前回の技魂に続き、今回の技魂2でも領布いたしました
UpConverter-LTC3402キットですが、今更ながら、少々動作の調査を行ってました。
前回の技魂で、このキットを買われた方より、
「インダクターの発熱で困惑してる」というお話を頂いておりました。
使用条件によりインダクターが発熱するのは やむをえないところですが、
実際の状況をモニターかけたことが無かったので、
今回改めて調べてみることにした次第。
すると、こんな感じでした。
・出力電圧5V・電流1Aでは、最低入力電圧が3.6V。
・出力電圧5V・電流0.5Aでは、最低入力電圧が2.5V。
・出力電圧5V・電流0.3Aでは、最低入力電圧が1.9V。
・出力電圧5V・電流0.2Aでは、最低入力電圧が1.5V。
上記の入力電圧、最低値より下がると、インダクターや制御ICがオーバーヒートしたり、
出力電圧が維持できなくなったりという症状が発生します。
昇圧コンバーターですから、入力と出力に電圧差があるほど
インダクターに負担がかかって、加熱されるわけです。
この結果を見ると、出力5Vだと0.5Aくらいの負荷に留めるのが良さそうですね。
ちなみにこのキットでは、発振周波数を約1.11MHzに設定しているのですが、
試しに発振周波数を変えてみても、結果は ほとんど変わりませんでした。
むしろ結果が悪くなる感じ。
更に出力電圧を変えて調べてみました。
・出力電圧3.3V・電流1Aでは、最低入力電圧が2.7V。
・出力電圧3.3V・電流0.66Aでは、最低入力電圧が2.3V。
・出力電圧3.3V・電流0.33Aでは、最低入力電圧が1.6V。
・出力電圧3.3V・電流0.2Aでは、最低入力電圧が1.3V。
んーーー、出力電流を取ると、最低入力電圧がきついですね。
今回のテストで気付いた点として、インダクターだけではなく、制御ICもかなり発熱するという事。
スイッチングFETが内臓されているので、発熱するのは避けられないものの、
予想以上の発熱具合でした。
インダクターを大型化した基板もテストしてみたいと思っておりますが、
ICの発熱は お手上げなんですよねー。
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