ちょこっと波形を見たい時や、現場へ気軽に持って行きたい時の為に、
ハンディタイプのオシロが欲しいと前々から思ってました。
先日、パルス出力の周波数をちょっと確認したいと思った時に、
DER EE製デジタルテスターの周波数測定部が死んでる事に目眩して、
この際、買ってしまうことにした次第。
7万円も出せば、METEX製のちゃんとした奴も手に入りますが、
まともに測定したい時は据え置きタイプを使えば良いので、
性能よりも値段で選ぶことに。
すると、SeeedのDSO Nanoか、JYEのDSO112A、WittigのMultiScope 22-321/22-320
辺りが候補に挙がってきます。
それぞれ一長一短があるわけですが、
今回はその中からWittigのMultiScope 22-321/22-320を選んでみました。
この製品、既にディスコンになっているのみならず、メーカー自体が存在しないっぽい。
なので売り切れたらもう入手できないという代物。
壊れたら修理不可ですが、まぁその分 安いわけですし・・・・・
この製品の長所は2ch有る入力端子が絶縁されてる点と、
RS-232CによるPCとのインターフェース機能。
入力絶縁って、据え置き型オシロでも それなりの金額になってしまうので、
こんなハンディオシロで搭載しているのは ちょっと驚きです。
もっとも、私としては1ch入力での使い方しか想定していないので、
もったいない使い方になっちゃうのですが・・・・・・
PCとの接続についても、事実上使えません。
なにせ、対応OSがWindows95とWindows98!!
しかも、Windows用のアプリの動作安定性がイマイチという評判。
シリアルポートを用意することはできるものの、
わざわざ試すだけの価値は無さそうです。
実はもう1点、私が気に入ってることがありまして、
それは単3電池で動作可能というところ。
他の2機種はバッテリー内蔵の充電式なんですね。
頻繁に使用するならば それでも構わないと思いますが、
私のように稀にしか使用しないと思われる場合、
日頃の充電管理は ちょっとやっかいな問題になってしまいます。
急に現場で使いたくなったが、充電が切れてる!!
なんてトラブルは非常に困惑しちゃいます。
そういう点で、乾電池で使えるというのはとてもメリットがあるんですね。
ちなみに私のデジカメも似たような理由で乾電池式。
さて、秋月電子に注文かけまして、翌々日に到着。
何やらデカイ箱が届きました。
開封してみると・・・・・・・・
中からこんなパッケージが!!
イスの上に載せて撮った写真なのですが、サイズ感がわかるでしょうか?
なんじゃこのデカイ箱は・・・と思ったら、キャリングケースに入ってるんですね。
中を開けてみると、
なかなか立派なセットになっております。
見た目真っ当なプローブが2本付いてますし、PC接続用のシリアルケーブルも入ってます。
スイッチングタイプのACアダプターも入っておりますが、
秋月ブランド品なので、秋月にてACアダプターを差し替えてるかと思われます。
ちなみにDC12V 0.5A出力の物です。
マニュアルとPC用ソフトのCDも入ってますが、
マニュアルは30ページに満たない英語版のものだけ。
まぁともあれ、早速起動してみることに。
ACアダプターを繋ぎ、側面のスライドスイッチで電源ON。
このスライドスイッチ、本体のラバープロテクトのおかげで奥まってしまってる為、
指が太い人は操作しずらいかもしれません。
その場合は、ラバープロテクトを外して使うのも有りかも。
起動画面にはファームのバージョンが表示されます。
この製品にはVer2.1が入っていました。
たぶん最終バージョンと思われます。
おかげでマニュアルと画面表記に違いが有り、ちょっと難儀しました。
マニュアルの表記自体、量も少ない上に説明がわかりづらく、
この点は ちと閉口してしまいました。
直感的に操作できるようなUI体系になってるならともかく、
本体の操作も非常に解りづらく、これは人にはお勧めしづらい感じ。
頻繁に使用してれば まだマシかもしれませんが、
たまにしか使用しないような人は、使い方を忘れてワタワタしそうな雰囲気。
あと、罠なのが「STD BY」ボタン。
マニュアルによるとスタンバイモードに入るボタンだそうで、
確かに押すと動作が停止します。
と・こ・ろが、復帰できません!!
電源スイッチのON/OFFでも復帰できず、
結局ACアダプターを抜き刺しして、電源リセットにて復帰できました。
このボタンは絶対に押してはいけません。
そんなこんなで色々と格闘し、なんとか普通に波形を表示できるようになりました。
いやぁ、長かった・・・・・・
液晶の解像度が128×64なので、画面はお世辞にも綺麗とは言えないです。
当初から予想してたので、文句は言いませんが。
しかし波形の細かいところは潰れてしまうので、
そこが気になる方は、他の機種をお勧めします。
あと気になった点として、方形波のエッジ部。
入力のアナログ回路の問題なのでしょうか?
角が丸くなってしまいます。
1KHzの方形波を表示させたところ。
エッジに丸みが出ていますね。
プローブの位相調整のせいかと思いましたが、結果は変らず。
というか、付属プローブの位相調整、ほとんど効いてない雰囲気(笑)
ちなみに比較として、同時に別なオシロで表示した波形がこれ。
このハンディオシロ、一応そこそこの周波数まで対応してるものの、
1KHzの波形で これとは、ちょっと残念な感じですね。
最後にも1点、電源ジャックの接触がイマイチ甘いっぽいです。
稀に電源が落ちます(笑)
もしかしたら、付属してる秋月のACアダプターのDCプラグ、長さが短いのかも。
まぁとりあえず使用は可能なので、後日考えることにしましょう。
あと、測定に関する諸設定は保持されないため、
必要ならセーブ機能を利用する必要があるのかな?
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