今回はハードウェアの話。
世の中のデジタルロジックICには、電圧レベルというのが仕様設定されています。
これらは電源電圧と密接に関係することから、
電源電圧由来で「3.3V系」とか「5V系」とか呼ばれております。
一部の例外を除き、この電圧レベルは接続するIC同士で合わせる必要がありますが、
新旧のICが混在すると、電源系統が複数になることも しばしば発生します。
こういう場合に威力を発揮するのがレベル変換IC。
異なる電圧レベルのIC間を繋げられるという代物です。
実は今 関わっている案件、電源系統が3種類あります。
1.8V系と、3.3V系もしくは5V系と、12V系。
この内、1.8V系と、3.3V系もしくは5V系をロジック接続する必要があります。
とある事情がありまして、できれば3.3V系ではなく5V系を使いたいのですが、
そうすると1.8V系と5V系を繋げられる変換ICが必要になります。
ところが これがちょっとやっかいでして・・・・・・
簡単に いい代物が見つからないんですねぇ。
双方向データー通信タイプならば、秋月でFXMA108が入手できます。
8ビット双方向ロジックレベル変換モジュール
確かにこれ、1.8V系と5V系をコンバートできるので、ピッタリかと思いきや、
双方向というところにネックがありました。
普通のロジックICのゲートだと、入力と出力は決まっているわけですが、
このICは、それを自動で判断するんです。
なので、どっちが入力でどっちが出力かを、外部から明示することができません。
で、このICが入出力をどのように判断しているかというと、
各端子のインピーダンスを見ているらしいのです。
さてそうすると、ここで疑問が発生します。
プルアップ/プルダウン した場合、どうなるの??
結論から申し上げると、このICにはプルアップ/プルダウンは使っちゃアカンそうです。
いあいあ、それは困っちゃいますよね。(笑)
プルアップ/プルダウンを使わないと、信号線のノイズ耐性が悪化するので、
ノイズが懸念される環境下では、安定動作に疑念が生じてしまいます。
なのでこのFXMA108は、今回は選択できないところですねぇ。
とりあえず、1.8V系と3.3V系を接続してくれるICは見つかっているので、
今回は5V系を諦めて3.3V系で我慢かなぁ・・・・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