです。
なぜなら、スマホ表示の乗車券を使う人は画面を見せるだけだから。

つまり、運転手が回収した乗車券は予約日時を見る為だけで、
その後はゴミになってしまうもの。
ならば、バスターミナルのスタッフが、この客は予約OKですと
一言伝えるだけで済んでしまうという話じゃね?

ちなみに、WEB予約の状況もバスターミナルの端末から全て確認できてます。
私の氏名等も全て把握されてました。

バス乗り場とバスターミナルの窓口が離れてるならば難しいですが、
実際すぐ横にありまして、バスの発車を待ってくれというのも、
スタッフの方が運転手さんに口頭で伝えてました。

まぁ元はと言えば予約変更しようとした私のせいかもしれませんが、
過去こんなにも融通効かないシステムを使ったことなかったので、
ちと閉口してしまった次第。

ちなみにハイウェイバスドットコムも退会いたしました。
IDとパスを外部に出したという点もありますが、
ここのサイトは もう使いたくないなぁというのが素直な感想です。

KKR下呂 しらさぎ

 先日、また下呂って参りました。
無理すれば1泊しなくても良かったものの、時間の余裕が無いのは嫌だったので、
下呂で1泊することにしました。

前回は湯快リゾートの別館を利用したわけですが、
今回泊まったのは「KKR下呂 しらさぎ」です。

国道257号よりも山側に位置しているので、駅からは そこそこ距離あります。
一応、無料送迎も有るようですが、利便性に若干の疑問有る様なので、
マイカーもしくはレンタカーの方が良いかもしれません。

温泉街へも歩いて行けないことはない距離ですが、
帰りは坂道を登ってこなければならないのが ちと辛いかも。
その代わり、「合掌村」や「いでゆ朝市」まで非常に近いのはメリットかと。

入館した第一印象は、「館内が綺麗」でした。
そんなに新しい施設ではないはずなのですが、
メンテが行き届いているようで、全くと言っていいほど年季を感じません。

設備も一通り揃っている感じ。
TVはBSも映ります。
感心したのは この時期でも ちゃんと暖房が生きていること。
部屋のみならず、廊下も ちゃんと保温されています。

最上階に温泉浴場が有ります。
洗い場は5人分しかないものの、浴槽は10人くらい浸かれるかな?
大浴場と呼ぶのは ちと厳しいかもしれませんが、
きちんと天然温泉ですし、まぁ悪くないかな。
残念ながら露天風呂は有りませんが、浴室から下呂温泉街を一望できるので、
眺めは いい方だと思います。
湯温はたぶん41℃くらいだと思われるので、
私としては もうちょっと低いほうが良かったなぁ。
この浴場、朝9時まで ずっと開いているので、使い勝手も良いです。

同じフロアーにはマッサージ器も設置されていました。
また飲み物の自動販売機も設置されているのですが、
販売価格が定価より安くなっていたのにはビックリ。

食事に関しては・・・・・・・・
ごめんなさい、食べていないのでノーコメントです。
一応、朝食付きプランにしてたのですが、
チェックイン時に朝食の時間を尋ねられまして、7時か7時半の2択!!
めっちゃ早いなぁと思いつつ、遅いほうの7時半を選択。
しかし案の定、目が覚めたら8時。
朝飯は食いそびれてしまいました。
朝食の時間については ちとマイナスですね。

フロントの向かい側には売店がありまして、おみやげ品を売ってます。
湯快リゾートの売店よりは品揃え良かったです。
駅前のおみやげ屋さんには負けますけれど、
ちょっとしたおみやげならば、ここで足りてしまいますね。

売店の更に奥に、喫茶コーナーっぽいところが有ったのですが、
曜日や時間によって、営業してるのかな??
ちょっと謎なコーナーでした。

あと要注意な点として、玄関が23時で施錠されます。
深夜まで外で飲み歩きたいという人は注意しましょう。
(スタッフは常駐してるので連絡すれば開けてくれますが、面倒ですよね)

ざっとこんな感じで、全体平均としては評価高いです、ここ。
また下呂に泊まることあれば、ぜひ利用したいです。
可能ならば、夕食も ここで食べてみたいですね。
口コミでは 割と評判良いみたいですので。

2021年4月11日日曜日

部品供給が怪しい雰囲気

 世界的に半導体の供給状況が悪化していると、
既にニュース等でご存知の方も多いかと。

以前にも半導体不足の状況は起こっていましたが、
今回のような半導体全般に及ぶ騒ぎは記憶にありません。

いつ収束するのか、先が見えない状態というのが やっかいなところですね。

実は半導体だけでなく、プラスチックも供給不足が起きているという話がありまして、
プラスチックを使用しているコネクター等の入手性が悪化している模様。

私も一部の部品について在庫を厚くする方向で対応中。
皆さんも ご注意を。

2021年3月25日木曜日

「湯~とぴあ宝」へ行ってきました

 

下呂への出張途中、「湯~とぴあ宝」を初利用。
できればもっと岐阜寄りの施設を利用したかったものの、
電車で訪問できる範囲には存在せず。
その為、ここを選択した次第。
 
最寄はJRの笠寺駅です。
広大なJRの敷地を跨いで移動する必要がある為、
駅から徒歩で10分くらい見ておいた方が良いかな。
一応、金山駅へ無料送迎バスが運行されているのですが、
運行時間帯に難が有る為、今回は利用できず。
笠寺駅は各駅停車しか止まらないのに対し、金山駅は快速が止まる為、
この送迎バスの利便性が上がると嬉しいところなのですが・・・・・
 
さてまず入館した第一印象は「館内がキレイ」。
出来たばかりの建物とは思えないものの、メンテが行き届いているようで、
パッと見、出来たばかりのような印象を受けます。
 
館内は広く、健康ランドに有ると思われるものは全て存在してる感じ。
(ただし売店だけは無いです)
お風呂も広く、湯温も種類が有り、なかなかの高ポイント。
天然温泉は無いものの、薬湯は有るので私としては問題無しです。

お風呂は「樹木の湯」と「輝石の湯」という2種類が存在し、
月替わりで男女入れ替わる仕様。
今回私が入ったのは「輝石の湯」でしたが、「樹木の湯」も入ってみたいですね。
 
