テックフロンティアの活動方針の1つが、
電子機器業界への3D-CADの普及というものですが、
まぁ実際にそんな簡単な話ではなかったりします(笑)
電子機器業界に導入されていないのか?と言いますと、
決してそんなことはなく、実際に活用されているメーカーもいらっしゃいます。
しかしその多くは大メーカーさんでございまして、
中小企業レベルのメーカーさんだと 一気に導入/活用は減ってしまうんですね。
ともあれ、3D-CAD普及についての話はさておき、
ここからが今日の本題。
3D-CADで3Dデーターを用意できれば、meviyを利用できたりと、
色々なメリットが発生してきます。
そのうちの1つが、射出成型によるケース作製が行いやすくなるというもの。
もちろん3D-CADが無ければ無理というわけではありません。
2D図面を用意して頂ければ、それを基に3Dデーターを作成し、
meviyを利用したり射出成型でケース作ったりも可能です。
しかしその場合、3Dデーター作成依頼という工程が挟まるわけでして、
費用面もさることながら、即応性に欠けることになるわけです。
ですので理想的なのは基から3D-CADにて設計して頂く事なんですね。
さて今回、そんなお客様からケース作成の話を頂いたわけなのですが、
頂いた3Dデーターで業者に見積かけようとしたら、
まぁこのデーターに問題有り有りなわけです。
データー形式を見る限り、ライノセラスで設計してるっぽいのですが、
寸法ズレ程度ならともかく、面が崩れてたりするんですね。
これはさすがに見過ごせないわけでして、結局、私の方で大幅修正することに。
ライノセラスからインベンターに持ってきてるので、
CAD由来で問題が起きるケースもありますが、
今回の内容は明らかに設計者の技量不足。
きちんと形状が破綻しないようなデーターを作るのがプロのお仕事であり、
そういう風に設計する為の技量を積んでるわけです。
今回のデーターについては明らかに素人レベルで、
こういうデーターが氾濫しちゃうと、業者は困惑することになるでしょうね。
ものづくり業界の将来が ちと心配になってしまう一件でした。
なおこの件ですが、製造数は300個くらいなのですが、
某社にて3Dプリンター製造すると1セット1万円近く行きます。
ところが射出成型ですと 1/4以下で済む感じ。
射出成型というと型代が非常に高価なので、
数百個程度だと割に合わないというのが従来のイメージでしたが、
最近は全く変わってきています。
たぶん今回のお客さんもそれを理解されてない為に、
3Dプリンター出力で、という話をされてきたのだと推測されますが、
不必要にムダなお金をかける必要はありませんよね。
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