某案件に向けにESD対策フィラメントを購入することに。
カーボン等の導電成分を配合する事で僅かな導電性を持たせることで
静電気の発生を抑えるという代物。
ベースの樹脂はPLAからABSまで各種存在するようです。
私がお気に入りのPolymakerでもPETGベースの製品が存在しています。
ですが品切れ中!!
どうやら製品切替のタイミングだったもんで、一時的に在庫を無くしていた模様。
代替品を探したところ、PRINSFIL製のフィラメントを発見しました。
これはABSベースということで、更に私好み。
汎用性を考えるとPETGよりABSの方が信頼できます。
ということで、さほど悩まずにポチりました。
1Kg巻きリールが真空パックで到着。
一般的なABSフィラメントと同様ですね。
パックのビニール袋にはチャックが付いていない為、
開封してしまうと再密封が出来ません。
代替できるチャック袋を探してみたものの適当な代物が見つからなかった為、
ドライボックスを購入して保管用といたしました。
ドライボックスはチャック付き袋より密閉性は良いと思いますが、
嵩張るのが難点ですね。
では早速3Dプリントを開始。
フィラメントリールに推奨印刷条件は記載されているものの、
それ以外は何も説明がありません。
この辺はPolymaker等の1流メーカーとの差なんでしょうねぇ。
とりあえず、Polymaker製で使ってるABSの設定で印刷してみます。
まず、すぐに判ったのは、層間接着力が弱い!!
ヒートベッドへの定着力より層間接着が弱いもんだから、
ヒートベッドから剥がす際に積層が壊れます(笑)
ならばと、ノズル温度を上げてリトライ。
ノズル温度を上げると糸引きが起きやすくなるので、むやみに上げるのは要注意。
しかしこのフィラメント、260℃位まで上げても糸引きがほとんど起きません。
うちの3Dプリンターは古いもんで、260℃がノズル温度の限界。
なので、この設定でテスト続行。
ん~~、外層の積層面が荒れますねぇ。
これはどうやら印刷速度が速すぎの模様。
色々触ってて気づいたのですが、このフィラメント、溶けた状態での粘度が高い模様。
ノズル温度を上げた状態でエクストルーダーをフリーにして、
フィラメントを手で押し込むと、ノズル先から溶けたフィラメントが出てきますよね。
この時のフィラメントを押し込む力が、Polymaker製ABSフィラメントよりも
明らかに固い感じなんです。
フィラメントをセットした状態でノズル温度を上げてやると、
一般的なフィラメントだとノズル先から溶けたフィラメントが垂れてきます。
しかしこのフィラメント、少ししか垂れてこないんですよね。
以上からも、やはり粘度が高い様なんです。
そんなこんなで試していると、ノズル詰まりが発生!!
これが結構でして、詰まり発生から時間が経っていなければ、
ノズル掃除棒とかでも対処可能なのですが、
時間が経ってしまう すごく硬い代物になってしまうんです。
普通のフィラメントであれば加熱すれば柔らかくなるわけですけど、
この時間が経った塊は加熱してもほとんど柔らかくなりません!!
たぶん、含有物であるカーボンが悪さして炭化物と化しているのかと。
こうなると普通のノズル掃除棒なんか歯が立ちません。
ノズルを外して掘ったりして、なんとか復活できましたが、ほんとやっかいですね。
ここまで判ったのは、かなり印刷速度を下げる必要がある模様。
外層積層面の荒れはそこそこ速度を下げれば改善されましたが、
ノズル詰まりの問題は それ以上に大きいです。
ある程度推測になりますが、エクストルーダーがフィラメントを押す速度に対し、
ノズル部でのフィラメント融解速度が追い付いてない気がします。
それに対しては印刷速度を下げるのが一番簡単な対処法。
実際、かなり速度を下げて印刷してみたところ、感触は良くなったみたいですが、
それでもまだノズル詰まりは起きる様です。
どうも、印刷中に炭化物のカスがノズル内部に堆積していって、
ノズル吐出具合が悪化していってノズル詰まりに至る、という感じがしてます。
こうなると、ノズル径を太くするのがベストな気がしますが、
現状は標準のφ0.4ノズルしか持っていない為、試すことができません。
古い機種なもんで純正消耗パーツの供給も終わってる状況。
互換品で太いノズルが入手出来たら、改めてテストしてみたいと思ってます。
それまではこのフィラメントは封印して、
Polymaker製ESD対策フィラメントの入手を検討することにします。