2016年11月14日月曜日

InventorとFusionの違い

Fusion360は なかなかに強力な3次元CADソフトですが、
Inventorと挙動の差を見つけたので、自分用メモを兼ねて、ここに記載してみます。

それは、ミラーリングしたソリッド上に、更にソリッドを構築した場合の話です。

まず、Fusion360での場合。

①平面に四角をスケッチして、極々薄いソリッドを作成します。 (グレー色の板)
 更に この後使うので、補助平面を作成しておきます。(薄い黄色)
 ※ソリッドを極薄にしたのは、単に見易くするためです。

②補助平面を対称面として、薄いソリッドをミラーリングします。

③ミラーリングで生成されたソリッド上に円をスケッチします。
 この際、円が補助平面を 跨ぐ様に配置します。

④その円スケッチをソリッド化してみると・・・・・・・・

円柱になっていませんね。

では今度はInventorの場合。

①平面にスケッチして薄いソリッドを作成し、補助平面も作成します。

②補助平面を対称面として、薄いソリッドをミラーリングします。

③ミラーリングにて作成されたソリッド上に円をスケッチします。

④円をソリッド化すると・・・・・・

完全な円柱になっています。
Fusion360とは挙動が違うことが お解かり頂けたでしょうか?

これはInventorが特殊なのではなく、CATIAでも同じなので、Fusion360の方が要注意かと。

さてでは、Fusion360でも完全な円柱の作成が無理かと言うと、ちゃんと可能です。

②の状態まで戻り、スケッチしたい面に補助平面を作成します。

作成した補助平面上に円のスケッチを描きます。

この円スケッチをソリッド化すると・・・・・・

はい、ちゃんと完全な円柱が出来ました。

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