2026年1月20日火曜日

PIC16F1527

 先の記事でPIC16F1947を書きましたが、
64ピンパッケージの16Fシリーズというのはもう1つ存在します。

それがPIC16F1527

番号を見て、16F1947の下位互換かなと思っていたので、
16F1947を使えるなら16F1527はスルーしていいかと思ってました。

16F1947のテンプレファイルを作り終えた後、
改めて16F1527について ちょっと調べてみました。
すると・・・・単なる下位互換と言う代物ではない事が判明。
かなりお株が上がってきたのでした。

そんなこんなで16F1527のテンプレファイルを作成。
その結果を基に、16F1527の評価を記載してみます。

 

解り易い様に、16F1947との比較と言う形で解説することにします。 
パッケージ形状やI/Oの本数は16F1947と同一です。
I/Oピン振りも同一というのは、マイクロチップさんお馴染みですが、
移行が楽なので大助かりです。

基本的なところでの差としてはクロックが挙げられるかと。
16F1947は4倍PLLも内蔵しMAX32MHzで動作可能ですが、
16F1527はPLLも無く、MAX20MHzでしか動作しません。
内蔵発振器は16MHzまでしかない為、もし20MHzで動かしたい場合は、
外部デバイスが必要となる為、事実上16MHzが上限になるかと。

次にメモリー周りの違いが挙げられます。
RAMに関しては16F1947は1024byte持ってますが、
16F1527は1536Byte持ってますので、RAMはこっちの方が多いです。
ですが、従来EEP-ROM領域と呼んでいた、データーメモリー領域については、
16F1527ではバッサリ削除されてしまってます。
データーメモリーは使わない方もいらっしゃるかもしれませんが、
有ればそれなりに便利なので、ちょっとだけ不便を感じてしまいます。

 

以下は周辺機能の差についての話です。 

まず16F1947と比較して削除されてる機能が以下。
  ・LCDコントローラー
  ・容量センシング
  ・ECCP
  ・D/Aコンバーター
  ・コンパレーター
  ・SRラッチ
という感じ。

LCDコントローラーや容量センシングは使用者が多くないと思うので、
ほぼ支障が無いと思います。
ECCPは削られましたがCCPは残っているので、
それで足りないという方には残念かも。
D/Aコンバーターはどうなのでしょう?
5bit程度の代物なので、私は使用したことがありませんが、
必要と言う方も存在するのでしょうか?
コンパレーターはCCPで代替できるので、問題無いかと。
SRラッチも実用例を見たことが無いので特に不便は無いのかも?

 

次に16F1527の方が充実してる機能です。 
なんとなく意外ですが、以下の機能は16F1527が勝ってます。
  ・アナログ入力チャンネル数
  ・タイマーの数
  ・CCPモジュール数
  ・プルアップ機能付きポート数

アナログ入力というのは、すなわちA/Dコンバーターの入力チャンネルですが、
16F1947も16F1527も、全I/Oピンでアナログ入力できるわけではありません。
もっとも、A/Dコンバーターは1つしかないので、
入力チャンネルがめっさ多くても どないすんねんという感じはありますが(笑)
16F1947ではポートA・ポートF・ポートGの一部でアナログ入力が可能。
総数では17チャンネルというところですが、
16F1527ではポートB・ポートD・ポートEの一部も合わせ、
総数で30チャンネルに増えています。
これにより設計の自由度が増したという感じでしょうか?

タイマーに関してはお馴染みの代物ですが、
16F1947ではTMR0・TMR1・TMR2・TMR4・TMR6という構成ですが、
16F1527ではTMR0・TMR1・TMR2・TMR3・TMR4・TMR5・TMR6・TMR8・TMR10という構成。
とんでもなく増えてますね(笑)

数が増えただけではなく、ちょこっと嬉しい差もあります。
16F1947では容量センシングモジュールを搭載している関係で、
TMR1のクロック源に容量センシング出力を使うことが可能になってます。
その為、LFINTOSCからのクロックが入力できなくなってしまってるんですね。

対して16F1527では容量センシングモジュールが無い分、
TMR1・TMR3・TMR5のクロック源にLFINTOSCを使う事が出来ます。
私としては非常に嬉しい仕様です。

CCPの数も16F1947では5個(その内3個はECCP)ですが、16F1527は10個!! 
こんなに沢山何に使うのでしょうか?(笑)

最後にプルアップ機能です。
I/O制御で使う事が多い身としては、この差は結構嬉しいです。
16F1947ではポートBしかプルアップできませんでしたが、
16F1527では更にポートDとポートEもプルアップ可能になりました。
全ピンプルアップ可能な最近の石と比べると見劣りしてしまいますが、
これだけ増えただけでも使い勝手は向上するのでヨシという感じです。

 

という感じで、ざっくり解説してみましたが、
私感としては16F1527の方が使い勝手良い気がしてます。

もちろん最終的には必要な周辺機能との相談にはなりますが、
16F1527で機能が不足したら16F19197を選ぶ、という使い分けが良いかも? 

 

結論としては、以下の機能が必要ならPIC16F1947を選択。 
  LCDコントローラー
  容量センシング
  ECCP
  D/Aコンバーター

それ以外ならPIC16F1527を選択という流れでしょうか。 

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