2021年8月26日木曜日

キャンドゥの電池をテスト

 前の記事にも書きましたが、ニトリの電池をテスト後、
今度はキャンドゥで購入した電池をテストしておりました。
キャンドウで購入した電池は2種類。
キャンドゥのPB品と、三菱製です。











左側がキャンドゥPB品で、右側が三菱製。
どちらもマンガン電池です。
キャンドゥにて売ってるので、もちろん値段は同じ、2本で110円。

ということで、まずキャンドゥPB品からテストしました。
結果は稼働時間が約34時間で、終止電圧が約0.77V。
まぁ予想はしてましたが、やはり性能的にはイマイチ。
キングパワーCREEKの2/3しか もちません。
と・こ・ろが、キングパワーCREEKと比べると、それ以上に値段差がある為、
コストパフォーマンスの点から見ると、キャンドゥPB品が僅かに上に!!
とは言え、誤差レベルの違いなのですが・・・・・・
あと1つ明記しておくと、起電圧が若干低い模様。
テスト開始時から、電圧が微妙に低い気はしていたのですが、
テスト終了時の終止電圧でも、明らかに他の電池より低いという結果に。
まぁ実用上問題になるレベルではないと思いますが、
この電池の特徴というところでしょうか。

続けて三菱製をテスト開始。
こちらは稼働時間が約50時間、終止電圧が0.84Vという結果でした。
これは非常に素晴らしいところ。
キングパワーCREEKと遜色有りません。
それでいて100均で購入できるのですから、コストパフォーマンスは圧倒的な差です。
実際、コストパフォーマンスで言うなら、ニトリPBのアルカリ電池を僅かに上回ります。
私がテストした電池の中で最高ですね。

ここまでの結果を見ると、三菱のマンガン電池を推したい気分ではありますが、
なにぶんマンガン電池の為、品質保証期間が3年しかありません。
長期保管されたい場合は、要注意なわけです。

テストが終わって片付けの最中、電池ケースが濡れてるのを発見!!
雨が入るような環境ではなかった為、間違いなく液漏れ

三菱のマンガン電池かぁぁぁと思い、電池を確認すると確かに濡れてる。
一応他の電池も見てみると、キャンドゥPB品だけが濡れてる。
それも結構壮大に!!

ここで疑念が湧き、改めて三菱の電池を確認してみると、
三菱の電池から液漏れしてる形跡は確認できませんでした。
と、いうことは・・・・・・・
キャンドゥPB電池が犯人ということに。
液漏れに気付かず、そのまま三菱の電池を入れてテスト始めちゃったんですね。
2日程度だったからまだしも、もっと長期間だったらヤバかった。

電池ケースはIPAで洗浄しましたが、ちょっと様子見というところ。

で、最後に一言。
キャンドウPBのマンガン電池は使っちゃダメ

特筆するほどコストパフォーマンスが良いわけでもないのに、
液漏れによるダメージのリスクが高すぎです。

もしどうしてもキャンドウでマンガン電池を買う必要が出たら、
三菱製の方を買いましょう。

2021年8月24日火曜日

X68Kの電源ユニット用の電解コンデンサーを注文

 X68Kの電源ユニットのオーバーホールに使用できる電解コンデンサーを発注しました。
もっとも、X68Kの電源オーバーホールは本業多忙の為、受付中断中。
なので、すぐに使う予定があるわけではないのですが、
念のために若干用意しておこうと思った次第。

以前からオーバーホール向けの電解コンデンサーは持っていたのですが、
肝になる電解コンデンサーがネックになっていました。
購入当時、一番ESRが高い代物を選んだのですが、それでも稀に発振してしまう感じ。

発振対策改造もイマイチ安定感が出ないので、
違う電解コンデンサーを探していたのですが、やっと見つけたというところ。

普通の電子工作ならば、ここで詳細を記載するところなんですが、
これに関しては あえて詳細を伏せさせて頂きます。
というのは、電源ユニットの中に手を加えるわけなので、
素人が手を出すべきではないからです。

実際、肝になる電解コンデンサーに日ケミのKMGシリーズを推奨してる書き込みを
見かけたこともありますが、これは論外です。

そういうわけで、情報を出し惜しみしているように受け取られると心外なのですが、
詳細を書かないようにしております。
一応ヒントだけ書きますと、購入先はDigi-Keyです。 
電源に詳しい方ならば、これで探し出すことが可能かと思います。

懸念点としては、この電解コンデンサーは仕様的にレアで、
現状はほとんどニーズが無いんじゃないかと思われるところ。
なのでますます入手性が悪くなるか、最悪入手不可になる可能性も。

今後もX68K電源のオーバーホール需要が続くようならば、
この電解コンデンサーもある程度抱えておいた方が良いかもと思ったり。

ニトリPB電池の結果

 前の記事に書いた、ニトリのPBアルカリ電池のテストが終了しました。

結果は予想以上の好印象。 

放電終止電圧は約0.81Vで、稼働時間は約110時間でした。
4日半以上もったわけなので、大健闘というところ。

前に書いた東芝のマンガン電池、キングパワーCREEKだと、
86円で稼動50時間ですから、1円あたりの稼動時間は50÷86=約0.58

今回のニトリPBアルカリ電池は125円で110時間ですから、110÷125=約0.89

コストパフォーマンスで1.5倍の差があります。
大したもんですね。

懸念点としては、メーカー不明のプライベートブランドなので、
今後も中身が同一とは限らない点が1つ。
いつのまにか性能が落とされてる可能性はゼロではないわけです。

メーカー不明ということで、品質の点でも懸念はあります。
国産品だと品質管理が良好なので、個体差は そんなに大きくないはずですが、
海外メーカー品だった場合、当たり外れが大きい場合があるんですね。
10~20個くらい試験してみればバラつき具合が分かるものの、
今回の試験はそれが目的ではないし、なにより懐へのダメージがデカいのでやりません。(笑)

