2024年5月10日金曜日

姑息な手段に失敗

 某基板の制御ロジック回路にて、数十ns程度のディレーが欲しくなりました。

精度も含め、きちんと設計するならばディレーライン等の部品を
投入するべきところなのでしょうが、
そこまでガチな波形を求めていたわけではないもんで、
もっと安価で簡単な方法を模索してみました。

パッと思いつくのは、単純なゲートを複数繋げた回路。
実際試してみると、74HCシリーズのゲートICでも4つ繋げた程度だと
期待したほどの遅延は出てきません。
私が使ったのは東芝製だったので割と速い部類なのですが、
それでも予想外に高速でした。

74HCシリーズではなく4000シリーズだと もっと遅くなるはずですが、
データーシート見る限り速度のバラツキが大きいようで、
これもまた実用するには難が有りそう。

あと、お手軽なのは74LS31。
ディレー専用のゲートICなので、動作は安定しています。
ただ、ちょっと入手性が良好とは言い難い面あるので、
出来れば避けたい感じでしょうか。


そんな最中、ある事に気づきました。
74HCのゲートICの速度は、負荷容量に依存して模様。
ということは、ごく僅かなコンデンサーをぶら下げてやれば、
期待通りのディレーが得られるかもしれません。

というわけで、22pFのコンデンサーをぶら下げたゲート3つを繋ぎ、
実測してみると・・・・・・
ゲートが発振ぎみ!!

この程度の容量でもガッツリ影響出るもんなんですね。
ゲートICの出力すぐのところにコンデンサーを付けたのが敗因かと。
実際のロジック回路だとゲート出力から銅箔パターンを通るので、
パターンの僅かな抵抗分が負荷容量の前に存在するわけです。
今回はそれが無い分、発振しやすかったということかと。


ともあれ、コンデンサー追加でお手軽遅延と野望は もろくも失敗。
新手を検討することにします。
やっぱ74LS31かなぁ・・・・・・

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