2023年5月4日木曜日

チップコンの よた話

 国内のチップコンメーカーは収益性確保の為、
大きめサイズのチップコンの製造を止めていってるのは既知の話。

京セラもご多分に漏れず、ラインナップ再編に合わせて、
微小サイズ品へのシフトを進めておりまする。

そんな最中に「CM21X5R475K10AT」という製品を発見。
耐圧10V 容量4.7μFで、サイズは2012という代物。

これが超当たり品だった。

温度特性はX5Rなので、特に高性能品というわけではありません。
しかし、この位の製品ではDCバイアス特性の方が影響デカイわけでして、
その観点から見てみると、この製品は かなり良いのですよ。

そもそも耐圧10Vですから、もとより高電圧を印加できるわけないので、
そんなにDCバイアス特性が問題になるのか?と思うところですが、
DCバイアス特性が芳しくない製品は、たった3.3V加えただけで、
ガッツリ容量が減ってしまうんですね。

ところがこの製品、3.3V位で使う分には誤差範囲?って位しか減らないんですね。
それでいて安い!!

この製品、ラインナップ再編で完全に終了扱いなんですね。
後継品が存在しないのです。
なので入手できるのは市場在庫のみ。
処分価格になっているかなと思われますが、売価が安いんです。

唯一のネックは耐圧10Vという点ですが、
昨今は半導体の低電圧化が進行してることもありまして、
3.3~5V位での使用機会は少なくないわけです。

そんなわけで、様子見の意味も含め、1000個購入してみたのですが、
すぐに3000個リールも発注してしまった次第。
安いから こんな大人買いも出来るんですけどね。
4000個あれば、当分は足りるんじゃないかな?

値段と容量で考えると、秋月電子で売ってるJMK107BJ475MA-Tが近いところ。
しかしこっちはDCバイアス特性が劣悪なのです。
1608サイズだから やむをえない面もあると思いますが、
CM21X5R475K10ATと比較すると雲泥の差なのです。

余談ですが、某JMMCSCSIでは第2ロットからCM21X5R475K10ATが載ってます。

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