1階はお風呂の他に、食事処も有ります。
和洋中と一通り揃ったメニュー内容のようですが、
私が入館した時点では既に深夜メニューのみとなっていたため、
通常メニューは次回のお楽しみという感じ。
食事処は0時で終了の為、その後は食事が出来なくなってしまいますが、
冷凍食品の自動販売機が設置されているので、
たこ焼き等の軽食ならば、深夜でも食べ物があるのは評価できますね。
 
最近の健康ランドはマンガコーナーが設置されてることが多いのですが、
ここにも もちろん有ります。
パッと見た感じ、種類も多めのようです。
 
他にも卓球部屋等、日帰り客が満喫できるような設備が充実してる感じ。
なかなか素晴らしいなぁという印象です。
 
入館時にフロントにてタオルセットと館内着を受け取ります。
館内着については可もなく不可もなくという感じ。
タオルセットですが、バスタオルに相当するものはサイズが小さいです。
スポーツタオルくらいと思っていただければよろしいかな。
この点は、ちょっとマイナスポイントかな。
無料の歯ブラシも無い為、110円で購入する必要があります。
これもちょっと残念な感じ。
 
今回私は、プレミアムルームを利用してみました。
リクライニングシートのタイプも有るのですが、
私が利用したのはフラットシートのタイプ。
ベッドではないものの、完全に横になって寝られるのはいい感じです。

プレミアムルームを利用すると、受付時にタオルケットを渡されます。
寝る際に体にかける為のものですが、これもサイズが小さい!!
タオルケットと呼んでますが、薄手のバスタオルという代物です。
一応2枚渡されるのですが、ちと物足りない感じ。
プレミアムルーム内が十分に暖かければ これでもいいのかもしれませんが、
そこまで暖房が効いてるわけではないので、
しっかり保温対策をしてから寝ないと、湯冷めするかもしれません。
(というか、実際に私は風邪ひいてしまいました)

あと、プレミアムルームは一応個室に区切られているものの、
出入り口はアコーディオンカーテンのみで、カギもかけられない為、
貴重品は更衣室のロッカー内に入れておく必要があります。

プレミアムルーム内のテレビはBSも映ります。
無料で映画も観れるようになっておりますが、
逆に有料の映画プログラムはありません。

お隣さんの迷惑にならないよう、テレビはヘッドホンで聞くようになっており、
ヘッドホンは備え付けられております。
(持ち込んだヘッドホンを繋げることも可能)

コンセントも用意されているので、スマホやタブレットの充電も可能。
私が利用したファーストルームには小さめのデスクも有ったので、
ノートPCでのちょっとした作業も可能かと。
ただ、先に書いたようにカギが掛けられない為、
それらをルーム内に置いておけない点が不便ですね。

2021年3月8日月曜日

V/Aプローブ用の表示器

 現在開発中の「V/Aプローブ」は電圧と電流をデーター化することに特化したもの。
従って これ単体で電圧値/電流値を見ることが出来ません。
Iot用途としてはデーターさえあれば事足りるので、これで問題無いわけですが、
テスト等では直接読みたいと思うことが有りますよね?

そこで、V/Aプローブに接続して電圧値と電流値を表示するユニット、
というのを企画いたします。
このユニット自体は 当方から製品としてリリースいたしません。
この表示ユニットについてはソースコードも含め、オープン扱いといたしますので、
ユーザーの方が任意で製作されることを想定しています。

こちらから公開するのは以下の3点。
  ・回路図
  ・部品表
  ・ソースコード

使用する部品は一般流通していて入手が容易な物を予定しております。
ただし、SPIバスを使用する場合のみ、基板が専用となってしまうため、
未実装の基板を当方から実費頒布する予定でおります。

ここからが本題なのですが、上記をご理解頂いた上で、
ソースコードの開発を引き受けて頂ける方を1名募集いたします。
報酬といたしまして、「V/Aプローブ」一式を差し上げます。

条件といたしましては下記の内容です。
  ・ソースコードの著作権は保持して頂きますが、
   ユーザーサイドでの利用は完全フリーとします。(商用利用も可)
   サンプルプログラム的な位置づけと認識頂ければよろしいです。
  ・ユーザーサイドでのソースコード変更を容認。
  ・github等にてソースコードの公開を行って頂きます。
   (当方からはリンクを張るまでです)
  ・開発に必要な部品は支給いたしますが、
   パソコン等の開発機材はご用意ください。
  ・開発するソースコードは2種類になります。
   「V/Aプローブ」とのインターフェースが2種類ある為、
   それぞれ個別にリリースして頂きます。(RS485版とSPI版)
  ・動作しては一定時間間隔で「V/Aプローブ」からデーターを取得し、
   LCDパネルに電圧値と電流値を表示する、という内容です。
  ・ターゲットボードは「Arduino Uno」の予定です。

ソースコード自体の難易度は低めではないかと思っております。
ただ、一般公開される前提ですので、ある程度綺麗にコーディングして頂く必要は有るかも?

このような条件ですが、興味感じられましたら ぜひご一報お待ちしております。

2021年2月19日金曜日

PIC16F18456のSUBFWB命令

 V/Aプローブではセンサーの出力信号をA/Dコンバーターで取り込んだ後、
人が直読できる数値に変換して出力する為、
ソースコード内で乗除算まで必要になります。
とはいえ、所詮16Fシリーズですから乗除算の命令が実装されているわけではないので、
それらは全て加減算を使って処理することになります。

そのコードにSUBFWB命令を書いたところ、アセンブラーがエラーを!!
改めてデーターシートのインストラクションコードの項目を確認しても、
おかしなところが見つかりません。

結論から申し上げると、なんとこれデーターシートの記載間違いでした。

実際にPIC16F18456に実装されている命令はSUBWFBだったのです。

後から気付いたのですが、データーシート内の命令一覧表にはSUBWFBが載ってて、
個々の命令説明の箇所にはSUBFWBが載ってるという状態でした。
私は通常、個々の説明しか見ないので気付くのが遅れてしまいました。

このSUBWFB命令、数バイト長のデーター同士の引き算に威力を発揮します。
SUBFWB命令でも処理は可能ですが、値の入れ替えが発生する為、
ソースコードが倍以上になってしまうのが難点。
そういう意味ではSUBWFBの方が実装されていて、むしろラッキーでした。

