アナログインターフェースである、4-20mAの電流ループの出力回路を設計。
ディスクリート部品やオペアンプ等を使う方法もありますが、
TIから専用ICが出ていることに気付いたので、使ってみることにしました。
それがXTR115という石。
一般的に、専用ICを使うと設計上の面倒な話がスルーできるというメリットがあります。
日本語マニュアルが有る点も大きいですね。
ただこの石、ちと大き目のトランジスターを外付けしなければならない点が、
ちょっと残念なところかな?
ともあれ、これで設計を始めまして、回路はほぼ完成。
回路の最適化を行ってる最中、XTR115の制御動作に失敗したという話が耳に・・・・
改めてXTR115について、よーーく精査。
すると、この石は簡単に利用できないことに気付きました。
問題となるのはGNDポイント。
4-20mA出力側のGNDポイントと入力側のGNDポイントを同一に出来ないんですね。
どうりでICのピンにGNDという名称が存在しないわけです。
XTR115への入力信号の作成にボリュームでも使うのであれば、
特に問題にならない話かもしれませんが、XTR115を出力ドライバーとして使う場合、
元信号を生成する回路が存在するわけです。(D/Aコンバーターなど)
それらの回路とXTR115を繋ぐ際、GNDポイントが問題になっちゃうんですね。
結論から申し上げると、XTR115の入力側と出力側は、
絶縁型DC/DCコンバーターを使って電源分離するしかないでしょう。
そうなると、DC/DCコンバーターのコストがバカにならないわけでして、
XTR115を採用するメリットが 非常に薄くなってしまいます。
結局、XTR115の採用は止めて、オペアンプで出力回路を組むことにしました。
一部にちょっと高めの部品を使用したりしたものの、
XTR115とDC/DCコンバーターを使うよりは安く収まっております。
これだとXTR115の出番って、かなり限られちゃうんじゃないのかなぁ・・・・・・
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