meviyで板金部品を作成する際、樹脂板に皿もみ加工を施そうとすると、
ちょっとした罠があります。
上記の図は3cm角の樹脂板にM3皿ビス用の皿もみ加工を施したもの。
穴径はφ3.2で、皿もみの外径がφ6.0という代物。
meviyの設計ガイドラインでは、皿加工部が板端から2mm以上という説明になってます。
すると上記の図では最小値をクリアーしていることになるわけですが、
いざこのデーターをmeviyに送ってみると、クリアランスエラーになります。
その際のエラーメッセージは、クリアランスが1.54mmしかないという内容。
これは首をかしげてしまいます。
実はこれ、現時点ではガイドに明記されていない事情が絡んでます。
上記の図の皿外径φ6.0というのは私がCAD上で指定した値ですが、
meviyは加工段階で この値を使用しません。
φ3.2という穴径からM3ビス用の皿穴と認識するのですが、
それを元に皿もみの外径は自動的に決められてしまうのです。
自動決定された皿もみ外径よりクリアランスが計算される為、
図面上は2mmあるはずのクリアランスが、実際には足りないという結果になるのでした。
自動見積のエラー値を元に逆算してみたのが下の図。
つまり、M3皿ビス用の皿もみ外径はφ6.92という値で見積処理されてる模様。
そこから考えると、M3皿ビス用の皿もみ外径はφ7で設計しておくのが妥当なようです。
なお、クリアランス値は樹脂板と金属板で異なるので、
具体的な値はガイドを参照してください。
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