2017年1月5日木曜日

TS-130⑥

いよいよRSコンポーネンツからの部品も到着。
それに合わせ、秋葉で部品も購入して参りました。
ということで、作業再開です。

まず、一番最初に手を付けたAF-GENユニット、
1つだけ未交換だったC4(50V0.47μF)を交換。
秋月で購入した100V0.47μのMPコンへ換えました。
電解コンデンサーの場合、加電圧に対して耐圧の高すぎる物を使うと、
容量抜けを起こしてしまう懸念があるので、むやみに耐圧を上げたくないわけですが、
フィルムコンデンサーならば その心配は無用。
更に電解コンデンサーの様な寿命劣化も無し。

しかし電解コンとフィルムコンはサイズが違いすぎて、置き換えが難しかったのですが、
この秋月で売ってる代物は積層構造のおかげでコンパクトですね。
なんとか今回の電解コンと置き換えできました。

あと、以前の記事で要検討としていたμPC14305M。
ついでなので交換しちゃうことにしました。
交換するのは東芝のTA7805S。

TA7805Sはフルモールドタイプなので、放熱板とは絶縁されてしまいますが、
このシャーシはビス穴の所で基板と繋がっているので問題無し。
むしろ、ノイズ対策の観点では好ましいかも?

μPC14305Mを取り外すと、シャーシとの間に放熱グリスの形跡があります。
以前、AF-GENユニットに手を加えた方、グリスを塗らずに再組立したらしい。

ところでこのμPC14305Mですが、WEB上に載ってるトラブルとして、
基板のスルーホールが破損しちゃうケースが有りました。
μPC14305M自体はシャーシにガッチリ留められている為、
基板が たわんだりすると、スルーホールに無理がかかってしまうらしい。
μPC14305Mの近辺に、シャーシと基板を留める箇所が無いので、
確かに これは心配ですね。

どうしようか考えた結果、こうしてみました。

















シャーシと7805の間に放熱シートを噛ませ、ビスで固定。
ビスも通常よりは軽く締め、ネジロックで固定。
どれだけ効果あるかは未知数ですが、これでシャーシと7805が動く余裕があるかも?
放熱についてはシートの能力でちゃんと熱伝導されております。
ビスを軽く締めたと言っても、ちゃんと密着するレベルですので。

7805の周りをざっと眺めてみると、すぐ近辺にあるはずの発振防止コンデンサーが無い??
よーく見てみると、パターンで伸びた先に、それらしいのが存在してます。
部品番号C12とC14ですね。

出力側のC14は ともかく、入力側のC12は ちょっと容量不足かなぁ。
それ以前に見た目で3~5cmくらいパターンを伸ばした先に繋いでも、
ちゃんと働いてくれるか 甚だ疑問です。

ということで、別にコンデンサーを追加することにしました。
例の如くOSコンでございます。
で、こんな感じに。

















7805の足の部分に、OSコンを直付けしております。
入力側が30V品で出力側は16V品です。

参考までにC12とC14の位置も記入しておきました。
このC14の位置はダメじゃないかと思います。 orz

ともあれ、AF-GENユニットについては これで全て完了かと。

 

お次はCOUNTERユニット。

まずは74LS90から。
この基板、両面スルーホールとは言え、この時期の基板は要注意。
慎重にハンダを除去したものの、1ヵ所だけパッドで取れてしまいました。
しかし表面のバッドとスルーホール自体は健在なので、実用上は支障無し。

それにしても、お世辞にもキレイな基板だとは言いがたいです。
イモハンダ疑いは数箇所ありましたので、再ハンダ付けで補修。

スルーホール基板にもかかわらず、ほとんどは表面までハンダが届いていません。
更に、表面に塗ってるものの影響でしょうか?
スルーホールにハンダ付けすると、何かがハンダの中から蒸発してきます。
途中で加熱を止めると、スルーホール内のハンダが発泡状態になってしまいますから、
全て出し切りたいところですが、いつまでも加熱したままだと、部品が壊れちゃいます。
その加減が難しいですね。

更にビックリしたのがこれ。

















以前書いた、超発熱する5V生成部。
ツェナーダイオードの上方に、糸くずみたいなものが見えますよね。
これなんと、金属くずでした。 orz

どこから出たものかは不明ですが、よく今まで無事だったものです。
今回見つかった良かったですが、なんとも不安な基板。

74LS90は無事交換後、上記の5V生成部に手を加えることにしました。
抵抗ドロップによる発熱が気になったので、
結局、78L05に置き換えてしまいました。
















この78L05、秋月で10個\100で処分売りされていた物。
東芝の78L05のストックが有るものの、
78L05は使用頻度が高いので、安売り品を見つけたら購入しちゃいます。(笑)

74LS90のパスコン(0.047μのセラコン)が見当たりませんが、
この78L05の回路の下側に、チップコンで実装してます。

こういう置き換え改造の際、5Vの電流容量が78L05で足りるか?
という点が問題になるわけですが、
以前の記事で書いたとおり、元の回路で抵抗に流れる電流値は約60mA。
ということは それ以上に消費されることは無いという話。

78L05に置き換えることで、常時60mAも流れることが無くなるので、
この箇所の消費電力は減少し、発熱も激減です。

余談ですが、上の写真でOSコンは基板から浮いてる状態なので、
写真を撮った後にシリコンコーキング剤で固定してます。

あとは電解コンデンサーを全て交換し、COUNTERユニットも完了です。
ところで以前の記事にて、T1周りのDC/DCコンバーターが
275Hzで発振してると書きましたが、おもいっきり間違っておりました。orz

実際の発振周波数は約13KHzでした。
C50の波形として載せた写真も、実はC51の写真だっというオチ。
なんとも恥ずかしい話。

ではC51の写真に出てた275Hzの波形は何だったんだろうと考えると、
たぶん表示器の動作に伴う電源の電圧変動じゃないかと。

C50の波形も撮りたかったのですが、
オシロスコープのトリガーが掛かりませんでした。
リップル成分よりも、その他のノイズの影響が でかいみたいです。
ということで それは断念。

余談ですが、COUNTERユニットに付いてる表示器、
TS-130では6桁しか表示されていませんが、実は9桁の表示器でした。
左端2桁と右端1桁を使っていない状態。

何か特別な機会に6桁以上使うのかな?とも思いましたが、
ドライブしているIC(TC5070P)が6桁までしか表示できないので、
完全に3桁分は死んでおります。
他の機種と部品を揃えているんでしょうね、きっと。

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