2022年1月23日日曜日

PX-335用の特注コテ先

 コテペンの代用を求めて試行錯誤している中、
案の1つとして、gootのPX-335用にコテ先を特注してみることに。

 PX-335はペンシル型ながら、中に電子温調機能を内蔵しています。
同シリーズは設定温度の違いで3タイプ存在していますが、
このPX-335は鉛フリーハンダ向けに、設定温度が350℃となっています。

しかし最大の問題点はコテ先。
標準タイプの円錐タイプは作業性がイマイチ。
ならばとヘラ型のPX-2RT-1.6Dを購入してみたものの、
斜めに平面カットされた部分しかハンダが載らない仕様の為、やはり具合が悪い。

ということで、標準ラインナップには無い仕様のコテ先を作ってもらうことにしました。
gootさん自体は特注コテ先の対応を普通に行っており、
コテ先の特注自体は特殊な話ではありません。
ただ、営業さんを通して打合せする必要があるので、
meviyのように図面を投げて待つだけ、とはいきませんが・・・・・

で、今回依頼したコテ先は こんな代物。









PX-2RT-1.6Dのようなヘラ型ですが、ポイントは以下の3つ。
①先端から5mmの範囲は全てハンダが載る。
②先端の幅が2mm。
③斜めカットの角度が35度。

①についてはPX-2RT-1.6D等で問題になった点ですね。
用途によっては この仕様だと作業性が悪くなる場合が有るそうなのですが、
私が見る限り、この仕様のコテ先の方が多いと思われますし、
作業性が問題になった事も見たことがありません。

②については感覚的な話と言われてしまいそうですが、
1.6mmだと狭い箇所へのハンダ付けには向きそうですが、
熱容量の点で ちょっと心もとない感じ。
かと言って2.4mmだと熱容量の点では申し分無さそうだけれど、
狭い箇所をハンダ付けするのは難儀しそう。
ということで、中間を取って2mmにしたという経緯。

③については結構悩んだポイント。
今回は35度にしましたが、30度という案もありました。
PX-2RT-1.6D等の既存品だと、この角度は45度なんですね。
この45度という角度、コテペンから乗り換えると、なにげに使いづらい角度なんです。
角度が大きくなるほど、平面カットの面積が小さくなります。
この面積が小さくなると、ハンダ付けの作業性が悪くなるんです。
慣れの問題かもしれませんが・・・・・
わずかな差では有りますが、狭い場所へのハンダ付けも やりづらくなります。


さて、そんなこんなで特注コテ先が到着しましたので、早速試してみることに。
うちで一番作業頻度が高い、セントロニクスコネクターのハンダ付け作業にて。
結果は・・・・・・・・・

非常に良い!!

いやほんとビックリするくらい具合良いんです。
コテ先の温度も熱容量も、どちらも絶妙に丁度いい。
これなら完全にコテペンの代用になりそうです。
白光のFX-951は不要かも?というくらい絶好調。

ただまぁ、コテ先の問題ではなくPX-335の問題として1つだけ難が有りまして、
ハンダゴテが大きくて重い、という・・・・・・

温調機構を内蔵していますから、やむをえないところなのですが、
ステーションタイプであるFX-951はコテが小型軽量なのは当然ですし、
コテペンも実は割りと小型で軽めなもんで、
比べてしまうと どうしても差は感じてしまいます。

さて、どう使い分けしていこうか・・・・・・

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