先日、うちの3Dプリンターで出力したサンプル品の写真を載せまして、
それを3Dプリント出力会社に依頼した際、約22万の見積になった旨を書きました。
この金額が高いか安いかは、皆さんの判断となるわけですが、
今回、依頼元のお客さんと話をしていて、一般の方が勘違いしやすい点に気付いたので、
ここで補足してみようと思います。
①樹脂製品は型を作った上で、成型作業により製造するのが一般的。
つまり、樹脂製品が高いか安いかを判断する際、
型を使った工程の費用も考慮するのが大事なんですね。
例えば、新製品用パーツの試作品を作る際、
従来ならば型から作る必要があったわけなので、
たった1つの試作品を作る為に数百万の費用が飛んでいくわけです。
それが3Dプリンターならば、ずっと安い金額で済んでしまうわけですね。
ただしこれは、試作品を数個しか作らない場合の話でして、
もし仮に試作品を100個作るというケースならば、型を作った方が安くなる場合も有ります。
②3Dプリンターでしか作れない形状がある。
今回写真を載せた形状が まさにそれです。
これ、このままだと、型では作ることができません。
少なくとも2つに分割にする必要が有ります。
そうすると、分割部の結合構造を考える必要が出てきますし、
型も2セット作る必要があります。
型で試作する場合の費用が倍になるわけですね。
そうなると、ますます3Dプリンターでの試作に対して、アドバンテージが出るわけです。
結論
以上にように3Dプリンターでの試作は非常に価格メリットがあるわけですが、
では今回の例のような22万円出して3Dプリンターで作るのが正しいかは別問題。
例えば、今回の形状に求められる機能を、
ステンレスの板金を加工した箱物で代替した場合、わずか数万円で済むそうな。
デザインと機能と費用をきちんと天秤にかけ、
正しい選択肢を選ぶのが大事というお話なのでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