2025年12月22日月曜日

ヒロセのDF11コネクター用の圧着ペンチ

 最近はXに小ネタを書く事が多いもんで、
こっちのブログが疎かになってしまっておりまして、
あんま良くない傾向ですよね。

ということで、たまには何か書かないとと、
ヒロセのDF11シリーズコネクターの圧着工具についてです。

ヒロセのDF11シリーズは2mmピッチのコネクターで、
単にそれだけなら特に珍しい代物ではありませんが、
親戚であるDF51シリーズの存在が大きいのです。

 

DF51シリーズは強ロック機構付きコネクターで、
引っ張っても抜けないのがメリットですが、
実はそれだけではなく、抜き差しが表に楽なのです。

日圧等、他社製コネクターにも強ロック機構付き製品は存在し、
私もXAシリーズを愛用しておりますが、このシリーズ、
抜くのが固いんですよね。
ロックを外しながら少しこじる様にしないと抜けてきません。

しかしDF51シリーズはロックを外すとスルっと抜けるのです。
この使い勝手の良さが気に入って、
当方の2mmピッチコネクターの標準はDF11/ DF51シリーズにしてます。

 

このDF51シリーズが なぜDF11シリーズの親戚なのか?と言いますと、
この2つのシリーズはコンタクトが共通なのです。 

コンタクトが共通ということは当然圧着工具も共通です。
ですので、1つの圧着ペンチを用意しておけば、両シリーズが使えるんですね。

 

さてここからが本日の本題です。

DF11のコンタクトは複数種ありますが、
一般的に需要高いと思われるのがDF11-2428SC。

当方もこれに対してDF11-TA2428HCという工具を用意してます。
この工具、中古品も出回ってるので入手性は良いのですが、
使い勝手の点で要注意なのです。

まず1つ目として、電線の位置決めストッパー機構が有りません。
ですので、電線の差し込み具合を目視が調整する必要があります。
大き目のコンタクトであれば左程問題にはならないのですが、
このクラスの微小コンタクトだと結構面倒なのです。
ですので、圧着作業に不慣れ方には かなり厳しいと言えるでしょう。 

2つ目の問題点として、コンタクト部が見づらい事です。
先に電線の位置を目視調整する必要があると書きましたが、
コンタクト部が見づらいというのは かなりの問題です。
なんで見づらいかと言いますと、この工具の設計が左利き向けになってるからです。 

もちろんメーカーが そう言ってるわけではありません。
実際に持っていただければご理解頂けるのですが、
右手で持つと、工具本体にコンタクト部が陰ってしまうのです。
左手で持てばこの問題は発生しません。

というわけで、結構やっかいな問題を抱えてる工具と感じてまして、
少数を圧着するのなら我慢できるものの、
これで大量に圧着するのなら圧着品質も含め、かなり頭が痛いです。

 

どうやらヒロセもこの問題を認識していたようでして、
現時点でDF11-TA2428SCはディスコンとなってまして、
HT801/DF11-2428Sと製品がリリースされております。 

こちらは外観が大きく変更されたのみならず、
電線位置のガイド機構も追加されており、
コンタクト部が工具本体で陰ることが無い様に設計されています。

ですので使い勝手が大幅に向上していることから、
今後手に入れるならばHT801/DF11-2428Sの方を強くお勧めします。

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