2023年12月30日土曜日

LP-168S用電源ユニットの製作 その5

 さてそろそろ詰めの段階に入ることにします。

前回の時点では省略していた各部のビスを追加。
するとこんな感じに。




ビス追加






そして、前段階では未定だったACコードのブッシュを確定させることに。

一番最初の時点ではACコードを挟んで留めるだけのクランプを使用する予定でしたが、
途中からパネルを貫通するタイプのコードブッシュへ変更したという流れでした。

貫通型のコードブッシュは かなりの種類が存在します。
大きく2種類に分けると、
 1.ブッシュがコードを固定するタイプ
 2.コードはスルーのタイプ
になります。

前者はACコードの引っ張りや捻じれ等の外力をコードブッシュが受け止めます。
一例としてはサトーパーツのBU-3270シリーズです。
見た目はカッコいいのですが、取付がちょっと面倒な点が難点かと。

後者は貫通穴のエッジからACコードを保護するだけです。
ACコードの固定は別な方法が必要となりますが、
ブッシュ部分についてのみ見るなら扱いは楽です。
一例としてはサトーパーツのBU-687シリーズが在ります。
他には自在ブッシュもこれに含まれますね。

今回の電源ユニットでは後者のブッシュを使うつもりでいたので、
選定を後回しにしておりました。
選択肢が豊富で、どうにでもなると考えていたからなのです。
しかし、実はこれが失敗で、ちょっと厄介だったのです。

使用するACコードは秋月電子のSH-015です。
0.75スケアのVFF線なので、至って平凡な代物です。
断面は扁平で、長手方向は約5.5mmというサイズです。

ですので、φ5.5~φ6くらいの開口穴が有ればいいわけですが、
そのサイズを基に手持ちのブッシュを見てみると、
ゴムブッシュのBU-687-Bか、プラスチックブッシュのBU-4796-Aしかありません。

ではゴムブッシュにしようかと思いきや、BU-687-Bの対応板厚はt1.0以下!!
今回の設計はt2.0ですから使えません。

ゴムブッシュがダメとなると、あとはプラスチックブッシュしかないわけですが、
BU-4796-Aの対応板厚はt1.5以下!!!
2種類ともダメじゃないですか。 orz

新たなブッシュを捜索するのも手ですが、
これ以上在庫の品種を増やすのは ちょっと抵抗を感じるので、
板金の板厚を変更する事にします。

ゴムブッシュを使用するにはt1.0まで薄くする必要がありますが、
t2.0からt1.0への変更は かなりの強度ダウンです。
meviyでは鉄もアルミもステンも揃っていますが、
スピーカーの振動を受ける事も考慮すると ここまで薄くしたくありません。
ということでゴムブッシュの選択は除外します。

するとプラスチックブッシュ一択ということになりまして、
t1.5の素材まで選べることになりました。
この場合ですと、t1.5のアルミかステンと、t1.2の鉄が選択肢になります。

さすがにアルミは強度に不安を感じるので無しとすると、
t1.5のステンかt1.2の鉄の2択。
ステンは塗装やメッキが出来ないので無垢。
鉄ならどちらも可能です。
これは案外悩みどころでして、ちょっと決めかねてしまいました。
とりあえず、2種類の板金を設計しておき、後で最終決定することにします。
(ちなみに価格的には大差ありません。)

板厚がt2.0を切ったことで、皿もみ加工が不可となりましたが、
数段階前で皿もみ加工を無くしたので全く問題ありません。
皿もみが使えない代わりにバーリング加工が使えるようになりましたので、
タップ穴には全て、バーリング加工を追加することにします。

ということで、現段階では以下のような感じに。








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