今回はプリンター比較の話です。
先日、とある事情で大量印刷を行う事になりまして、
うちにあるプリンター2台をフル稼働させることになりました。
A4の両面印刷が600枚以上という量で、
廃インクカートリッジで小山が出来るほど。
こんだけの数を一気に印刷する機会は そうそう在りません。
そこで今まで気づかなかった点も有ったことから、
改めて記述してみようと思った次第。
今回使用したプリンターは下記の2台。
ブラザー MFC-J6983CDW
リコー SG-3200
ブラザーのMFC-J6983CDWはA3の複合機。
業務用と謳っているわけではありませんが、
業務用途を意識したハイスペック寄りの製品という感じです。
2段の用紙トレーに加え、背面に多目的トレーを備えているので、
同時に3種類の用紙をセットしておけます。
現在は3段の用紙トレーが持つ機種が存在してますが、
購入当時はこれが最多だったんですよね。
プリンターのみならず、スキャナーも両面対応なので、
両面印刷品を簡単にコピーできるのは便利です。
リコーのSG-3200はプリンター専用機。
ジェルジェット式というリコー独自の方式です。
あまり馴染みが無い製品だと思いますが、
それもそのはずで、業務用プリンター扱いなんですね、これ。
なので民生用プリンター売り場に並ぶことはないと思われます。
なおこのSG-3200は旧機種で、現在はSG-3300という製品が出ています。
なぜこれを選んで購入したかと言いますと、
ヤマト運輸が標準的に導入しているからなんですね。
ヤマト運輸の伝票発行システムを利用しているのですが、
専用のラベルプリンターは既に入手できないので、
市販のプリンターを利用する必要があります。
これら運送会社の専用ラベル用紙は厚紙なので、
民生用プリンターだと紙詰まりを起こしやすいという難点があります。
その点、ヤマトが社内で利用しているプリンターならば安心感バツグン。
そういう観点からSG-3200を購入したのでした。
業務用だからなのか、プリンター専用機としては ちょっと割高でした。
しかしオプションで用紙トレーを追加できる点は さすが業務用。
うちでも用紙トレーを1段増設し、トレー2段で使用しています。
あと、両機種の比較で1つ説明しておきたいのがインクカートリッジ。
どちらの機種もC・M・Y・Kの4色独立カートリッジ式。
そして各々、インク容量が2種類存在しております。
当方ではどちらの機種もコスパの観点から大容量の方を使用しておりまして、
リコーのカートリッジは約2000枚、
ブラザーのカートリッジは黒色は約3000、他色は約1500枚と謳っています。
でもカートリッジの外観サイズは、リコーの方が2倍位大きいんですけどね。(笑)
では実際の印刷の話です。
今回の印刷物は、急な話だった為に元データーが用意できず、
現物をスキャナーでPDF化し、それを印刷します。
SG-3200にはスキャナーが存在しないので、
PDF化はMFC-J6983CDWのお役目です。
印刷用紙はエコノミークラスのインクジェット専用紙にしました。
写真が多用されてた両面印刷なので、コピー用紙だとかなり残念な仕上がりになりそう。
かと言ってもあまり用紙に費用をかけられないので、
エコノミークラスで我慢したという経緯。
まずは両機種とも、インクジェット専用紙と設定し、印刷してみました。
印刷の質はあまり求められない点と印刷速度を加味し、画質は標準クラスに。
しかしブラザーの方は最高画質と高画質の2択しか存在しないので、
やむなく高画質を選択することに。
SG-3200の方はいつもより少し印刷時間が長くなったのかな?という感じ。
特に気にならないレベルです。
印刷の質も、特に不満は有りません。
次にMFC-J6983CDWですが・・・・・・
長い、長すぎる(笑)
片面1枚の印刷に5分位かかってます。
もちろんその分印刷は綺麗なんでしょうけれど、
こんなに時間かかってたら朝になっても終わりません(;;
先に書いた通り、これ以上は画質も落とせない事から、
インクジェット専用紙を選択した時点でこの印刷速度が激遅になってしまう模様。
思案の結果、インクジェット専用紙ではなく普通紙に設定してみる事に。
すると一気に速度は上がり、片面1枚30秒程度で終わります。
もちろん画質は落ちてるはずですが、問題になるほど悪くは見えません。
これはたぶん用紙の威力もあると思います。
コピー用紙だったら結構画質がボロボロじゃないかと・・・・・
ただ、インクジェット専用紙設定の時と比べると、ドット感は感じるようになりました。
なので画質の差はきちんと存在している模様です。
そんなわけで、SG-3200はインクジェット専用紙設定、
MFC-J6983CDW は普通紙設定で本番印刷を開始。
30分に1回はインクカートリッジの交換が発生します(笑)
あとで気づいたのですが、シアンだけがブリブリ減っていきます。
他色の倍以上のペースです。
確かに、青空と湖という青色満載の写真だから当然と言えば当然。
作業途中、インクカートリッジ購入の為、ヨドバシ秋葉へ行く事に。
夜中にインクカートリッジが調達できる所は他にありませぬ。
そんな感じで、最終的に2回秋葉へ行く羽目になりましたが、
SG-3200はある程度のところでリタイヤ。
シアンのインクカートリッジが無くなってしまいました。
業務用機ということで需要がそこそこなんでしょうね。
それでヨドバシも在庫が多くなかったようで、私が買い尽くしてしまいました(;;
SG-3200が止まった後はMFC-J6983CDWのみで印刷続行。
途中で印刷に縦縞が目立つようになってきました。
これですが、調整する仕組みが存在してまして、
たまーに調整してやる必要がある模様。
今回も調整したら解決いたしましたが、可能なら調整不要だといいですね。
実際、SG-3200ではこの問題が起きませんし、調整機構もありません。
もしかしたら、内部で自動調整しているのかもしれませんね。
だとすれば、さすが業務用機というところ。
そんなこんなで約600枚の印刷が完了。
印刷物の比較ですが、SG-3200の方はドット感は無い物の、色が暗めかなぁ?
青が紺寄りになってしまっています。
それに対しMFC-J6983CDWはドット感はあるものの、発色は良い感じ。
SG-3200より青が綺麗です。
通常紙設定ではなくインクジェット専用紙設定ならば更に綺麗なのでしょうが、
あんなに時間掛かるのなら ちょっとなぁ・・・・という感じ。
インクカートリッジの消費量についてはメーカー公称通りなのかな?
少しSG-3200の方が長持ちしてるような気もしますが、
感覚的な話なので あまり参考にはならないかも・・・・
ただ少なくともSG-3200の方がインクカートリッジも高価で、
入手性も若干悪いというのは事実。
この点を踏まえるとMFC-J6983CDWの勝ちですかね。

