iCADのメーカー主催のイベントであるiCADフォーラムに行ってきました。
インベンターユーザーである私としては、さほど縁が無いかと思ってたわけですが、
結果としては行って大正解でした。
そも、他のCADについての知識が無ければ、
第3者的立場として公正な評価をすることが困難なわけです。
一応、アドバイザー的な立ち位置を自認している身として、これはとても重要ですよね。
さてiCADフォーラムの具体的な内容ですが、
ユーザーさんの実例発表の他、最後にメーカー社長の講演もありました。
社長の発表の補佐として、実際にCADを操作しつつ解説するお姉さんの声がキレイでした。
・・・・・・・
いや、そういうことではなく、この講演のおかけで、
なぜiCADが高速なのか、かなり具体的に理解できたんですね。
これはかなりの収穫でした。
大抵の3D-CADはB-repsと理論を基にしているのですが、
iCADはCSGという理論が基になっているんですね。
これはどちらが優れている、という話ではなく、得意分野が異なる代物。
一般的な機械の設計においては、CSGの方が向いてると事が多く、
iCADが これだけ高速に動作できるのも、それが由来だったのです。
正直、これを知るまでは、なにやら小手先の技を駆使して高速化してるのかな?
くらいにしか考えていなかったんです。
iCADさん、ごめんなさい。
さて気を取り直し、また別な話です。
それはとあるユーザーさんの講演です。
その会社では設計の3D-CAD化を進めることになり、初めて3D-CADを導入しました。
それがiCAD・・・・・ではなく、どうやらSolidworksだったんですね。
そしてそれが2年後にiCADに全面移行した、という経緯でした。
その講演内容の主軸は全く別な話だったのですが、
私はその、2年でiCADに移行した、という点が非常に印象に残ったのです。
SolidworksもiCADも、それなりに導入経費が発生する代物。
お手軽に移行できるというわけではないはず。
しかもたった2年で移行となると、それなりに大きな理由が有ったはずなのです。
それが何だったのか?という事を私なりに考えてみました。
iCADの知名度が低くて検討対象に上らなかったとか、
代理店がSolidworks導入の為にかなり有利な条件を提示してきたとか、
色々なケースが想像できます。
しかし、一番可能性が高かったのは、以下じゃないでしょうか?
Solidsworksシェアが高かったから選んだ。
確かにそういう選択の仕方も有りだと思います。
シェアが高いというのは、何らかの要因が有るわけですからね。
では2年で移行したというのは、Solidworksがダメなソフトだったから?
いやいや、これは的外れですよね。
iCADが得意としている分野に、Solidworksを選んだのが問題だったかと。
所謂ミスマッチ案件ですね。
この会社さんでは それを2年で判定/対処できたのが成功要因でしたね。
しかし こういうミスマッチを抱えたままの会社さんが まだまだ多いのではないかな?
と強く懸念を感じてしまったのでした。
3D-CADソフトの適材適所、今後より一層浸透とて欲しいですね。
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