2024年6月30日日曜日

IoT用SIMで唸ってる

 うちはIoTハード屋を謳っているわけですが、
最近は困った状況に直面しております。

うちはハード屋という立ち位置なので、
お客さんへのIoTユニット販売は売り切りという形にしてます。
どういう意味かと言いますと、1台いくらで売り、
その後はお金を頂くことは無いということです。

IoT動作に伴う通信料金はどうすんの?という疑問が出ますが、
これは通信に関する契約をお客さんが直接結んでもらう形にします。
こうすることで、お客さんの通信費負担が最小で済むわけです。
IoT屋でこの形を取ってるのは うちだけだと思われます。

お客さんが毎月数千円も通信費を払っているならともかく、
IoTだと毎月数十円しか消費しないケースが少なくないんですね。
かと言って、その程度の金額を間に入って支払うとしたら、
事務処理の手間を含めて数百円は請求する必要が出るわけです。
お客さんから見たら、かなり損してるように感じますよね。
そんなわけで、うちは通信費請求に噛まない様にし、
手離れ良くしているのです。


というのが、当初リリースした「かんたんスマートモニター」の話。
さくらインターネットのsakura.IOを使用しているので、
毎月のお客さん負担は100円に満たないので、
上記のような販売形態をとることが可能でした。

と・こ・ろ・が!!
sakura.IOが販売終了してしまい、
新たなシステムがさくらインターネットからリリースされたわけですが、
SIMの契約の他に、クラウド側のサーバーの契約も必要なのです。
(sakura.IOでは毎月のモジュール利用費にサーバー代も含まれてる)

このクラウドサーバーの費用というのが毎月4千円以上するんですね。
クラウドサーバー1台で1万枚のSIMを収容できることになっているのですが、
他のお客さんのSIMが見えちゃまずいわけですから、
SIM契約をお客さん側で行うとしたら、
サーバーもお客さん側で契約する必要あるわけです。

SIMを数千枚とか使われてるお客さんなら問題無い話ですが、
数台のIoT機器を使いたいというお客さんが
4千円以上のサーバー台を負担するというのは酷な話ですよね。


そんなわけで、当初の「かんたんスマートモニター」の売り方が
出来なくなってしまって困惑中なのでございます。

2024年6月29日土曜日

TMAFについての私見 その2

今年も無事、洞爺湖マンガアニメフェスタ、通称TMAFが終了しました。
昨年よりも賑わったみたいなので私も一安心してます。

昨年も別内容を書いたのですが、
今年もTMAFについての私見を書くことにします。

SNS等から ふんわりと感じている空気なんですが、
TMAFをその他の同人系イベントと同一視してる方がいらっしゃる??
もしそうだったなら、違いを認識して頂きたいと思った次第。 

以下はあくまで私の個人の視点であって、
世間一般論でもないし、もちろんTMAF実行委員は無関係です。

大雑把に同人系イベントは2種類に分けられるかと。

1つ目大規模即売会系イベント
有名なとこではコミックマーケット、通称コミケですね。
コミケ以外にもそれなりの規模のイベントは複数存在します。

2つ目はオンリー系イベント
これは特定ジャンルのイベントで、参加サークル数が限られてくるので、
規模は小さめになってしまいます。

参加者が多いからTMAFは1つ目の大規模イベントか?
という声が出そうですが、私が言いたいのは、
実はTMAFは上記2つと大きく異なる点があるという事。

上記2つとも、運営は法人が行っているんですね。
つまり業務として開催運営されているということ。

なので運営に関わる費用は全て経費という扱いになるわけでして、
マンパワー不足についても、いよいよになったらお金の力で解決することも
不可能ではないわけです。
(実際、日当を支払ってる事例は見ていませんが・・・・・)

それに対しTMAFは有志が集まって運営しています。
法人ではないのです。
なので運営メンバーも もちろんタダ働きです。

ですから当然、マンパワーが不足したからと言って、
お金でそれを補強することは出来ないのです。

TMAFは有名だからボランティアも集まるやろ?
と思われるかもしれませんが、実はそうでもないんです。
やっぱ皆さん、一般参加に惹かれるんでしょうか?
それに加え、最近はインバウンドの影響なのか、
人手不足が深刻な様でして、昔は手伝って頂いてた方も、
昨今は余裕が無くて手伝いに参加できないという状況も多い模様。
なので昔よりも人手が減ってきてるんですね。

今後もTMAFに存続して欲しいのならば、パンフも売り上げも大事ですが、
ボランティア参加も非常に重要なのですよ、
というお話でした。