2026年1月30日金曜日

フラックスによる白濁汚れ

 ハンダごてによる手ハンダ時、ヒュームによる白い汚れが基板に残る事がありませんか?
これは使用しているハンダに含有しているフラックスの量や種類に依存します。 

ですので必ず問題になる、というわけではありませんが、
使用するハンダによっては 結構やっかいな状況になる場合があります。

ヒュームによる白濁はフラックスそのものですので、
RMAハンダを使っている場合はそのままでも特に支障はありません。

従来の要洗浄ハンダでは基板洗浄時に この汚れも落ちていましたので
問題にならなかったわけですが、昨今は無洗浄ハンダが主流ですので、
こういう問題が出てくるようになったわけです。

先に書いた様に、白濁汚れが付いていたところで、
基板的には問題が無いわけですが、問題になるとすれば見た目、
これ問題になる場合は白濁汚れに対処する必要があります。

では皆さん、その際にどうされていますか? 

一番簡単な方法は洗浄する事ですね。
フラックスクリーナーで基板を洗えばいいわけです。

ところが、これには1つ、大きな懸念点があります。
ハンダが露出してしまうという事です。 

RMAハンダでハンダ付けした状態ではハンダはフラックスで覆われています。
非常に薄い被膜ですので、絶縁性等は望めませんが、
ウィスカの発生抑制には効果を発揮してくれます。

ウィスカ対策は鉛フリーハンダでは結構重要な問題ですので、
フラックスを除去してしまった場合は、
代わりにコーディング材を塗布する必要が出てきます。

手間と費用が増えるばかりで良いことがありませんね。

 

実は簡単な白濁汚れ対処法があるのです。

それは、ヒートガンによる加熱

下の写真2枚をご覧ください。 


 

 

 

ハンダ付け直後

 

 

 

 

  

 

 

 

 ヒートガン加熱後
(手前側に白く見えるのは
フラックスに反射している照明です)


 

 

    

いかがでしょうか?

よーく見ると、白濁汚れの跡が残っている様にも見えますが、
これなら特に問題無いレベルでしょう。
洗浄で除去しているわけではないので、痕跡が残るのは仕方ないわけです。 

白濁汚れはヒュームが基板に付着したものです。
ヒュームが蒸発したフラックスですが、本来はほぼ透明。
しかし煙の状態で基板面に付着すると発泡状態の様な感じになる為、
白く濁って見えるわけです。

ヒートガンで加熱するとヒュームが溶けて液状のフラックスに戻るので、
白濁が無くなって ほぼ透明に戻る、という仕組みです。 

これですとフラックスはハンダ上に残ったままなので、
除去に伴う弊害も発生しませんし、見た目も改善されると、一石二鳥です。

なお、フラックスを溶かす必要ありますので、ドライヤーでは温度的に無理です。
数百度の温風が出るヒートガンが必要です。 

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