2023年2月17日金曜日

実験用電源を改修中

 電子工作を行ってるなら、何かしらのDC電源をお持ちかと。
ご他聞に漏れず、私も自作の電源を使用しております。

なぜわざわざ自作品なんか使っているかと言いますと、マルチ出力品だから。
トランス容量の問題で全出力最大電流での同時出力は無理なのですが、
+5V 2A
+12V 2A
-12V 1A
3~16V可変 5A
の4出力を持っています。

この電源、札幌に居た頃から使用していた代物なので、相当年季入ってます。
以前、小規模な改修を行ったことはありましたが、
全体のメンテは 今まで行ったことがありませんでした。
そこで、ちょっと時間が取れそうだったので消耗部品交換を行おうと、
久しぶりに中を開けてみたわけですが・・・・・・・

電解コンが液漏れしてる!!

いやぁ、やっちまいました。
可変出力の基板上に載ってる出力コンデンサーが逝ってました。
おかけで銅箔パターンも ガッツリ腐蝕。
もう基板も換えるしかない感じです。

改めてよく見てみると、この電解コンは85℃品。
札幌に居た頃は 今ほど入手可能な部品のバリエーションが広くなかったので、
仕方無い選択だったのでしょう。
というか、そもそもこんな長期に渡って使用するとは思ってなかったんですね。(笑)

というわけで、ユニバーサル基板で新たな基板作成も含め、
内容を大幅にリニューアル中です。
ほんとうは各固定電圧系統に使用している3端子レギュレーターも新品交換したいとこですが、
このサンケン電気のレギュレーター、既に廃止品で入手不可!!
これらは続投してもらうしかないです。

今回のリニューアルではトランスを1つ追加します。
これにより、+5Vをフル出力しても、他系統に影響しなくなります。
しかし現在、トランスの入手性が激悪ですね。
幸い、今回は手持ちのトランスが使えたのでラッキーでしたが、
新規で購入する必要が場合、ちと詰んでたかもしれず。

出力端子のジョンソンターミナルも表面が汚れてきたので交換したかったが、
同型の在庫がほとんど無く、見つかっても1本2千円近くする!!
金メッキ品でもないのにこの値段は どうなってるんでしょうね?
全部で8本も使いますから、こんな値段では交換は無理です。(;;

ところで可変電圧系統の制御にはLM723を使用しております。
もちろん外付けトランジスタも加えて。
で、今までの基板ではCANタイプの723を使用していました。
放熱器も付け、なるべく温度変化を最小する為です。

今回、これも交換しとこうかなと思いきや、これも1個2千円近い!!
たかが723ですよ(笑)
さすがにこの値段は無いなと思い、DIP品に置き換えることに。
こっちは1個100円でした。

昨日・今日と到着した部品を元に配置予定を確認。
片ラグで取付予定だった大型電解コンの具合がよろしくない。
正確には片ラグのサイズが足りない。
もっと大きな片ラグが欲しいのですが、入手性に問題有りで、ちょっと難しい感じ。
これは単純に需要減に端を発するメーカーの供給の問題なのかな?

この実験用電源、出力の安全保護としてサーキットプロテクターを使用しています。
ヒューズでも一向に構わないのですが、実験中に飛ばしまくると、
なんとなくヒューズが もったいないかなぁという意向で。

サーキットプロテクターはIDEC製のものを使用しています。
接続部は#250のタブ端子になっていて、ハンダ付けも可という仕様。

ファスタンタブを揃えていなかったので、ハンダ付けで結線していたわけですが、
今回、バラす為に再加熱しておりまして、熱ストレスが気になるところ。
その為、サーキットプロテクターも全て更新することにいたしました。
これだけで6000円オーバーです。(;;

結線ですが、今回はファスタンタブを使用することにします。
#250用のタブ端子ですと、ニチフのTMEDN630809-FAがメジャーでしょうか?
入手性も良いので、私も使用機会が多い代物。
ですがこのタブ端子、1.25sq用なんですね。
裸圧着端子ならともかく、被覆付き圧着端子なので、せいぜい0.75sq位までが守備範囲。

しかし今回の電源、一部を除く主要配線には0.5sqの電線を使用する予定。
するとTMEDN630809-FAでは具合が悪いわけです。
そこでTEの2-520184-2を用意することにしました。
このタブ端子は0.3~0.8sqが守備範囲という代物。
いわゆる細線用という感じです。
ただネックがありまして、専用の圧着工具が必要なのです。

汎用の被覆付き圧着端子用工具には、0.3sqや0.5sq用というコマが存在していますが、
これは汎用規格の丸端子やY端子等用のコマでして、
TEの2-520184-2には合致しないんですね。

被覆付き圧着端子というのは直接導体部を潰さない分、
圧着作業がデリケートな代物。
なので正規の圧着が行えないのなら、むしろ使わない方が安全です。

しかしなんと、手元にTEの2-520184-2用の圧着工具が有るのですよ。
私の所有物ではないのですが。(笑)
なので全く心配無く圧着加工できるわけです。

余談ですが、同様のタブ端子はPANDUITからも出ています。
こちらは形状的に汎用の被覆付き圧着端子用工具で圧着出来そうなのですが、
だれか検証して見る方、いらっしゃらないかな?

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