2017年1月4日水曜日

TS-130の修理⑤

前回、リレーの話が中途半端で終わった感じでした。

あの後、G6A-474Pのデーターを見ていたら、
HF帯くらいなら それなりに使えるっぽいことに気づきました。

高周波リレーならばUHF~SHFくらいでも使えるわけですが、
現在オムロンで出してる高周波リレーはG6K-2F-RFのみ。
このリレー、もちろん周波数特性は良好なわけですが、
100Wもの電力を通せるような代物ではないのでした。

なので、オムロンの言うとおり、G6A-474Pで代用するしかないようですが、
データーを見るとG6A-474Pでも100Wの電力を通すのは ちょっと不安があります。
この辺は後日改めて考えることにしましょう。
現時点ではまだLZN403が生きてるので、すぐに交換する必要も無いので。

さて、AF-GENユニットの電解コンデンサーを交換したので、
とりあえず動作確認を行ってみることに。

SWR-200とダミーロードを繋ぎ、TS-130の電源をON。
受信は問題無さそうですが、送信すると出力が出ない?!

なんかやっちゃったかなぁと不安になりつつ、調査開始。
と、その最中、振動で出力が出たり出なかったりするのに気づきました。
なんとバンド切替のロータリースイッチに接触不良発生です。
前回までは14MHzでテストしていたのですが、
今回は21MHzでテストしていたので、症状が露見したのでした。

確かにロータリースイッチの接触不良は この手のリグでは懸念事項の1つ。
避けられない不具合なので、後日せこせこと清掃することにします。

ともあれ、ちゃんと送信出力も出ましたので、AF-GENユニットは問題無い模様。
さて、次の獲物はと・・・・・・(なんか目的が変わってきてる?)

とりあえず、メーターの照明電球が切れてしまっていますね。
これは後で、VFOの目盛照明共々、LEDに交換することにしましょう。
色も含め、あとで検討します。

回路図も眺めていると、COUNTERユニットの一角に気になる回路が。
トランス T1の周辺です。
これはDC/DCコンバーターでは?

最近よく見かける回路と比べると、かなり簡素な回路ですが、
これでも立派なDC/DCコンバーターでした。
ここでマイナス電源を生成しております。
測ってみると、DC/DCコンバーターの出力は-24V。
それを表示器の駆動回路へ使用しつつ、ツェナーダイオードで-6Vも作成してます。

ちなみにC50の波形をオシロで見てのが これ。
















最近のDC/DCコンバーターからは考えられないような周波数で発振してますねー。
約275Hzとは。

とは言え、C50とC51にはリップル電流が流れ続けるわけですから、
ここは交換しておくべきですね。
ざっと見た感じ、一般の電解コンデンサーを使ってるようなので、
時間の問題で寿命が尽きます。

上記を調べる為、COUNTERユニットの基板を一旦外したときに気づいたのですが、
基板の下のシャーシに、なにやら焦げたような跡が。















なんだろうと思ったら、原因は こいつでした。













裏側にコンデンサーと抵抗が付けられてます。
















これ、改造とではなく、ちゃんと回路図に載ってる部品なのでした。
ちょっとビックリ。

回路図と照らし合わせながら確認すると、ツェナーダイオードD39、
ソリッド抵抗R68、コンデンサーC62でした。

C62は74LS90に対するパスコンなのでスルーするとして、
R68とD39を使って、+13.8Vから+5Vを生成しているのでした。

しかしここ、それなりに発熱しますね。
R68の両端の電圧差は約9V。
抵抗値が150Ωですから、電流値は約60mA。
60mA×9Vで、約540mWを常時消費します。
部品表を見ると、このソリッド抵抗、1/2W品なんですけど・・・・・・

一般的には、抵抗の電力容量って2倍以上の余裕を見るもんなのですが、
そもそもオーバーしちゃってるとは!!
しかもここ、風通しが悪いので熱が篭ってしまいます。
なので、シャーシに跡が残るくらい、加熱しちゃったんでしょうねぇ。

簡易的な対策としては、放熱グリスを山盛りにして、
抵抗とシャーシをグリスで繋いでしまう手があります。
見た感じ、隙間は1mmくらいのようなので、この手は使えそうです。
ただ、それ以前にソリッド抵抗自体が大丈夫かという懸念はありますが・・・・・

実は、問題は これだけで済みませんでした。
シャーシに跡が残るくらいですから、そもそも基板も 相当加熱されていたはず。
と、表側を見てみると・・・・・・・・

















この抵抗の上側に居る74LS90が焼けてます。(;;
銀メッキの劣化と見間違えそうですが、この時期のLSロジックの足に
銀メッキが掛けられていたという話は耳にしたことがないので、
これは単純にオーバーヒートで石が焼けていると見て間違いないかと。
さすがに この74LS90は交換するべきですね。
そこで問題は入手性。
RSコンポーネンツで、一応在庫はあるものの、1個約270円の5個セット売り。
ここ1ヵ所交換の為に約1400円は ちょっとためらいますね。
秋葉で探してみるべきか??

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