2020年8月13日木曜日

PICマイコンの選定

 PICマイコンは ものすごく種類があるので、選定はちと悩むところ。

単純に考えれば機能の少ないものは安価で、多機能な大規模チップは高価かと思いきや、
実はそんなに単純ではないのが実情。

新しい石はダイのシュリンクが進んでいるので単価が下がるんですね。
あともちろん、流通量が多い石も単価が下がる傾向あります。

んじゃー、適当に安い石を選ぶだけでいいんじゃないの?というのも妥当な話。
大抵はそれで問題無いわけですが・・・・・・

今回の某案件のように、安全回路的な動作する場合だと、
動作安定度を優先して選びたいところ。

すると、ダイの設計ルールもなるべく大きくて、石の動作電圧も5Vにしたいところ。
そして極力、不要な周辺機能は無い方がベター。
あと、動作クロックも可能な限り低速にしたい。

今回の某案件というのはI/Oを2本しか使わないんですね。
ということは8ピンパッケージで十分なわけです。
そうすると候補が結構絞られてくるのですが・・・・・・・・・・

極端な話、いにしえのPIC12C508でも足りてしまうんじゃないか?と思っちゃうところ。
ところが、古い世代の石には大きなネックが有るんです。

内蔵クロック源が4MHzしかない!!

大抵の用途ではこれで十分なのですが、分単位の時間を扱うようなシステムだと、
このクロックは高速すぎるんですね。
しかも古い石はタイマーも充実していないので、高速クロックしかないと ちと面倒。

最近のPICだと、内蔵クロックがバリエーションに富んでて、
31KHzの発振器が 今回のような案件では重宝するんですね。

しかしこの31KHzの発信器が載ってるPICは割りと新しい石なので、
ダイの設計ルールが細かいという難点が。

古い石に32.768KHzのクリスタルを外付けする手もありますが、
ピンを2本取られちゃうことになるので、インサーキットプログラマーが使用不可に(;;

さてさて、どうしたものやら・・・・・・

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