ニトリPBアルカリ電池の評価は良好とは言え、単価自体はマンガン電池より高いので、
そんなに大して使わないよという用途ではマンガン電池を選ぶのも有りですね。
ただ、マンガン電池は品質保証期間が3年と短いので、
長期保管する場合には要注意かと。

ちなみに現在、別な電池をテスト中です。
キャンドゥのPBマンガン電池です。

たまたま見かけたので買ってしまった次第。
1本55円と、キングパワーCREEKの2/3程度の価格。
ここまで安いと どんなもんなんだろ?という好奇心で買ったので、
さほど期待しているわけではないのですが、お遊びということで・・・・・(笑)

2021年8月19日木曜日

電池の比較テスト

現在開発中の製品は乾電池動作なのですが、
費用等もろもろを考慮し、標準推奨はマンガン電池にしてます。
(もちろんアルカリ電池も使用可能)

ということで、マンガン電池を使って動作テストを行っていたのですが、
近所のホームセンターへ行った際、安いアルカリ電池が目に留まりました。
そこで湧いた疑問が、「このアルカリ電池だと どのくらいの差が出るのかな??」

国産メーカー品の電池ならば品質も安定しているので、
マンガン電池とアルカリ電池の差は おおよそ予測が可能。
しかし安物の電池の場合、品質が不明なので、実測してみるしかないわけです。

というわけで、早速購入してきました。











写真上側が今回購入したアルカリ電池です。
ニトリのプライベートブランド品です。
使用期限は2026年5月となっていました。
メーカー想定の品質保証期間は5年と推定されるので、今年製造された電池の模様。
ちなみにこの品質保証期間はJISに規定がありますが、
メーカーがより長く規定する分には問題無いので、メーカーによって差が有ります。
例えば、マクセルの単一アルカリ電池は10年間とのことなので、
今年製造された電池は2031年の使用期限という話になります。

写真の下側は、今までテストに使用していた電池です。
東芝のキングパワーCREEKという製品。
東芝のマンガン電池はこのタイプ1つに統合された模様です。

価格で比較すると、ニトリPBのアルカリ電池は2本で約250円に対し、
キングパワーCREEKは4本で約306円。(ヨドバシ購入)
単価だと、ニトリPBは約125円でキングパワーCREEKは76.5円。
約1.5倍の差がありますね。

キングパワーCREEKの際は、約2日間動作できたのですが、
ニトリPBではどうでしょうね。
金額差を考えると3日間は動いて欲しいところですが・・・・・

テストの結果は次回記載いたします。

2021年8月12日木曜日

PICでのシリアル受信に一苦労

 現在開発中の案件で、センサーからのデーターをPICで受信するという回路がありまして、
センサーが出す信号は、中身はRS-232C仕様なのだがTTLレベルのシリアル信号。
PICのUSARTに繋ぐだけで、難無く受信できるはずの代物だったのですが・・・・・・

いざ動かしてみると、最初は問題無くデーターを受信できてるものの、
しばらくすると まともにデーターを受信できなくなってしまう。

センサーの出力を見ると、きちんとデーターが出力され続けているので、
PICのUSART側に問題有る模様。

パリティは使われていないのですが、チェックサムは添付されているので、
チェックサム比較を行うコードになっていたので、
試しにチェックサム比較を停止しても状況変らず。
なので、USART自体がデーター読み取りに失敗してる模様。

ところが、何度ソースを見直しても、USARTの設定に問題が見当たらない。
念のためにERRATAを確認しても該当箇所は無し。

途方に暮れつつも、試行錯誤を開始。

結論から書くと、USARTモジュールイネーブルとUSART受信イネーブルを
同時に行うようにすることで、なんとか読めるようになりました。
(たまに読み込みに失敗するので、完全に解決とは言えないのですが)

USARTのモジュールをイネーブルにしたままでも通常は問題無いはず。
最近のPICはUSARTのモジュールをイネーブルにすることで、
TXとRXに使うピンの設定が行われるので、
それを考えるとイネーブルにしたままというのが正解なはず。

データーの送信・受信は、各々イネーブルにする設定ビットが存在しますから、
そちらを操作すれば十分なわけです。

ということで、元々のソースでは、USARTモジュールをイネーブルにした後、
受信イネーブルのビットを操作する、というアルゴリズムになっていました。

ところが これだけ最初に書いたような状況に陥ってしまいました。

USARTモジュールのイネーブルビットと、受信イネーブルビットは、
同じレジスター上に存在します。
そこで、上記2つのビットを同時にイネーブルにするようにしてみたところ、
割りと安定してデーターを受信できるようになりました。

もちろんデーターを1個受信したら、USARTモジュールと受信イネーブルのフラグを
同時書き込みでディセーブルにしてしまいます。

今まで遭遇したことが無い現象なので、困惑しているところ。
シリアルのボーレートが115.2Kと速いのが一因かもしれません。
この案件だとそんな高速通信は必要無いので9600辺りまで落とせればいいのですが、
センサーの設定変更は別なリスクが伴うので、出来れば手を加えたくないところ。

とりあえず、実用可能範囲レベルには読み込みできるようになったので、
これで様子を見てみようかと。