2017年7月14日金曜日

レベル変換IC

今回はハードウェアの話。

世の中のデジタルロジックICには、電圧レベルというのが仕様設定されています。
これらは電源電圧と密接に関係することから、
電源電圧由来で「3.3V系」とか「5V系」とか呼ばれております。

一部の例外を除き、この電圧レベルは接続するIC同士で合わせる必要がありますが、
新旧のICが混在すると、電源系統が複数になることも しばしば発生します。

こういう場合に威力を発揮するのがレベル変換IC。

異なる電圧レベルのIC間を繋げられるという代物です。

実は今 関わっている案件、電源系統が3種類あります。
1.8V系と、3.3V系もしくは5V系と、12V系。

この内、1.8V系と、3.3V系もしくは5V系をロジック接続する必要があります。

とある事情がありまして、できれば3.3V系ではなく5V系を使いたいのですが、
そうすると1.8V系と5V系を繋げられる変換ICが必要になります。
ところが これがちょっとやっかいでして・・・・・・
簡単に いい代物が見つからないんですねぇ。

双方向データー通信タイプならば、秋月でFXMA108が入手できます。
8ビット双方向ロジックレベル変換モジュール

確かにこれ、1.8V系と5V系をコンバートできるので、ピッタリかと思いきや、
双方向というところにネックがありました。

普通のロジックICのゲートだと、入力と出力は決まっているわけですが、
このICは、それを自動で判断するんです。
なので、どっちが入力でどっちが出力かを、外部から明示することができません。
で、このICが入出力をどのように判断しているかというと、
各端子のインピーダンスを見ているらしいのです。

さてそうすると、ここで疑問が発生します。
プルアップ/プルダウン した場合、どうなるの??

結論から申し上げると、このICにはプルアップ/プルダウンは使っちゃアカンそうです。

いあいあ、それは困っちゃいますよね。(笑)

プルアップ/プルダウンを使わないと、信号線のノイズ耐性が悪化するので、
ノイズが懸念される環境下では、安定動作に疑念が生じてしまいます。

なのでこのFXMA108は、今回は選択できないところですねぇ。

とりあえず、1.8V系と3.3V系を接続してくれるICは見つかっているので、
今回は5V系を諦めて3.3V系で我慢かなぁ・・・・・・

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