しかし、いつ修正されるんでしょうかねぇ。
やっとErrataもリリースされたようですが、これはチップ内部に対する話なので、
マニュアルに関する不具合の記述はありません。

日本のマイクロチップへメール投げてみようかなぁ・・・・・・・・

2021年2月18日木曜日

差動シリアル信号をRS232へ変換

 今日は月曜に引き続き、V/Aプローブのファーム作成を進めることに。

V/AプローブはLED等が無い為、動作を直接的に把握することが出来ない為、
シリアル通信経由でPC上のTera Termに表示させて開発を行うことにします。

しかしV/Aプローブのシリアル通信ポートはRS-485準拠の差動信号線。
そのままではPCのRS-232に繋ぐことは出来ません。
こんなこともあろうかと、変換アダプターを作成してあったのですが、見つからず。
たぶん昔、某社へ冶具と一緒に貸し出したまま、うやむやになってる模様。

ということで、今回新たに用意することにしたわけですが、
ユニバーサル基板で自作するのは面倒に感じてしまったので、
今回はこれをスイッチサイエンスさんに手配。











差動信号を変換してくれる基板です。

大して高い基板でもないので、今回限りの使い捨てでも良かったのですが、
せっかくなので入出力にコネクターを実装し他にも流用できるようにしてみました。

この基板だけではTTLレベルの信号しか出てこないので、
PCに繋ぐためには更にRS-232Cレベルに変換しなければなりません。
さすがにそれは買うまでもなく、同人ハードとして頒布している「EIA574コンバーター」が
有りますので、それを1つ流用。

ということで2つの基板を繋げると こんな感じ。


 

 

 

 

 

 今回使ったEAI574コンバーターはFタイプという代物。
ホームページにはWタイプしか載せていないのですが、
このFタイプはPCとの接続用途に特化している代物。
なので、D-SUB9Pコネクターはメスのタイプになっています。

そんなこんなで、これを使ってV/AプローブとPCを接続。


 

 

 

 

 

 左の方にV/Aプローブの基板が居まして、
右からPCのRS-232Cケーブルが来てます。
V/Aプローブから電源線を引き出すので手間なので、
EIA574コンバーターにはACアダプターにてDC5Vを供給。
スイッチサイエンスから購入した基板にはEIA574コンバーターから電源を送ってます。

これで双方向通信が実現できるなら簡単で良いのですが、
残念ながら そうはうまくいかないのが残念なところ。

RS-485は半2重通信の為、トランシーバーICに対し、通信方向の制御が必要です。
この中ですと、スイッチサイエンスから購入した基板上のICですね。
基板の仕様としてはTTL信号側から方向制御が可能になっているものの、
その信号をどうやって作り出すか、というのが最大のネック。

なので今回は半2重も諦めて単方向通信のみで使用してます。
V/AプローブからPCへデーターを送るだけなら、これだけでOKです。

これでV/Aプローブ基板からの声が聞けるようになったので、
開発が少し進みました。

2021年2月16日火曜日

PC-7000が到着

新しいおもちゃ道具を入手いたしました。
実はハンディのデジタルテスターを買い替えたのです。
サンワのPC-7000です。
品薄なのか、入手までに少々手間取りましたが、本日到着しました。
今まで愛用していたFD-730Cも悪くない製品でしたが、
新製品であるPC-7000の凄さに一目ぼれ。
この機会に買い替えを決断したのでした。

私は稀に、デジタルテスターを現場に持っていくことがある為、
携帯ケース(CーPC7)も同時に注文。
まぁ、携帯ケースの方が先に届いたのでしたが・・・・・(笑)

さて本日届いたブツを開梱。
中身はこんな感じ。











なんと温度測定用の熱電対も付属してました。
使用頻度はともかく、大した値段のする物でもないので、
サービス品という感覚で添付してくれるのは ありがたいところかも。

もちろん上記の他にマニュアルも有ります。
そこそこの厚みがあるので、よくありがちな他国語併記型かと思いきや、
中身は日本語と英語のみ!!
つまり半分の約70ページが日本語マニュアルなのです。
どんだけ多機能なのやら・・・・・・
この機種の機能を活用するには、マニュアルが手放せないかも。

本体にはラバー製のホルスタが最初から装着されています。












ただ残念なことに、このホルスタにはテスター棒を収納するところが無い為、
やはり携帯ケースは用意した方がいいかも。

しかしこのホルスタもなかなかよく考えられております。










これがPC-7000の裏側。
ホルスタと紐で繋がっているのが遮光マグネットキャップというパーツ。
これは通常、PC-7000にはめ込まれているのですが、
少し捻るとPC-7000から外れるようになっています。










キャップの中央部にはマグネットが入っているため、
これを金属板面に貼り付けることで、PC-7000をぶら下げることが出来るんですね。

遮光マグネットキャップが嵌っている箇所は、
オプションの光通信ユニットの装着部も兼ねています。
なので「遮光」という名前になっているんですね。

さて、では早速動かしてみます。
まずは熱電対を繋いでみましょう。













特に何も面倒なこと無く、温度が表示されてますね。
小数点は1桁までというのが仕様になってます。
この熱電対はK型なので、上限1000℃まで測れるそうな。
ちなみにレンジ切換を行えば-10~ー50℃という温度帯の測定もできます。
ただ熱電対が露出の為、指で触っただけでも温度がズレてしまうので、
使い方には一捻り必要な模様。

今度はDC約5Vを計ってみます。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デフォルトの状態でも小数点以下4桁まで表示してくれますが、
「500000」ボタンを押すと・・・・・・













この通り小数点以下5桁まで表示してくれます。
これこそがこの機種の最大の特徴です。
ただハンディ機であるがゆえ、デスクトップタイプのような安定性は望めない為、
測定値によっては誤差値が表示に現れてきてしまうため、
その点については留意する必要があります。

ボタン操作しなくともデフォルトで全桁表示すれば良いのに、
と思う方もいらっしゃるかな?
表示桁を増やした状態だと、表示の更新が遅くなるんだそうです。
なので素早い変化を見落としてしまう可能性があるわけで、
むしろ使い分けできる仕様になっている点も、いい設計だなと感心。

