2024年11月23日土曜日

やらかし発覚

 前の記事に続いて、また失敗話とか縁起悪いけど勘弁plz

某氏向けのハードで設計ミスに気付いたもんで、
急遽戻してもらって改修することにした話です。

PICマイコンからTTLロジックである7438を押すと言う回路なのですが、
間に別基板が噛むこともありまして、うっかり下記の様になっちゃいました。





 

1つの信号線上に3.3Vのプルアップと5Vのプルアップが同居しちゃってます。
これは当然マズいわけですね。

マイコン基板は元々別目的で作ったものを流用してます。
この接続ならば本来、マイコン基板上で3.3Vプルアップは行わないんですね。

このマイコン基板を使うとしても、本来ならば以下の様な設計にしなきゃなりません。





 

さてどう修正するかが悩みどころ。
本来ならば上図の様に換えるのが筋ですが、
ドライバー基板上には3.3Vの電源が存在しません!!
つまり3.3Vのレギュレーターから用意する必要があるわけです。

う~~ん、さすがにそれは大がかりになっちゃうなぁと・・・・・
そこで閃いたのが下記の方法。






 

プルダウン抵抗を追加し、見た目3.3Vでプルアップされてる様にするものです。
これなら改造も少なくて済むので、この方針で行くことに。

3.3Vということならば、18KΩではなく20KΩでプルダウンすれば、
3.33…V相当になるので近くなりますが、
3.3Vよりも高くなるのは避けたいわけでして、
抵抗の誤差も考慮すると若干低い電圧にしたいところ。
そこで18KΩにしました。
これだと約3.21V相当という値になりますので、
抵抗の誤差を加味しても3.3Vを大幅に超過することはないでしょう。


さてでは実際の改修作業ですが、ドライバー基板内のプルアップ抵抗は
実際にSIP型の抵抗アレーなんですね。
それにちまちまプルダウン抵抗を1本ずつ付けていくのは難儀です。
ですので18KΩの抵抗アレーで一気にプルダウンすることにしましょう。

しかしここで問題が!!

18KΩの抵抗アレーって、入手性が悪いんですね。
さてどうしたものか・・・・・・
海外から引っ張るか?
とか考えていたら、またまた閃きました。

以前「つくまた」で頒布した抵抗アレーキットを使えばいいんじゃね?

チップ抵抗さえあれば、任意の抵抗アレーを自作できるのが強み。

ということで作った抵抗アレーが下記。









 

8連タイプはオリジナルのキットのままですが、
4連タイプは9連用キットをカットして作っています。
一応こういう使い方も想定していました。


抵抗アレーが用意できたので、いざ実装。









 

こんな感じで無事改造完了です。
基板にアセテートテープを貼り、その上に抵抗アレーを置いてます。
GNDをスズメッキ線で引っ張ってきてるのはご容赦という感じ。

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