2022年8月22日月曜日

Sermoon D1にBL-Touchを装備した際の要注意

 Sermoon D1にオプションのBL-Touchを付けることで、
ノズルクリアランスの自動調整が可能になります。
Sermoon D1の大きな不満点が これで改善されるわけです。

うちのSermoon D1もBL-Touchを追加して ちょろちょろ使用していたわけですが、
昨日、要注意点に気付いたので ここに記載します。

ヘッドを最右奥に移動すると、部品衝突が発生!

Sermoon D1ではX:Yが280:260まで移動可能です。
BL-Touchが無ければ、ここまで動かしても全く問題有りません。

ところがBL-Touchを取り付けると、ここまで動かした際に接触が発生します。
BL-Touchはヘッドの右側に取り付けるようになっているのですが、
付ければ当然ながら、ヘッド部の右側サイズが10mmくらい延びるわけです。
これがファームの可動制限域に反映されていないのです。
その結果、BL-Touch部が本体側の部品と当たるようになります。

X座標が270位までは問題ありません。

手動でヘッドを動かす際は ぜひ覚えておきましょう。

あと、念のため、スライサーソフトの出力エリア設定も
確認して置いた方が良いと思います。

地獄のロードワーク終了

 先週の前半から、3DプリンターにてASAフィラメントを使った出力を行ってました。
これがとにかく絡まる。
リールの中で絡まるので、巻き締まりが起こって、フィラメントが出なくなるんですね。
しかし、フィラメントが無くなるのはセンサーで検知できるものの、
フィラメントが送られなくなるのはセンサーで検知されないので、
3Dプリンター自体は動作を続けるわけです。

出力に約2日半かかるという大物を製作しようとしていたわけですが、
油断するとフィラメント絡まりで出力失敗。
また最初から開始・・・・・・と複数回トライしていました。

最後は結構いい線まで行ってたものの、ちょっと気を失ってる間に絡まり発生。orz
この時点で その大物を製作できるだけのフィラメント残量を切ったので、
諦めて小物の製作に移行。
小物と言っても、出力に半日近くかかるような代物です。

やはり気を抜くことは出来ず、昼夜を問わず気力で監視。
何個か失敗も出てしまいましたが、小物の出力は なんとか完遂できました。

この4~5日の間、とにかく長時間 目を離すことができないので、
こまめな仮眠で なるべく時間を空けずに監視するということをやってたわけです。
もう体ボロボロ(笑)

ASAでの出力終了後、ABSでの出力を数点行いました。
こちらも半日近くかかる部品も含まれていたわけですが、全く問題が発生しない!!
あの、ASAでの格闘は何だったんだ?と思ってしまいます。
久しぶりにリラックスした気分で寝ることが出来たのでした。

それにしても、今後もASAのフィラメントは利用したいと思ってるわけですが、
何かしら考えないとアカンですね。
体力と時間を犠牲にして出力作業するくらいなら、
外注に出した方が よっぽど割がいいという話になっちゃいます。
むぅぅぅぅぅぅ

2022年8月17日水曜日

フィラメントの絡みトラブル対策

 先日から始めてる3Dプリンター出力にて、
フィラメントがリール内で絡まるトラブルに見舞われてるわけですが、
一応ちょっとした対策を行ってます。












上の方に見える小さな黒い箱がフィラメントセンサー。
フィラメント切れを検出する機構ですね。 
リールから出たフィラメントは この中を通ってエクストルーダーへ行きます。

フィラメントセンサーの下方に見える黒い棒は、
Sermoon D1本体に付いてるリールホルダー。
メーカーの想定では ここにリールを載せ、
フィラメントが上に延びてセンサーに入っていくというルート。
しかしこの棒、回転機構は無いので、棒の上をリールが滑るという仕組み。
しかし特に潤滑対策は施されていないので、お世辞にも滑りが良いとは言えず。
その為リールに対して常にテンションが掛かる状態となる為、
リール内で巻き締まりが起き易い原因となってます。

なので本体付属のリールホルダーは使用せず、
idbox用に作成したリールホルダーを使用しています。(緑色の代物)

このリールホルダーはベアリングが入っているのでリールの回転は非常に滑らか。

そして最大のキーポイントは、
自作リールホルダーを少し離した位置に置いてること。
写真だと奥行きが解り辛いですが、黒い棒からリールまで15cm位あります。

もしリール内でフィラメント絡まりが発生すると、
リールホルダーごと横に引っ張られていくんです。
すると絡まってることがすぐ判るという仕組み。

リールが黒い棒まで達してしまうとフィラメント供給が止まってしまうので
出力失敗となってしまいますが、それまでの間に気付いて、
手で絡みをほぐしてやればセーフなのです。

スペースの制約で これ以上距離を取れないので、
時間的余裕は5~10分というところですが、それでも無いよりはマシ。

しかしもっと時間を稼げる機構も考えたいところですね。
寝不足は非常に痛いです。(;;