3万円未満で これだけの機能を備えたデジタルテスターは
凄いの一言に尽きるかと。
さすがサンワですね。

余談ですが、精度を追求したハンディデジタルテスターは日置からも出ています。
しかしあちらは表示が5桁まで。
それでいて値段はPC-7000の1.5倍くらいします。
それを考えると、PC-7000のコストパフォーマンスは尋常ではないかと。

書き忘れましたが、上の写真を見て分かるとおり、
携帯ケースに収納時もホルスタを外す必要はありません。
私はてっきり、ホルスタは外すもんだと思ってたので、ちょっとビックリ。
しかしそのせいか、携帯ケースが なかなかにデカいです。(笑)
FD-730Cが結構コンパクトだったので、余計にデカさを感じます。
でもそのおかげで、ケース内の収納ポケットに余裕があるので、
オプション類を色々入れて持ち運ぶのは快適そうな感じ。
FD-730Cの時はオプション品をほとんど入れられませんでした。

2021年2月15日月曜日

X68Kcompactをご開帳

 オーバーホール&修理でお預かりしてるcompact、
ちょこっと時間空いたので手を付けてみることに。

ご存知のようにcompactの筺体はネジ1本で留められてて、
他はツメで留められてるという、面白い構造。
マンハッタンシェイプ機よりもペラペラのシールド板が使われてるので、
注意しないと手をサックリやってしまう。
なので、手袋を使用しながら注意して分解。

今回頂いてる問題点は2つ。
1つ目は電源が落ちないという点。
2つ目は音が出ないという点。

まずはサクっと電源を見てみることに。
本体から外して中を見てみると、結構キレイ。












見た感じ、液漏れの気配無し。
部品が壊れてる雰囲気も感じません。

この状態で電源投入。
問題無く電源ユニットは稼動します。
本体へ行くコネクターは
1・2・7番ピンがGND
3番ピンがコントロール
4番ピンが常時給電5V
5番ピンが-12V
6番ピンが+12V
8・9番ピンが+5V
という配列になっているので、各ピンの電圧をチェック。
無負荷状態なので、電圧値自体は優劣判定に使えませんが、
各部が生きてるかどうかの大まかな目安になる。

ということで、とりあえず各系統とも生きてる模様。
で、最後に3番ピンをGNDに繋いでみると、電源ユニットが停止する。
つまり電源ユニットのコントロール回路は正常ということですね。

ということは、このcompactの電源が落ちない原因はメイン基板側と。
んーーー、ちょっと やっかいな話に。

2021年2月12日金曜日

PX-335とコテペン40を比較

先日届いたgootのPX-335、別途注文している替えコテ先が届き次第、
そちらに交換して使用する予定なのですが、
せっかくなので標準装備のコテ先のまま、現在使用しているコテペン40と
使用感を比較してみることにしました。

使用するハンダは鉛フリータイプなので、
コテペン40の方は正確にはコテペン40NSという製品ですが、
ここではコテペン40と表記することにいたします。

 まず先に、各々の製品についてちょこっとだけ説明。
コテペン40は高千穂さんが出していた主にプロ業界で使用されていたハンダゴテ。
現在は高千穂さんが手を引いてしまった為、
関連会社であるセラコートさんがメーカーとして取扱いを継続中。
しかしコテペン最大の特徴である板状ヒーターの入手が困難になったことから、
コテペン本体も販売中止となってしまいました。

PX-335はgootさんが出している電子温度調節機能入りハンダゴテ。
設定温度は固定されており、ユーザーが変更することは出来ません。
以前はPX-338とPX-342という2機種が販売されていましたが、
最近新たにPX-335というタイプが追加されました。
このPX-335は設定温度が350℃と、
鉛フリーハンダに適した値となっております。

ではまず、今回使用する標準コテ先を見てみましょう。










右がPX-335で、左がコテペン40です。
コテペン40の先端が変形しているように見えるのはハンダのせいです。

一目で分かるように、コテペン40の方が先端が細いのです。
先端の細さだけで語るなら、PX-335等の替えコテ先にも細いものは有りますが、
コテペン40の様なきれいな円錐形になっていないため、
熱伝導が悪いという難点がありまして、私はほとんど使いません。

では実際にハンダ付けしてみた感触です。
ターゲットはセントロニクスコネクターとAWG24番線。
ちなみにハンダは日本スーペリアのSN100Cのφ0.8です。

結論から申し上げると、コテペン40の方が具合良いです。

まず、ターゲットにコテとハンダを当てた時の初動。
PX-335の方がハンダの溶け始めが遅いんです。
たぶんこの時点ではコテペン40の方がPX-335よりコテ先の温度が高いんでしょうね。
ではPX-335ではなくPX-338やPX-342を使えば良いという話にはなりません。
それは通常温度が高すぎて、鉛フリーハンダで使用しているコテ先が
あっという間に劣化してしまうのです。
ということで、作業のテンポという点でコテペン40に軍配。

次にハンダを流し込んでいる最中の状況。
これもコテペン40の方が良かったです。
PX-335だと、フラックスが飛んでしまう(=蒸発してしまう)のが早いようなんですね。
フラックスが飛んでしまうと濡れ性が悪くなりますから、ハンダの広がりが悪いですし、
ハンダの見た目も悪くなります。
この差は何なんのかと言いますと、コテ先の温度だと思われます。
PX-335の方は、コテ先の温度が高いんでしょうね。
対してコテペン40は、溶け始めの時点ではPX-335より高温だったものの、
ハンダを流し込んでる最中はPX-335より低めの温度になっている模様。
その為フラックスが飛ぶまで時間の余裕が有る為、
ハンダの広がりも良いし、仕上がりも綺麗な感じ。

昨今は鉛フリー用には温調付きハンダごて、というのが主流のようですが、
改めてコテペン40のバランスの良さを実感した次第。

余談ですが、コテペン40に相当する製品として、gootさんのCXR-41も持ってます。
当初はこちらを鉛フリー用に使用する予定だったのですが、
全く使い物にならず、コテペン40と交代させたという経緯。
単に温調無しのコテでいいという話ではなく、コテペン40の威力という話です。

2021年1月25日月曜日

PICのADC2の要注意点

 年末年始にADC2と格闘していたのは既に書いたとおりですが、
あるアプリにて更に問題点が露呈した為、ここに記載します。

PIC内蔵のA/Dコンバーターは10bitもしくは12bitに対し、
データー出力のレジスターは16bit。
そこで必ず、4bitもしくは6bit分が0で埋まることになります。
その0埋めをMSB側にするかLSB側にするかを設定するのが、
ADFMという設定ビットです。

