うちには、AUTODESK社のインベンターのライセンスが2本あります。
1つは作業場のワークステーションに入ってるもの、
もう1つはノートPCに入っているものです。
ノートPCのインベンターの契約が6月で切れる為、
契約更新の見積を大塚商会から頂いていたのですが、
最終的に この契約は切ることにしました。
というのも、いかに書く理由で費用対効果が非常に悪い為です。
そもそもノートPCのインベンターは、
「3次元CAD利用技術者試験」の受験用&外出先で3D-CAD設計作業の為、
という2つの目的で導入したもの。
1つ目の目的はまぁともかくとして、
2つ目の目的の方は、ワークステーション内のインベンターとの間で、
データー共有を行いたいという意向が元でした。
この2つ目の目的において、大問題が発生してしまったのでした。
ワークステーションのインベンターはバージョンが2019。
5年くらいの前のバージョンですね。
なんでそんな古いバージョンのものが使えているのかというと、
ワークステーション内のインベンターは永久ライセンス品という、
現在リリースされているものとは異なるライセンス品だからです。
なので保守契約を切ってもソフト自体は使用できるというわけ。
(保守契約が無いのでバージョンアップは出来ませんが)
それに対しノートPC内のインベンターは現行の代物なので、
サブスクリプションという形態の契約です。
ソフトの購入費用は無く、使用料だけを払えば良い代わりに、
契約を打ち切った時点でソフトは使用できなくなります。
このサブスクリプション契約、全てのバージョンが有効というわけではなく、
最新バージョンから3世代前までが有効なのです。
つまり、最新バージョンが2024ですから一番古いものだと2021までが有効。
2019は使用できないということです。
インベンターのネイティブデーターはバージョン毎に少しずつ変わってまして、
アクセスが保証されるのは1世代までなんですね。
つまりインベンター2019でアクセスできるのはインベンター2020のデーターまで。
ちなみにワークステーション内のインベンター2019は、
保守契約を切ったタイミングの問題で、全てのアップデートが反映されていない為、
インベンター2020のデーターにアクセスすることも出来ません。
要するに、ノートPC内のインベンターと、
ワークステーション内のインベンターとで、
ネイティブデーターの相互共有が不可なのです。
作業環境としては圧倒的にワークステーションの方が快適ですから、
3Dの設計作業は基本的にワークステーション側で行っています。
ではワークステーション側のインベンターを新しくすれば?
と思いきや、なんとこのワークステーションはWindows7なのです。
3D-CAD専用マシンではなく開発用のマシンなので、
もろもろの開発環境もインストールされております。
それを考慮するとWindows10へのバージョンアップはリスキー。
しかし現行のインベンターはWindows7が対象外。
とまぁそんなわけで、ワークステーションとノートPCでデーター共有しようとしたら、
インベンターのネイティブデーターではなくSTEPファイル等になっちゃうのです。
これなら別にインベンターである必要性が無い!!
というわけで、ノートPC側はインベンターを止め、
Fusion360に変更することにした次第。
使用頻度を考えても、こちらの方が費用対効果が好ましいですね。
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