前回の記事の後、とてもいいオチが付いてしまいました。
あの後の作業で、送信状態を維持したまま、各部の信号を調べていたら、
DC電源装置のサーキットプロクターが作動しました。
ショートとかを起こしたわけではないので、単に電流容量オーバーっぽい??
ん?? まさか送信出力が出てる?
ダミーロードを触ってみると加熱されております。
なんてことでしょう、送信出力は出ているっぽい!!
しかしSWR-200の針はピクリとも動きません。
SWR-200のINとOUTを逆に繋いで、送信してみると・・・・・
SWRのメーターが動きました。
なんと、SWR-200が故障していたというオチ。
ちょっと目眩を感じてしまいました。
ともかく、SWR-200の中を見てみることにしました。
SWRのメーターは動くのに、パワーのメーターが動かない、
それだけで不良疑いの箇所が かなり絞られます。
中を見まわすと・・・・・・・・・
あ、ハンダが割れてる。
同軸管から高周波信号を引き出す箇所のハンダにクラックが入ってます。
ピンセットで動かしてみると、完全に割れておりました。
早速、ここのハンダを修正。
フラックスを塗って、コテでハンダを溶かすだけです。
こういう場合、新たにハンダを盛るのは避けた方が無難です。
ハンダが増えることで微妙にインピーダンス特性が変わる場合があるので。
(まぁ、HF帯くらいなら ほぼ問題無いでしょうけど)
これで動作を確認してみると、ちゃんとパワー計も振れるようになりました。
SWR-200の修理は完了、一件落着です。
さてそうすると、このTS-130の不具合は いったい何だったんでしょう?
なんか、振り出しに戻ってしまった感じ。(笑)
せっかくなので、新年の挨拶がてら、持ち主に電話してみました。
そしたら、PLLがアンロックを起こすという症状らしい。
それも、送信時に。
私が先日から いじってる間、PLLのアンロックは一度も起きてませんでした。
調整のズレは若干有ったものの、アンロックが起きるほどではない模様。
ここからは私の予感なのですが、アンテナコネクターが緩んだまま送信した為、
GND側で変な電流の流れが発生し、その影響がPLL回路に及んだのでは??
それならば送信時に おかしくなるというのは納得できます。
そもそもTS-130の回路だと、送/受の切替がPLLに絡むようになっていません。
なので、かなり的中率の高い予想と思っております。
てな感じで、この続きは次の記事へ。
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