通常はADFMをセットして、MSB側を0で埋める使い方が多いかと。
しかし10bitのA/Dコンバーターの下位2bitを誤差領域とみなし、
上位8bitだけを使用するというようなケースでは、
ADFMをクリアーするのは有用ですね。

ところがこの場合、ADC2内で積算処理すると、
ADACCがオーバーフローする場合が有ります。
ADACCが24bit長の場合は問題にならないと思いますが、
ADACCが16bit長のADC2では、ADC2内で積算してはダメです。

この解決策としてはADFMをセットしてデーターサンプリングと積算を行い、
その後のプログラムにてMSB側にデーターをシフトするという流れにしましょう。

2021年1月21日木曜日

泉天空の湯

ビッグサイトへお出かけするついでに、入浴&マッサージをと思い、
大江戸温泉物語へ行く気満々だったのですが、
なんと緊急事態宣言の影響で休業中とのこと。

ちと脱力しつつ、マッサージだけでも受けられるところを探していたら、
もっと近いところに温浴施設を発見!
それが今回の泉天空の湯 有明ガーデンです。

ビッグサイトの用事を済ませ、いざ泉天空の湯へ。
ビッグサイトからなら徒歩でも十分行ける距離。
大江戸温泉物語より断然アクセス良いですね。

このお店は有明ガーデンという複合施設の中に入ってます。
有明ガーデンは大きくて駅からの案内も随所に有るので迷いません。
しかし残念なことに、泉天空の湯の入口が判りづらいというオチ。
途中まではSPAの方向を示す矢印案内があるのですが、
有明ガーデン内に入ると、それが無くなってしまいます。
おかけで、1周ぐるっと見回ることになっちゃいました(笑)

泉天空の湯はシアター棟の裏側に有る建物内に存在します。
ビッグサイト方面から来ると、この建物の入口が ちと判りづらいので、
となりのショッピング棟から渡り廊下を通って泉天空の湯へ行くのが良いかも。

そんなこんなで到着しまして、いざ入館。
靴を脱いで下駄箱へ。
下駄箱の鍵にICチップが付いてて、それで館内の精算を行うシステム。
まず下駄箱の鍵をフロントに渡してチェックイン処理。
タオルセットと館内着で1650円ですが、チェックインはあくまで、
ICチップへの登録処理のみ。
精算は全て退館時に行いますのでチェックイン時の支払いは無し。

泉天空の湯は2フロアー構成。
浴室とリラクゼーションは上のフロアーに有りますので、
まず上のフロアーに上がり、脱衣所へ。
脱衣所のロッカーは下駄箱の鍵とは無関係のフリースタイル。
好きなところを選んで使えます。

荷物と衣類をロッカーに入れ、いざ浴室へ。
まず最初は かけ湯ですが、湯温が高めで ちとビックリ。
かけ湯の温度が高いと体にショックが大きいわけで、
かけ湯の意味が半減するような気がするのですが、どうなんでしょ?

浴槽の種類は そこそこ有りますね、ここ。
天然温泉は露天風呂の浴槽2つ。
2つの違いは湯温です。

内湯の方はバイブラとか炭酸泉とか諸々。
内湯の方は全般的に湯温が抑え目で、私としては好印象。

洗い場の水圧が ちょっと弱めな感じです。
シャワーは まぁなんとかなるものの、
カランの方はお湯の出が弱くて、洗面器にお湯を溜めるのに手間が。

歯を磨こうと思いきや、ここは歯ブラシが置いてないんですね。
ちょっと残念な感じ。
ちなみに髭剃り用のカミソリは置いてあります。

お風呂から上がり、マッサージへ。
マッサージルームの手前に岩盤浴コーナーが有りましたが、
岩盤浴は別料金とのこと。
私は岩盤浴に興味無いので特に問題有りませんが。

マッサージは無難にボディーの40分コース。
んーーー、上手とは言いがたい感じかなぁ。
また利用したいかと聞かれると疑問を感じるところ。

下フロアーに降りると、飲食コーナーがあります。
食事用のエリアと、ドリンク/軽食用のエリアとに分かれてますが、
カウンターは全く一緒(笑)
今回は食事後に入館したのでどちらもスルー。

飲食コーナーの更に奥に、リラックスラウンジという休憩コーナーがあります。
TV付きのリクライニングチェアーが並んでる他、
マットレスが積み上がってるゴロ寝コーナーも。
ブランケットも備えられてるので、ここで仮眠も出来ますが、
熟睡できるほど暗くないという点と、飲食コーナーの音が丸聞こえで騒がしいので、
実際ここで熟睡するのは厳しい気がします。

最後は自動精算機で支払いです。
機械にICチップをかざし、利用額を払います。
もちろんクレジットカードも利用ですが、電子マネーはNGでした。

支払いを済ますと出口ゲートを通るためのQRコード用紙も出てきます。
それをゲートにかざして通過し、下駄箱コーナーへ。
退館という流れです。

施設が新しいので、どこもかしこも綺麗。
本来は24時間営業らしいので、お台場で一晩過ごすなら選択肢の1つになるかも?
ただ熟睡は厳しいので、そこだけは割りきりが必要かと。
きちんと寝たいのなら、隣接するホテルを使えということなんでしょうけど・・・・(笑)

余談になりますが、入館時に「ヴィラフォンテーヌ・ヴィラージュ」の
会員登録を勧められました。
隣接するホテルの方の会員システムなのですが、
入会すると泉天空の湯が割引になると言われまして、
入会金も会費も無いので、それなら入会しておこうと思ったものの、
実はこれ、全くムダな代物(笑)
会員割引で入館すると確かに若干安くなるんですが、館内着が付かなくなるんですね。
で館内着を追加してもらうと、通常料金と同額になるという・・・・・・・
館内着無しで利用したい人には有用かもしれません。

2021年1月17日日曜日

フォトカプラーをマイコンに接続

 非常に初歩的な内容なのですが、実際に問題ある設計を見かけたので、
念のために記載しておきます。

マイコンで外部機器からの信号を受け取る際に、
フォトカプラーを噛ますことはよく有りますね。
電圧が違う回路だったり、絶縁が必要だったりと、目的は様々。

しかし大抵の場合、基本的な回路は下記のような構成かと。


 









