2017年1月7日土曜日

TS-130⑦

来た来た、来ましたよーーー!!
持ち主から申告のあった不具合が再現されましたぁぁぁ。(喜んでいいのか?)

AF-GENユニットとCOUNTERユニットを仕上げ、暫くエージングかけていたら、
突然周波数表示が不規則に明滅しだしました。

あのまま作業終了しなくて良かったです。

持ち主曰く、PLLのアンロックだろうと言ってますが、
何か調べたわけでもない話なので、一通り原因を調べる必要があります。

とは言えこの症状、それほど再現率が高くなく追いかけるのが大変。
見たい信号にオシロを繋いで、症状が出るのをひたすら待つ。 orz

とりあえず判ったことは、この症状は送信/受信に関係無く発症します。
送信中に症状が出た際は送信出力も止まります。

上記から察すると、AF-GENユニット、COUNTERユニット、PLLユニットの
3箇所に絞られる模様。

PLLユニットを目視で点検してみると、74LS00の足が怪しい色をしています。
COUNTERユニットに載ってた74LS90と同様、日立製です。
ということは、この時期の日立のLSロジックはヤバイのかも??

COUNTERユニットの74LS90は かなりの加熱を受けたのは間違いないですが、
PLLユニットの74LS00は加熱されませんし、
すぐ傍の74LS163やMC4044の足はキレイ。
そうなると、日立の製造上の問題と考えて間違い無さそう。
ということで、この74LS00は交換決定ですね。
それ以外は特に問題無いようなので、順繰り信号を見ていくことに。

PLLユニットとCOUNTERユニットは信号が行ったり来たりしており、
まずは回路図を眺めて仕組みを理解するところから。

そこで、「BL」という信号線に注目。
これはPLLユニットからCOUNTERユニットへ行ってる信号なのですが、
これがGNDレベルに落ちると周波数カウンターの動作が停止し、表示が消灯します。
それだけでなく、PLLユニット内で高周波信号出力にミュートがかけられ、
送受信とも停止する仕組み。

早速ここにオシロスコープを繋いで、症状を待ちます。
すると、ビンゴ!!

症状が出た時、BL信号線が約2Vくらいに落ちてしまいます。

このBL信号をドライブしているのはQ21というトランジスター。
ありきたりな2SC1815(Y)です。
そのQ21を制御しているのは、足の色がやばい(笑)74LS00。
今度は74LS00の出力を監視してみると・・・・・・・

おや? 症状が出ても、74LS00の出力は変化無し。(LOWのまま)
つまり、74LS00がドライブされてQ21がONしたわけではないということ。
さて、だんだんと絞り込めてきた感じです。

この先はPLLユニットの基板を本体から外さないと、信号が追えません。
部品が密集している為、表からプローブが繋げないのです。(;;

ということで、ここで一旦小休止です。

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