2017年3月11日土曜日

ほくほく?

とても急な話だったのですが、ここ1週間ほど工事現場に作業入りしてました。

私が設計したシステムが設置されているのですが、
元請けさんの工事打ち合わせに齟齬が有ったらしく、
電源配線工事の一部が宙に浮いてしまったそうで、こちらに泣きついてきたという次第。

こちらに落ち度があるわけではないので、費用で妥協する必要も無し。
しっかり稼がせていただいたわけです。

それはさておき・・・・・・・

今回私が工事したのはDC24Vの電源配線。
元々は電気工事業者が配線をするはずだった箇所。
途中までは その業者が手をつけてあったものの、これが曲者。

AC100Vの電力配線と、DC12VやDC24V等の低電圧配線は設計思想が異なるわけですが、
一般的な電気工事業者で それを理解しているところは少ないかと。

AC100Vの電力配線では、電線の電流容量を一番に考えます。
これを間違えると電線が発熱し被覆が溶解、結果として火事に繋がるからです。

では低電圧配線の場合はと言うと、もちろん電線の電流容量は考慮するものの、
それとともに大事なのが電圧降下。
電線で どれだけの電圧が落ちるか、それが重要な点なのです。
その観点から電線路を設計すると、電流容量にかなり余裕を持った電線選択になります。
電線が発熱し始めるくらいだと、かなりの電圧降下を起こしてる状態だからです。

かくいう、今回の現場でも、先に手をつけていた電気工事業者の配線はトホホでして、
半分近くを修正するハメに。
まぁ、こちらの儲けに繋がるから、悪い話ではないんでしょうけれど・・・・・・・

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