フォトカプラーがOFFの時はプルアップ抵抗でハイレベルになっていますが、
フォトカプラーがONになるとローレベルになるという動作ですね。

ここで使用するフォトカプラー、速度も要求されないような条件だと、
TLP785等のもっとも基本的なタイプを使用されると思われます。
ここにTLP627等のダーリントン出力のフォトカプラーを使用してはいけません

ダーリントン出力は出力ON時の残電圧が高いので、
マイコン側入力のローレベル規定に達しない可能性があります。

マイコンが5Vで動作している場合には さほど問題にならないと思いますが、
最近の流れは低電圧化なので、低電圧動作のマイコンでは要注意です。

2021年1月7日木曜日

PICのピン振りの修正

 V/AプローブのPICマイコン部で、回路図レベルの間違いが露見。
今回は その修正のお話です。

こういう話を書くならば回路図を載せるところなんですが、
V/Aプローブは未完成ということもあり、まだ回路図が公開できません。
内容がわかりづらくて御免なさい。

V/AプローブにはPIC16F18456というマイコンが載っています。
これで各種制御を行っているわけです。

PICマイコンですから当然ながら内蔵A/Dコンバーターも有るわけですが、
外付けA/Dコンバーターも使用しておりまして、
PICとのインターフェースはSPIバスを使用しております。

それとは別に、V/Aプローブをデーター収集用機器と接続する為の外部インターフェースとして、
SPIのようなバスを用意しております。
「SPIのような」と書いているのは、動作的にはSPIバスそのものなのですが、
電気的な仕様が通常のSPIバスと異なっているからでして、
PICマイコン側は標準で内蔵されているMSSPを使っております。

回路設計上、外部インターフェースはSPI1系統、
A/DコンバーターはSPI2系統に割り振っておりました。

昔のPICマイコンでは、各周辺機能のI/Oピンは割り振りが固定なので、
繋ぎ間違えていた場合は基板上でジャンパーを飛ばして修正していたわけですが、
最近のPICマイコンではPPSという機能で、周辺機能の接続ピンを任意指定できるので、
昔よりは かなり楽に回路設計を進めることが出来ます。
V/Aプローブも同様に、ラフに回路設計しておりました。

V/Aプローブのファームを書き始めまして、
PICのPPSにてピン振りを始めたところ、問題が発生。
回路図通りにピンが割り当てられないことが判ったのです。

PPSって実は、どこでも好きなピンに割り振れるよ、と言う超便利な仕様ではなくて、
割り振れないピンというのが一部有るんですね。
例えば28ピンパッケージのPICマイコンならば、I/OピンはポートA、ポートB、ポートC、ポートEの
4つに分類されておりますが、ポートEはMCLRなので割り当て不可として、
残りのポートA~Cの内、どれか2つに割り振り可能になっています。

具体的な話をしますと、V/AプローブのSPI1系統は回路図上でポートBに繋いでおりました。
SCK1やSDI1、SDO1は問題無かったものの、SS1のみがポートBに割り当て不可だったのです。
ポートBに割り当て不可というのは、ポートAかポートCならば割り当て可能という話。
これがPICマイコンのPPSの仕様上の制約なのです。

ちなみにSPI2系統は全てポートCに繋いでいたので、割り当ても問題ありませんでした。

基板を改造してジャンパー飛ばすのは避けたいなぁと思い、対策検討。
すると、以下の3つの方法がありました。

(1)SS信号の動きをソフト経由で他ピンに渡す
ソフトで入力ピンの状態を監視し、SS入力信号が変化したらソフトウェアで、
正しいSS入力ピンの状態を動かすという方法です。
前提として、SPI動作中でも各ポートの単純I/Oが生きてることが必要です。
EUSARTのI/Oを割り振られたピンは、単純I/Oの入出力が切り離されるので、
将来的にSPIも 同様の仕様になる可能性はあるかもしれません。
もしそうなった場合、この方法は使えなくなってしまいますね。

(2)SPI1とSPI2を交換する
実は今回、V/Aプローブで使ったのがこれ。
SPI1とSPI2は機能的には全く同一のもの。
なので交換しても問題ありません。
ということで、A/DコンバーターではSPI1を、外部インターフェースではSPI2を使うことに。
するとピン割り当ても全て問題無くなりました。

V/Aプローブでは外付A/DコンバーターのアクセスにSS信号を使う必要がありません。
PIC側がマスターになるからです。
なので今回は うまく行ったという話でして、
SPI1もSPI2も両方スレーブというような案件の場合は この方法だと解決しません。

(3)CLCを活用する
案外汎用性ありそうな方法としてCLCを使う手を思いつきました。
CLCというのはPICのI/Oピンをハードロジック回路に繋ぎ、
ソフトウェアを介さずにちょっとしたロジック処理を行うことができるという代物。
簡易PLDと呼べばいい感じかな?
これもPPS経由で任意のピンに入出力を割り当てできるので、
ジャンパー線の代わりに、PIC内部でピン間接続を行うことが可能になります。
ジャンパー線のように双方向で信号を流したり、
アナログ信号を送ったりということはできませんが、
PICの汎用性の高さを物語る上で、面白い方法の1つかと思います。

2021年1月2日土曜日

PICのADC2格闘 その3

 前回の話でADRPTとADCRSの設定については解決したはずですが、
それでもまだ、出力される値が何か変なのでした。

(3)Errataの問題

ここで念のため、ERRATAを確認してみることにしました。
今までの経験で、ERRATAの不具合にぶつかったことはほとんど無いので、
あんまり期待はしていなかったわけですが・・・・・・

すると、なんとADC2には3つの不具合が載ってました。
この内、ADGOビットに関する不具合はリビジョンA2までで、
私が使ってるリビジョンA3の石では修正済み。

2つ目の不具合はスリープ動作関連ですが、
私はスリープ機能を使っていないので、これも問題になりません。

最後はA/Dコンバーターの基準電圧として、
PIC内蔵の定電圧源(=FVR)を使用する場合の不具合。
これは完全にヒットです。
というか、PICの内蔵A/Dコンバーターを使う上で、
基準電圧源を外付けする人が どれだけ居るのやら・・・・・・・
大概の人は、この不具合がヒットすると思われます。

で、実際に内容を確認してみると、基準電圧にFVRを使用すると、
データーに誤差が出るらしい。
どれくらいの誤差とかまでは記載無いので、ちょっと曖昧ですね。
対策としてはtADを8μs以上にすること、だそうな。

えーと、マニュアルの434ページを見る限り、8μsを超える設定ってNGなんですが・・・・
頭を抱えつつ、今度は558ページの仕様を確認すると、
tADの設定範囲は1~9μsとなっています。
ということは、8~9μsの値に設定すれば大丈夫ということか??

