2017年1月3日火曜日

TS-130の修理④

そんなわけで、結局正常っぽくなってしまったTS-130。
とりあえず持ち主と相談してみたものの、当面使うことは無さそうなので、
現状のままで構わないとの意向。
なので、このままフタを閉めて終わりにすることも出来たわけですが・・・・・

しかしここまで手を付けたんなら、出来るとこまでは やってみたいのがハード屋。(笑)
勉強がてら、もう少し手を加えてみることにしましょう。


とりあえず、手を付けやすいのは、AF-GENユニット。
本体上面の左側に位置している基板です。

まず、一番やばそうなのは2SC460。
マニュアルによると、AF-GENユニットには2石載ってるそうな。
探してみると、おっ、ここか・・・・・・あれ?
なんと、既に2SC1675が付いています。
どうやら以前の持ち主が手を加えたようです。

すると後は、消耗部品ではある電解コンデンサー位でしょうか。
ざっと見る限り、ごく一般的な電解コンデンサーしか見当たらないので、
以前に交換していたとしても、再度交換しておいた方が無難っぽい。
ということで、電解コンデンサーの交換を開始。
0.47μFの電解コンが1個だけ載っているのですが、
この容量だけ うちに在庫が無かったので 後日へ繰越。
他の電解コンは耐圧が上がってしまったものが多いですが、全て交換完了。

うちの電解コンは、基本的に電源用を揃えています。
オーディオ用などの特定用途向けじゃない限り、
標準的な電解コンは、電源用の電解コンで代用できちゃうからです。
寿命も電源用の方が長いので、一般向けで使う際もメリットがあります。
単価が高いのはデメリットですが・・・・・・
余談ですが、うちの在庫はニチコンのHEタイプと、ルビコンのZLHタイプが主軸です。

そんなわけで、電解コンの換装が終わったAF-GENユニットがこちら。














上の方に、なにやら白いものか見えるかと。














シリコンコーキング剤で、電解コンを留めています。
交換した電解コン、φ8の20mmというサイズで、とても長細いのです。
もっとも普通なら別に気にする必要も無いわけですが、
このリグなら、車で携帯される可能性もあるわけでして、振動対策です。

この電解コンの左側に、シャーシにビス留めされてる石が見えますが、
μPC14305Mという3端子レギュレーター。
これで5Vを作成しているのですが、元が13.8Vですので、結構発熱します。

電解コンの交換作業時に気づいたのですが、この固定ビスが緩んでおりました。
その為、シャーシに完全に密着していなかった模様。
もしかしたら、結構熱ストレスを受けてるかもしれません。
交換しようか、ちと検討中でございます。

話はAF-GENユニットから離れまして、他の要注意部品について調べてみると、
リレーも経年変化で劣化を起こす模様。
TS-130では、G2EとLZN403というリレーが使われています。(どらちもオムロン製)

G2EはRELAYユニットという小基板に載っていまして、上面からすぐにアクセスできます。














さてこのG2Eなのですが、ずっと前に製造中止されておりまして、
代替推奨品はG5V-1という製品。
確かに電気的な仕様は ほぼ同じなので、置き換えは問題無いかと思いきや、
サイズが違います。(;;
G2Eを一回り小型にした感じなのですが、ピン配置も小さく纏められちゃいました。
おかげで、そのまま基板に差し替えられません。
どうするか、検討することにします。

余談ですが、ある方がG2Eの置き換えについて書かれた記事を見つけました。
オムロンG2Eリレーが廃番に
この記事によると台湾製で互換製品があるものの、
性能特性が全く互換じゃないという・・・・・・・
接点部の形状を見ただけで、嫌な予感がしてしまいますが、
具体的に調べた結果を公開して頂けるのは ありがたいですね。
ちなみにこの台湾製のリレー、秋月電子で扱っていたりします。

話しを戻しまして、もう1つのリレーはLZN403。
これはFILTERユニットとIFユニットに載っているのですが、こちらも既に廃止品。
推奨代替はG6A-474Pとなっておりますが、
外形が全く異なるので、そのまま差し替えは不能。(;;

ジャンパー線で 無理やり繋いだりなんて手も
アマチュアレベルならば有りかもしれませんが、
回路図を眺めていて、1つ気づいたことがありました。
これらのリレー、高周波信号を通してる!!

もろに、HF帯の信号を流しているんですね。
無理やり置き換えて問題出ないか、ちょっと疑問が。

G5V-1については小型リレーなので、まぁ大丈夫かなと。
気になるのはLZN403の方。
FINALユニットからの送信出力を通しているんです。

LZN403って高周波リレーという位置づけではないようですが、
シールドアースが設けられてたりする点から、こういう使い方も考慮されていたかも?
しかしG6A-474Pは ごく普通のリレーです。
これに送信出力を流すのは どうなのかな??
ここは高周波リレーに置き換えるべきなんじゃないかと思ったり。
これも要検討ですね。

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