2025年2月19日水曜日

ジャンクの小型洗濯機

 友人に連れられて、久しぶりにハードオフを訪問。
実用的な中古品から、ヤバい雰囲気が漂うジャンク品まで並ぶ、
ハード屋の琴線を刺激するお店です。

 

色々物色していて、これを千円で発見。


 







 

 

バケツサイズの洗濯機ですね。

用途はかなり限られてるものの、小物をちょこっと洗う程度なら、
手洗いよりは楽になるでしょうという感じ。

で、なぜこれが千円だったかと言いますと、
ACアダプターが無いので動作しないジャンクだったからです。
しかし電源だけの問題で、本体が壊れていないのならば、
なんとかできるはず。

というわけで買ってみた次第。

開封し、本体を見てみると、センターピンがφ2.1のDCジャックの模様。
EIAJコネクターよりも  こっちの方が楽です。

しかし、極性が書いていません。
DC入力は間違い無いので、極性確認は必須。
大抵、センターピンがプラス側なのですが、
そこは中国製ですから、一応疑ってみる必要があります。(笑)

余談ですが、ソニー等の一部メーカーがセンターマイナスで製品を作ってて、
諸悪の根源みたいな言われ方してるのを見かけることがあるのですが、
あれにはきちんとした理由があるのです。
用途によっては、センターマイナスでなければダメな場合があるという話。
それ以上は脱線しすぎるので、気になる方はぜひ自分で調べてみてね。

 

さて、話を戻してまして、極性がケースに書いていないのならば、
中を開けて配線を見るのがてっとり早いわけです。
というわけで御開帳。

中は至ってシンプルで、モーターの機構部と、制御基板が1枚だけ。
DCジャックの配線を確認すると、やはりセンタープラスでした。

ふと基板を見ると、電解コンが3つ載っています。
ここまで開けてますから、ついでにさくっと交換してやることに。

10V100μが1個と、35V220μが2個。
220μの1つは、100μとパラ接続されています。
ならば、100µと330µが1個ずつでも構わないと思うのですが、
ちょっと不思議な設計ですね。(笑)

 

基板の裏側はガッツリと厚めのコーティングが施されています。
洗濯機なので、基板を水から保護する対策がされててもおかしくありません。
そんな大した製品とは思えないので、この点は ちょこっと感心。
しかし基板の表面は無対策なので、結局のところ あまり意味が無い気も(笑)

ちなみにちゃんとしたメーカーの洗濯機の場合、
基板丸ごとポッティングされて完全保護されてたりします。

コーディングを剥がして電解コンを交換。
すると、ケースと干渉するではありませんか!!


 

 

 

 

 

 

 

 

 

基板の右下に有る電解コン、シルクの位置通りに実装すると、
ケースのリブに当たってしまい、基板が収まらないというオチ。
さすが中国製(笑)
どおりで、交換前の電解コンが、えらくカッコ悪い実装になってたわけです。

他にちょっと気になったのは、どの電解コンも基板に糊付けされてなかったんですね。
モーター機構部からの振動が来ますから、寝かせ実装する場合は、
電解コンを基板に糊付けして固定しないとアカンのです。
電解コン交換の際、KE-348で基板に糊付けしておきました。

 

とりあえず電気周りは これでOKのはず。

実は別な問題も有りました。

底カバー止めビスのボスが折れてる!!

基板やモーター部を覆っている底カバーは、4本のビスで本体に留めてます。
そのビスを受ける為に本体側からボスが立っているのですが、
4本の内2本が折れてるのです。
その為、2本しか効いてません。

元の持ち主が底カバーを蹴ったりしたんじゃないかな?
たぶん、ハードオフ側も気づいてないんだろうなぁ・・・・

ボスの完全修復は、プラリペアを使用すれば可能だと思います。
でもこの製品の場合はボスが非常に長いので、
単に長いビスで留める様にすればOKかと。

ボスの高さは元通りに合わせる必要があるので、
折れてるボス片をドリルで掘って穴を広げ、ビスがスルーで通るようにします。
それを接着剤で元の位置に糊付けします。

あとは長いビスを使ってカバーを留めれば完成ですね。

 

なお、実験用電源から12Vを供給してみたら、ちゃんと動作しました。
秋月電子辺りからACアダプターを買うのも有りですが、
どうするかは 改めて考えることにします。

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