FUSION360はAUTODESK社製の3次元CADソフトですが、
それについての簡易セミナーである、 Autodesk Fusion 360 Open Door Seminarへ
友人のR氏とともに行って参りました。
Autodesk Fusion 360 Open Door SeminarはAUTODEK社が期間限定で主催しているもので、
FUSION360とはどんなものか、知ることができます。
製品紹介兼、初歩的な使い方の説明会というべきセミナーですが、
無料どころか、おみやげまで貰えるという高待遇。
全国の主要都市で行っているので、機会があれば、ぜひ参加してみて欲しいです。
FUSION360は一応、売り物のソフトとなっていますが、
趣味目的の個人使用や、売り上げがある金額以下の小さな会社であれば
無料で使用できることになっております。
AUTODESK社では「123D Design」という完全無料の3次元CADを配布しておりましたが、
FUSION360は それよりも 遥かに強力なソフト。
一応、売り物扱いというのは伊達ではありません。
しかしこれが個人や小さな会社ならば無料で使える辺り、AUTODESK社は神対応かも。
今回同行した友人R氏は3次元CADソフト初体験。
ちなみに本職はソフト屋さんです。
なので、ハード屋が使うツールであるCADソフトに触れることは、ほぼ皆無。
それでも直感的に使えるFUSION360のユーザーインターフェースには
かなり好感を覚えたそうな。
私の場合、複数の3次元CADソフトを使ってたいたので、
初心者目線での評価は難しいかもしれませんが、
確かに このユーザーインターフェースは使いやすいように感じました。
これから3次元CADソフトを試してみようという方には、
「123D Design」よりもFUSION360を強くお勧めします。
ちなみにFUSION360の利点はそれだけではなくて、統合ツールという側面もあります。
3次元設計から、図面出力やCAMデーター出力まで この1本でサポートします。
この守備範囲の広さは尋常ではありません。
一般的に、有償の高機能CADソフトでさえ、広範囲な機能を持たせようと思ったら、
オプション購入による機能追加が普通だったりします。
これはFUSION360の上位ソフトに当たるInventorでも例外ではありません。
そういう意味では、Inventorの機能補完という位置づけでFUSION360を使うのも有りですね。
パソコンの動作環境についてですが、3次元CADソフトと聞くと、
何やら仰々しい雰囲気を感じる方もいらっしゃるかもしれませんね?
実際、一昔前だと3次元CADソフトを載せるマシンって、
それなりのスペックを覚悟しておりました。
しかしFUSION360の場合は、それほど大した代物じゃなくても大丈夫だそうな。
メモリーも一応4GB有れば起動可能だそうですし、
(とは言っても8GBは積んでおいた方がいい気はしますが・・・・・・)
CPUも特に強力なものは不要だそうな。
PCに詳しい方ならば、ビデオカードについて疑問を感じるかもしれませんね?
昔からCADソフトにOpenGLが必要という認識がありまして、
その為にQuadroシリーズやFireGLシリーズと言った、
プロ用ビデオカードというのが使われておりました。
実際、うちのCADマシンにも、Inventor用にQuadroが入っております。
ところがFUSION360では、OpenGLではなくDirectXを使っているのです。
ですので、わざわざ高価なプロ用ビデオカードを買わなくても、
一般的なGeforceシリーズやRadeonシリーズでOKということですね。
ちなみにFUSION360で使用するDirectXは2種類サポートしてまして、
DirectX9とDirectX11が使用可能となっております。
通常は自動選択なので、ユーザーが意識する必要はありませんが、
DirectX11をネイティブで使用するというのは ちょっと美味しいかもですね。
将来的にはDirectX12もサポートしてきそうな気がします。
なんか、FUSION360の素晴らしさばかりを強調した感じになりましたが、
もちろんデメリットもあります。
FUSION360はクラウドベースのソフトなのです。
ですので、ネットに繋がっている状態じゃないと、ソフトが起動できません。
CAD検定の実技試験でFUSION360を使おうと考えてる方は、一捻り必要かも。
とは言え、クラウドベースは悪いことばかりではありません。
昨日知った利点が2つありました。
①FUSION360の各種設定がクラウド上に保管されているので、
別なマシンからログインしても、同じ設定で使える。
まぁ稀なケースだとは思いますが、これに利点を感じる方も、ぽちぽちいらっしゃるかと。
②演算処理に時間のかかる一部のコマンド処理を
クラウド上のサーバーで実行されることが出来る。
昨日のセミナーでは、レイトレーシング のレンダリングを
外部サーバーで処理させるという実演を行いました。
この機能のおかげで、ローカルマシンの性能をそこそこで抑えることが可能なんですね。
これはなかなか うまい手だなと感心した次第。
あとはまぁ、結構頻繁に自動アップデートされていたりするというメリットもあるかな?
ともあれ、このクラウドベースというのは悪くないなと感じました。
皆さんもぜひ、FUSION360を触ってみてみて頂きたいなぁ。
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