とりあえず、その値に直してみようと手をつけたところで、1つ気付きました。
A/Dコン用の専用発振器が使えないやん。
ケース バイ ケースでメインクロックを変更できるようにと、
A/Dコンバーターの動作クロックに専用発振器を使うようにしてました。
しかしこの発振器、周波数をユーザーが変更不可なのです。
この専用発振器を使った場合のtADは約2μsだそうな。
なのでERRATAの対策を行うには
専用発振器を諦め、メインクロックを使うしかない
と。

仕方無いところなので、メインクロック使用に切換え、
tADを約9μsに設定いたしました。

で、結果はどうかなと・・・・・・・ 変わらん。orz

(4)アクイジョンタイムとプリチャージ時間

ここから色々と試行錯誤しているうちに気付いたのですが、
平均化の為の積算回数が増えるほど、出力される値が減っていくとな。
誤差が出るのではなく、値が減っていくんですね。

そこで、積算前の値も同時に見比べてみることにしました。
以前の記事でADRESの存在意義に異を唱えておきながら、
まさかここでADRESが必要になるとは・・・・・・・orz

気を取り直し、ADRESの値と平均化処理後の値を同時にモニターしてみると、
ADRESの値が だんだん減っていってる!!
そりゃー、平均化後の値が少なくなってしまうわけですね。

ここからがまた試行錯誤になっちゃったわけですが、結論としては、
アクイジョンタイムとプリチャージ時間を設定するとダメ。

Errtaに不具合が載っていないということは、
石自体には問題無いということなんでしょうね。
ということは、他の設定とかも絡んでる可能性が大ですね。
しかしこれ、ADC2の入力部を詳しく把握する必要があるので、
現時点ではスルーすることにします。
当然のことながら有効な機能だから実装されてるわけでしょうから、
ちゃんとした使い方が解れば使用していきたいところなので、
その内 時間があるときにでも手を付けてみることにしましょう。

 

ということで、これでやっと想定どおりの動きをしてくれるようになりました。
長かったぁ・・・・・・・・

余談ですが、PIC16F18456のADC2、ADACCが24bit長に拡張されてました。
さすが問題あると気付いてたようですね。(笑)
おかげで12bitのA/Dコンでもガッツリ積算できます。
むしろこっちの方が128回まで積算かけられる分、18F47K40より優秀という話に。
ちなみに128回というのはADCRSから来る制限。
ADACCが24bit長なら12bitのデーターは4096回まで積算できるはずですが、
あいかわらずADCRSが3ビット長なので、2^7 = 128 という上限になっちゃってます。

実はそれよりも、PIC16F18456のErrataが出てきてない方が気になってます。
今までの例からチップに不具合が無いとは思えないので・・・・・・
早くErrataがリリースされて欲しいなぁ。

2021年1月1日金曜日

PIC18Fで丸め処理を含む8除算

 内容が重い話を続けて書いてると気分転換したくなったので、
少しだけ違うことを書いてみます。

ビットシフト使って割り算を行い、端数を四捨五入する丸め処理を行う方法です。
もちろん他にも方法は有ると思うので、これが正解というわけではありません。

ターゲットの石はPIC18F47K40等のPIC18Fシリーズとします。
16Fシリーズだと命令が異なる為、そのまま使えません。

16ビット長のデーターを8で割る例です。
上位がDATA-H、下位をDATA-Lと仮定。

1)    RRCF    DATA-H,1,0
2)    RRCF    DATA-L,1,0
3)    RRCF    DATA-H,1,0
4)    RRCF    DATA-L,1,0
5)    RRCF    DATA-H,1,0
6)    RRCF    DATA-L,1,0
7)    CLRF    WREG,0
8)    ADDWFC    DATA-L,1,0
9)    ADDWFC    DATA-H,1,0
10)    MOVLW    
0x1F
11)    ANDWF    DATA-H,1,0

説明しやすいように、頭に行番号をつけておきました。

まず、1行目~6行目でビットシフトを使って8除算。

7行目~9行目が丸め処理です。
4行目まででデーターが奇数だった場合、
6行目の処理後にキャリービットが立っているわけです。
このキャリービットが端数と見なせるので、キャリービットが寝てれば切り捨て、
ビットが立っていれば切り上げすればいいわけです。
それを7行目と8行目で実行しています。
DATA-Lの切り上げ処理の結果、繰り上がりが発生する場合もあるので、
9行目で繰り上がりの処理を行っています。

最後、DATA-HのMSB側3ビットには不要データーが入るので、
10行目と11行目でそれを除去しています。


2021/1/25 追記
上記のコードだと問題有る点を発見。
元DATAがか0xFFFFの場合、処理後のDATAが0x2000になってしまいます。
(正しくは0x1FFF)

DATAがフルスケール値の場合のみ、繰り上げをスルーする処理が必要ですね。

PICのADC2格闘 その2

(1)データー出力レジスタの間違いの話

 前回の話の続き、バースト平均化モードでは目的達成不可と判明したので、
今度は平均化モードで挑戦することに。

平均化モードでは個々のサンプリングのトリガーがこちら側で制御可能。
ならば一定間隔を空けてトリガーを掛け、全体で20msになる様、調整してやれば良いはず。
とは言え、20msをソフト的に設定することは出来ないので、
PICのI/Oピンからタイミング信号を出し、オシロスコープで時間を測ります。

この目論見は成功。
トリガー間隔を微調整することで目標の20msに合わせることが出来ました。
と・こ・ろ・が・・・・・・・・・・・あくまで感覚的な話なのですが
なんとなく平均化されていないような感触がするんです。
というのも、データー値の変動が平均化前と一緒っぽい。

改めてマニュアルを調べてて私の勘違いに気が付きました。
単発のデーターと平均化処理したデーターが出てくるレジスタは別物だった!!

