2018年1月4日木曜日

今日はケーブル屋さんです

某社からの依頼で、ケーブル加工作業。

片側がMILコネクターの圧接で、もう片側にはD-SUBコネクターをハンダ付け。
MILコネクターを圧接するわけですから、ケーブルもちろんフラットケーブル。

となれば、大して面倒な内容じゃないやん、と思うところですが、
このケーブルが曲者でして・・・・・・・・

フラットケーブルを丸くたたんで、その外側に編み線のシールドと外被があるという、
単なるフラットケーブルではないのでした。

このケーブル、何がやっかいかと言いますと、
まず、MILコネクターの圧接ポイントが外被上から見えない!! 

中に使われているフラットケーブル、全域で線がくっついているブリッジ形ならば、
どこでカットしても問題無いわけですが、
このケーブルの中のフラットケーブル、スダレ形なのですよ。
その為、MILコネクターを圧接できるポイントが限られるわけですが、
外被とシールド線を剥かないと、正確な位置が判らないんですね。
まぁ数mmくらいのズレならば許容範囲ですけれども、
それでもケーブルのカット方法に一捻り必要だったのです。


でもまぁ、上に書いた問題は まだマシな話でして、一番やっかいなのは、これ。
線番が わからない!!

中に使われているフラットケーブル、5ピン置きにカラーマークされてるタイプ。
なので大半の電線は ネズミ色してるわけですが、
それが丸めて束ねられてるわけですよ。

電線同士が溶着されてるポイント(MILコネクターが圧接できる箇所)を見ないと、
どの線が何番か判らないわけですが、D-SUBコネクターのハンダ付け側は、
溶着ポイントが見えないんですね。
外被の剥き長さが短いもんで。

こうなると、線を導通テスターで追いかけるしかないわけです。
とほほほほ

とは言え、ハンダ付けの際に1本1本導通テスターで調べてたら日が暮れてしまうので、
冶具を作ってしまった方が早い。
MILコネクターは 最後に圧接するつもりだったのですが、
冶具と接続するために先に圧接することにしましょう。
そうすると割と簡単に冶具が作成できちゃいます。

とは言え、ケーブル加工の為に、冶具まで作成するハメになるとはなぁ・・・・・・・・・

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