ASAフィラメント

 テスト機用にASAフィラメントを使用開始したわけですが、
ABSの親戚と思っていたので、スライサーの設定もABSのまま出力してました。

改めてASAについての設定を確認してみたところ、若干の差が有る模様。
ノズル温度は同一でも構わないようですが、
ヒートベッドの温度はABSより若干低めで構わない感じ。
速度もABSより若干下げた方がいい模様。

あと、リトラクトの距離をABSより長めに取った方が良いみたい。
実感としてASAはABSよりノズルから垂れやすいようです。
なのでリトラクト距離を多くするのは妥当な感じがします。
印刷時間が若干長くなるのがネックですが、極端に変わるわけではないですし・・・・

それと最後にもう1つ。
ASAはABSと比較し、インフィルの値を下げて構わないんですね。
これはASAとABSの物性の差によるもの。
私は通常、ABSはインフィル40で出力しているのですが、
ASAなら20で構わないそうな。

インフィル値を下げるとフィラメントの消費量が減るし、印刷時間も短くなる。
良いことづくめなので、これは嬉しい利点です。

参考までにインフィル20で出力した物の写真を下に。










インフィル形状はハニカムです。
サイズが分かりやすいよう、ペットボトルのお茶も一緒に。

2022年8月16日火曜日

Sermoon D1でフィラメントが絡まるトラブル

 うちのSermoon D1で出力していると、フィラメントがリール内で絡まり、
出力に失敗するという事例が度々発生していました。

今まではフィラメントメーカーのリール巻きが雑な為に発生したトラブルかな?
と思っていたわけですが、今日、ふと思いついた原因が有るので書いてみます。

Sermoon D1は本体横にフィラメントリールがセットする棒が飛び出ているスタイル。
その斜め上方にフィラメントセンサーが取り付けられており、
リールから出たフィラメントは そのセンサーの中を通って、
エクストルーダーへ向かいます。

センサーは厚さ1cm程度で、本体側面に固定されています。
ということは、リールから出たフィラメントは本体側面から約5mmくらいの所に
引っ張られるわけです。

リールの幅は少なくとも5cmは有る訳で、
結果として本体から遠い側に巻かれてるフィラメントは、
本体側に引っ張られる形になります。
つまりリールから斜めに引き出される格好になるんですね。

これにより巻きが崩れて本体側にフィラメントが寄っていく模様。
巻きが崩れれば当然絡まる可能性が出てくるわけで・・・・・・

定量的に検証する手段が無い為、間違いないとは言い切れませんが、
自作のリールホルダーを使用してきた中では起きなかったトラブルなので、
かなり確証は高いと思われます。

Sermoon D1を使用するならば、本体付属のリールホルダーは使用せず、
別置のリールホルダーを使用しましょう。

2022年8月2日火曜日

Sermoon D1の加工完了

 先の修理作業の続きです。
と言っても修理自体は先の記事の段階で完了しているので、
この先の話は改良の為の加工作業です。

まず、Sermoon D1の底面をご覧ください。













で、ゴム足とビスを外して底板を開けると・・・・・・・


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

小さなメイン基板ですね。(笑)
その右側に電源ユニットが鎮座してますが、おや?ファンが付いてる??

そう、この電源ユニット、強制空冷タイプなんですね。
まぁこれだけの容量ですから強制空冷の方が安心感ありますよね。
し・か・し・・・・・・・・
底板に通風孔有ったけ??

そう、強制空冷タイプの電源ユニットを積んでるくせに、
ファンの通気口が存在しないのですよ!!
一応、電源ユニットの写真上方にスリットは開いてるものの、
冷却ファンには関与しませんね、これ。

というわけで、今回の改造はファンの通気口を開けるというもの。

まず、通気口のセンター位置を測り、底板にマーキング。
この位置は だいたいファン位置と合っていれば良いので、割とアバウトです。
ちなみに穴開け加工は裏面側から行うので、マーキングも裏面に付けてます。


















センター位置を決めたら、ファンガードの実物合わせで、
四隅の固定ビス位置をマークします。










 そしていざ、ホールソーで穴開け。
今回使うホールソーはφ50のもの。
もう少々大きめでも良いのですが、モノタロウのリーズナブル品のラインナップの関係上、
このサイズになってしまいました。












一応、サビ避けとして切断面に黒の塗料を塗り、四隅のビス穴も開けます。
今回はφ4のタッピングビスを使うので、φ3.4の穴をあけてます。

 

そして開口部にフィルターを取り付け。


 











加工時は一般的なファンガードを使ってましたが、あれはあくまでマーキングの為だけ。
本命はこのフィルターです。
ちなみにこのフィルター、60角サイズのファン用のものです。

そしてこの底板を本体に取り付けて完成。













これでいよいよ、BL-Touchを使った造形テストに進めますね。