平均化処理も何もしていない素のデーターというのはADRESというレジスタに入ります。
このレジスタ名は従来のADCの出力データーレジスタと同一。
なので、ADC2の出力データーレジスタも てっきりADRESだと思い込んでました。

しかし実際には平均化処理データーが出てくるのはADFLTRというレジスタでした。
なんと紛らわしいことやら。
平均化処理を使っててもADRESからデーターを読むことが可能ですが、
そんな使い方する人は ほぼ皆無でしょう。
ならばデーター出力のレジスタは統一して欲しかったところです。
この辺りからADC2のインテリジェンス性に疑問を感じ始めたところ。

(2)ADRPTとADCRSの謎

出力レジスタの間違いに気付き、早速修正を行いまして、いざ再実行。
すると・・・・・・・やっぱり値が変。 orz

あれこれ試して、やっと原因が判明しました。
それはマニュアルに記載されている下の式。

ADRPT = 2^ADCRS

これだけ見ると、ADRPTを設定すればADCRSにも値がセットされる様に思われます。
しかし両方とも読み書き可能なレジスタだし、そもそも2^ADCRSは2のべき乗値。
ADRPTからADCRSへの変換は不可能でしょうから、
ADCRSを設定するとADRPTに値が入るという解釈かと。

と、このように漠然と解釈していたのですが、全く違いました。
この2つのレジスタは目的が異なるもので、
それぞれ設定してやる必要がありました。

ADRPTは平均化処理の際のサンプリング回数を設定するもの。
それに対しADCRSはサンプリングにて積算されたデーターを
ADFLTRレジスタに出力する際に割り算する値を設定するのでした。

だから上の式の意味は、「ADRPT」と「2^ADCRS」が同じ値の時に、
平均化処理が成り立つんだよ、という意味なのでした。
なんという紛らわしい記載や。 orz

そもそもですよ、平均化するという動作モードならば、
常にこの2つの値は同一になっていなければならないじゃないですか。
ならばこれをユーザーがレジスタ設定で合わせるという仕様はおかしいわけです。
この時点で確信しました。
ADC2はインテリジェントなユニットではないと。

上に書いた様に、2^ADCRSは2のべき乗値ですから、
ADRPTの値も好きな値を使うわけにいきません。
ADCRSは3bit長なので、設定可能値は0~7。
2^0 = 0
2^1 = 2
2~2 = 4
2^3 = 8
2^4 = 16
2^5 = 32
2^6 = 64
2^7 = 128
具体的に2^ADCRSの値は上記8つしか選べないわけです。
で、ADRPTもこれに合わせる必要があるわけですから、
ADRPTの値も8種類しか選べません。

もう、最初のADC2への期待がボロボロと音とを立てて崩れてます。(;;

気を取り直して、サンプリング回数128回の設定で試してみることに。
ADCRS = 7、ADRPT = 128 という設定ですね。

いざ動かしてみると平均値データーが明らかに変!!

予想されるデーター値はだいたい判っていたのですが、とんでもなく値が異なっていました。
今度は何や。(;;

これですが、ADC2の内部構成に問題が有りました。
サンプリングデーターが積算されていくレジスタはADACCなのですが、
このレジスタ、16bit長しかありません。
今回使っているA/Dコンバーターは10bitなので、
10bit長のデーターを128回積算するとADACCが溢れてしまうのです。
なんという設計仕様。orz

なので今回の場合は64回までしか積算してはいけないというオチだったのです。
こんなのユーザーが考えて設定値に制限加えなければならないなんて、
ADC2は なんと頭の悪いユニットなのでしょう。(;;
PIC16F18456の場合、A/Dコンバーターは12bitなので、
積算回数は16回が上限ということになるんでしょうねぇ、きっと。

気を取り直して、ADCRSに6、ADRPTに64を設定したら、
それっぽいデーターが出力されるようになりました。
とは言え、こんな罠のような仕様があるならば、ADC2で平均化処理せずに、
ソフトウェアで処理した方が よほど安心な気がします。
積算回数の上限も無くなるし、ソフトで処理してもそんなに重くはないです。
ADC2の平均化モードは 存在価値に かなりの疑問を感じます。

1つ、確実に判明している問題として、平均化処理時の割り算計算についてです。
真っ当な計算ユニットであれば、割り算時に発生する端数の丸め処理も、きちんと行うはず。
しかしADC2の場合、ADCRSの設定値に従ってビットシフトするだけで、
端数の丸め処理を行っていません。
(マニュアルにも記載が無いので、念のために実機確認してみましたが、
やはり丸め処理は行われていませんでした。)
偶数をビットシフトで割る場合は端数が出ないので問題になりませんが、
奇数の場合は端数が出てくるので、ちょっと問題があります。

具体例を挙げますと、10進数で111という値を4で割ります。
単純:計算なら 111 ÷ 4 = 27.75 となりますね。
これをビットシフト方で割り算してみましょう。
10進の111 => 2進で1101111
4で割るというのは、右側に2ビットシフトすることになりますので、
1101111を2ビットシフトすると11011。
11011を10進に戻すと27です。
27.75が27として出力されてしまうわけです。
簡易計算ならともかく、真っ当な計算ユニットとしては、これは問題でしょう。
とりあえず、今回はADC2を利用する前提の話なので、
この問題はスルーいたしますが、後日改めて対策することにします。

余談になりますが、対策するとしたら以下の2つの方法が考えられます。
・1つ目は平均化処理を全てソフトで処理する。
・2つ目は、ADC2を積算モードで動かし、ソフトで割り算処理を行う。
・3つ目として、ADCRSの値を1少ない値に設定し、丸め処理を含めた割り算をソフトで行う。

3つ目の方法は捻り技になるかもしれません。
ADCRSの値を1少なくすると、平均値の2倍の値が出力されます。
上記の計算例なら、2進の1101111を4ではなく2で割ることになるので、
計算結果は110111、つまり55という値が得られます。
これをソフトにて丸めも含めて÷2の処理すると28という値が出るわけです。

ともあれ、とりあえず平均化モードは動くようになったぽいので、
一安心かと思いきや、今度は別な問題が浮かび上がってきました。
それについては次回へ。

(続く)