2023年3月15日水曜日

ホーザンのP-967

 ふと、お気に入りの工具を紹介してみることに。

ここ数年で一番のヒット作だと思われるのがホーザンのP-967。
何の変哲も無いワイヤーストリッパーでございます。











 

 

(画像出展:メーカーホームページ)

何の変哲も無いのに超お勧めとは、何やら違和感ありますかな?
ワイヤーストリッパーとしては よく見かける形をしていて、
何か特殊な機能を持っているというわけではありません。
そういう意味で「何の変哲も無い」と申し上げた次第。

しかし、基本的なワイヤーストリッパーとしての能力において、
この製品は非常に素晴らしいと感じてるのです。

①電線用の穴サイズが秀逸

ワイヤーストリッパーは芯線を傷つけずに被覆を剥くのが その役目。
しかし、その穴サイズは各社が独自に調整を加えております。
芯線に対して穴が大きければ被覆の残りが多くて剥くのに力が必要。
かと言って穴が小さいと芯線を傷つける確率が高まります。

このP-967は そのバランスが非常に良いと感じました。
初めてワイヤーストリッパーを使用される方には体感できないと思いますが、
色んな製品を触ってきた方だと、ご納得頂けるかと。

②適用電線サイズの範囲がベストチョイス。

この形のワイヤーストリッパーは剥く電線のサイズが仕様で決まっています。
特定サイズの電線剥きを行うという方は ほとんど居られないかと。
すると適用電線サイズの幅が広いほうが利便性は上がりますよね。

このP-967はAWG#30からAWG#18までサポートします。
この範囲というのは、一般的な電子工作をされる方にはベストではないでしようか?

細い方がAWG#30までということは、フラットケーブルの各単線を剥くことが出来ます。
これより細い線となると一般的に加工することはないと思って構わないところ。
特殊電線の領域に入ってしまうからです。

太い方はAWG#18が上限ですが、これもベストな値と思います。
これより太い線となると、このスタイルのワイヤーストリッパーでは力が必要になるので、
ちょっと作業性が良いとは言えなくなります。
ですので、これら太い線には、ホーザンのP-90-Bのようなストリッパーがお勧め。
それに通常の電子工作でAWG#18より太い線を使う頻度は かなり減るかと。
それらを加味すると、AWG#18上限というのは丁度いいと感じるのです。


ストリップ部の手前側にはカッター部も存在しており、これがまた非常に有用です。

ストッパーが付いてるので、使用しない間は刃を閉じておけるのも高ポイント。

エラストマーのグリップ部も、感触が良いです。

 

とまぁ、特に欠点らしきものが見当たらないという、非常に凄い製品。
個人的にはホーザンの刃物類は2流扱いしていたのですが、
ワイヤーストリッパーに関しては文句無く最高です。

 

余談ですが、オプション品のストリップゲージについてはお勧めいたしません。
正直、使い勝手が良いとは言いがたいもので・・・・・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