2023年12月14日木曜日

お気に入りのヒューズホルダー

 以前、たまたま秋月電子で見つけたヒューズホルダーの紹介です。
メーカー不詳の中華製っぽいのですが、なかなか良く考えられてる製品なので、
とても気に入ってた代物なのですが、秋月電子では在庫処分扱いになってるようで、
どうやら あまり売れなかった模様。

とは言え、ちょっともったいない気がするので、
ここで皆さんに紹介してみます。


まず、以下が秋月電子の販売ページ。
JL801-10003E01

中華製と言う点を加味すると1個80円は高めに感じるかもしれませんが、
実はそれだけの要素が含まれているのです。


まず外観です。




上から見た様子








裏から見た様子







固定ネジは2か所あります。
左側のねじ穴はM3用で、右側はM2ピス用。
異径というのが ちょっとだけ使い辛いかも?

 

次に管ヒューズのセット方法




黒い部分を引き抜き、
ミゼットヒューズをセットします。






そして本体へ差し込み

 

 

 

 

 

このヒューズホルダーへの結線は以下の通り。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

各部ともスクリューロック式端子台になっているので、
ネジを緩めて裸線を差し込み、ネジを締め込めば完了。

ヒューズが噛む系統は1つで、他2系統はストレートに繋がっているだけです。
電源ラインにヒューズホルダーを噛ます場合、
電源線は最低でも2本存在するわけですが、
その際に1本にはヒューズを入れ、もう1本はヒューズ無という繋ぎが多いでしょう。

このヒューズホルダーは端子台も兼ねるので、
電源ラインの途中にヒューズを噛まそうとした際、
上記のような結線も容易に実現できるわけです。

なぜスルー系統が2種類有るの??と私も疑問を感じましたが、
これには ちゃんと理由がありました。




スルー2系統にはタップ穴が有る!






この写真のように、スルー2系統にはタップ穴が存在します。
そして、このタップ穴はスルー2系統に電気的に繋がっています。
つまり、裏面側からこのタップ穴へビスを打つと、筐体等に繋がるのです。
スルー2系統をGND線ラインに使うと、このヒューズホルダーから筐体に落とせる、
というわけですね。
この仕様は 私も唸りました。


更にそれだけじゃありません。
秋月電子のサイトの写真でも3つに分離した状態が載っていますが、
あれだけじゃ、イマイチ意味が解りづらいかも。

 



 ここに注目

 

 

 

 

 

キーポイントは赤丸部の突起形状。
これ、どう使うかと言いますと・・・・・


 

 

 

 ヒューズ部とスルー部を分離






これを2個用意すると・・・・・・・


 

 

ヒューズ部同士を合体可能 







こういう使い方も出来る代物だったのです。

AC100Vラインだと、どっちがコールド側が不明だったりするので、
両ラインにヒューズを入れる場合もあるでしょう。
そういう際に、これが役立ちますね。

 

平面部にビス固定できるので取付固定も簡単だし、
管ヒューズの抜き差しも簡単に可能。
そして上記で紹介したような機能性も加味すると、
ほんと良く出来た製品だなぁと感心します。

現状、秋月電子以外では見かけないので、
気になった方は今のうちに押さえておくと良いでしょう。


2023/12/22 追記
自作の3Dデーターをデーター置き場にて公開しました。

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