2023年12月25日月曜日

LP-168S用電源ユニットの製作 その3

 前回の状態でも実用にはなりそうですが、どうにも隙間が多い感じは否めません。
上から見た図を再掲します。









 

トランスの後方に基板が収まりそうな領域が有るように見えます。
しかし実は、ここに基板を入れるとトランスの端子との距離が近すぎ、
電線の引き回しに問題が出てしまうのです。

板金を後方に延長すれば隙間を作ることが出来ますが、
むしろ板金を小さくしたいのが希望なわけで・・・・


そこでふと思いついたのが、基板を横向きで収めたら?
結構背が高い基板なので横向きにするとなると
コーキング材でしっかり固める必要が有りそう。
それでも検討する価値はありそうということで、試しに配置してみると・・・・
放熱板の幅が足りない!!
ならば一気に広げることにしてみましょう。

するとACコードが通らなくなるので、
コードクランプではなくコードブッシュでコードを留める事にしましょう。
現時点では使用するコードブッシュは未定です。

ヒューズホルダーも一般的なプレート固定型が使えるので、
マル信無線のMF-525Mに変更します。

以上のような変更を反映させた結果が以下です。









 

トランスの端子と基板上の部品とのクリアランスが気になりますが、
実はこの場合は大丈夫なのです。
次の図をご覧ください。



 

側面視断面

 

 

 

 

 

上側のトランス端子が電解コンに近そうにも見えますが、
こちらは2次側で低圧なので、0.3スケア程度の線で済むので結線に問題ありません。
問題は下側の端子で、こちらは1次側、つまりAC100Vが入りますので、
ACコードの やや太めの電線が繋がることになります。
しかし断面図で解るように電解コンの下方に十分に隙間が有るので、
引き回しに問題は無さそうです。

全体視はこんな感じ。









 

前回の板金の差として、底面の皿もみが無くなった点が有ります。

以下は基板を板金ケースへ取付る場合の話です。
一般的に基板の固定穴はφ3.2になってるケースが多いのです。
今回使用している秋月電子のユニバーサル基板もご多分に漏れず。
φ3.2の穴にM3ビスって、0.1mmしかアソビが有りません。

六角スペーサーで基板固定する場合、スペーサーと基板の穴の芯だしを
なるべく合わせたいわけですね。
そこで皿ビスを利用すると皿もみのおかげで芯が合うというメリットが。
更に底方向への飛び出しも無くなるので皿もみを使用したわけです。

では同様に放熱板の裏側も皿もみ加工を・・・・
と言いたいところですが、ここでちょっと問題が!
上側のビス穴2個が、板金端に近い為、皿もみ加工に問題が出るのです。
これはmeviyの制限です。

ではどうするか?ですが、皿もみは諦め、普通のビスを使用する事にします。
芯だしの問題をどうするかですが、板金側のビス穴をφ3.0にするという裏技が!

ビスはマイナス公差で製造されているので、
φ3.0の穴にM3のビスはギリ通るんです。
JISの規格上はM3ビス用の最小穴はφ3.2ということになっていますので、
φ3.0の穴を使用するというのは裏技っぽい話になります。


それともう1つの板金の差として、
左右の曲げ立ち上がり部の開口が無くなりました。
この開口には2つの目的が有りました。

1つ目はACコードを通す予定が有った事。
しかしコードクランプも背面側に移動していった辺りから、
この開口にACコードを通すことは無くなりました。 

もう1つは平滑基板のビス留めの為です。
このページ一番上の図を見て頂くと、基板の左下の留めビスが
板金の陰になっていることがお判りいただけるかと。
開口側からドライバーを当たる方がネジ締めが容易になります。
しかしながら基板が背面に移動したことで、これも不要になりました。

以上の経緯でバッサリと開口を無くしたわけです。

開口削除によるデメリットは板金の重量増くらいです。
メリットとしてはmeviyの単価が若干安くなります。
加工が少なくなるわけですので。

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