2017年2月15日水曜日

フィラメントリール台 完成

おかげさまで、無事リール台が完成しました。

まず、モノタロウから購入した部品がこれ。
















一番上は極一般的なシャフトです。
直径φ8.0、長さ150mmです。

右下がベアリング。
フランジ付きでして、F688AZZ1という型式。

左下がセットカラー。
ベアリング固定用という代物で、型式はSC0809CB3。

ベアリングとセットカラーは2個使います。


ベアリングのアップがこれ。
















フランジ付ベアリングはidBOXでも使用されてるので、特に珍しくはないですね。


次は今回使うセットカラー。
















この通り、軸に沿って1段突起が出ています。
これがベアリングと接するというわけですね。

で、ベアリングと このカラーを組み合わせると こうなります。
















ベアリングの外側部分の回転が、カラーによって邪魔されないようになります。
すばらしいd



リールの穴を通す軸の部分はidBOXで作成します。
STLデーターへのリンクは一番最後に載せてます。

出来た軸部の両端にベアリングをハメます。
















特に精度は要求されません。
ベアリングが入れば、穴がカバガバでも問題ありません。
ただ、あまり穴が大きすぎると、フランジで止まらないという事態が起きますが・・・・(笑)


次にシャフトを通してから、両端にセットカラーを装着します。
































写真の白い物がidBOXで作成したリール受けの軸部。
これがシャフトのセンターに来るよう位置を調整して、セットカラーのネジを締めます。
このセットカラーで、ベアリングが抜け出てこないように押さえるわけです。
ですのでこの辺りも、特に精度は要求されません。
センター位置もアバウトで構いません。

これで軸部が完成です。

















では続けて3種類ほど、idBOXで作成します。

まずはサイドプレート。
これは2枚作成します。

















次にベースプレート。
これは1枚です。

















最後に、サイドプレートとベースプレートを繋ぐジョイントです。
これは2個作成します。
















まず、サイドプレートにジョイントをビス留めします。
使うビスはφ3×16mmの皿タッピングビスです。
欲を言えばPタイトビスを使いたいところですが、そこらのホームセンターには置いていないので、
今回は普通のタッピングビスで我慢。
これを2セット組みます。








































上の組んだセットをベースプレートにビス留めします。
使うビスはφ3×12mmの皿タッピングビスです。



















ベースプレート側にはビス穴が6つ在るのに対し、ジョイント側は4つしかありませんが、
ベースプレート側の両端の穴は予備に開けてあるだけですので、使いません。


はいこれで組立は完了。
ベースプレートを底にして置き、軸部を載せます。




















非常に単純な構造でございます。
お好みで、底面にゴム足を貼り付けるのも有りかと。

実際の使用時は、フィラメントリールに軸部を通して台に置くだけです。




















エクストルーダーの近くに置いて、フィラメントを供給です。d

今回、この製作品、全てバーベイタムのフィラメントを使っております。

軸部の白いのも、台部の緑のも、バーベイタム。
正直、ゴミにしようかと思ってたほどなので、ここまで実用できるようになるとは、
ちょっと感動ものです。

仕上がり具合はユニチカとかと比べて汚いので、売り物に使うのは気が引けますが、
個人使用物ならば、実用レベルかなと。

最初のうちは、ほんと使い物にならなくて困惑していましたが、
今回のテストで、色々勉強になりました。(笑)

ざっとまとめて書いてみますと こんな感じ。

①デアゴスティーニ配布の設定ファイルを使ってはダメ。

デアゴスティーニからバーベイタム用の設定が配布されていますが、
あれを使うと みごとに失敗します。(笑)
(いったいどういうチューンをしたのでしょうね?)
私の場合、PLA一般を少しだけアレンジしたものを使っております。
要は、あまり薄い壁は作らないにする感じでしょうか。
外周壁も最低3層にして厚みを確保。
ソリッド内部の充填も30%にしています。
(5%や10%だと、ほぼ造形に失敗すると思います)
充填パターンはhoneycombがベターです。

②ノズルとテーブルのクリアランスは狭めで。
ノズル詰まりを恐れてクリアランスを0.2mmくらい取っていたら逆効果でした。
バーベイタムを使うときは0.05~0.1mm位に調整し、ノズルから出たフィラメントが張り付きやすいようにします。

③ノズルの温度は高めに。
私の場合、225℃に設定しています。
フィラメントの融着性を上げるとともに、粘度を下げるためです。

④造形開始時は、ノズルの先のフィラメント垂れを取り除く。
造形スタートすると、ノズル部の温度が設定値に達するまでの間、ノズルから若干垂れてきちゃいますが、
いざ造形開始というタイミングで、ピンセット等で垂れた物を除去します。

これは必須というわけではないのですが、運が悪いと垂れて出来たゴミが、
外周壁の造形中に悪さをして、外周の形をぐちゃぐちゃにする場合があるのです。
最下層の外周壁が崩れると、フィラメントの融着に失敗してノズル詰まりを起こす可能性があります。
これはバーベイタムのみ懸念される不都合です。

そんな感じで、なんとか使えるかな?というところまで来ました。
道のり、長かったなぁ・・・・・・・
はふぅ

今回のフィラメントリール台のSTLデーターは下記で公開しています。
このブログにはデーターの公開機能が無いので、別にWEBページを立ち上げました。
コナンの独り言 データー置き場

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